ゲスト
(ka0000)
栗拾いに行こう
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/09 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/11/18 07:30
オープニング
●美味しい栗
村の中は平和なものだ。
雑魔などに対する備えは当然として村単位であるものの、田舎の常として家々の防犯意識は低く、村の中なら安全と村人たちは考えている。
芋をモグモグと食べ歩いていたトアは、村の男たちが落ち葉を燃やして焚火をしているのを見つけた。
「なにやってるの?」
「おう、こいつを焼いてるのさ」
「……なあに、これ?」
トアは差し出されたものを見て首を傾げた。
それはリアルブルーではいわゆる栗と呼ばれるものだったが、当然クリムゾンウエストでも同じようなものは存在し、これもその一つだった。
「栗だ。美味いぞ」
「たべものなの?」
「ああ。食ってみろ」
「とあ、たべる!」
急いで持っていた芋を食べ切り既に焼かれた栗を一つ貰ったトアは、それを食べようとして途方に暮れた。
「おじさん、これかたくてたべられないよ」
「丸ごと食うもんじゃないぞこれは。殻を剥くんだ。そら、貸してみろ」
栗を受け取った男が、器用に指で栗を割って中の実を取り出す。
「ほれ、これでいい」
「いただきます!」
大振りな栗を口に頬張ったトアは、口内に広がる素朴な栗の甘味に歓声を上げた。
「おいしい! おいしいよこれ! もっとちょうだい!」
ねだるトアに、男は仕方ないなぁという顔で苦笑しながら栗を食べさせていく。
しかし、十個目を超えたところで男は真顔になった。
「ちょうだい!」
「駄目だ、もうやらん」
断られ、トアはむくれた。
●もっと食べたい
家に戻ったトアは、父親であるディルクと母親のアンティに栗が食べたいとねだった。
食べさせてもらった栗に、トアはすっかり夢中になってしまったのである。
普段食べている芋にはすっかり飽き飽きしていたトアなので、この秋の味覚が気に入ったようだ。
「そうね……。村の近くに栗の木がある林があるし、栗拾いに行きましょうか」
「そうだな。アルムも連れて行ってみるか」
二人も乗り気なようで、アルムを呼んで栗拾いに行くことを伝えた。
「栗拾い? 行く! 絶対行く!」
「おにいちゃん、くりしってるの?」
不思議そうな顔のトアに、アルムがうかつなことを口にした。
「ああ。母さんに食べさせてもらったことある」
「……とあ、知らない」
不満げに頬を膨らませたトアに、アルムが己の失敗を悟るが、既に遅い。
「あ」
「こら、アルム。秘密にしておいてって言ったじゃない」
そしてアンティの一言が駄目押しをした。
「ずるい!」
「仕方ないだろ、その時トアはまだ乳離れしてなくて食べられなかったんだから」
「ずーるーいー!」
アルムがいわなかった理由を説明するものの、トアは納得せず駄々をこねる。
結局トアの機嫌は、栗拾いに行くまで直らなかった。
●出かけてみたら……
いざ出かけたディルク、アンティ、アルム、トアの四人だったが、残念ながら栗拾いを行うことができなかった。
どこから紛れ込んだのか、猿型雑魔が四匹栗林を徘徊していたのである。
「……これは、中止だな」
「そうね。仕方ないわ」
「命の方が大事だぞ。トアも我慢しろよ」
「……わかってるもん」
さすがに危険の傍でだだをこねるほどわがままではないトアは、しょんぼりしつつ家族の意志に従った。
その姿を見たディルクとアンティ、アルムは顔を見合わせ、アンティがトアを抱き締めた。
「帰ったら、ハンターズソサエティに連絡して退治してもらいましょう。その後で、改めて栗拾いしましょうね」
「うん! とあもがんばってはんたーさんにおねがいする!」
トアの表情が、喜びでぱあっと輝いた。
●ハンターズソサエティ
受付嬢ジェーン・ドゥが新しい依頼をハンターたちに向けて公開した。
その内容は、トアの村近くにある栗林に紛れ込んだ猿型雑魔四体を退治して欲しいというものであった。
村の中は平和なものだ。
雑魔などに対する備えは当然として村単位であるものの、田舎の常として家々の防犯意識は低く、村の中なら安全と村人たちは考えている。
芋をモグモグと食べ歩いていたトアは、村の男たちが落ち葉を燃やして焚火をしているのを見つけた。
「なにやってるの?」
「おう、こいつを焼いてるのさ」
「……なあに、これ?」
トアは差し出されたものを見て首を傾げた。
それはリアルブルーではいわゆる栗と呼ばれるものだったが、当然クリムゾンウエストでも同じようなものは存在し、これもその一つだった。
「栗だ。美味いぞ」
「たべものなの?」
「ああ。食ってみろ」
「とあ、たべる!」
急いで持っていた芋を食べ切り既に焼かれた栗を一つ貰ったトアは、それを食べようとして途方に暮れた。
「おじさん、これかたくてたべられないよ」
「丸ごと食うもんじゃないぞこれは。殻を剥くんだ。そら、貸してみろ」
栗を受け取った男が、器用に指で栗を割って中の実を取り出す。
「ほれ、これでいい」
「いただきます!」
大振りな栗を口に頬張ったトアは、口内に広がる素朴な栗の甘味に歓声を上げた。
「おいしい! おいしいよこれ! もっとちょうだい!」
ねだるトアに、男は仕方ないなぁという顔で苦笑しながら栗を食べさせていく。
しかし、十個目を超えたところで男は真顔になった。
「ちょうだい!」
「駄目だ、もうやらん」
断られ、トアはむくれた。
●もっと食べたい
家に戻ったトアは、父親であるディルクと母親のアンティに栗が食べたいとねだった。
食べさせてもらった栗に、トアはすっかり夢中になってしまったのである。
普段食べている芋にはすっかり飽き飽きしていたトアなので、この秋の味覚が気に入ったようだ。
「そうね……。村の近くに栗の木がある林があるし、栗拾いに行きましょうか」
