ゲスト
(ka0000)
【落葉】悪霊騎士の忠誠
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在9人 / 4~15人
- ユニット参加人数
- 現在7 / 0~15
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/23 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/12/02 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●騎士たちと姫
異界の中では、過去の歴史を垣間見ることができた。
今よりも、遥か昔の話である。
クリムゾンウエストのどこかに、その城はあった。
城には聡明な王と王妃、美しい姫、そして彼らを守る騎士たちがいた。
善政で城下町は栄え、物流も盛んで、隆盛を誇っていた。
「皆の者、余らに何かあれば、娘を頼むぞ」
「あの子を守ってあげてね」
王も王妃も気さくな人柄で、騎士たちに対して良く接した。
「お父様もお母様も過保護なのよ。私にいっぱい騎士をつけるよりも、自分の身の周りに配置した方が絶対いいのに。……大切にされているのは、嬉しいけど」
姫も聡明で、両親の愛を知りつつも、だからこそ娘である自分よりも自らを優先して欲しいと思っていた。
同時に、両親の愛を受けて育った姫は、二人がそうしないであろうことも、悟っていた。
だが、盛者必衰の理は彼らにも当てはまった。
この時代にも、歪虚という脅威は存在した。
運命の日が、訪れる。
●落城
異界は引き続き過去の情景を映し出す。
城下町全体が燃えている。
あまりにも真に迫っていて、風に乗り人の悲鳴や何かが焼ける臭いが漂ってくるようだ。
「もう駄目です! 城下町を襲った歪虚の大群が城門を突破し雪崩込み、我が騎士団は総崩れになりつつあります!」
「ここは我らが守ります! 陛下は王妃様と姫様を連れ、隠し通路からお逃げください!」
戦いの気配は城の中を蹂躙しつつあった。
多くの騎士たちが階下で戦っているが、戦況は芳しくない。
むしろ、絶望的といっていい。
「あなた……」
「……ここまでか」
心配そうに夫の様子を窺う王妃を横目に一度目を瞑った王は、再び目を開くと騎士たちに告げた。
「我々は負けた。もうすぐこの広間にも歪虚どもがなだれ込んで来よう。諸君らの強さは余も絶対の信頼を抱いておる。余が命じれば、死ぬ気でここを防衛してくれるであろうことは疑いようもない。それこそ全員が玉砕することになろうとも。だが、それは余の望むところではない」
穏やかだが威厳ある態度で、王は居並ぶ騎士たちに最後の命令を下した。
「王の名において、騎士である汝らに命ずる。我が妻と娘を連れ、城を脱出せよ。安全な地に辿り着くまで、二人を守り切るのだ。ここには余が残ろう。どれほど時間が稼げるかは分からぬが、王として相応しい死にざまを見せつけてやろうぞ」
「そんな……! ならば、我らを共にお付けください!」
「ならぬ。妻と娘を守る兵力を薄くするわけにはいかぬ。行け!」
王の厳しい声に、騎士たちは王の決意が揺るがないことを悟ると、零れ落ちる涙を堪え、即座に行動に移した。
時間は有限。この場において、それがどんな選択だろうと、動かないことこそが最も愚かなことだ。
「必ず、必ず王妃様と姫様は我らがお守りいたします……! この命に代えても!」
「陛下に捧げた剣に誓って!」
「さあ、行くぞ! 王妃様と姫様はこちらへ!」
「陣形を組め! 我らはこれより王妃様と姫様を護衛しつつ、城の脱出を目指す! 我らの血、我らの剣は全て王妃様と姫様のためにあると心得よ!」
「「「「応!」」」」
隠し通路をへと消えていく騎士たちを見送った王は、微笑むと通路を閉じた。
「……頼んだぞ」
それが、王が発した最後の言葉だった。
●時は流れ
異界の中に朽ちた城がある。
かつて歪虚に攻め落とされたその廃城は、崩れかけながらも往時を忍ばせる姿を晒している。
城も人間たちも、全て今はもう存在しないものだ。
元となった城は長らく歪虚の勢力下に置かれ、もはや地図上からすらも消え失せてしまっている。
