※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

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　辺境、と一言で言ってもその実情は様々である。
　数多くの部族が点在し、ドワーフが住まう場所。そして同時に、歪虚との戦いの最前線となっており、帝国の要塞都市も存在する。
　そう、ここにおいて歪虚との戦いは日常茶飯事。
　そしてそこに住まう人々は一枚岩とはとてもではないが言えない、それが辺境の実情。
　……とはいえ、戦いに明け暮れる毎日というわけではない。
　ごく普通の日常だって、当然ながら存在するのだ。

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「皆サン、辺境ユニオン『ガーディナ』へ、ｗｅｌｃｏｍｅなのデース！」
　そう言って微笑むのは、白竜を連れた少女――『ガーディナ』のリーダーで、大霊堂の巫女であるリムネラ（kz0018）である。
「ハンターの皆サンには、これからもヨロシクお願いしますネ。まずはワタシたちが出入りをする辺境を知ってもらうコト、それが大事だと思うのデース♪」
　独特な口調はさておき、言っていることは非常に納得のできることである。
　知らない場所での活動は、誰しもが不安。
　リムネラは年若いが、ユニオンリーダーとしての責任は十分に理解していた。
「そ、こ、で。皆サンには、ちょっとした探しモノをお願いしたいのデース！」
　少女はニコッと微笑んで、ひょいと何か、花のようなきれいな石を見せる。
「コレは、辺境によくみられる石の結晶で、砂の花と呼ばれていますネ。前線ヨリももっと手前、歪虚の報告がないエリアで採集が可能デース。つまりどういうコトかというと、皆サンが辺境を訪れたという記念の意味も込めて、コレを皆サンも見つけてきてクダサーイ！」
　砂の花――似たものはリアルブルーにもある。砂漠の薔薇、と呼ばれるものだ。そんな奇妙な相似性につい笑顔を浮かべてしまうものもいるが、リムネラはいかにも楽しそうに頷いた。
「皆サンと、そうやって笑顔で会話ができるように。ワタシは、これからのハンターと辺境の関係も良くしたいと思うのデース。ぜひ素敵な経験になりますよう、お祈りしていますネ♪」

●目的
『砂の花』と呼ばれる鉱石を収集する。

依頼主はリムネラ。
皆さんの『辺境訪問の記念』のようなものと思ってください。
行動するのは辺境でも要塞都市『ノアーラ・クンタウ』に比較的近いエリアです。
まだ駆け出しのハンターの多いこの依頼で、ムリをさせられませんからね。
もし遠くまで出向きたいという方がいらっしゃっても、この依頼では基本的に戦闘は発生しません。
また、要塞都市の近くでも、もしかしたら様々な活動をしている部族の一部とすれ違うことがあるかもしれません。
こちらについてはダイスなどで決めたいと思いますので、どうなるかは神のみぞ知るとお思いください。

●「砂の花」について
いわゆる、リアルブルーで『砂漠の薔薇』と呼ばれている鉱石とほぼ同じものです。
触ると少し脆いですが、辺境のあちこちで転がっています。ただ見つけるだけなら、それなりに簡単でしょう。
さらに大きさや美しさを求めるなら、プレイング内でその意図を示し、また手段なども記載してくださると嬉しいです。
アイテムとして差し上げることは出来ませんが、記念だと思っていただければ幸いです。

今回の依頼はあくまでリムネラの提案したレクリエーション的な依頼と思っていただけるといいと思います。
実際の辺境を体で感じるというのは大切なこと。
皆様の初めての依頼、楽しみに待っています。

ＦＮＢの世界へようこそ！
こんにちは、ＭＳの四月朔日さくらです。
今回は見ての通り、『砂の花』探し。
ＰＣさんたちに辺境という環境を肌で感じてもらうには、ちょうどいいのではないでしょうか？
クリムゾンウェストでの初めての依頼は、誰にとってもちょっとした冒険に違いありません。
どうぞ、お気軽に参加なさってくださいませ。