「そうだな。アルムも連れて行ってみるか」
二人も乗り気なようで、アルムを呼んで栗拾いに行くことを伝えた。
「栗拾い? 行く! 絶対行く!」
「おにいちゃん、くりしってるの?」
不思議そうな顔のトアに、アルムがうかつなことを口にした。
「ああ。母さんに食べさせてもらったことある」
「……とあ、知らない」
不満げに頬を膨らませたトアに、アルムが己の失敗を悟るが、既に遅い。
「あ」
「こら、アルム。秘密にしておいてって言ったじゃない」
そしてアンティの一言が駄目押しをした。
「ずるい!」
「仕方ないだろ、その時トアはまだ乳離れしてなくて食べられなかったんだから」
「ずーるーいー!」
アルムがいわなかった理由を説明するものの、トアは納得せず駄々をこねる。
結局トアの機嫌は、栗拾いに行くまで直らなかった。
●出かけてみたら……
いざ出かけたディルク、アンティ、アルム、トアの四人だったが、残念ながら栗拾いを行うことができなかった。
どこから紛れ込んだのか、猿型雑魔が四匹栗林を徘徊していたのである。
「……これは、中止だな」
「そうね。仕方ないわ」
「命の方が大事だぞ。トアも我慢しろよ」
「……わかってるもん」
さすがに危険の傍でだだをこねるほどわがままではないトアは、しょんぼりしつつ家族の意志に従った。
その姿を見たディルクとアンティ、アルムは顔を見合わせ、アンティがトアを抱き締めた。
「帰ったら、ハンターズソサエティに連絡して退治してもらいましょう。その後で、改めて栗拾いしましょうね」
「うん! とあもがんばってはんたーさんにおねがいする!」
トアの表情が、喜びでぱあっと輝いた。
●ハンターズソサエティ
受付嬢ジェーン・ドゥが新しい依頼をハンターたちに向けて公開した。
その内容は、トアの村近くにある栗林に紛れ込んだ猿型雑魔四体を退治して欲しいというものであった。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
トアたちが住む村の近くにある栗林に紛れ込んだ、猿型雑魔四匹を退治してください。
退治した後は、トアたちと一緒に栗拾いをすることが可能です。
拾い終えたら村に戻って調理して食べましょう。
調理道具や調理場所はトアの家を借りられます。
他、希望があればトアやアルムの遊び相手をすることも可能です。
難易度的に戦闘の比重はそれほど多くなりません。栗拾いその他の方にも文字数を割いて大丈夫です。
●達成条件
・雑魔を倒し、栗拾いをして食べる
●栗林について
何の変哲もない林ですが、地面には栗の毬がたくさん転がっています。ハンターたちならそれで怪我を負うようなことはないでしょうが、中身入りのものを潰してしまわないよう注意しましょう。虫入りの栗もあるでしょうが、虫に食われていないものも多くあると考えてください。
●トアたちが住む村について
調理はおそらく薪や落ち葉で焚火をして行うことになるでしょう。リアルブルーにあるような調理器具はないものと考えてください。帝国にある都会的な街と比べると、やや前時代的で田舎らしい村です。
●敵
○猿型雑魔……四体
二メートル未満。どこかから紛れ込んできた雑魔たちです。雑魔になったことで元の猿と比べても知能は退化していますが、殴り掛かる他にも毬を拾って投げる程度の知恵は残っていそうです。
戦闘シナリオです。
トアたちが住む村の近くにある栗林に紛れ込んだ、猿型雑魔四匹を退治してください。
退治した後は、トアたちと一緒に栗拾いをすることが可能です。
拾い終えたら村に戻って調理して食べましょう。
調理道具や調理場所はトアの家を借りられます。
他、希望があればトアやアルムの遊び相手をすることも可能です。
難易度的に戦闘の比重はそれほど多くなりません。栗拾いその他の方にも文字数を割いて大丈夫です。
●達成条件
・雑魔を倒し、栗拾いをして食べる
●栗林について
何の変哲もない林ですが、地面には栗の毬がたくさん転がっています。ハンターたちならそれで怪我を負うようなことはないでしょうが、中身入りのものを潰してしまわないよう注意しましょう。虫入りの栗もあるでしょうが、虫に食われていないものも多くあると考えてください。
●トアたちが住む村について
調理はおそらく薪や落ち葉で焚火をして行うことになるでしょう。リアルブルーにあるような調理器具はないものと考えてください。帝国にある都会的な街と比べると、やや前時代的で田舎らしい村です。
●敵
○猿型雑魔……四体
二メートル未満。どこかから紛れ込んできた雑魔たちです。雑魔になったことで元の猿と比べても知能は退化していますが、殴り掛かる他にも毬を拾って投げる程度の知恵は残っていそうです。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは戦闘+栗拾いとなります。
NPCとの絡みは自由ですので、必要に応じて絡んでください。
もちろん絡まずにPC同士あるいは一人で完結しても構いません。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは戦闘+栗拾いとなります。
NPCとの絡みは自由ですので、必要に応じて絡んでください。
もちろん絡まずにPC同士あるいは一人で完結しても構いません。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/09 16:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
栗拾いに行こう レイア・アローネ(ka4082) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/11/08 02:51:27 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/08 02:38:50 |