ゲスト
(ka0000)
【空蒼】魔術師の弟子と手紙
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/13 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/11/22 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●リアルブルーで起こったこと
グラズヘイム王国のとある地域にある小さな町でルゥルはリアルブルーがどうなったか知って硬直した。
「みぎゃ……」
「……にゃ」
ユグディラのキソシロが不安そうに見上げる。ルゥルからリアルブルーに行ったことは聞かされていたから、ルゥルが非常に泣きだしたい状況だということは分かっている。
それにしてもこれしか言わないというのは不安で仕方がない。
「……みぎゃ」
「にゃ」
キソシロはルゥルを見上げる。ルゥルの目が尋常ではない光に満ちる。涙だけでなくこらえきれない感情が見え始める。キソシロはそれが危険だと感じる。
「みぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」
ルゥルが突然泣きながら外に飛び出した。それをキソシロは追う。
ルゥルは隣にあるエクラ教会ではなく、町の通りに飛び出したのだった。
『駄目だぞ! もし、転移門を職員が使わせてくれたとしても、リアルブルーにはいけないし、お前ひとりでどうこうできないんだぞ!』
キソシロは叫びながら追いかける。言葉は通じないが、気持ちは届けたかった。
ルゥルは石に躓いた。普段ならば転ぶことはないだろうが、今日は違った。意識がどこにあるのか、飛び散った状態。つまずいた後、盛大に空を舞い、地面にダイブした。
キソシロは追いつくしかできない。抱き抱えて起こしてやるには大きさが小さかった。
ルゥルは一瞬黙った。驚いて黙ったのだとキソシロは大人の知識で理解した。表情が呆然というものだから。
『戻るぞ』
キソシロは語り掛ける。
ルゥルは起き上がるが、座ったまま泣き出した。
「どうしてなのです、どうしてなのですううう。リアルブルーがなくなっちゃったのです」
『なくなってはいないだろう』
「でも、でも、リアルブルーの人はたくさんいるのです。避難してきた人はちょこっとです」
ルゥルは理解していた。だからこそ、泣いているのだ。
『ルゥル……』
「だって、だってええええ」
ルゥルが道のど真ん中で泣き叫んでいるのは周囲の人は見ている。そのため、教会からマークが慌ててやってきた。
「キソシロ、どうすればいいのです! ルゥルは、ルゥルはもっと強くなりたいのです」
ルゥルはキソシロをむぎゅっと抱きしめて泣いた。キソシロは黙って抱きしめられた。
マークもすぐに連れて行くことはできず、ただ、見守っていた。
●情報を求めて
ルゥルはリアルブルーの人がいるとされる場所に向かう。キソシロはついてきてはいるが、あくまでルゥルの補助であるが、抱き抱えられたまま移動している。猫扱い。時々、下されるが、猫扱い。
リゼリオにはやってきた。
やはり、迷子になった。キソシロがいたところでそのあたりは仕方がなかった。
「あれは何です?」
ルゥルはつい興味が惹かれるものに目が向く。
「岳郎さん、みたいだったです」
遠くに見えた人を探し、追いかけた。
結果、リゼリオの町に飛び出し、迷子になった。
「大丈夫なのです。オフィスの位置を人に聞けばいいのです」
人に聞くことができればいずれ現地にたどり着くだろう。
キソシロはそのあたりはほっとした。ルゥルの鼻や目が真っ赤なままだが、少し考えられるようになっているのだと。
●ため息とともに
南雲 芙蓉はぽいっと部屋から追い出された。正しくは、理由を述べられ、やんわりと追い出された。
リアルブルーの大精霊が無事だったことでつい、そばにおり、かいがいしく、鬱陶しいくらいあれこれ世話を焼いてしまっていた。
結果、通路にポツネンといる状態になってしまった。そうなると徐々に冷静さが戻ってくる。
「浮かれているわけにもいかないのも事実なのですよね」
ナディア・ドラゴネッティ(kz0207)のこともある。
リアルブルーの状況も時間凍結で邪神の動きを止めてあるだけで、解決しているだけではない。
芙蓉は大きく息を吸い込む。
「助けてくださったハンターのいる場所を見てみます。そして、私も……」
一旦外に出てみることにした。
●とある職員
リアルブルーのハンターオフィスの職員だった佐々木 悠はリアルブルーからこちらに来たことはいいけれど、預かった手紙をどうすればいいのか悩んだ。
時々やり取りを取り次いだことはある人達であり、ハンターオフィスで尋ねれば、相手はこちらでハンターの登録をしている子どもで、住んでいるところもわかった。
「できれば、手渡ししたい」
彼女は思った。
なお、預かった手紙はある地域でVOIDの対応に当たったハンターだった。その地域は比較的VOIDが多くはなく、避難所は平和であったという。
その上で、時間凍結の話やクリムゾンウェストに転移する話もハンターは教えておいたという。必要なら移動の手助けをするという意味もあった。
シャトルが出る所までの危険、老人が多いことなどもあり、その村の人たちは残ることを決めた。
死ぬわけではないという楽観か、なるようにしかならないという達観か。
その細かいニュアンスまでは悠は知らない。しかし、やり取りをしていた人にはきちんと記載しているに違いないと感じていた。
「手紙を渡したい……その子に、無事だからと告げ……」
転移を選んだ自分はどうなのだろうか?
