ゲスト
(ka0000)
【落葉】瞬間、闇を斬って
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/12/10 19:00
オープニング
●マテリアル汚染の発生
長年数多の命を脅かしてきたラズビルナムの毒。その汚染も帝国が開発した機器や巫女たちの祈りによってその多くが除去されていった。
しかし負のマテリアルの影響はそれだけでは収まらない。今度はソードオブジェクトによる異変が発生し、ハンターも軍人も巫女も帝国領内を奔走する日々を迎えている。
そんなある日のこと。
帝都近郊の自然公園に魔導トラックが止まると、中から中堅どころのハンターが飛び出してきた。
「ローザリンデ殿はいらっしゃるか!? お力添えをお願いしたい!」
張りのある大声に軍人がすかさず隣接するコロッセオから対応に出る。ハンターは顔を強張らせ、早速早口で事情を説明した。
――どうやら帝都に比較的近い街を囲む森にマテリアル汚染が発生したらしい。しかも通常の緩やかに溜まっていく汚染とことなり、5体の雑魔がすぐさま猟師たちによって確認された危機的事態にあるという。
「雑魔はハンター達で倒せますが、汚染ばかりは……機械や巫女がいなければどうしようもありません。しかし軍やエルフハイムに連絡してみたところ、どちらも一日や二日ですぐに戻ってこられるような状況ではないと。ならば汚染を除去する力のある精霊殿のお力を借りたいのです」
生真面目そうなハンターは「必ず無事にお返ししますゆえ」と言い、軍人の瞳をじっと見つめる。その真摯さに軍人は脱帽した。
「わかりました。お会いすることは結構です。しかしローザリンデ殿はあの森から帰還したばかりで、身体に問題を抱えています。依頼を受けるかどうかはご本人にお任せいただけますよう」
「はい、もし無理なようでしたら汚染除去の目途が立つまでハンターが周辺地域を見回りすることで対処いたします。無理は禁物……ですからね」
そう言うとハンターは自然公園に速足で向かうのだった。
●ローザリンデの心意気
『ああ、それは構わないよ』
ハンターが必死で説明した結果、曙光の精霊ローザリンデがまず口を開いて発したのはそんな軽いノリの返答だった。
『実は私も感じていたのさ。帝国のあちこちに不穏なマテリアルが溜まりつつあるとね。もしかしたらその汚染区域もソード……なんちゃらの影響の吹き溜まりになっているのかもしれないねェ。どうにかしてやらないと』
腕と脚はしっかりと甲冑を着込んでいるのに、なぜか乳房と下腹部はわずかな装飾品でしか覆っていない……そんな精霊の姿にドギマギしながらハンターが言う。
「現地までは魔導トラックでお送りします。それと雑魔と戦うハンター達は既に現地に向かっておりますので……私も微力ながら支援するつもりです。ですのでその、危険は少ないものと考えていただければ」
『ふうん、至れり尽くせりってわけだ』
機嫌が良いのか余裕げに微笑んで顎に手を当てるローザ。その姿はかつて精霊の中でも屈指の腕を持った剣士であったことを彷彿とさせる。
だがそこに割り入る者がいた。ローザの弟分、つまりは精霊達だ。
『お前、姐さんが病み上がりなのを知ってるくせに、とんでもねえ話を持ってきてくれたもんだな!?』
ハンターの胸倉を掴んで怒る石の精霊。
炎の精霊はローザの前で膝を着くときっと顔を上げた。
『姐御、ここは俺達に任せてくださいよ。光とは違って少し時間はかかりやすが、俺達だって力を合わせりゃ浄化のひとつぐらいできますって』
『そうだ、俺達だって……』
精霊達が声を荒げようとしたその瞬間、ローザが『おやめ!』と鋭い声を奔らせる。精霊達は凍り付いたように声を失った。
