ゲスト
(ka0000)
歌を教えて~喉とキモチの整え方!
マスター:鮎川 渓

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2018/11/29 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/12/08 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
「て゛は゛承゛り゛ま゛す゛ね゛ぇ゛」
「よ、よろしくお願いします……」
「お゛気゛を゛つ゛け゛て゛ー」
オフィス職員のあまりのダミ声に始終ドン引いていた依頼人は、話を終えるやいなやそそくさと席を立った。
愛想は結構良いのに声が怖い。
見目も悪くないのに声が怖い。
時折何言ってるかわからない。
蒼界出身者が聞いたなら、日本の某プロレスラーのようだと評したかもしれない。
しかしてその実態は。
花も恥じらうピチピチ()の16歳、辺境オフィスに『お手伝い』として居座っている香藤 玲(kz0220)だった。
露骨な依頼人の態度に割とショックを受けた玲は、通りすがった職員・モリスにしがみつく。
「ね゛ぇ゛モ゛リ゛ス゛さ゛ん゛ー! 僕の声やっぱそんなヒドイー!?」
「酷いわ。声だけ聞くと酒焼けした場末のオカマバーのママね」
「ヒ゛ト゛イ゛!」
歯に衣着せぬモリスの酷評に、玲はカウンターに突っ伏しシクシク泣き始める。
「う゛っう゛っ……声変わりな゛ん゛て゛早く済んじゃえばい゛い゛の゛に゛」
「だから言ったじゃないの、無理して受付にいないで書類整理に回りなさいって」
こういうことだった。
成長期を迎えた玲は人並みに声変わりが始まった。それに伴い非常に声が出しづらくなってしまったのだが、オフィスのカウンターで依頼を受け付けたりする業務柄、喋らないわけにはいかず。
モリスや他の職員が『喋らずに済む他の業務に変更してはどうか、無理せず休んだ方が良いのでは』とアドバイスしたものの、意固地に窓口に居続け喋り倒した結果、すっかり喉を痛めてしまったのだ。
モリスは改めて玲を眺める。初めて出会った頃より随分背が伸び、顔つきも少しずつ大人びてきた。オフィスで働きたいと言い出した時には、こんな幼い子供に務まるだろうかと心配したものだったが。
窓から見える2つの月を仰ぎ溜息をつく。情報に疎い玲でもこうなった今では、地球が凍結されるに至った経緯を把握していた。
「まあ、ね……ある意味還るに還れなくなっちゃったわけだから、今ある場所に固執する気持ちもわからなくはないけど」
玲は彼女の視線を追うことはせず手許に目を落としたまま、
「……そんなんじゃないよ。仮に地球が元通りになって、還れる手段ができたとしたって、僕は……」
呟き、背を丸めて咳込んだ。
モリスは話題を変えようと玲の肩に手を置き、声を和らげる。
「それにしても惜しいわよね。あたしアンタのボーイソプラノ、結構好きだったのに」
「は? 何なの突然、キモチワルイんだけど?」
けれど玲はすげなくその手を払い、めいっぱい顔を顰めた。モリス、どつきたくなるのをぐっと堪える。
「いやぁ、アンタ前にハンターさん達に歌を教わったあと、よく鼻歌歌ってたじゃない? 楽しそうにさぁ。こっそり復習もしてたでしょ、知ってるんだから! よっぽどレッスンが楽しかったのね」
「う、煩いな、ヒトの鼻歌聞いてるとかタチ悪いよ!」
「そうだ、歌を嗜んでるハンターさんなら喉のケアの仕方とか詳しいんじゃない? またレッスンしてもらったらどう? 気晴らしにもなるだろうし」
「気晴らしって、忙しいハンターさんにそんな理由で頼めないよ」
「勿論それだけじゃないわ? そんな声のアンタを依頼のサポーターとして送り込んだら、まーたとんでもないレクイエム披露して味方にBSかけかねないもの。これは立派な事故防止よ」
「ヒ゛ト゛イ゛!」
喚き散らす玲をさっくり無視して、モリスはさらさらと依頼書を書き起こしていく。
