ゲスト
(ka0000)
お肉の精霊とは
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/28 22:00
オープニング
要塞都市ノアーラ・クンタウ内にはドワーフ工房【ド・ウェルク】が存在する。
現在、そこの管理をしているのはアルフェッカ・ユヴェーレンという帝国軍人の青年。
本来の仕事は要塞都市を取り仕切る要塞管理官ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0232)直属配下……側近の一人にして、補佐官の一人。彼が要塞管理官として配属される際にドワーフ工房に管理官置くことになったが、誰もが断ってきた。
ドワーフ工房の面々は荒くれ、好き放題。女職人も覚醒者がおり、汚職や賄賂を要求する帝国軍人とは衝突してきたが、仕事はきっちりの職人集団。
本来、そんな連中を取りまとめるのは彼等のボス……通称ドワーフ王ヨアキムだ。
誰もが知る通り、好き勝手やっており、まともにできるわけがない。
そんな中、白羽の矢……もとい、仕組まれたくじで負けたのがアルフェッカだった。他の側近や補佐官達からも奴のコミュニケーション能力なら何とかなると彼に匙をぶつけている。
現在のアルフェッカは工房管理官、補佐官の仕事と忙しい人物。ハンターも彼に会う事は滅多にない。
何かと知り合いが多いアルフェッカは治安部隊の方にもいる。
帝国内でも同郷の友人が配属されている部屋に遊びに行ったりなどして情報収集、共有をしていた。
最初の頃は何かとトラブルが多かったドワーフ工房のメンバーの動向を知る為であったりするので、貧乏くじ引かされたなと笑われた。
現在ではヴェルナーの采配が功を奏し、ドワーフ工房の連中との摩擦はなくなり、何かと多忙だが、良い職場環境を形成している。
そんなアルフェッカは治安部隊の知り合いと世間話をしていた。
「ホント、疲れた……」
怠惰王侵攻の後片付け中だが、一応退けたのは事実。
帝国軍は要塞都市に攻め入られた場合を考慮し、待機していたので疲れ果てている。
「そりゃぁなぁ……どこもかしこも疲弊してるさ」
アルフェッカは先日の戦いで『さるお方』が視察に来たという話をどこぞから入手し、「マジかよ……」と呟いていたのも記憶に新しい。
ドア一つ隔てた隣の部屋は治安部隊の隊員達の大部屋。賑やかな声がしてくるので、見回りから戻ってきたのだろう。
そろそろお暇しようかとアルフェッカが思い立つ。
「お、戻ってきたか。丁度良かった」
男は大部屋に顔を出して、ある名前を呼ぶ。聞いたことがない名前だなぁ……とアルフェッカは記憶を引っ張り出す。
呼ばれた人物はアルフェッカの前に立ち、カチコチに緊張していた。
外見は二十歳になるかどうかの青年。そばかす混じりの頬が緊張で朱に染まっている。アルフェッカは「自分もこんな時代あったなー」と思い出しつつ、挨拶を受ける。
「クヤムです!」
敬礼をしたクヤム青年にアルフェッカも挨拶を返す。
「新人の紹介って珍しいな」
わざわざ紹介するとなれば、見どころがある青年なのかもしれないとアルフェッカは知り合いの顔を見やる。
「彼はこの要塞都市内でも顔が広い。お前の困りごともたちまちに解決してくれるだろう」
「は、はい!」
知り合いが言葉を差し込むと、アルフェッカが何を言い出すんだと言いたそうに目を眇めた。
「あの、自分はこの街で会った人にもう一度会いたかったのですが、怠惰王の侵攻もあり、中々探すことが出来なく……上官に悩みを打ち明けたところ、アルフェッカ殿ならとても詳しいと助言をくださったのです!」
クヤムが言葉を並べるが、アルフェッカの直感はめっちゃ面倒くさいといっている。
「世辞だ、惑わされるな。とはいえ、私の知り合いであればいいが、市井の人間までそう詳しくはない」
注意を置いてアルフェッカは話を聞こうと言った。
クヤムはここに配属されてからまだ日が浅く、見回り隊の列からはぐれることもあったという。
そんな折に合流するための近道を教えてくれた女性がいた。