『あんた達が何と言おうとアタシは行くよ。異常な汚染っていうんだ、並みの汚染と同じく簡単に消せるもんだと己惚れるんじゃないよ! ……それに人様に救われた命、使いどころがあるならこれ幸いってことじゃないか。誰かを守ることでアタシはまた強くなれる。この機会を見逃すわけにはいかないんだよ。第一、こいつの切れ味もまだ確認していないしね』
妖艶な笑みを湛え、背負った刀の刃を抜くローザ。煌めく波のような刃文がなんとも美しいそれは、生命が消えゆこうとしている瞬間に残されていたもの。彼女の生きざまそのものを示しているようにも思える。
『わかりやした……それなら俺達も行きます。姐さんを守るのが俺達の仕事ですからね』
『無理をしようってのなら姐さんの首を掴んでも助けますんで』
その言葉にローザは『頼んだよ』と微笑む。ハンターはほっとしたように息を吐くと、彼らを魔導トラックに案内した。
『母様、無理しちゃダメだよ……必ず帰ってきてね』
木漏れ日の精霊リンが泣き出しそうな声を放ちながらローザにすり寄る。
『いいかい? リン、いい子で待ってるんだよ。お前がいい子にしていたらアタシは元気に帰ってきて、その森をアンタの新しい遊び場にして……そうさね、人間でいうところのピクニックってやつを皆でやろう。きっと楽しいよ』
『うん……』
リンはこくんと頷いたまま魔導トラックが見えなくなるまでその空間でじいっと佇み、母親代わりの精霊の無事を祈り続けた。
●その頃、森では
ハンター達は負のマテリアルの流れをしかと感じていた。古戦場でも洞窟でも廃墟でもない、人通りのあるその森にかかる異様な力を。
『遅くなってすまない! 精霊を無事連れてくることができた。あと数分だけ待っていてくれ!』
魔導スマートフォンから響くハンターの声。じきにトラックが到着し、あの勇敢な精霊を連れてきてくれるだろう。
(ローザには最後の浄化だけ手伝ってもらえればいい。とにかく無事にこの汚染を食い止めるんだ……!)
ハンターのひとりはそう思いながら剣を抜いた。しかし彼は知らなかった。
――ローザリンデという精霊の激しすぎる気性とその身軽さを。
長年数多の命を脅かしてきたラズビルナムの毒。その汚染も帝国が開発した機器や巫女たちの祈りによってその多くが除去されていった。
しかし負のマテリアルの影響はそれだけでは収まらない。今度はソードオブジェクトによる異変が発生し、ハンターも軍人も巫女も帝国領内を奔走する日々を迎えている。
そんなある日のこと。
帝都近郊の自然公園に魔導トラックが止まると、中から中堅どころのハンターが飛び出してきた。
「ローザリンデ殿はいらっしゃるか!? お力添えをお願いしたい!」
張りのある大声に軍人がすかさず隣接するコロッセオから対応に出る。ハンターは顔を強張らせ、早速早口で事情を説明した。
――どうやら帝都に比較的近い街を囲む森にマテリアル汚染が発生したらしい。しかも通常の緩やかに溜まっていく汚染とことなり、5体の雑魔がすぐさま猟師たちによって確認された危機的事態にあるという。
「雑魔はハンター達で倒せますが、汚染ばかりは……機械や巫女がいなければどうしようもありません。しかし軍やエルフハイムに連絡してみたところ、どちらも一日や二日ですぐに戻ってこられるような状況ではないと。ならば汚染を除去する力のある精霊殿のお力を借りたいのです」
生真面目そうなハンターは「必ず無事にお返ししますゆえ」と言い、軍人の瞳をじっと見つめる。その真摯さに軍人は脱帽した。
「わかりました。お会いすることは結構です。しかしローザリンデ殿はあの森から帰還したばかりで、身体に問題を抱えています。依頼を受けるかどうかはご本人にお任せいただけますよう」
「はい、もし無理なようでしたら汚染除去の目途が立つまでハンターが周辺地域を見回りすることで対処いたします。無理は禁物……ですからね」