再現された世界の一角に、今もなおスケルトンの群れと戦う騎士たちの姿があった。
当時と変わらぬ鎧を纏い、騎士たちは戦い続ける。
中央に倒れている、王妃と姫を守るために。
王妃と姫は何も言わない。
ただ、剣戟と怒号のみが響いている。
それも当然だ。
彼らが守る王妃と姫は白骨となっており、騎士たちもまた、鎧の下は生きた人間の姿をしていない。
結局、彼らは王妃と姫を守り、安全な土地に送り届けることができなかったのだ。
何度スケルトンたちに矢を射かけられようと、槍を突き立てられようと、騎士たちは怯まない。当然だ。亡霊騎士となった彼らに、物理的な攻撃は意味を成さない。
だが、彼らがスケルトンを全滅させることもない。
そもそもこの場所は異界で、全てが歪虚で再現された世界だ。
彼らは永遠に終わらない戦場の中に囚われ続けている。
●ハンターズソサエティ
受付嬢ジェーン・ドゥが、依頼を一つ携えてハンターたちの下へやってきた。
「街道の一部が異界化したと報告が寄せられています。調査チームを派遣したところ、悪霊騎士と剣魔クリピクロウズの分体らしきスケルトンの集団が戦い合っている場面に遭遇しました。悪霊騎士たちはスケルトンたちと敵対していますが、自分たち以外を歪虚と認識するようで、近付いた調査チームにも容赦なく攻撃を仕掛けてきました。どうやら、古城に縁のある騎士たちのようです。異界を構成するソードオブジェクトは城の中に突き立っているようです。これを破壊しない限り、街道の安全は保たれません。至急、破壊してくださるハンターの皆さんを募集いたします」
最後に、ジェーンは深く頭を下げた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●騎士たちと姫
異界の中では、過去の歴史を垣間見ることができた。
今よりも、遥か昔の話である。
クリムゾンウエストのどこかに、その城はあった。
城には聡明な王と王妃、美しい姫、そして彼らを守る騎士たちがいた。
善政で城下町は栄え、物流も盛んで、隆盛を誇っていた。
「皆の者、余らに何かあれば、娘を頼むぞ」
「あの子を守ってあげてね」
王も王妃も気さくな人柄で、騎士たちに対して良く接した。
「お父様もお母様も過保護なのよ。私にいっぱい騎士をつけるよりも、自分の身の周りに配置した方が絶対いいのに。……大切にされているのは、嬉しいけど」
姫も聡明で、両親の愛を知りつつも、だからこそ娘である自分よりも自らを優先して欲しいと思っていた。
同時に、両親の愛を受けて育った姫は、二人がそうしないであろうことも、悟っていた。
だが、盛者必衰の理は彼らにも当てはまった。
この時代にも、歪虚という脅威は存在した。
運命の日が、訪れる。
●落城
異界は引き続き過去の情景を映し出す。
城下町全体が燃えている。
あまりにも真に迫っていて、風に乗り人の悲鳴や何かが焼ける臭いが漂ってくるようだ。
「もう駄目です! 城下町を襲った歪虚の大群が城門を突破し雪崩込み、我が騎士団は総崩れになりつつあります!」
「ここは我らが守ります! 陛下は王妃様と姫様を連れ、隠し通路からお逃げください!」
戦いの気配は城の中を蹂躙しつつあった。
多くの騎士たちが階下で戦っているが、戦況は芳しくない。
むしろ、絶望的といっていい。
「あなた……」
「……ここまでか」
心配そうに夫の様子を窺う王妃を横目に一度目を瞑った王は、再び目を開くと騎士たちに告げた。
「我々は負けた。もうすぐこの広間にも歪虚どもがなだれ込んで来よう。諸君らの強さは余も絶対の信頼を抱いておる。余が命じれば、死ぬ気でここを防衛してくれるであろうことは疑いようもない。それこそ全員が玉砕することになろうとも。だが、それは余の望むところではない」
穏やかだが威厳ある態度で、王は居並ぶ騎士たちに最後の命令を下した。
「王の名において、騎士である汝らに命ずる。我が妻と娘を連れ、城を脱出せよ。安全な地に辿り着くまで、二人を守り切るのだ。ここには余が残ろう。どれほど時間が稼げるかは分からぬが、王として相応しい死にざまを見せつけてやろうぞ」
「そんな……! ならば、我らを共にお付けください!」
「ならぬ。妻と娘を守る兵力を薄くするわけにはいかぬ。行け!」