「茶色の長い髪に、緑の瞳で、年齢は二十代後半です。長袖の作業着を着ていました。中に襟付きの白い服を着ていて、手首から肘の半ばまで覆う長さのバンドをしてました。バンドを留める紐の色は赤でした」
何処かの職人なのだろうかとアルフェッカは先を促す。
「持っていた串肉まで頂いて、まるで精霊の導きを受けたようでした……! お礼を言いたくて、上官や先輩に相談しましたが、皆さんわからないと言われて……」
もういい、これ以上何も言うなといわんばかりにアルフェッカは頭を抱える。ちらり……と知り合いの顔を見ると、クヤムの視界には見えないところに立っており、ニヤニヤとアルフェッカを見ている。
分かって助言したのは言うまでもない。
「話はわかった。しかし、君は見回りの部隊に入っているのだろう? この街に来てまだ日も浅い。人任せにするより、自分の足で探した方が街の見識が広がり、経験にもなる」
「はぁ……」
アルフェッカの返答にクヤムは眉を八の字にして返事をする。
「しかし、君はその女性を見つけられないのだから、ハンターに助けを求めるといい」
「え?」
アルフェッカではないのかという表情をするクヤムだが、ハンターのことは知っている。
「要塞都市や辺境を拠点にして活動しているハンターもいると聞く。彼らに悩みを聞いてもらうのもいいだろう」
「は、はい! ありがとうございます!」
クヤムはアルフェッカの助言を聞き、礼を言って退室した。
部屋にアルフェッカと知り合いが残った時、部屋の主は笑いを堪えすことが出来ず、「ぶふー!」と笑う。
「お前、知って俺を使ったんだろ」
「はははは! いや、悪かった! お肉の精霊とか言い出して、面白かったんだ……」
笑いすぎでお腹がいたのか、知り合いは腹を抱えている。
真面目な青年だったのだろう。そんなこと真顔で言われたらアルフェッカも噴くだろう。
「やっぱり素直に言わなかったかー。お母さんは大変だ」
「言ってろよ」
面白くなさそうにアルフェッカも部屋を出た。
要塞都市内のどこかで大きなくしゃみをする音が聞こえる。
「あら、風邪?」
「うーん? 疲れてはいるけど、妙な悪寒がするわね」
「鳥肌じゃねぇか」
そんなやり取りをしつつ、仕事をこなしていった。
現在、そこの管理をしているのはアルフェッカ・ユヴェーレンという帝国軍人の青年。
本来の仕事は要塞都市を取り仕切る要塞管理官ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0232)直属配下……側近の一人にして、補佐官の一人。彼が要塞管理官として配属される際にドワーフ工房に管理官置くことになったが、誰もが断ってきた。
ドワーフ工房の面々は荒くれ、好き放題。女職人も覚醒者がおり、汚職や賄賂を要求する帝国軍人とは衝突してきたが、仕事はきっちりの職人集団。
本来、そんな連中を取りまとめるのは彼等のボス……通称ドワーフ王ヨアキムだ。
誰もが知る通り、好き勝手やっており、まともにできるわけがない。
そんな中、白羽の矢……もとい、仕組まれたくじで負けたのがアルフェッカだった。他の側近や補佐官達からも奴のコミュニケーション能力なら何とかなると彼に匙をぶつけている。
現在のアルフェッカは工房管理官、補佐官の仕事と忙しい人物。ハンターも彼に会う事は滅多にない。
何かと知り合いが多いアルフェッカは治安部隊の方にもいる。
帝国内でも同郷の友人が配属されている部屋に遊びに行ったりなどして情報収集、共有をしていた。
最初の頃は何かとトラブルが多かったドワーフ工房のメンバーの動向を知る為であったりするので、貧乏くじ引かされたなと笑われた。
現在ではヴェルナーの采配が功を奏し、ドワーフ工房の連中との摩擦はなくなり、何かと多忙だが、良い職場環境を形成している。
そんなアルフェッカは治安部隊の知り合いと世間話をしていた。
「ホント、疲れた……」
怠惰王侵攻の後片付け中だが、一応退けたのは事実。
帝国軍は要塞都市に攻め入られた場合を考慮し、待機していたので疲れ果てている。
「そりゃぁなぁ……どこもかしこも疲弊してるさ」
アルフェッカは先日の戦いで『さるお方』が視察に来たという話をどこぞから入手し、「マジかよ……」と呟いていたのも記憶に新しい。
