ゲスト
(ka0000)
精霊対ユグディラ、南瓜ピンチ!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/23 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/11/01 15:00
オープニング
●精霊との邂逅
ラカ・ベルフは龍園からグラズヘイム王国のある地域を訪れた。ルゥル(kz0210)経由で情報を得て、大きめな南瓜を得るために来たのだった。
王国に来たことはあったが、オフィスを出たところで呆然とした。
「町が違いますわ」
石畳、石造りの建物は変わらないが、雰囲気が大きく違う。
道の幅や通り過ぎる人の様子など変わる些事で多岐にわたる違いがある。
「……えっと、領主の屋敷はこちらですね」
地図を逆さに見て彼女は進んだ。
その結果、川に出た。
「地図が違います? いえ、川って書いてありますから」
逆に見たということがようやく分かった。
川をちらっと見た後、立ち去らず、川辺に寄った。
大きな川を眺めていると、対岸にも町があるのが分かった。
「あああああ、どろぼーねこおおおおお」
少女ぽい甲高い声が響き、勢いよく水が飛んできた。ラカはかぶる。
ラカの横を猫が走り去った、後ろ足で立って。
「……ごめん」
ラカの前に、髪も肌も、洋服もすべて水色の少女ぽい存在があり、頭を下げた後、ラカの横を通り過ぎた生き物を追いかけ始めた。
「……な、なんですのおおおおおおおおおおおお」
ラカはずぶぬれで絶叫をしたのだった。
龍園を出るからこのような目に合うんだと思うと悲しくなり、南瓜をあきらめて帰ろうと思い始める。青龍さまの側が一番いいと思ったりする。
「お嬢さん、大丈夫かね?」
「精霊さまを見るのは始めたかね」
老人が数人、タオルを手に寄ってくる。
「ほれ、これで拭きなされ」
「……ありがとうございます、うう」
龍園の外はひどいと思った自分にも悲しくなる。それに加え、この老人たちの優しさに涙がこぼれる。
「そんな泣きなさんな。最近、あのユグディラが悪さするから困っているんじゃ。精霊さまも被害に遭われてのう」
ラカはきょとんとなる。精霊とかユグディラとか言っているからだ。
「精霊? ユグディラ?」
「ここの川に住んでいる精霊さまだよ、さっきの子は」
「それに、後ろ足で立っていた猫がおっただろう? あれがユグディラだよ」
老人たちは口々に説明をしてくれる。そして、説明する老人たちはどこか誇らしげでもあった。
「タオルありがとうございました」
「なんの、そのくらい。この辺りの人でないお嬢さんが、嫌な思い出を作って帰ると考えるのもいやなものだよ?」
老人たちはにこにことしている。
「それより、どこに行こうとしていたのかね?」
「領主の屋敷です」
「……あっちだよ?」
指さされた方に進んでいった。地図を今度はきちんと読みながら。
●南瓜を入手するには
無事、領主の屋敷に到着した。一階のところで要件を伝えると、執務室に案内された。
イノア・クリシスは、ラカがどこか疲れている様子だったためどうかしたのか問うた。
町であったことを聞くとイノアはすぐに謝罪する。
「申し訳ありませんでした。川の精霊が……」
「あなたが謝ることではありませんわ。精霊がしたことであり、あなたのしたことではないのですわ」
ラカはきっぱりと言う。
「で、南瓜収穫の件で来てくださったのですよね?」
「そうですわ」
その時、使用人が慌てて入ってきた。
「リオさまと野良ユグディラが南瓜畑で一騎打ちをしようとしています」
イノアはバッと椅子から立ちあがる。
「は、早く止めないと! リオさん、なんでそこまで行けたのですか!?」
「用水路があります」
使用人の言葉は、川につながる水という通路があるという明快な回答。
「ハンターの方に依頼を! 至急、止めて下さいと」
「は」
使用人は急いで部屋を後にした。
イノアの前でラカが呆然としている。
「つまりですね……当家がイベントに役立つよう作った南瓜が植わっている畑があるのですが、そこに、精霊とユグディラが入り込みました。その上、これまでの問題が積み重なり、一騎打ちというか、けんかしようとしています」
ラカはピンとこないようで、目を瞬く。
「精霊は水を操れます。ユグディラは南瓜をどうするかわかりません」
イノアの説明に、ラカは立ち上がる。
「と、止めに行きます。止められるのですか?」
「止めてもらわないと、南瓜がどうなるかわかりません」
「行ってきますわ!」
「待ってください! あなた一人で行かせるわけにはいきません! あ、ちょ……」
ラカは出て行った。
イノアは呼び鈴を振る。
「どうかしましたか?」
青年が入ってくる。
「ハンターへの依頼を追加です。ラカ・ベルクさんが迷子になる可能性があるので……ジョージ、あなたは先ほどの方の人相を覚えました?」
「ええ、すれ違いましたし。全体的に青いですし」
「探してくださる? 今すぐ!」