喉のことは勿論、蒼界で起こった様々な出来事に胸を痛めたであろう玲が、再び歌を口遊める日が来るよう祈りながら。
●
「て゛は゛承゛り゛ま゛す゛ね゛ぇ゛」
「よ、よろしくお願いします……」
「お゛気゛を゛つ゛け゛て゛ー」
オフィス職員のあまりのダミ声に始終ドン引いていた依頼人は、話を終えるやいなやそそくさと席を立った。
愛想は結構良いのに声が怖い。
見目も悪くないのに声が怖い。
時折何言ってるかわからない。
蒼界出身者が聞いたなら、日本の某プロレスラーのようだと評したかもしれない。
しかしてその実態は。
花も恥じらうピチピチ()の16歳、辺境オフィスに『お手伝い』として居座っている香藤 玲(kz0220)だった。
露骨な依頼人の態度に割とショックを受けた玲は、通りすがった職員・モリスにしがみつく。
「ね゛ぇ゛モ゛リ゛ス゛さ゛ん゛ー! 僕の声やっぱそんなヒドイー!?」
「酷いわ。声だけ聞くと酒焼けした場末のオカマバーのママね」
「ヒ゛ト゛イ゛!」
歯に衣着せぬモリスの酷評に、玲はカウンターに突っ伏しシクシク泣き始める。
「う゛っう゛っ……声変わりな゛ん゛て゛早く済んじゃえばい゛い゛の゛に゛」
「だから言ったじゃないの、無理して受付にいないで書類整理に回りなさいって」
こういうことだった。
成長期を迎えた玲は人並みに声変わりが始まった。それに伴い非常に声が出しづらくなってしまったのだが、オフィスのカウンターで依頼を受け付けたりする業務柄、喋らないわけにはいかず。
モリスや他の職員が『喋らずに済む他の業務に変更してはどうか、無理せず休んだ方が良いのでは』とアドバイスしたものの、意固地に窓口に居続け喋り倒した結果、すっかり喉を痛めてしまったのだ。
モリスは改めて玲を眺める。初めて出会った頃より随分背が伸び、顔つきも少しずつ大人びてきた。オフィスで働きたいと言い出した時には、こんな幼い子供に務まるだろうかと心配したものだったが。
窓から見える2つの月を仰ぎ溜息をつく。情報に疎い玲でもこうなった今では、地球が凍結されるに至った経緯を把握していた。
「まあ、ね……ある意味還るに還れなくなっちゃったわけだから、今ある場所に固執する気持ちもわからなくはないけど」
玲は彼女の視線を追うことはせず手許に目を落としたまま、
「……そんなんじゃないよ。仮に地球が元通りになって、還れる手段ができたとしたって、僕は……」
呟き、背を丸めて咳込んだ。
モリスは話題を変えようと玲の肩に手を置き、声を和らげる。
「それにしても惜しいわよね。あたしアンタのボーイソプラノ、結構好きだったのに」
「は? 何なの突然、キモチワルイんだけど?」
けれど玲はすげなくその手を払い、めいっぱい顔を顰めた。モリス、どつきたくなるのをぐっと堪える。
「いやぁ、アンタ前にハンターさん達に歌を教わったあと、よく鼻歌歌ってたじゃない? 楽しそうにさぁ。こっそり復習もしてたでしょ、知ってるんだから! よっぽどレッスンが楽しかったのね」
「う、煩いな、ヒトの鼻歌聞いてるとかタチ悪いよ!」
「そうだ、歌を嗜んでるハンターさんなら喉のケアの仕方とか詳しいんじゃない? またレッスンしてもらったらどう? 気晴らしにもなるだろうし」
「気晴らしって、忙しいハンターさんにそんな理由で頼めないよ」
「勿論それだけじゃないわ? そんな声のアンタを依頼のサポーターとして送り込んだら、まーたとんでもないレクイエム披露して味方にBSかけかねないもの。これは立派な事故防止よ」
「ヒ゛ト゛イ゛!」
喚き散らす玲をさっくり無視して、モリスはさらさらと依頼書を書き起こしていく。
喉のことは勿論、蒼界で起こった様々な出来事に胸を痛めたであろう玲が、再び歌を口遊める日が来るよう祈りながら。
解説
【趣旨】
・玲は声変わり期に無理に声を出し続け、すっかり喉を痛めてしまいました
あなたの知る喉のケア方法を施すor伝授してあげてください
・歌を歌う時、楽を奏でる時、あるいは踊りを披露する時、あなたはどんなキモチで臨みますか?