ドア一つ隔てた隣の部屋は治安部隊の隊員達の大部屋。賑やかな声がしてくるので、見回りから戻ってきたのだろう。
そろそろお暇しようかとアルフェッカが思い立つ。
「お、戻ってきたか。丁度良かった」
男は大部屋に顔を出して、ある名前を呼ぶ。聞いたことがない名前だなぁ……とアルフェッカは記憶を引っ張り出す。
呼ばれた人物はアルフェッカの前に立ち、カチコチに緊張していた。
外見は二十歳になるかどうかの青年。そばかす混じりの頬が緊張で朱に染まっている。アルフェッカは「自分もこんな時代あったなー」と思い出しつつ、挨拶を受ける。
「クヤムです!」
敬礼をしたクヤム青年にアルフェッカも挨拶を返す。
「新人の紹介って珍しいな」
わざわざ紹介するとなれば、見どころがある青年なのかもしれないとアルフェッカは知り合いの顔を見やる。
「彼はこの要塞都市内でも顔が広い。お前の困りごともたちまちに解決してくれるだろう」
「は、はい!」
知り合いが言葉を差し込むと、アルフェッカが何を言い出すんだと言いたそうに目を眇めた。
「あの、自分はこの街で会った人にもう一度会いたかったのですが、怠惰王の侵攻もあり、中々探すことが出来なく……上官に悩みを打ち明けたところ、アルフェッカ殿ならとても詳しいと助言をくださったのです!」
クヤムが言葉を並べるが、アルフェッカの直感はめっちゃ面倒くさいといっている。
「世辞だ、惑わされるな。とはいえ、私の知り合いであればいいが、市井の人間までそう詳しくはない」
注意を置いてアルフェッカは話を聞こうと言った。
クヤムはここに配属されてからまだ日が浅く、見回り隊の列からはぐれることもあったという。
そんな折に合流するための近道を教えてくれた女性がいた。
「茶色の長い髪に、緑の瞳で、年齢は二十代後半です。長袖の作業着を着ていました。中に襟付きの白い服を着ていて、手首から肘の半ばまで覆う長さのバンドをしてました。バンドを留める紐の色は赤でした」
何処かの職人なのだろうかとアルフェッカは先を促す。
「持っていた串肉まで頂いて、まるで精霊の導きを受けたようでした……! お礼を言いたくて、上官や先輩に相談しましたが、皆さんわからないと言われて……」
もういい、これ以上何も言うなといわんばかりにアルフェッカは頭を抱える。ちらり……と知り合いの顔を見ると、クヤムの視界には見えないところに立っており、ニヤニヤとアルフェッカを見ている。
分かって助言したのは言うまでもない。
「話はわかった。しかし、君は見回りの部隊に入っているのだろう? この街に来てまだ日も浅い。人任せにするより、自分の足で探した方が街の見識が広がり、経験にもなる」
「はぁ……」
アルフェッカの返答にクヤムは眉を八の字にして返事をする。
「しかし、君はその女性を見つけられないのだから、ハンターに助けを求めるといい」
「え?」
アルフェッカではないのかという表情をするクヤムだが、ハンターのことは知っている。
「要塞都市や辺境を拠点にして活動しているハンターもいると聞く。彼らに悩みを聞いてもらうのもいいだろう」
「は、はい! ありがとうございます!」
クヤムはアルフェッカの助言を聞き、礼を言って退室した。
部屋にアルフェッカと知り合いが残った時、部屋の主は笑いを堪えすことが出来ず、「ぶふー!」と笑う。
「お前、知って俺を使ったんだろ」
「はははは! いや、悪かった! お肉の精霊とか言い出して、面白かったんだ……」
笑いすぎでお腹がいたのか、知り合いは腹を抱えている。
真面目な青年だったのだろう。そんなこと真顔で言われたらアルフェッカも噴くだろう。
「やっぱり素直に言わなかったかー。お母さんは大変だ」
「言ってろよ」
面白くなさそうにアルフェッカも部屋を出た。
要塞都市内のどこかで大きなくしゃみをする音が聞こえる。
「あら、風邪?」
「うーん? 疲れてはいるけど、妙な悪寒がするわね」
「鳥肌じゃねぇか」
そんなやり取りをしつつ、仕事をこなしていった。
解説
※このシナリオは『要塞都市郊外に半魚人は存在した!』OPの派生シナリオとなりますが、シナリオに入っていなくても問題ありません。
依頼内容
お肉の精霊を探せ!
