• 戦闘

芋畑に潜む芋(虫)スナイパー

マスター:きりん

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
参加費
1,000
参加人数
現在4人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2018/10/26 07:30
リプレイ完成予定
2018/11/04 07:30

オープニング

●芋畑はもうすぐ収穫
 秋は実りの季節であり、多くの動物たちが冬支度を始める季節でもある。
 付近の街や村の食料事情を一手に引き受ける、とある大規模な芋畑が、ついに収穫の日を迎えた。
 辺りの街や村からたくさんの人手が動員され、すくすくと育った芋を掘り起こす収穫作業が始まる。
「いやー、今年の芋は大きいな! 食いでがありそうだ!」
 芋を収穫する男たちが、掘り起こした芋の出来を見て喜んでいる。
 収穫量は豊作といってもいいペースで順調に推移しており、このままいけば例年の収穫量を上回ることは確実だ。
 飢饉などが起これば食料不足で苦しむことを考えれば、今回は恵まれているといえるだろう。
 だが、いかんせん畑は広く、収穫作業は一日では終わらない。
 来る日も来る日も芋を掘る毎日。
 毎年の恒例なのだから慣れてはいるが、飽きが来るのもまた事実。秋だけに。
「うーむ、腰が痛いな」
「もう歳だろ、無理すんな!」
「何を、まだまだ若いぞ!」
 男たちは軽口を叩きつつ、芋掘りを続けた。

●土中の雑魔
 畑の中には様々な虫たちがいる。
 ミミズ、芋虫、エトセトラ。
 それらの多くは土を肥やし良質な芋を育てるにはなくてはならないもので、いわば芋栽培のパートナー的存在だった。
 しかしいつの間にか、収穫作業に引き寄せられたのか、それとも元からいたのが転化したのか、その中に一つ異物が混ざっていた。
「なんだ? こいつは……」
 一人の男が、掘り出した芋にしがみついた大きな虫を見かけて首を傾げる。
 それは雑魔だったが、あまりにもごく自然に掘り出されてしまったせいで、男は最初のその異常性に気付かなかった。
「こ、こいつは!」
 思い至った男は、仲間たちに警告を発しようとするが、一歩遅く雑魔が発射した弾丸が飛来する。
「逃げろ、雑魔だ! 雑魔がいるぞ!」
 警告を出した男の言葉で回りはパニックに陥り、大混乱になって畑から逃げ出した。
 雑魔はかなりの遠くにいる男たちに狙撃を成功させた後、再び芋にしがみついたまま地中へと戻っていった。
 その生態、攻撃方法、まさしく芋スナである。

●芋スナ被害に
 それから雑魔は畑に訪れた人間を無差別に狙撃した。
 幸いにも、よほど当たり所が悪くない限り一撃で殺されるような威力ではないようだが、それでも有効射程は恐るべき長さで、畑の端から端まで届くほどだ。
 すっかり尻込みしてしまった男たちは、畑に入りたがらない。
 そういうわけで、ハンターズソサエティに依頼が出された。

●ハンターズソサエティ
 本日もハンターズソサエティでは受付嬢たちが仕事に励んでいる。
 そのうちの一人であるジェーン・ドゥが、居並ぶハンターたちに依頼の説明を行っていた。
「収穫作業中のジャガイモ畑で雑魔が発見されました。どうやら芋虫型の雑魔のようで、体内で弾丸を作り出し、地上に顔を出して狙撃してくることが確認されています。堂々と身体を晒していればいい的でしょう。幸いあまり頻繁には移動しないようですから、一度狙撃を見れば狙撃された方角の見当をつけるのは難しくないと思われます」
 言葉を切ったジェーンは、表情を笑顔に変えて最後の一言を付け加える。
「ちなみに、依頼を受けた方には依頼報酬とは別に、収穫したジャガイモをその場で蒸して食べさせていただけるそうです。私も塩とバター持参で、参加させていただきます」
 あ、この人ただ取れ立て新鮮なジャガイモを食べに行きたいだけだと、居並ぶハンターたちは思ったとか思っていないとか。
 とにかく、ジェーンはそんな感じで依頼の説明を終えた。

解説

●概要
 戦闘シナリオです。
 ジャガイモ畑に潜む芋虫型雑魔を退治してください。
 畑の広さに反して雑魔の数は少なく、見つけるまでは狙撃され続けることになります。
 狙撃を回避できるように、あるいは受けてもダメージを受けずに済むように対策するといいでしょう。
 雑魔は土の中にいます。
 芋に引っ付いているので畑の芋を掘り起こして確かめてください。
 ついでに外れだった場合はそのまま収穫しても構いません。
 倒せば収穫したばかりのジャガイモを味わうことができます。
 蒸かし芋にしてバターや塩をつけるだけでも美味でしょう。

●達成条件
・雑魔の全滅

●畑について
 広大な芋畑で、一面にジャガイモが植わっています。
 とにかく広いです。狙撃した方角を見てもすぐには雑魔を確認できないほどの広さがあります。
 どうやって倒すかより、どうやって見つけるかが大事です。
 姿は見えなくとも方角自体は分かる可能性が高いので、狙撃のたびに方角を確かめながら徐々に距離を詰めていきましょう。
 具体的な広さで表すと、畑の広さは全体で五キロ程度あります。芋畑の端から地平線を見ると、ちょうどもう一方の端に地平線が重なるくらいです。
 なお、当然ですが芋掘りは一日で終わるような量ではありませんので、全部やる必要はありません。
 あくまで本来の目的は雑魔退治です。

●敵
○芋虫型スナイパー雑魔……四体
 三十センチほど。地面の中に潜り、狙撃時だけ地上に頭を出します。体内で弾丸を作成し、それを口から高圧で発射して攻撃します。有効射程は狙撃銃並にあります。移動頻度は少ないですが、さすがに全く移動しないわけではないようです。

マスターより

初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオも秋モチーフの戦闘シナリオとなっております。
芋スナは本来ガン待ちスナイパーのことを指しますが、この雑魔はそれに加えて文字通り芋に引っ付いていて、狙撃の時だけ地上に出てきます。
発見するまでが大変ですが、頑張って見つけましょう。
戦闘そのものの難易度はあまり難しく設定していないので、見つければさっさと片付けられるはずです。
その後ぜひジャガイモを堪能してください。
見つけるのが遅くなって延々畑で芋を掘り起こして依頼が終わる、なんてことにならないようご注意を。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/10/29 09:51

参加者一覧

  • 支援巧者
    ロニ・カルディス(ka0551
    ドワーフ|20才|男性|聖導士
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/10/25 09:35:43
アイコン 相談卓
ロニ・カルディス(ka0551
ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2018/10/25 23:40:00