ゲスト
(ka0000)
【東幕】事を慎重にするから成功もし
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/12/07 19:00
オープニング
「ひひひっ」
山の奥にある廃村で、老人が一人笑っている。
暗く澱んだ空気。
その中で引きつった笑い。
明らかに普通ではない。
負のマテリアルを放ちながら、老人は恨み妬み嫉みを撒き散らす。
「争え。戦え。そして、皆……朽ち果てろ」
老人は狂気にも似た笑みを浮かべていた。
●
詩天の水野 武徳(kz0196)が覆面の集団に襲撃された事件から、少しばかりの時間が経過した。
武徳はハンターに守られて無事だったものの、問題は襲撃だけに留まらなかった。
襲撃犯の中に泰山の武僧が紛れていたのだ。
泰山龍鳴寺。
東方でも保守的な地域であり、幕府の庇護下にある寺院だ。外部との接触を断ち、独自の文化を育んできたが、共和制導入の噂によりこの庇護が揺らぎつつある。この流れで泰山の武僧の中にも共和制を危惧する者が現れて賛成派の武徳を狙ったと考えられる。
だが、事態はかなり深刻だ。
言い換えれば、隣国の出身者が同等と軍師を襲撃したのだ。下手をすれば国家間の戦争を招きかねない。
「致し方在るまいな」
三条家軍師である武徳はこの事態を放置する事はできない。
早々に兵をまとめ上げ、泰山へ兵を進める。
何艘もの船で海を渡り、泰山へ上陸。一気に豊明山へと攻め上がる。ここまで一気に攻め上がれたのは泰山側が籠城を決め込んだ為だろう。
詩天側も狭い山道に大軍で押し寄せるリスクを考え、豊明山の入り口に陣を張る事となった。
「時間をかければ、幕府が動き出す事になる……分かるな」
本陣にて武徳は一人の足軽へ話し掛ける。
詩天の動きは既に幕府も知る所だろう。この為、ここで時間をかければ幕府からの援軍が押し寄せる。それだけではない。詩天にも幕府の部隊が押し寄せる事が予想される。共和制を迎える前に詩天が幕府直轄とされる恐れもある。
武徳には分かる。
それが――敵の狙いだと。
「心得ております」
足軽は顔を上げる。
それは泰山龍鳴寺の武僧、許文冠であった。
文冠は言葉を続ける。
「僧正様は武徳殿にお詫びされておりました。この度は申し訳なかったと」
「あのジジイの差し金でない事はすぐに分かったわ。だが、裏で糸を引いておる奴がいると分かってな。一芝居打たせてもらったまでよ」
実は、今回の出兵は武徳襲撃を画策した者を炙り出す狙いがあった。
武徳は秘密裏に泰山龍鳴寺へ手紙を送り、事情を説明。軍を攻め上げるが、決して龍鳴寺から出ないように厳命していたのだ。連絡役に文冠を選び、僧正と結託しての大芝居だ。
「大規模な戦をするなら、この場所しかない。
文冠、この場所が見晴らせる場所はあるか?」
「確か豊明山にある廃村がよく見渡せたと記憶しております」
「敵はそこだな。おそらくわしらの戦いを見物するはずじゃ。文冠は東へ赴いて幕府へ知らせて来い。本当に幕府が動かれてはかなわんからな」
「承知致しました。武徳殿はどうされますか?」
「わしがここを動いたら芝居とバレてしまうからな。やはりハンターに動いて貰う他あるまいな」
こうして集められたハンターが豊明山の廃村を目指して動き出す。
事件の裏にいる黒幕を狙って――。
●
「まだか、まだか……まだか」
豊明山の廃村で老人は体を震わせる。
袈裟に身を包みながら、決して尊さは感じられない。
あるのは、人ならざる者のオーラのみ。
老人の目は麓に釘付けだ。
もうすぐ麓で泰山と詩天が衝突する。
そこへ幕府が雪崩れ込んでくれば、多くの血が流れるはず。
共和制でも連邦制でも君主制でも関係ない。
人が滅べばそれで良いのだ。
「そう思うだろう? 諸君」
老人は振り返る。
そこには術で操った侍や武僧が立ち尽くしていた。
山の奥にある廃村で、老人が一人笑っている。
暗く澱んだ空気。
その中で引きつった笑い。