沈んだ気分であってもそのまま臨むでしょうか、それとも気分を上げるために何かしますか?
音楽に臨む時のあなたのキモチの整え方・捉え方などあれば聞かせてください
【場所】
辺境ハンターオフィスの個室。飲食等の制限はなく、楽器の持ち込みも自由です
希望があれば、紅界で一般的な楽器(リュート、フルートなど)の貸出も可能です
【生徒】
香藤 玲(16)蒼界出身の聖導士
元々音痴でしたが、ハンターさん達の楽しいレッスンで改善し、歌うことが苦じゃなくなっていました
(関連依頼:歌を教えて~まずは腹式呼吸とリズム感だ!)
上記の理由で声が出しづらくなっていますが、歌わなくなってしまった理由は他にもあるようです
【課題】
特に達成しなければならない課題やテストなどはありません
・玲は声変わり期に無理に声を出し続け、すっかり喉を痛めてしまいました
あなたの知る喉のケア方法を施すor伝授してあげてください
・歌を歌う時、楽を奏でる時、あるいは踊りを披露する時、あなたはどんなキモチで臨みますか?
沈んだ気分であってもそのまま臨むでしょうか、それとも気分を上げるために何かしますか?
音楽に臨む時のあなたのキモチの整え方・捉え方などあれば聞かせてください
【場所】
辺境ハンターオフィスの個室。飲食等の制限はなく、楽器の持ち込みも自由です
希望があれば、紅界で一般的な楽器(リュート、フルートなど)の貸出も可能です
【生徒】
香藤 玲(16)蒼界出身の聖導士
元々音痴でしたが、ハンターさん達の楽しいレッスンで改善し、歌うことが苦じゃなくなっていました
(関連依頼:歌を教えて~まずは腹式呼吸とリズム感だ!)
上記の理由で声が出しづらくなっていますが、歌わなくなってしまった理由は他にもあるようです
【課題】
特に達成しなければならない課題やテストなどはありません
マスターより
鮎川と申します。
以前の依頼『歌を教えて』の続きのようになっていますが、特に目を通して頂く必要はありません。お気軽にご参加ください。
押さえるポイントは喉のケア方法・心の持ちようの2つを伝えること。勿論分担OKですし、過酷な空蒼作戦などであなたが胸を痛めた時にどう持ち直したかなどを語っていただくのも効果的かと思います。
暖かな室内で、まったりのんびり過ごしませんか? 相談期間3日と短いです、ご注意ください。
皆様のご参加・プレイング、心よりお待ちしております。
以前の依頼『歌を教えて』の続きのようになっていますが、特に目を通して頂く必要はありません。お気軽にご参加ください。
押さえるポイントは喉のケア方法・心の持ちようの2つを伝えること。勿論分担OKですし、過酷な空蒼作戦などであなたが胸を痛めた時にどう持ち直したかなどを語っていただくのも効果的かと思います。
暖かな室内で、まったりのんびり過ごしませんか? 相談期間3日と短いです、ご注意ください。
皆様のご参加・プレイング、心よりお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/12/04 15:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/26 22:29:21 |
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喉と心のケアを ユメリア(ka7010) エルフ|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/11/28 13:13:35 |