ゲスト
(ka0000)
【王戦】変な物がやってきた
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/12/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/01/03 19:00
オープニング
●デンシオン
グラズヘイム王国の中央北東寄りの小さな町に領主がやってきていた。城壁がある町であるがれほど立派ではないが、街道がいくつもあるため必要であると言えば必要ではある。
使われることはないと思っていたが、昨年はこの城門が閉じられたのだった。ハンターのおかげで大きな被害は出なかったが、歪虚との戦いは無縁ではないと思い知らされたものであった。
領主のシャールズ・べリンガーはその外に出かける。薬草園を眺め、街道をつなぐ道を馬で進み、川を渡り戻ってくるルートである。林が多いが手入れはしてあるため、見通しが悪いということもない。兵を連れてはいるがのんびりとした視察。
「特に何もないな」
何もない方がいいに決まっている。しかし、リアルブルーでもクリムゾンウェストや東方でも色々起こっているため、ここに関係ないからといって何もないとは限らない。情報は得ておいて損はない。
シャールズはハンター仲間でこの町に住む司祭のところによって、茶でもすすりながら話を聞いてから帰ろうと思った。
薬草園の方から奇妙な乗り物に乗ってきた人物がいた。
「領主さん、こんにちは」
変な乗り物に乗ったルゥルが橋の手前の道の合流地点で止まり、挨拶をする。
「うん、こんにちは。それにしても珍しいもの乗っているね」
「ふりゃいんぐすれっどなのです。これなら、私でも操縦ができるのです」
「なるほど」
たぶん「フライングスレッド」だろうとシャールズは理解した。
「魔箒も持っているのです」
「……ルゥルちゃん、あまり、危険なことはしてはいけないよ?」
魔術師には空を飛ぶスキルもあったはずだから、色々考えるとシャールズは不安になる。
「しないですよ!」
ルゥルは何かを諭されたことが心外だったようだ。
「そういえば、マークはいるかな?」
「いましたですよ」
「なら寄っていこう」
ルゥルと一緒に橋を渡って町に入ろうとする。しかし、何か音がする。自分たちが来た方の道である。得体のしれないモノに追いかけらえるような状況だったと思うと、シャールズはなぜか背筋がぞくっとした。
音がすることは気のせいかと思ったが、ルゥルも同じ方向を見ているし、連れてきている兵士も見ている。
「……変な音なのです」
「……楽団というわけでもないが、妙にキンキンとした音だ」
シャールズは眉をしかめる。
「……リアルブルーに行ったとき、お店で聞いた音みたいです。えっと、ハンターさんが言うにはデンシオンだということです」
「デンシオン? つまり、リアルブルーの物があるということか?」
「分からないのです……でも、ピョウピョウ音楽のように聞こえますし」
シャールズは音の方を見つめる。
(危険物と考えるのもおかしいかもしれないがな)
無害な物が来る可能性だってあある。リアルブルーの物は転移しているのだから。
「何だあれは……」
シャールズは眉をしかめた。
音楽の内容はあるわけでなく、プーカプーカ、ピーピーという音が鳴り響くだけ。リズムや音程はあるのだが、何かわからない。ふわふわと浮かぶ金属ぽい球体と、オルゴールのような機械にタイヤと顔ぽいのがついたロボット風の物の二種類。
「あれを操っている人がいるのか? そもそも、あれはなんだ?」
シャールズはやってくる物の周囲を見る。誰かヒトがいるようではない。ただし、遠隔で操作できるならばその限りではない。
シャールズはそれを追い返すか否か検討する。言葉が通じるのか、それとも壊すなどしたほうがいいのか? 壊すとしても、壊した瞬間、何があるのか? おとなしく壊されてくれるのだろうかと様々考える。
「みぎゃあああ」
緊張に耐えかねたルゥルが声をあげた為、シャールズは考えるのは後回し、情報収集と戦闘の準をすべきだった。
「総員退避、門を閉める。ルゥルちゃんはマーク呼んで、その足で、ハンターソサエティで至急依頼を出してきてくれるかな?」
「分かりました!」
ルゥルはフライングスレッドのスピードを上げて、町に入っていった。
「威力偵察はしたいところだが……ただの機械か、雑魔かしている機械か?」