皆様はクヤムという帝国軍兵士の依頼を受けて要塞都市にてある女性を探していただきます。
新人兵士として見回りをしている中で隊員とはぐれたクヤムは街中で他の隊員達と合流できるように近道を教えてくれた女性にお礼が言いたいとのこと。
クヤムと共に探してもよし、誰だかわかった方は先回りして出会わせるように仕向けてもよしです。
クヤムは捜索したい女性に対して恋心なのか憧れなのかよくわからない模様ですが、まずはお礼を言いたいのが最優先だそうです。
とはいえ、緊張して言えるのかは不明ですので、緊張を和らげるために助言してあげたり、気を緩めてあげるのもありがたい模様。
からかったら可愛い反応をする十八歳男子です。
同年代、年上女性には慣れていませんので、おどおどした対応です。
年下には優しく応じます。
探したい女性の特徴。
二十代後半。
茶髪、腰までのロング。
緑の瞳。
背の高さは百七十センチ。
緑のレザージャケット、インナーは襟付きの白シャツ。黒のカーゴパンツ、こげ茶のブーツ。
手首から肘半ばまで覆うリストバンド。留めベルトは赤。
串肉を食べていたので、お肉が好きなのかもしれない。(クヤム談)
アルフェッカは多忙の為、会えません。
会おうとすると別の者(鷹羽のシナリオに出てくる非登録NPC)が対応します。
のんびりとしたシナリオですので、お気軽にどうぞ。
依頼内容
お肉の精霊を探せ!
皆様はクヤムという帝国軍兵士の依頼を受けて要塞都市にてある女性を探していただきます。
新人兵士として見回りをしている中で隊員とはぐれたクヤムは街中で他の隊員達と合流できるように近道を教えてくれた女性にお礼が言いたいとのこと。
クヤムと共に探してもよし、誰だかわかった方は先回りして出会わせるように仕向けてもよしです。
クヤムは捜索したい女性に対して恋心なのか憧れなのかよくわからない模様ですが、まずはお礼を言いたいのが最優先だそうです。
とはいえ、緊張して言えるのかは不明ですので、緊張を和らげるために助言してあげたり、気を緩めてあげるのもありがたい模様。
からかったら可愛い反応をする十八歳男子です。
同年代、年上女性には慣れていませんので、おどおどした対応です。
年下には優しく応じます。
探したい女性の特徴。
二十代後半。
茶髪、腰までのロング。
緑の瞳。
背の高さは百七十センチ。
緑のレザージャケット、インナーは襟付きの白シャツ。黒のカーゴパンツ、こげ茶のブーツ。
手首から肘半ばまで覆うリストバンド。留めベルトは赤。
串肉を食べていたので、お肉が好きなのかもしれない。(クヤム談)
アルフェッカは多忙の為、会えません。
会おうとすると別の者(鷹羽のシナリオに出てくる非登録NPC)が対応します。
のんびりとしたシナリオですので、お気軽にどうぞ。
マスターより
世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
ゆるっとシナリオです。
実は春からこのシナリオやりたかったのです。
なんだか面白そうと思ったら入ってくださいませ。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
ゆるっとシナリオです。
実は春からこのシナリオやりたかったのです。
なんだか面白そうと思ったら入ってくださいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/24 22:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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お肉の精霊を探せ!【相談卓】 エミリオ・ブラックウェル(ka3840) エルフ|19才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/10/19 20:18:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/19 12:57:20 |