明らかに普通ではない。
負のマテリアルを放ちながら、老人は恨み妬み嫉みを撒き散らす。
「争え。戦え。そして、皆……朽ち果てろ」
老人は狂気にも似た笑みを浮かべていた。
●
詩天の水野 武徳(kz0196)が覆面の集団に襲撃された事件から、少しばかりの時間が経過した。
武徳はハンターに守られて無事だったものの、問題は襲撃だけに留まらなかった。
襲撃犯の中に泰山の武僧が紛れていたのだ。
泰山龍鳴寺。
東方でも保守的な地域であり、幕府の庇護下にある寺院だ。外部との接触を断ち、独自の文化を育んできたが、共和制導入の噂によりこの庇護が揺らぎつつある。この流れで泰山の武僧の中にも共和制を危惧する者が現れて賛成派の武徳を狙ったと考えられる。
だが、事態はかなり深刻だ。
言い換えれば、隣国の出身者が同等と軍師を襲撃したのだ。下手をすれば国家間の戦争を招きかねない。
「致し方在るまいな」
三条家軍師である武徳はこの事態を放置する事はできない。
早々に兵をまとめ上げ、泰山へ兵を進める。
何艘もの船で海を渡り、泰山へ上陸。一気に豊明山へと攻め上がる。ここまで一気に攻め上がれたのは泰山側が籠城を決め込んだ為だろう。
詩天側も狭い山道に大軍で押し寄せるリスクを考え、豊明山の入り口に陣を張る事となった。
「時間をかければ、幕府が動き出す事になる……分かるな」
本陣にて武徳は一人の足軽へ話し掛ける。
詩天の動きは既に幕府も知る所だろう。この為、ここで時間をかければ幕府からの援軍が押し寄せる。それだけではない。詩天にも幕府の部隊が押し寄せる事が予想される。共和制を迎える前に詩天が幕府直轄とされる恐れもある。
武徳には分かる。
それが――敵の狙いだと。
「心得ております」
足軽は顔を上げる。
それは泰山龍鳴寺の武僧、許文冠であった。
文冠は言葉を続ける。
「僧正様は武徳殿にお詫びされておりました。この度は申し訳なかったと」
「あのジジイの差し金でない事はすぐに分かったわ。だが、裏で糸を引いておる奴がいると分かってな。一芝居打たせてもらったまでよ」
実は、今回の出兵は武徳襲撃を画策した者を炙り出す狙いがあった。
武徳は秘密裏に泰山龍鳴寺へ手紙を送り、事情を説明。軍を攻め上げるが、決して龍鳴寺から出ないように厳命していたのだ。連絡役に文冠を選び、僧正と結託しての大芝居だ。
「大規模な戦をするなら、この場所しかない。
文冠、この場所が見晴らせる場所はあるか?」
「確か豊明山にある廃村がよく見渡せたと記憶しております」
「敵はそこだな。おそらくわしらの戦いを見物するはずじゃ。文冠は東へ赴いて幕府へ知らせて来い。本当に幕府が動かれてはかなわんからな」
「承知致しました。武徳殿はどうされますか?」
「わしがここを動いたら芝居とバレてしまうからな。やはりハンターに動いて貰う他あるまいな」
こうして集められたハンターが豊明山の廃村を目指して動き出す。
事件の裏にいる黒幕を狙って――。
●
「まだか、まだか……まだか」
豊明山の廃村で老人は体を震わせる。
袈裟に身を包みながら、決して尊さは感じられない。
あるのは、人ならざる者のオーラのみ。
老人の目は麓に釘付けだ。
もうすぐ麓で泰山と詩天が衝突する。
そこへ幕府が雪崩れ込んでくれば、多くの血が流れるはず。
共和制でも連邦制でも君主制でも関係ない。
人が滅べばそれで良いのだ。
「そう思うだろう? 諸君」
老人は振り返る。
そこには術で操った侍や武僧が立ち尽くしていた。
解説
目的:豊明山の廃村にいる老僧を撃破する
概要:武徳襲撃を画策した老僧は詩天と泰山を衝突させようとしています。共和制を餌に衝突させた二国を戦争へ導こうとしていますが、それは武徳によって看破されています。ハンターは老僧のいる廃村へ向かい、老僧を撃破して下さい。
状況:廃村に多数の侍や武僧が集まっています。夕暮れで松明が灯され始めていますが、ハンターは気付かれていません。また老僧も狙われていると気付かず、暢気に麓を見つめています。ハンターはここで突撃して老僧を狙います。