シャールズは立場を踏まえ、一旦退いた。
●緊急事態
街道をかっ飛ばし、ルゥルはハンターソサエティに駆け込む。
「ロビンさん、大変なのですぅうう、変な、ぴゅーがいて、領主さんと町が危険なのですぅうう。だから、ハンターさん呼んでくださいなのです」
受付にいる男子ロビン・ドルトスが理解できず、とりあえず、コーヒーを飲みほした。
「何がどうしたって?」
「だあからあああ、変な物体が出たのです、たくさんいるのです。だから、ハンターさん来てくださいですうう、機械が音楽流しているのです、怖いのですう」
とりあえず、ルゥルが足をどすどすと踏み鳴らし、彼女の頭や肩に乗っているペットのパルムとフェレットが一緒に怒っているため、ロビンは依頼を登録した。
領主もいるといっているし、ルゥルがパニック気味なことも踏まえると、変な何かが来ているのは事実だろうと理解した。
シャールズはマーク司祭とともに敵をうかがう。城壁に向かってやってきたそれらがどう行動するかによって、町の人を反対側から逃がすかどうか、家にこもっていればどうにかなるのかを考えないとならない。
「試しに矢を射かけるのも考えたが、そこで爆発されても困るのでやめた」
「ええ、そうですね」
「壁に当たると沿って移動して反対側に抜けるかもしれないとも考えた」
「そうなると、大きな街の方が……」
「ハンターがそっちから来るから問題ない」
話をしている間に、扉に変な物が当たった。壁があって進めないという感じに群がり始める。
宙に浮く球状のものは高さ一メートルほどを浮かんでいたが、壁に沿ってニメートルほどまで飛んでいく。
城壁の上で見張りしている兵から動揺が上がる。
上がるがそれ以上は上がらず、ふよふよしている。
「無害なのか?」
「この音に何かないという保証がないんですが?」
「確かにな」
シャールズとマークはじっとする。
それらは動いた。
音楽が一瞬途切れる。
球状の物の外装がぱかりと開き、銃弾のような物が激しく吐き出される。
車付きのオルゴールを鳴らす機械のような物は顔みたいなものがあった。そこから光が照射される。
「さすがにこれは、反撃するぞ」
シャールズはマテリアルを活性化させる。
「スキルは持っていないが……」
シャールズは城壁の通路に上がると、弓で敵を狙う。この状況によっては、他の者にも攻撃をさせるつもりだった。
命中すると敵が上にいると感じたのか、ビームが飛んでくる。
「あー、非覚醒者でも大丈夫だと思うけど」
不安が残る壁への攻撃痕だった。扉の耐久力が持たない気がしてきたのだった。
グラズヘイム王国の中央北東寄りの小さな町に領主がやってきていた。城壁がある町であるがれほど立派ではないが、街道がいくつもあるため必要であると言えば必要ではある。
使われることはないと思っていたが、昨年はこの城門が閉じられたのだった。ハンターのおかげで大きな被害は出なかったが、歪虚との戦いは無縁ではないと思い知らされたものであった。
領主のシャールズ・べリンガーはその外に出かける。薬草園を眺め、街道をつなぐ道を馬で進み、川を渡り戻ってくるルートである。林が多いが手入れはしてあるため、見通しが悪いということもない。兵を連れてはいるがのんびりとした視察。
「特に何もないな」
何もない方がいいに決まっている。しかし、リアルブルーでもクリムゾンウェストや東方でも色々起こっているため、ここに関係ないからといって何もないとは限らない。情報は得ておいて損はない。
シャールズはハンター仲間でこの町に住む司祭のところによって、茶でもすすりながら話を聞いてから帰ろうと思った。
薬草園の方から奇妙な乗り物に乗ってきた人物がいた。
「領主さん、こんにちは」
変な乗り物に乗ったルゥルが橋の手前の道の合流地点で止まり、挨拶をする。
「うん、こんにちは。それにしても珍しいもの乗っているね」
「ふりゃいんぐすれっどなのです。これなら、私でも操縦ができるのです」
「なるほど」
たぶん「フライングスレッド」だろうとシャールズは理解した。
「魔箒も持っているのです」
「……ルゥルちゃん、あまり、危険なことはしてはいけないよ?」
魔術師には空を飛ぶスキルもあったはずだから、色々考えるとシャールズは不安になる。
「しないですよ!」
ルゥルは何かを諭されたことが心外だったようだ。
「そういえば、マークはいるかな?」
「いましたですよ」
「なら寄っていこう」