無事だと告げる、というのには違和感がある。
「でも……渡さないと……届けてもらえればいいのかな……早く……」
悠は唇をかみ、ハンターオフィスで依頼を出した。
●リアルブルーで起こったこと
グラズヘイム王国のとある地域にある小さな町でルゥルはリアルブルーがどうなったか知って硬直した。
「みぎゃ……」
「……にゃ」
ユグディラのキソシロが不安そうに見上げる。ルゥルからリアルブルーに行ったことは聞かされていたから、ルゥルが非常に泣きだしたい状況だということは分かっている。
それにしてもこれしか言わないというのは不安で仕方がない。
「……みぎゃ」
「にゃ」
キソシロはルゥルを見上げる。ルゥルの目が尋常ではない光に満ちる。涙だけでなくこらえきれない感情が見え始める。キソシロはそれが危険だと感じる。
「みぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」
ルゥルが突然泣きながら外に飛び出した。それをキソシロは追う。
ルゥルは隣にあるエクラ教会ではなく、町の通りに飛び出したのだった。
『駄目だぞ! もし、転移門を職員が使わせてくれたとしても、リアルブルーにはいけないし、お前ひとりでどうこうできないんだぞ!』
キソシロは叫びながら追いかける。言葉は通じないが、気持ちは届けたかった。
ルゥルは石に躓いた。普段ならば転ぶことはないだろうが、今日は違った。意識がどこにあるのか、飛び散った状態。つまずいた後、盛大に空を舞い、地面にダイブした。
キソシロは追いつくしかできない。抱き抱えて起こしてやるには大きさが小さかった。
ルゥルは一瞬黙った。驚いて黙ったのだとキソシロは大人の知識で理解した。表情が呆然というものだから。
『戻るぞ』
キソシロは語り掛ける。
ルゥルは起き上がるが、座ったまま泣き出した。
「どうしてなのです、どうしてなのですううう。リアルブルーがなくなっちゃったのです」
『なくなってはいないだろう』
「でも、でも、リアルブルーの人はたくさんいるのです。避難してきた人はちょこっとです」
ルゥルは理解していた。だからこそ、泣いているのだ。
『ルゥル……』
「だって、だってええええ」
ルゥルが道のど真ん中で泣き叫んでいるのは周囲の人は見ている。そのため、教会からマークが慌ててやってきた。
「キソシロ、どうすればいいのです! ルゥルは、ルゥルはもっと強くなりたいのです」
ルゥルはキソシロをむぎゅっと抱きしめて泣いた。キソシロは黙って抱きしめられた。
マークもすぐに連れて行くことはできず、ただ、見守っていた。
●情報を求めて
ルゥルはリアルブルーの人がいるとされる場所に向かう。キソシロはついてきてはいるが、あくまでルゥルの補助であるが、抱き抱えられたまま移動している。猫扱い。時々、下されるが、猫扱い。
リゼリオにはやってきた。
やはり、迷子になった。キソシロがいたところでそのあたりは仕方がなかった。
「あれは何です?」
ルゥルはつい興味が惹かれるものに目が向く。
「岳郎さん、みたいだったです」
遠くに見えた人を探し、追いかけた。
結果、リゼリオの町に飛び出し、迷子になった。
「大丈夫なのです。オフィスの位置を人に聞けばいいのです」
人に聞くことができればいずれ現地にたどり着くだろう。
キソシロはそのあたりはほっとした。ルゥルの鼻や目が真っ赤なままだが、少し考えられるようになっているのだと。
●ため息とともに
南雲 芙蓉はぽいっと部屋から追い出された。正しくは、理由を述べられ、やんわりと追い出された。
リアルブルーの大精霊が無事だったことでつい、そばにおり、かいがいしく、鬱陶しいくらいあれこれ世話を焼いてしまっていた。
結果、通路にポツネンといる状態になってしまった。そうなると徐々に冷静さが戻ってくる。
「浮かれているわけにもいかないのも事実なのですよね」
ナディア・ドラゴネッティ(kz0207)のこともある。
リアルブルーの状況も時間凍結で邪神の動きを止めてあるだけで、解決しているだけではない。
芙蓉は大きく息を吸い込む。
「助けてくださったハンターのいる場所を見てみます。そして、私も……」
一旦外に出てみることにした。
●とある職員
リアルブルーのハンターオフィスの職員だった佐々木 悠はリアルブルーからこちらに来たことはいいけれど、預かった手紙をどうすればいいのか悩んだ。
時々やり取りを取り次いだことはある人達であり、ハンターオフィスで尋ねれば、相手はこちらでハンターの登録をしている子どもで、住んでいるところもわかった。
「できれば、手渡ししたい」
彼女は思った。
なお、預かった手紙はある地域でVOIDの対応に当たったハンターだった。その地域は比較的VOIDが多くはなく、避難所は平和であったという。
その上で、時間凍結の話やクリムゾンウェストに転移する話もハンターは教えておいたという。必要なら移動の手助けをするという意味もあった。
シャトルが出る所までの危険、老人が多いことなどもあり、その村の人たちは残ることを決めた。
死ぬわけではないという楽観か、なるようにしかならないという達観か。
その細かいニュアンスまでは悠は知らない。しかし、やり取りをしていた人にはきちんと記載しているに違いないと感じていた。
「手紙を渡したい……その子に、無事だからと告げ……」
転移を選んだ自分はどうなのだろうか?