そう言うとハンターは自然公園に速足で向かうのだった。
●ローザリンデの心意気
『ああ、それは構わないよ』
ハンターが必死で説明した結果、曙光の精霊ローザリンデがまず口を開いて発したのはそんな軽いノリの返答だった。
『実は私も感じていたのさ。帝国のあちこちに不穏なマテリアルが溜まりつつあるとね。もしかしたらその汚染区域もソード……なんちゃらの影響の吹き溜まりになっているのかもしれないねェ。どうにかしてやらないと』
腕と脚はしっかりと甲冑を着込んでいるのに、なぜか乳房と下腹部はわずかな装飾品でしか覆っていない……そんな精霊の姿にドギマギしながらハンターが言う。
「現地までは魔導トラックでお送りします。それと雑魔と戦うハンター達は既に現地に向かっておりますので……私も微力ながら支援するつもりです。ですのでその、危険は少ないものと考えていただければ」
『ふうん、至れり尽くせりってわけだ』
機嫌が良いのか余裕げに微笑んで顎に手を当てるローザ。その姿はかつて精霊の中でも屈指の腕を持った剣士であったことを彷彿とさせる。
だがそこに割り入る者がいた。ローザの弟分、つまりは精霊達だ。
『お前、姐さんが病み上がりなのを知ってるくせに、とんでもねえ話を持ってきてくれたもんだな!?』
ハンターの胸倉を掴んで怒る石の精霊。
炎の精霊はローザの前で膝を着くときっと顔を上げた。
『姐御、ここは俺達に任せてくださいよ。光とは違って少し時間はかかりやすが、俺達だって力を合わせりゃ浄化のひとつぐらいできますって』
『そうだ、俺達だって……』
精霊達が声を荒げようとしたその瞬間、ローザが『おやめ!』と鋭い声を奔らせる。精霊達は凍り付いたように声を失った。
『あんた達が何と言おうとアタシは行くよ。異常な汚染っていうんだ、並みの汚染と同じく簡単に消せるもんだと己惚れるんじゃないよ! ……それに人様に救われた命、使いどころがあるならこれ幸いってことじゃないか。誰かを守ることでアタシはまた強くなれる。この機会を見逃すわけにはいかないんだよ。第一、こいつの切れ味もまだ確認していないしね』
妖艶な笑みを湛え、背負った刀の刃を抜くローザ。煌めく波のような刃文がなんとも美しいそれは、生命が消えゆこうとしている瞬間に残されていたもの。彼女の生きざまそのものを示しているようにも思える。
『わかりやした……それなら俺達も行きます。姐さんを守るのが俺達の仕事ですからね』
『無理をしようってのなら姐さんの首を掴んでも助けますんで』
その言葉にローザは『頼んだよ』と微笑む。ハンターはほっとしたように息を吐くと、彼らを魔導トラックに案内した。
『母様、無理しちゃダメだよ……必ず帰ってきてね』
木漏れ日の精霊リンが泣き出しそうな声を放ちながらローザにすり寄る。
『いいかい? リン、いい子で待ってるんだよ。お前がいい子にしていたらアタシは元気に帰ってきて、その森をアンタの新しい遊び場にして……そうさね、人間でいうところのピクニックってやつを皆でやろう。きっと楽しいよ』
『うん……』
リンはこくんと頷いたまま魔導トラックが見えなくなるまでその空間でじいっと佇み、母親代わりの精霊の無事を祈り続けた。
●その頃、森では
ハンター達は負のマテリアルの流れをしかと感じていた。古戦場でも洞窟でも廃墟でもない、人通りのあるその森にかかる異様な力を。
『遅くなってすまない! 精霊を無事連れてくることができた。あと数分だけ待っていてくれ!』
魔導スマートフォンから響くハンターの声。じきにトラックが到着し、あの勇敢な精霊を連れてきてくれるだろう。
(ローザには最後の浄化だけ手伝ってもらえればいい。とにかく無事にこの汚染を食い止めるんだ……!)