ルゥルと一緒に橋を渡って町に入ろうとする。しかし、何か音がする。自分たちが来た方の道である。得体のしれないモノに追いかけらえるような状況だったと思うと、シャールズはなぜか背筋がぞくっとした。
音がすることは気のせいかと思ったが、ルゥルも同じ方向を見ているし、連れてきている兵士も見ている。
「……変な音なのです」
「……楽団というわけでもないが、妙にキンキンとした音だ」
シャールズは眉をしかめる。
「……リアルブルーに行ったとき、お店で聞いた音みたいです。えっと、ハンターさんが言うにはデンシオンだということです」
「デンシオン? つまり、リアルブルーの物があるということか?」
「分からないのです……でも、ピョウピョウ音楽のように聞こえますし」
シャールズは音の方を見つめる。
(危険物と考えるのもおかしいかもしれないがな)
無害な物が来る可能性だってあある。リアルブルーの物は転移しているのだから。
「何だあれは……」
シャールズは眉をしかめた。
音楽の内容はあるわけでなく、プーカプーカ、ピーピーという音が鳴り響くだけ。リズムや音程はあるのだが、何かわからない。ふわふわと浮かぶ金属ぽい球体と、オルゴールのような機械にタイヤと顔ぽいのがついたロボット風の物の二種類。
「あれを操っている人がいるのか? そもそも、あれはなんだ?」
シャールズはやってくる物の周囲を見る。誰かヒトがいるようではない。ただし、遠隔で操作できるならばその限りではない。
シャールズはそれを追い返すか否か検討する。言葉が通じるのか、それとも壊すなどしたほうがいいのか? 壊すとしても、壊した瞬間、何があるのか? おとなしく壊されてくれるのだろうかと様々考える。
「みぎゃあああ」
緊張に耐えかねたルゥルが声をあげた為、シャールズは考えるのは後回し、情報収集と戦闘の準をすべきだった。
「総員退避、門を閉める。ルゥルちゃんはマーク呼んで、その足で、ハンターソサエティで至急依頼を出してきてくれるかな?」
「分かりました!」
ルゥルはフライングスレッドのスピードを上げて、町に入っていった。
「威力偵察はしたいところだが……ただの機械か、雑魔かしている機械か?」
シャールズは立場を踏まえ、一旦退いた。
●緊急事態
街道をかっ飛ばし、ルゥルはハンターソサエティに駆け込む。
「ロビンさん、大変なのですぅうう、変な、ぴゅーがいて、領主さんと町が危険なのですぅうう。だから、ハンターさん呼んでくださいなのです」
受付にいる男子ロビン・ドルトスが理解できず、とりあえず、コーヒーを飲みほした。
「何がどうしたって?」
「だあからあああ、変な物体が出たのです、たくさんいるのです。だから、ハンターさん来てくださいですうう、機械が音楽流しているのです、怖いのですう」
とりあえず、ルゥルが足をどすどすと踏み鳴らし、彼女の頭や肩に乗っているペットのパルムとフェレットが一緒に怒っているため、ロビンは依頼を登録した。
領主もいるといっているし、ルゥルがパニック気味なことも踏まえると、変な何かが来ているのは事実だろうと理解した。
シャールズはマーク司祭とともに敵をうかがう。城壁に向かってやってきたそれらがどう行動するかによって、町の人を反対側から逃がすかどうか、家にこもっていればどうにかなるのかを考えないとならない。
「試しに矢を射かけるのも考えたが、そこで爆発されても困るのでやめた」
「ええ、そうですね」
「壁に当たると沿って移動して反対側に抜けるかもしれないとも考えた」
「そうなると、大きな街の方が……」
「ハンターがそっちから来るから問題ない」
話をしている間に、扉に変な物が当たった。壁があって進めないという感じに群がり始める。
宙に浮く球状のものは高さ一メートルほどを浮かんでいたが、壁に沿ってニメートルほどまで飛んでいく。
城壁の上で見張りしている兵から動揺が上がる。
上がるがそれ以上は上がらず、ふよふよしている。
「無害なのか?」
「この音に何かないという保証がないんですが?」
「確かにな」
シャールズとマークはじっとする。
それらは動いた。
音楽が一瞬途切れる。
球状の物の外装がぱかりと開き、銃弾のような物が激しく吐き出される。
車付きのオルゴールを鳴らす機械のような物は顔みたいなものがあった。そこから光が照射される。
「さすがにこれは、反撃するぞ」
シャールズはマテリアルを活性化させる。
