ゲスト
(ka0000)
【HW】囚われより辿る道
マスター:音無奏

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/11/08 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/11/22 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
少し身動きするだけで、擦れ合う鎖がじゃらりと音を立てる。
獲物を戒め縛り付ける楔、それが意味する事は未練か、畏怖か、或いは妄執と言ったものもあるのかもしれない。
窓にも扉にも鉄格子、手を伸ばす事を阻むが、鑑賞用には一切問題がなかった。
…………。
こんな境遇に陥ってるのは、自分の失策とでも言うべきなのだろう。
一個人の視点は、力持つ者のそれと当然違う。
力持つ者で、質の悪い奴は欲望に歯止めなどかけない、欲しいものは手に入れて当然で、他人はそれに尽力するべきで、それを邪魔するものなど存在さえも許すまい。
端的に言えば、自分はやりすぎた。
家族が有力者の娘に見初められ、強引にでも連れ去られようとするのを阻んだ。
不躾な欲望を幾度にも渡って振り払い、賢しく立ち回り、相手が悔しげに引き下がるのを見ては笑っていた。
頭は回ったのだろう、だが決して聡明ではなく、思慮も足りなかった。
“大切な人間と、自分は兄弟故に同じ顔である”。
余りにも当然すぎて意識してなかった、それが持つ危険性に思い至らなかった。
周辺には気をつけてたけど相手の動向なんて気にしてなかったし、何を考えているかなんて関心を払おうともしなかった。
兄に向けられていた執着はいつしか色を変え、それに気が付かなかったために、兄の心配はしていても自分自身の警戒がざるだった。
矛先が向いたのは兄ではなく自分の方、最初は手下がポンコツで人違いしたのかとさえ思った。
人違いではないと思い知ったのは此処に閉じ込められてからだ、兄に向けられてた執着は、いつしか自分への憎悪を隔て、妄執へと変化したらしい。
考えてみれば兄も弟も同じ顔である、しかも自分は兄じゃないのだから如何様にしても女は気にしないだろう。
服は引き裂かれたまま放置され、素肌には鞭打ちの跡がいくつも刻まれている。
顔だけは明確な暴力を振るわれていないが、昂ぶる女の爪によっていくつかの流血はしていた。
初日は一方的にフラストレーションのはけ口にされただけ、碌な会話もせず、女は立ち去っていた。
これは自分にとって幸運と言える、今ある時間のうちに、どう振る舞うのが最善か考えておく必要があるだろう、必要なら“キャラ作り”もしなければ。
兄の事を考えて自嘲する。
兄にたかる女を追い払ったのは自分の意志だ、兄に頼まれた訳でもなく、もっと言うなら、兄以上に自分が嫌だったからしたに過ぎない。
だからツケを払うのは自分であって当たり前、少しだけ寂しさと未練はあったが、兄が助けてくれるかもしれない期待は即座に投げ捨てた。
精々この顔を良く利用しよう。
自分は兄のように優しくはなれないけど、きっと甘く蕩かすくらいは出来るから。
少し身動きするだけで、擦れ合う鎖がじゃらりと音を立てる。
獲物を戒め縛り付ける楔、それが意味する事は未練か、畏怖か、或いは妄執と言ったものもあるのかもしれない。
窓にも扉にも鉄格子、手を伸ばす事を阻むが、鑑賞用には一切問題がなかった。
…………。
こんな境遇に陥ってるのは、自分の失策とでも言うべきなのだろう。
一個人の視点は、力持つ者のそれと当然違う。
力持つ者で、質の悪い奴は欲望に歯止めなどかけない、欲しいものは手に入れて当然で、他人はそれに尽力するべきで、それを邪魔するものなど存在さえも許すまい。
端的に言えば、自分はやりすぎた。
家族が有力者の娘に見初められ、強引にでも連れ去られようとするのを阻んだ。
不躾な欲望を幾度にも渡って振り払い、賢しく立ち回り、相手が悔しげに引き下がるのを見ては笑っていた。
頭は回ったのだろう、だが決して聡明ではなく、思慮も足りなかった。
“大切な人間と、自分は兄弟故に同じ顔である”。
余りにも当然すぎて意識してなかった、それが持つ危険性に思い至らなかった。
周辺には気をつけてたけど相手の動向なんて気にしてなかったし、何を考えているかなんて関心を払おうともしなかった。
兄に向けられていた執着はいつしか色を変え、それに気が付かなかったために、兄の心配はしていても自分自身の警戒がざるだった。
矛先が向いたのは兄ではなく自分の方、最初は手下がポンコツで人違いしたのかとさえ思った。
人違いではないと思い知ったのは此処に閉じ込められてからだ、兄に向けられてた執着は、いつしか自分への憎悪を隔て、妄執へと変化したらしい。
考えてみれば兄も弟も同じ顔である、しかも自分は兄じゃないのだから如何様にしても女は気にしないだろう。