無事だと告げる、というのには違和感がある。
「でも……渡さないと……届けてもらえればいいのかな……早く……」
悠は唇をかみ、ハンターオフィスで依頼を出した。
解説
ルゥルは岳郎さんの行方を知りたい。
芙蓉は特に目標はない。
悠は手紙を届けたいが、ルゥルが実はリゼリオにいるなんて知らない。
この三人を軸に、どう参加されるかはPCさん次第です。
舞台はリゼリオ。
ただし、手紙を届けてみるということ試す場合、ルゥルの住まい、グラズヘイム王国の小さな町には一旦行けます。
●NPC
・ルゥル グラズヘイム王国在住、魔術師の弟子。リアルブルーのキノコ採りの人・木野 岳郎(きの たけお)の行方を気にしてリゼリオに来た。ユグディラのキソシロがついて来ている。保護者らしいが、あまり役に立たない。芙蓉とは顔見知り、悠については知らない。なお、リプレイの初期位置、リゼリオのどこか。
・南雲 芙蓉 リアルブルーの大精霊に追い出されて、リゼリオの見物の守護者。初期位置、リゼリオのどこか。
・佐々木 悠 リアルブルーのハンターオフィスにいたらしい女性、一般人、二十歳。託された手紙を渡したい。初期位置はリゼリオのハンターオフィス。
●悠の依頼
手渡しで渡したいと願うから「道案内の依頼」にすべきか、早く届けることを考え、手紙を渡してほしいという依頼にするか悩んでいる。
<補足> 岳郎の手紙を悠に渡したというシナリオは存在しませんので、【空蒼】の現状を踏まえ、このOPを読んでいたければ情報は過不足ないです。
芙蓉は特に目標はない。
悠は手紙を届けたいが、ルゥルが実はリゼリオにいるなんて知らない。
この三人を軸に、どう参加されるかはPCさん次第です。
舞台はリゼリオ。
ただし、手紙を届けてみるということ試す場合、ルゥルの住まい、グラズヘイム王国の小さな町には一旦行けます。
●NPC
・ルゥル グラズヘイム王国在住、魔術師の弟子。リアルブルーのキノコ採りの人・木野 岳郎(きの たけお)の行方を気にしてリゼリオに来た。ユグディラのキソシロがついて来ている。保護者らしいが、あまり役に立たない。芙蓉とは顔見知り、悠については知らない。なお、リプレイの初期位置、リゼリオのどこか。
・南雲 芙蓉 リアルブルーの大精霊に追い出されて、リゼリオの見物の守護者。初期位置、リゼリオのどこか。
・佐々木 悠 リアルブルーのハンターオフィスにいたらしい女性、一般人、二十歳。託された手紙を渡したい。初期位置はリゼリオのハンターオフィス。
●悠の依頼
手渡しで渡したいと願うから「道案内の依頼」にすべきか、早く届けることを考え、手紙を渡してほしいという依頼にするか悩んでいる。
<補足> 岳郎の手紙を悠に渡したというシナリオは存在しませんので、【空蒼】の現状を踏まえ、このOPを読んでいたければ情報は過不足ないです。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
リアルブルーの岳郎さんの選択は「残る」ことでした。ただし、ルゥルは知りませんし、知っているのは職員だった悠だけです。
偶然がかさなりどういう物語になるかは、シナリオ目標がない中、偶然を味方につけて、最良を目指していただければ幸いです。
悠以外初期位置が曖昧です……ルゥルはオフィスから流されて繁華街でしょうか? 芙蓉もにぎやかなところかギルド街か……。
よろしくお願いします。
リアルブルーの岳郎さんの選択は「残る」ことでした。ただし、ルゥルは知りませんし、知っているのは職員だった悠だけです。
偶然がかさなりどういう物語になるかは、シナリオ目標がない中、偶然を味方につけて、最良を目指していただければ幸いです。
悠以外初期位置が曖昧です……ルゥルはオフィスから流されて繁華街でしょうか? 芙蓉もにぎやかなところかギルド街か……。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/19 19:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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偶然という名の打ち合わせ エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/11/13 01:18:10 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/12 22:07:36 |