ゲスト
(ka0000)
【虚動】意思亡き歴戦の兵士達
マスター:T谷

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/01/03 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/01/12 19:00
オープニング
CAM実験場が、俄にざわつき始める。
悲鳴や怒号、爆発や剣戟などの戦闘音。それらを聞きつけ、ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)と、彼女に引っ張られて付いてきたナサニエル・カロッサ(kz0028)、そして二人の護衛を務めていたシュターク・シュタークスン(kz0075)は、各国の要人が集まる宿泊施設へと駆けつけていた。
非戦闘員の多い地域だ。同じく騒ぎを察知した人々が、街路で不安げに音源の方を見つめている。
「……私はもう、帰りたいんですけどねぇ」
「ここには戦闘能力のない御仁も多い、彼らを避難させなければな。シュターク、動けるか」
ナサニエルが愚痴るも、ヴィルヘルミナはどこ吹く風で傍らに立つ巨躯の女性を見上げ確認する。
「おう、聞くまでもねえな」
対して、ヴィルヘルミナの視線を受けたシュタークは、自信に満ちた笑みすら浮かべて背負った大剣の柄に手をかけた。
戦闘の臭いは、徐々にこちらへと近づいてきている。この場は戦場になるかもしれない。
「私が戦ってもいいが……というか、最近公務に次ぐ公務で禿げてしまいそうだからむしろ戦いたいが……我慢して要人の保護に向かう。この辺りの警護を任されたハンターがまだいくらか居るはずだ。彼らと協力して、時間を稼いでくれ。ナサニエルは私について来い、人手は一本でも多い方がいい」
「はいはい、陛下の仰せのままに」
有無を言わさぬヴィルヘルミナの指示に、ナサニエルは素直に従う姿勢を見せた。
●
ガシャンガシャンと、金属のぶつかる音が左右の建物に反射して街路にうるさく響く。
「おー、あれってあれか。半透明だし、亡霊型とかいう奴か。お化けだって聞いてたけど、何か鎧着てんじゃねえの」
二人と別れ、その場に残ったシュタークの目の前に現れたのは、半透明の青白い人型に鎧を纏った歪虚の群れだった。手に手に円錐状の槍身に取っ手が付いた馬上槍を持ち、揺らぐ炎をこねて整えたような青白い髑髏の眼窩でシュタークとハンター達を睨みつけている。
現在、ヴィルヘルミナの指揮もあってこの辺りの非戦闘員の殆どが避難を完了していた。しかし、この辺りから逃げられただけで、完全な安全圏への移動はまだ時間が掛かる。
それはつまり、その避難先に歪虚を行かせるわけには、絶対にいかないということだ。
「んじゃ、死守、ってやつだ。頑張っていこうぜ!」
シュタークが膨大で凶悪なオーラを纏い、鬼と見まごう姿へ変貌する。
それが合図となった。
声にならない声を上げ、歪虚の群れは槍を頭上に構える。
――数十もの槍が天を衝く様は、威嚇を行う山嵐の如く見る者に痛みを想起させた。
悲鳴や怒号、爆発や剣戟などの戦闘音。それらを聞きつけ、ヴィルヘルミナ・ウランゲル(kz0021)と、彼女に引っ張られて付いてきたナサニエル・カロッサ(kz0028)、そして二人の護衛を務めていたシュターク・シュタークスン(kz0075)は、各国の要人が集まる宿泊施設へと駆けつけていた。
非戦闘員の多い地域だ。同じく騒ぎを察知した人々が、街路で不安げに音源の方を見つめている。
「……私はもう、帰りたいんですけどねぇ」
「ここには戦闘能力のない御仁も多い、彼らを避難させなければな。シュターク、動けるか」
ナサニエルが愚痴るも、ヴィルヘルミナはどこ吹く風で傍らに立つ巨躯の女性を見上げ確認する。
「おう、聞くまでもねえな」
対して、ヴィルヘルミナの視線を受けたシュタークは、自信に満ちた笑みすら浮かべて背負った大剣の柄に手をかけた。
戦闘の臭いは、徐々にこちらへと近づいてきている。この場は戦場になるかもしれない。
「私が戦ってもいいが……というか、最近公務に次ぐ公務で禿げてしまいそうだからむしろ戦いたいが……我慢して要人の保護に向かう。この辺りの警護を任されたハンターがまだいくらか居るはずだ。彼らと協力して、時間を稼いでくれ。ナサニエルは私について来い、人手は一本でも多い方がいい」
「はいはい、陛下の仰せのままに」
有無を言わさぬヴィルヘルミナの指示に、ナサニエルは素直に従う姿勢を見せた。
●
ガシャンガシャンと、金属のぶつかる音が左右の建物に反射して街路にうるさく響く。
「おー、あれってあれか。半透明だし、亡霊型とかいう奴か。お化けだって聞いてたけど、何か鎧着てんじゃねえの」
二人と別れ、その場に残ったシュタークの目の前に現れたのは、半透明の青白い人型に鎧を纏った歪虚の群れだった。手に手に円錐状の槍身に取っ手が付いた馬上槍を持ち、揺らぐ炎をこねて整えたような青白い髑髏の眼窩でシュタークとハンター達を睨みつけている。