近くにいるはずだから、イノアは護衛の任務を担うジョージ・モースに依頼をしたのだった。
●南瓜畑
太陽は穏やかに地面を照らしている。
そこには丸々としたオレンジの南瓜が転がっている。
雑魔が一体紛れ込んでいるかもしれないけれども、それが些末に思える状況に実はなっている。
太陽は見ているだけ。
「ふしゃあああああああああああ」
背中の毛を逆立てるユグディラ、何といっているか不明。
「んもおおおおおおおおおおおお」
怒りをあらわにする精霊リオ、その他通称いっぱいあってなは気迫を込めた声をあげる。
南瓜を挟んでじりじりと対峙していた。
ラカは気付いた、場所がわからないことに。
その上、何も考えないで飛び出したから、ここがどこかわからない。
「青龍さまああああ」
半泣きだった。
ラカ・ベルフは龍園からグラズヘイム王国のある地域を訪れた。ルゥル(kz0210)経由で情報を得て、大きめな南瓜を得るために来たのだった。
王国に来たことはあったが、オフィスを出たところで呆然とした。
「町が違いますわ」
石畳、石造りの建物は変わらないが、雰囲気が大きく違う。
道の幅や通り過ぎる人の様子など変わる些事で多岐にわたる違いがある。
「……えっと、領主の屋敷はこちらですね」
地図を逆さに見て彼女は進んだ。
その結果、川に出た。
「地図が違います? いえ、川って書いてありますから」
逆に見たということがようやく分かった。
川をちらっと見た後、立ち去らず、川辺に寄った。
大きな川を眺めていると、対岸にも町があるのが分かった。
「あああああ、どろぼーねこおおおおお」
少女ぽい甲高い声が響き、勢いよく水が飛んできた。ラカはかぶる。
ラカの横を猫が走り去った、後ろ足で立って。
「……ごめん」
ラカの前に、髪も肌も、洋服もすべて水色の少女ぽい存在があり、頭を下げた後、ラカの横を通り過ぎた生き物を追いかけ始めた。
「……な、なんですのおおおおおおおおおおおお」
ラカはずぶぬれで絶叫をしたのだった。
龍園を出るからこのような目に合うんだと思うと悲しくなり、南瓜をあきらめて帰ろうと思い始める。青龍さまの側が一番いいと思ったりする。
「お嬢さん、大丈夫かね?」
「精霊さまを見るのは始めたかね」
老人が数人、タオルを手に寄ってくる。
「ほれ、これで拭きなされ」
「……ありがとうございます、うう」
龍園の外はひどいと思った自分にも悲しくなる。それに加え、この老人たちの優しさに涙がこぼれる。
「そんな泣きなさんな。最近、あのユグディラが悪さするから困っているんじゃ。精霊さまも被害に遭われてのう」
ラカはきょとんとなる。精霊とかユグディラとか言っているからだ。
「精霊? ユグディラ?」
「ここの川に住んでいる精霊さまだよ、さっきの子は」
「それに、後ろ足で立っていた猫がおっただろう? あれがユグディラだよ」
老人たちは口々に説明をしてくれる。そして、説明する老人たちはどこか誇らしげでもあった。
「タオルありがとうございました」
「なんの、そのくらい。この辺りの人でないお嬢さんが、嫌な思い出を作って帰ると考えるのもいやなものだよ?」
老人たちはにこにことしている。
「それより、どこに行こうとしていたのかね?」
「領主の屋敷です」
「……あっちだよ?」
指さされた方に進んでいった。地図を今度はきちんと読みながら。
●南瓜を入手するには
無事、領主の屋敷に到着した。一階のところで要件を伝えると、執務室に案内された。
イノア・クリシスは、ラカがどこか疲れている様子だったためどうかしたのか問うた。
町であったことを聞くとイノアはすぐに謝罪する。
「申し訳ありませんでした。川の精霊が……」
「あなたが謝ることではありませんわ。精霊がしたことであり、あなたのしたことではないのですわ」
ラカはきっぱりと言う。
「で、南瓜収穫の件で来てくださったのですよね?」
「そうですわ」
その時、使用人が慌てて入ってきた。
「リオさまと野良ユグディラが南瓜畑で一騎打ちをしようとしています」
イノアはバッと椅子から立ちあがる。
「は、早く止めないと! リオさん、なんでそこまで行けたのですか!?」
「用水路があります」
使用人の言葉は、川につながる水という通路があるという明快な回答。
「ハンターの方に依頼を! 至急、止めて下さいと」
「は」
使用人は急いで部屋を後にした。
イノアの前でラカが呆然としている。
「つまりですね……当家がイベントに役立つよう作った南瓜が植わっている畑があるのですが、そこに、精霊とユグディラが入り込みました。その上、これまでの問題が積み重なり、一騎打ちというか、けんかしようとしています」
ラカはピンとこないようで、目を瞬く。
「精霊は水を操れます。ユグディラは南瓜をどうするかわかりません」
イノアの説明に、ラカは立ち上がる。
「と、止めに行きます。止められるのですか?」
「止めてもらわないと、南瓜がどうなるかわかりません」
「行ってきますわ!」
「待ってください! あなた一人で行かせるわけにはいきません! あ、ちょ……」