服は引き裂かれたまま放置され、素肌には鞭打ちの跡がいくつも刻まれている。
顔だけは明確な暴力を振るわれていないが、昂ぶる女の爪によっていくつかの流血はしていた。
初日は一方的にフラストレーションのはけ口にされただけ、碌な会話もせず、女は立ち去っていた。
これは自分にとって幸運と言える、今ある時間のうちに、どう振る舞うのが最善か考えておく必要があるだろう、必要なら“キャラ作り”もしなければ。
兄の事を考えて自嘲する。
兄にたかる女を追い払ったのは自分の意志だ、兄に頼まれた訳でもなく、もっと言うなら、兄以上に自分が嫌だったからしたに過ぎない。
だからツケを払うのは自分であって当たり前、少しだけ寂しさと未練はあったが、兄が助けてくれるかもしれない期待は即座に投げ捨てた。
精々この顔を良く利用しよう。
自分は兄のように優しくはなれないけど、きっと甘く蕩かすくらいは出来るから。
解説
+概要
『もし自分が囚えられるなら』という夢です。
もっとわかりやすく言うと『鉄格子の奥に押し込まれ手錠足かせ付きでボロボロになったPCが見たい!』というアレです。
痛めつけられボロボロになって頂けるとマスターが大変楽しいです、這いつくばるPCが好きというだけなので過度な暴力描写はしません。
OPで生贄になっているルカは大体こんな感じだよというサンプル。
性格・行動原理は本人のままですが、それ以外は完全なるIFです。
脈絡はありませんし現実性も問いません、更に言うなら現実と違う設定を持ち出しても構いません。
大スパイって言えば大スパイになれますし、傾国の美女だろうが大量殺人犯だろうがマッドサイエンティストだろうが。
言いがかりから冤罪までなんでもありですが、表現として適度な範囲には収めさせて頂きます。
趣旨さえ合ってれば細部は自由に設定してください。
『どういった理由で囚われ』『どういう扱いを受けていて』『どういう結末を迎えたいか』
があると宜しいかと。脱獄ENDだろうが処刑ENDだろうがなんでもござれ。
理由を強くするか、扱いを酷くするか、結末を壮絶なものにするか、どれか一つに強い思いを込めて頂ければと思います。
流血・暴力を回避したい場合はそんな感じの文脈を指定してください。
囚われは囚われでも、幽閉という手もあります。
全員単独パート、相談不要、一定以上の字数は奪い合い。
ペア行動は……ちゃんと両方囚人になってればOKとします。
マスター側の都合により出発日を1日延長しています。
『もし自分が囚えられるなら』という夢です。
もっとわかりやすく言うと『鉄格子の奥に押し込まれ手錠足かせ付きでボロボロになったPCが見たい!』というアレです。
痛めつけられボロボロになって頂けるとマスターが大変楽しいです、這いつくばるPCが好きというだけなので過度な暴力描写はしません。
OPで生贄になっているルカは大体こんな感じだよというサンプル。
性格・行動原理は本人のままですが、それ以外は完全なるIFです。
脈絡はありませんし現実性も問いません、更に言うなら現実と違う設定を持ち出しても構いません。
大スパイって言えば大スパイになれますし、傾国の美女だろうが大量殺人犯だろうがマッドサイエンティストだろうが。
言いがかりから冤罪までなんでもありですが、表現として適度な範囲には収めさせて頂きます。
趣旨さえ合ってれば細部は自由に設定してください。
『どういった理由で囚われ』『どういう扱いを受けていて』『どういう結末を迎えたいか』
があると宜しいかと。脱獄ENDだろうが処刑ENDだろうがなんでもござれ。
理由を強くするか、扱いを酷くするか、結末を壮絶なものにするか、どれか一つに強い思いを込めて頂ければと思います。
流血・暴力を回避したい場合はそんな感じの文脈を指定してください。
囚われは囚われでも、幽閉という手もあります。
全員単独パート、相談不要、一定以上の字数は奪い合い。
ペア行動は……ちゃんと両方囚人になってればOKとします。
マスター側の都合により出発日を1日延長しています。
マスターより
音無です、冷静に考えなくても
「ペア参加縛りとか人を選び過ぎでは?」と思ったので臨時でもう一つ作り上げました。
夢シナリオを一季節に2つ出すのは私的恒例に反するのですが……夏の分の補填という事で一つ。
ところで手錠のかけ方って好みが出ますよね、私は頭上で両腕を壁に縫い付ける形式が好きです、音無でした。
「ペア参加縛りとか人を選び過ぎでは?」と思ったので臨時でもう一つ作り上げました。
夢シナリオを一季節に2つ出すのは私的恒例に反するのですが……夏の分の補填という事で一つ。
ところで手錠のかけ方って好みが出ますよね、私は頭上で両腕を壁に縫い付ける形式が好きです、音無でした。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/22 01:38