敵:
老僧 ×1
今回の首謀者にして、共和制を餌に各国で武力衝突をさせようとしている謎の僧侶。
多数の侍や武僧を操って配する事で自分の身を守っている。
能力としては他人を操る事のみであるが、それ故に慎重な性格をしている。
老僧の名前は現時点で不明。
侍&武僧 ×多数
老僧に操られた人々。中には覚醒者も存在しており、油断をすれば痛い目を見る可能性がある。基本的に操られている、正確には共和制の賛成派は殺すべきと思い込まされている為、契約者や堕落者ではない模様。
老僧は麓が見える崖近くにおり、ハンター達は廃村の入り口である南から進軍します。
侍や武僧は多数ですが、発見されれば一気に集まってきます。廃屋もある為、隠れる事は可能です。侍や武僧はそれ程強い相手ではありませんが、操られているだけなので可能であればなるべく殺さないようにお願いします。ただし、ハンターの身に危険が及ぶのであれば殺す事も致し方無しと武徳は言っています。
概要:武徳襲撃を画策した老僧は詩天と泰山を衝突させようとしています。共和制を餌に衝突させた二国を戦争へ導こうとしていますが、それは武徳によって看破されています。ハンターは老僧のいる廃村へ向かい、老僧を撃破して下さい。
状況:廃村に多数の侍や武僧が集まっています。夕暮れで松明が灯され始めていますが、ハンターは気付かれていません。また老僧も狙われていると気付かず、暢気に麓を見つめています。ハンターはここで突撃して老僧を狙います。
敵:
老僧 ×1
今回の首謀者にして、共和制を餌に各国で武力衝突をさせようとしている謎の僧侶。
多数の侍や武僧を操って配する事で自分の身を守っている。
能力としては他人を操る事のみであるが、それ故に慎重な性格をしている。
老僧の名前は現時点で不明。
侍&武僧 ×多数
老僧に操られた人々。中には覚醒者も存在しており、油断をすれば痛い目を見る可能性がある。基本的に操られている、正確には共和制の賛成派は殺すべきと思い込まされている為、契約者や堕落者ではない模様。
老僧は麓が見える崖近くにおり、ハンター達は廃村の入り口である南から進軍します。
侍や武僧は多数ですが、発見されれば一気に集まってきます。廃屋もある為、隠れる事は可能です。侍や武僧はそれ程強い相手ではありませんが、操られているだけなので可能であればなるべく殺さないようにお願いします。ただし、ハンターの身に危険が及ぶのであれば殺す事も致し方無しと武徳は言っています。
マスターより
近藤豊です。
依頼「【東幕】難事は常に起こるもの」の続きではありますが、関わっていなくても問題ありません。基本的には無双系ですが、無駄に殺しすぎなければすっきり爽快。大暴れも可能です。なお、老僧自体の戦闘力は……。
それでは、スパム玉子を肴にお待ちしています。
依頼「【東幕】難事は常に起こるもの」の続きではありますが、関わっていなくても問題ありません。基本的には無双系ですが、無駄に殺しすぎなければすっきり爽快。大暴れも可能です。なお、老僧自体の戦闘力は……。
それでは、スパム玉子を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/12/01 20:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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レッツ相談卓 ゾファル・G・初火(ka4407) 人間(リアルブルー)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/11/28 14:59:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/27 00:30:33 |