王の厳しい声に、騎士たちは王の決意が揺るがないことを悟ると、零れ落ちる涙を堪え、即座に行動に移した。
時間は有限。この場において、それがどんな選択だろうと、動かないことこそが最も愚かなことだ。
「必ず、必ず王妃様と姫様は我らがお守りいたします……! この命に代えても!」
「陛下に捧げた剣に誓って!」
「さあ、行くぞ! 王妃様と姫様はこちらへ!」
「陣形を組め! 我らはこれより王妃様と姫様を護衛しつつ、城の脱出を目指す! 我らの血、我らの剣は全て王妃様と姫様のためにあると心得よ!」
「「「「応!」」」」
隠し通路をへと消えていく騎士たちを見送った王は、微笑むと通路を閉じた。
「……頼んだぞ」
それが、王が発した最後の言葉だった。
●時は流れ
異界の中に朽ちた城がある。
かつて歪虚に攻め落とされたその廃城は、崩れかけながらも往時を忍ばせる姿を晒している。
城も人間たちも、全て今はもう存在しないものだ。
元となった城は長らく歪虚の勢力下に置かれ、もはや地図上からすらも消え失せてしまっている。
再現された世界の一角に、今もなおスケルトンの群れと戦う騎士たちの姿があった。
当時と変わらぬ鎧を纏い、騎士たちは戦い続ける。
中央に倒れている、王妃と姫を守るために。
王妃と姫は何も言わない。
ただ、剣戟と怒号のみが響いている。
それも当然だ。
彼らが守る王妃と姫は白骨となっており、騎士たちもまた、鎧の下は生きた人間の姿をしていない。
結局、彼らは王妃と姫を守り、安全な土地に送り届けることができなかったのだ。
何度スケルトンたちに矢を射かけられようと、槍を突き立てられようと、騎士たちは怯まない。当然だ。亡霊騎士となった彼らに、物理的な攻撃は意味を成さない。
だが、彼らがスケルトンを全滅させることもない。
そもそもこの場所は異界で、全てが歪虚で再現された世界だ。
彼らは永遠に終わらない戦場の中に囚われ続けている。
●ハンターズソサエティ
受付嬢ジェーン・ドゥが、依頼を一つ携えてハンターたちの下へやってきた。
「街道の一部が異界化したと報告が寄せられています。調査チームを派遣したところ、悪霊騎士と剣魔クリピクロウズの分体らしきスケルトンの集団が戦い合っている場面に遭遇しました。悪霊騎士たちはスケルトンたちと敵対していますが、自分たち以外を歪虚と認識するようで、近付いた調査チームにも容赦なく攻撃を仕掛けてきました。どうやら、古城に縁のある騎士たちのようです。異界を構成するソードオブジェクトは城の中に突き立っているようです。これを破壊しない限り、街道の安全は保たれません。至急、破壊してくださるハンターの皆さんを募集いたします」
最後に、ジェーンは深く頭を下げた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
争う歪虚たちを殲滅し、異界を構成しているソードオブジェクトを破壊してください。
悪霊騎士たちが仲間と認識しているのは同じ悪霊騎士となった者たちだけです。
彼らは王妃と王女を守るために戦っています。
また、亡霊型の歪虚なので物理攻撃は魔法属性に変換しなければ効果がありません。
心情的にPLは彼らの殲滅に頷けないかもしれませんが、彼らが異界によって再現された歪虚である事実は覆しようがなく、また遭遇した調査班を手にかけてしまったことも事実です。
彼らを終わらない悪夢から解き放ってあげることこそが、慈悲というものでしょう。
最終参加人数が八人以下の場合のみ、悪霊騎士がスケルトンを全滅させるのを待っても可とします。
●達成条件
・ソードオブジェクトの破壊
・敵の全滅
●敵
★悪霊騎士……八体
騎乗状態で六メートル程度。馬はユニット扱い。亡霊の馬に騎乗しており、槍を突き出し人馬一体となって突進してきます。馬上からの薙ぎ払い、馬による踏み付けを行ってくる他、飛行するPCかユニットがいる場合のみ対抗して飛行します。
☆スケルトン……百体
二メートル程度。槍、弓のいずれかを装備し、攻撃してきます。前衛を槍で固め、後衛から弓で攻撃する陣形で悪霊騎士たちを包囲しています。全てクリピクロウズの分体です。
●PL情報
○悪霊騎士たちの核について
王妃と王女の白骨化した亡骸です。
この亡骸を守護するように、悪霊騎士たちは陣形を組んでいます。