「スキルは持っていないが……」
シャールズは城壁の通路に上がると、弓で敵を狙う。この状況によっては、他の者にも攻撃をさせるつもりだった。
命中すると敵が上にいると感じたのか、ビームが飛んでくる。
「あー、非覚醒者でも大丈夫だと思うけど」
不安が残る壁への攻撃痕だった。扉の耐久力が持たない気がしてきたのだった。
解説
敵の撃破。
●敵情報
・丸いの×10 サイズは1。なぜかふわふわ浮かんでいる。浮かぶのは高さ1メートルから2メートルのようだ。ピーとかプーとかいう音で楽を奏でている。機関銃みたいに弾のような物を吐き出す。
・車付き×4 サイズ1。オルゴールの機械とロボットを合わせたような雰囲気。音楽を鳴らしている。目のようなところからビームを発射している。
●NPC
・シャールズ・べリンガー 40歳くらい男、この地域の領主、疾影士……とはいえ、現役だったのは20代前半。スキルはセットしていません。
・マーク 50代、男。エクラ教司祭、聖導士。最近でもスキルは使うけれどあくまで後衛。【ヒーリング】【キュア】【ヒーリングスフィア】をセット中。
・ルゥル 魔術師……現役だけれど駆け出し。「フライングスレッド」には魔箒と杖も乗っているが、防具は普段着。スキルは【マジックアロー】【ピュアウォーター】【リトルファイア】をセットしている。
●地図
(おおよそ位置関係の図、ハンターが最速で来た場合)
□□■■■□□□□□□
壁壁壁門壁壁壁壁壁壁壁
□□□■□□□□□□□
(省略)
壁壁壁壁門壁壁壁壁壁壁
□□□□↑□□□□□□
こちらからハンターは来る、こちらの門は閉じてない。
■=謎の物体がいるあたり。
●敵情報
・丸いの×10 サイズは1。なぜかふわふわ浮かんでいる。浮かぶのは高さ1メートルから2メートルのようだ。ピーとかプーとかいう音で楽を奏でている。機関銃みたいに弾のような物を吐き出す。
・車付き×4 サイズ1。オルゴールの機械とロボットを合わせたような雰囲気。音楽を鳴らしている。目のようなところからビームを発射している。
●NPC
・シャールズ・べリンガー 40歳くらい男、この地域の領主、疾影士……とはいえ、現役だったのは20代前半。スキルはセットしていません。
・マーク 50代、男。エクラ教司祭、聖導士。最近でもスキルは使うけれどあくまで後衛。【ヒーリング】【キュア】【ヒーリングスフィア】をセット中。
・ルゥル 魔術師……現役だけれど駆け出し。「フライングスレッド」には魔箒と杖も乗っているが、防具は普段着。スキルは【マジックアロー】【ピュアウォーター】【リトルファイア】をセットしている。
●地図
(おおよそ位置関係の図、ハンターが最速で来た場合)
□□■■■□□□□□□
壁壁壁門壁壁壁壁壁壁壁
□□□■□□□□□□□
(省略)
壁壁壁壁門壁壁壁壁壁壁
□□□□↑□□□□□□
こちらからハンターは来る、こちらの門は閉じてない。
■=謎の物体がいるあたり。
マスターより
こんにちは。
ルゥルのあのスキルは野外活動に必要そうなものです。戦闘のためにつけたモノではありません、念のため。
フライングスレッドを導入……移動手段、一応馬に乗れますがママチャリに乗ったり、色々試してます。
なお、電子音と表現していますが、バイオリンとか笛など楽器の音ではないという雰囲気をとらえていただければよいと思います。
よろしくお願いします。
ルゥルのあのスキルは野外活動に必要そうなものです。戦闘のためにつけたモノではありません、念のため。
フライングスレッドを導入……移動手段、一応馬に乗れますがママチャリに乗ったり、色々試してます。
なお、電子音と表現していますが、バイオリンとか笛など楽器の音ではないという雰囲気をとらえていただければよいと思います。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/12/31 00:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談】変なもの退治? エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/12/20 02:40:29 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/12/18 18:52:57 |