ハンターのひとりはそう思いながら剣を抜いた。しかし彼は知らなかった。
――ローザリンデという精霊の激しすぎる気性とその身軽さを。
解説
●目的
雑魔の殲滅ならびに精霊達の護衛
●戦場
帝都に比較的近い森。
周囲の住民により手入れをされているため見晴らしは良好。
ただし木々の根が張り出している場所もあるため、一般的なバイクや自転車では少々走りにくい。
●敵
木の雑魔2体
木片を集めて作り出した人形のような姿。サイズ1。
しかし動きは俊敏で腕に巻いた蔓を鞭のように扱ったり(射程3スクエア、小ダメージ)、
小枝を手裏剣のように打ち出すこともできる(射程8スクエア、小ダメージ)。
岩の雑魔3体
巨大な岩石に手足が生えたような姿。サイズ2。
動きは遅いが接近戦に強い。
防御力が高く、BSも効きにくい特徴がある。
攻撃手段は2スクエアまで届くパンチ(中ダメージ)と、
自分から移動しないかぎりは相手の移動を封じる効果のある踏みつけ攻撃(射程1で中ダメージ)。
●同行NPCについて
ローザリンデ
かつて帝国領内を駆け、帝国軍に抗戦しながらマテリアル汚染を除去してきた精霊。光属性。
戦闘では刀を駆使した接近戦と
光のマテリアルを交えた衝撃波による範囲攻撃(90度の扇状に前方5スクエアまで)が得意。
しかし現状ではレベル20程度の駆け出しハンターと同じ程度の戦闘能力におさまっている。
それなのに殺る気満々なので前衛に出がち。気を付けてくださいオネガイシマス。
なお、マテリアル汚染の除去能力は落ちていないため戦闘後の処理は十分に任せられる。
他の精霊達と中堅ハンター
ローザを補助するために同行するも、戦闘能力がさほど高くないため、
基本的に後方からの射撃や回復などの支援を行う。
また、ローザが危機に陥った場合は盾になる可能性も秘めている。
●質問について
出発前日の正午までに質問卓を立て、お声かけください。
ローザができる範囲でお答えします。
雑魔の殲滅ならびに精霊達の護衛
●戦場
帝都に比較的近い森。
周囲の住民により手入れをされているため見晴らしは良好。
ただし木々の根が張り出している場所もあるため、一般的なバイクや自転車では少々走りにくい。
●敵
木の雑魔2体
木片を集めて作り出した人形のような姿。サイズ1。
しかし動きは俊敏で腕に巻いた蔓を鞭のように扱ったり(射程3スクエア、小ダメージ)、
小枝を手裏剣のように打ち出すこともできる(射程8スクエア、小ダメージ)。
岩の雑魔3体
巨大な岩石に手足が生えたような姿。サイズ2。
動きは遅いが接近戦に強い。
防御力が高く、BSも効きにくい特徴がある。
攻撃手段は2スクエアまで届くパンチ(中ダメージ)と、
自分から移動しないかぎりは相手の移動を封じる効果のある踏みつけ攻撃(射程1で中ダメージ)。
●同行NPCについて
ローザリンデ
かつて帝国領内を駆け、帝国軍に抗戦しながらマテリアル汚染を除去してきた精霊。光属性。
戦闘では刀を駆使した接近戦と
光のマテリアルを交えた衝撃波による範囲攻撃(90度の扇状に前方5スクエアまで)が得意。
しかし現状ではレベル20程度の駆け出しハンターと同じ程度の戦闘能力におさまっている。
それなのに殺る気満々なので前衛に出がち。気を付けてくださいオネガイシマス。
なお、マテリアル汚染の除去能力は落ちていないため戦闘後の処理は十分に任せられる。
他の精霊達と中堅ハンター
ローザを補助するために同行するも、戦闘能力がさほど高くないため、
基本的に後方からの射撃や回復などの支援を行う。
また、ローザが危機に陥った場合は盾になる可能性も秘めている。
●質問について
出発前日の正午までに質問卓を立て、お声かけください。
ローザができる範囲でお答えします。
マスターより
帝都の今まで平和だった地域も次第に油断ならない状況になってきました。
しかも汚染を除去してくれる機械や巫女ちゃんもご多忙の様子……
ならば元祖・マテリアル汚染対策のプロが出るしかないじゃない!
といった感じでローザリンデが出陣することになりました。
まだ力の弱い精霊ですが、この戦に勝つことができれば臣民からの信頼を得、
再び力を取り戻すきっかけになるかもしれません。
そのためにはハンターさんのお力が不可欠……ですね? (にやり)
なにとぞよろしくお願いします。
しかも汚染を除去してくれる機械や巫女ちゃんもご多忙の様子……
ならば元祖・マテリアル汚染対策のプロが出るしかないじゃない!
といった感じでローザリンデが出陣することになりました。
まだ力の弱い精霊ですが、この戦に勝つことができれば臣民からの信頼を得、
再び力を取り戻すきっかけになるかもしれません。
そのためにはハンターさんのお力が不可欠……ですね? (にやり)
なにとぞよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/12/01 18:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問卓 蓬(ka7311) 人間(リアルブルー)|13才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/11/24 20:59:04 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/22 23:17:40 |
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![]() |
相談卓『森林掃除』 白樺(ka4596) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/11/26 00:32:19 |