壊せば悪霊騎士たちは消滅するでしょう。
しかし異界は残ります。異界を消し去るには、ソードオブジェクトを破壊しなければなりません。
○悪霊騎士たちとの会話について
戦闘回避や和解は不可能ですが、会話自体は可能です。
本人たちにとってはまだ王妃も王女も生きていて脱出しようとしているつもりで、現実を認めない彼らと戦闘中台詞の応酬みたいな感じになるでしょう。
戦闘シナリオです。
争う歪虚たちを殲滅し、異界を構成しているソードオブジェクトを破壊してください。
悪霊騎士たちが仲間と認識しているのは同じ悪霊騎士となった者たちだけです。
彼らは王妃と王女を守るために戦っています。
また、亡霊型の歪虚なので物理攻撃は魔法属性に変換しなければ効果がありません。
心情的にPLは彼らの殲滅に頷けないかもしれませんが、彼らが異界によって再現された歪虚である事実は覆しようがなく、また遭遇した調査班を手にかけてしまったことも事実です。
彼らを終わらない悪夢から解き放ってあげることこそが、慈悲というものでしょう。
最終参加人数が八人以下の場合のみ、悪霊騎士がスケルトンを全滅させるのを待っても可とします。
●達成条件
・ソードオブジェクトの破壊
・敵の全滅
●敵
★悪霊騎士……八体
騎乗状態で六メートル程度。馬はユニット扱い。亡霊の馬に騎乗しており、槍を突き出し人馬一体となって突進してきます。馬上からの薙ぎ払い、馬による踏み付けを行ってくる他、飛行するPCかユニットがいる場合のみ対抗して飛行します。
☆スケルトン……百体
二メートル程度。槍、弓のいずれかを装備し、攻撃してきます。前衛を槍で固め、後衛から弓で攻撃する陣形で悪霊騎士たちを包囲しています。全てクリピクロウズの分体です。
●PL情報
○悪霊騎士たちの核について
王妃と王女の白骨化した亡骸です。
この亡骸を守護するように、悪霊騎士たちは陣形を組んでいます。
壊せば悪霊騎士たちは消滅するでしょう。
しかし異界は残ります。異界を消し去るには、ソードオブジェクトを破壊しなければなりません。
○悪霊騎士たちとの会話について
戦闘回避や和解は不可能ですが、会話自体は可能です。
本人たちにとってはまだ王妃も王女も生きていて脱出しようとしているつもりで、現実を認めない彼らと戦闘中台詞の応酬みたいな感じになるでしょう。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは再現された異界に突入しての戦闘シナリオとなっています。
戦闘フィールドは異界の中の、城から少し離れた草原地帯で、全部で三百スクエアほどあります。
城は一番左上にあり、悪霊騎士たちがスケルトンに包囲されて戦闘しているのは一番右下になります。
フィールドにはどの方角からでも侵入できます。
古城内に突き立つソードオブジェクトの破壊は、邪魔されないよう先に悪霊騎士とスケルトンを全滅させてからの方がいいでしょう。
ソードオブジェクトは城門から中に入って真っ直ぐ進んだ先にある謁見の間に刺さっています。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは再現された異界に突入しての戦闘シナリオとなっています。
戦闘フィールドは異界の中の、城から少し離れた草原地帯で、全部で三百スクエアほどあります。
城は一番左上にあり、悪霊騎士たちがスケルトンに包囲されて戦闘しているのは一番右下になります。
フィールドにはどの方角からでも侵入できます。
古城内に突き立つソードオブジェクトの破壊は、邪魔されないよう先に悪霊騎士とスケルトンを全滅させてからの方がいいでしょう。
ソードオブジェクトは城門から中に入って真っ直ぐ進んだ先にある謁見の間に刺さっています。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/26 09:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/11/22 22:06:04 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/22 19:41:35 |