現在、ヴィルヘルミナの指揮もあってこの辺りの非戦闘員の殆どが避難を完了していた。しかし、この辺りから逃げられただけで、完全な安全圏への移動はまだ時間が掛かる。
それはつまり、その避難先に歪虚を行かせるわけには、絶対にいかないということだ。
「んじゃ、死守、ってやつだ。頑張っていこうぜ!」
シュタークが膨大で凶悪なオーラを纏い、鬼と見まごう姿へ変貌する。
それが合図となった。
声にならない声を上げ、歪虚の群れは槍を頭上に構える。
――数十もの槍が天を衝く様は、威嚇を行う山嵐の如く見る者に痛みを想起させた。
解説
・概要
各国の要人が完全な退避を終えるまで、シュタークと共に時間稼げ。
・敵
亡霊のような体に鎧を纏った、所謂デュラハンと呼ばれる歪虚が二十体ほど。2m強の槍を構え、突撃や薙ぎ払いを仕掛けてきます。また、不定形の要素も持っていて、腕がちょっと伸びたりします。
亡霊型の基本情報として、鎧の内側にある人型への物理的な接触は不可能です。魔法であれば効果を及ぼす事はできますが、核を破壊しない限り基本的に不死なため、倒すことは出来ません。今回の亡霊型は核を持ち歩いているようですが、それが何かは不明です。
また、元々精強だった軍の部隊がまるまる歪虚化したものであるため、思考を失った現在でも本能に刻まれたその連携は侮れるものではありません。方陣を組んで四方からの攻撃に備えつつ、人の集まる場所を探して彷徨っていました。
・場所
左右を簡易的な建物に挟まれた、幅の広い土路です。平坦であり、障害物となるようなものはありません。
・シュターク・シュタークスン
戦闘部隊と呼ばれる、第二師団フュアアイネの師団長。野性的な美人で、巨乳の持ち主。非常に強力な戦闘力を持っていますが、脳筋であり細かいことを考えるのが苦手です。
彼女は基本的に避難場所へ続く道を守るように立ち回り、積極的に攻める役割をハンターに任せています。しかし、ハンターからの提案があれば素直にそれに従いますので、好きに使うと楽になるかもしれません。邪魔だからどいといて!でももちろん構いませんが、少ししょんぼりするかもしれません。
各国の要人が完全な退避を終えるまで、シュタークと共に時間稼げ。
・敵
亡霊のような体に鎧を纏った、所謂デュラハンと呼ばれる歪虚が二十体ほど。2m強の槍を構え、突撃や薙ぎ払いを仕掛けてきます。また、不定形の要素も持っていて、腕がちょっと伸びたりします。
亡霊型の基本情報として、鎧の内側にある人型への物理的な接触は不可能です。魔法であれば効果を及ぼす事はできますが、核を破壊しない限り基本的に不死なため、倒すことは出来ません。今回の亡霊型は核を持ち歩いているようですが、それが何かは不明です。
また、元々精強だった軍の部隊がまるまる歪虚化したものであるため、思考を失った現在でも本能に刻まれたその連携は侮れるものではありません。方陣を組んで四方からの攻撃に備えつつ、人の集まる場所を探して彷徨っていました。
・場所
左右を簡易的な建物に挟まれた、幅の広い土路です。平坦であり、障害物となるようなものはありません。
・シュターク・シュタークスン
戦闘部隊と呼ばれる、第二師団フュアアイネの師団長。野性的な美人で、巨乳の持ち主。非常に強力な戦闘力を持っていますが、脳筋であり細かいことを考えるのが苦手です。
彼女は基本的に避難場所へ続く道を守るように立ち回り、積極的に攻める役割をハンターに任せています。しかし、ハンターからの提案があれば素直にそれに従いますので、好きに使うと楽になるかもしれません。邪魔だからどいといて!でももちろん構いませんが、少ししょんぼりするかもしれません。
マスターより
今回の連動は結構頑張っている気がしますT谷です。
攻められまくることに定評のある実験会場は、またも大きな脅威に晒されているようです。色々な事が起こって戦力が分散した結果、少数のハンターしか近くにいなかったという状況になります。
攻められまくることに定評のある実験会場は、またも大きな脅威に晒されているようです。色々な事が起こって戦力が分散した結果、少数のハンターしか近くにいなかったという状況になります。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/11 08:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 カール・フォルシアン(ka3702) 人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/01/02 22:00:20 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/31 12:15:41 |