ラカは出て行った。
イノアは呼び鈴を振る。
「どうかしましたか?」
青年が入ってくる。
「ハンターへの依頼を追加です。ラカ・ベルクさんが迷子になる可能性があるので……ジョージ、あなたは先ほどの方の人相を覚えました?」
「ええ、すれ違いましたし。全体的に青いですし」
「探してくださる? 今すぐ!」
近くにいるはずだから、イノアは護衛の任務を担うジョージ・モースに依頼をしたのだった。
●南瓜畑
太陽は穏やかに地面を照らしている。
そこには丸々としたオレンジの南瓜が転がっている。
雑魔が一体紛れ込んでいるかもしれないけれども、それが些末に思える状況に実はなっている。
太陽は見ているだけ。
「ふしゃあああああああああああ」
背中の毛を逆立てるユグディラ、何といっているか不明。
「んもおおおおおおおおおおおお」
怒りをあらわにする精霊リオ、その他通称いっぱいあってなは気迫を込めた声をあげる。
南瓜を挟んでじりじりと対峙していた。
ラカは気付いた、場所がわからないことに。
その上、何も考えないで飛び出したから、ここがどこかわからない。
「青龍さまああああ」
半泣きだった。
解説
ユグディラ対精霊を止める
ラカをどうにかする?
その他
●NPC
・リオ 川の精霊、通称いっぱいある。人間の少女の姿をとっているが、全体的に流動している水の状態。意思疎通は可能だけれど、間延びしたしゃべり方。なお、戦う理由は「泥棒する猫にしつけは必要」ということ。
・ユグディラ 街に住み着いているらしいユグディラ。色々盗っている模様……戦うかは不明。
・ラカ・ベルフ 龍園在住の青龍の神官。とりあえず、大きい南瓜をいくつかもらいに来た。現在、街で迷子中。
・ジョージ・モース 領主のイノア・クリシスの騎士。現在、ラカを探して街にいる。あちこちに聞きまくっている。
●畑
1マス=1スクエア
柵柵柵柵柵柵柵■
柵□□□□□□■
柵□□▼□□□■
柵□□□□□□■
柵ユ□□□□□■
柵□□□□□□■
柵□□□□□□■
柵□□□□□精■
柵□□□□□□■
柵↑柵柵柵柵柵■
入り口
□=畑。適度な感覚で南瓜存在している。きちんと通り道はある。
■=用水路
精=精霊
ユ=ユグディラ
▼雑魔(PL情報)=ジャック・オ・ランタン、1体。サイズ1。【ファイアアロー】【突撃】を使う。
※周囲は他の畑がある。作物は植わっていたり、何もなかったり様々。
ラカをどうにかする?
その他
●NPC
・リオ 川の精霊、通称いっぱいある。人間の少女の姿をとっているが、全体的に流動している水の状態。意思疎通は可能だけれど、間延びしたしゃべり方。なお、戦う理由は「泥棒する猫にしつけは必要」ということ。
・ユグディラ 街に住み着いているらしいユグディラ。色々盗っている模様……戦うかは不明。
・ラカ・ベルフ 龍園在住の青龍の神官。とりあえず、大きい南瓜をいくつかもらいに来た。現在、街で迷子中。
・ジョージ・モース 領主のイノア・クリシスの騎士。現在、ラカを探して街にいる。あちこちに聞きまくっている。
●畑
1マス=1スクエア
柵柵柵柵柵柵柵■
柵□□□□□□■
柵□□▼□□□■
柵□□□□□□■
柵ユ□□□□□■
柵□□□□□□■
柵□□□□□□■
柵□□□□□精■
柵□□□□□□■
柵↑柵柵柵柵柵■
入り口
□=畑。適度な感覚で南瓜存在している。きちんと通り道はある。
■=用水路
精=精霊
ユ=ユグディラ
▼雑魔(PL情報)=ジャック・オ・ランタン、1体。サイズ1。【ファイアアロー】【突撃】を使う。
※周囲は他の畑がある。作物は植わっていたり、何もなかったり様々。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
精霊対ユグディラ、軍配はどちらに上がるか!という話で……はありません。勝負した後、南瓜は壊滅状態になるので、止めてくださいね。
ラカはどうしますか?
よろしくお願いします。
精霊対ユグディラ、軍配はどちらに上がるか!という話で……はありません。勝負した後、南瓜は壊滅状態になるので、止めてくださいね。
ラカはどうしますか?
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/29 01:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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我々が南瓜畑で見たものとは!? ヴォーイ・スマシェストヴィエ(ka1613) 人間(クリムゾンウェスト)|27才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/10/22 09:11:01 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/22 09:03:49 |