ゲスト
(ka0000)
石路の真意
マスター:電気石八生

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在5 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/01/02 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/01/16 07:30
オープニング
●異変
体長10メートルにも及ぶストーンゴーレムが100体、当然とはいえ黙々と作業を続けていた。
シャベルのごとくに変じた両手で辺境の荒野を搔き、やわらかくほぐすものがあり。その土をノズル状の手で吸い込んでは体内にて石灰水と練り合わせ、ブロック状のコンクリート塊に成形するものがある。
それらの間を行き来するのは、球体関節を備えた人間大の金属人形どもだ。
人形はほぐされた土から石ころを抜き出したり、吐き出されたブロックを綺麗に並べ、さらにゴーレムから供給されたコンクリートで間を埋めたりといそがしい。
――ここでひとつ疑問が生じる。本来、セメントとは強度を上げるための骨格として砂利を使うものだ。それをなぜここまで神経質に取り去るのか?
できるだけなめらかにしたいからね。ま、こっちにもいろいろワケがあるのよ。
誰にともなく応えた怠惰は、土中にいくらでも存在する石英を編んだ依り代の肩をすくめてみせた。
「ひとつだけ言っとくけど……邪魔しないほうが身のためよ?」
いくらかの潜伏期間を経て再びクリムゾンウェストへ現われた、鉱石の怠惰ゴヴニア。
彼女が鉱石を編んで造りだした雑魔を繰り、為しているのは路造り。
そしてその理由を、それ以上に語るつもりはないようだった。
●報告
ゲモ・ママはもたらされた情報に眉をひそめて。
「わっけわっかんねぇわねぇ」
「それは僕もだけどね~」
“情報源”はママと声を合わせて唸った。
バーを訪れる客としてはかなり深刻に毛色のちがう――言ってしまえばおかしい風体と風情だが、ここはおかしなオネェが『二郎』と名づけた、これまたおかしな店である。ただそれだけのことなのだが、だからこそよく馴染んでいた。
『荒野の真ん中にずーっと路ができてて、ゴーレムと人形がせっせと造り続けてる。スタート地点は、少なくても僕には見えないくらい遠かったよ』
“情報源”は入ってくるなりそう語った。
ママは聞きながら、なんで報告書にまとめてもらわなかったかしらアタシぃ! とか後悔したものだが、それはまさしく後の祭りってやつだろう。
「ま、いいわぁ。アンタも病み上がりなんだから、メシ食ったら屁ぇこいて寝なさい」
野菜たっぷりなひとり用鍋焼きうどんを出してやりつつ、ママは“情報源”にしっしと手を振ってみせる。
「うう、ビタミンと繊維質とカーボばっかりぃ……マッチョボンバー祭見たかったぁ」
「そのうちまたやるでしょ。なんかアレ、季節ものとかじゃねぇってハナシだし。……ほぉら、プロテイン入れたげるからマッチョにおなり~」
などと邪悪なやさしみを発揮しつつ鶏の胸肉を足してやり、ママはふ~む。あらためて唸った。
情報は確かだろう。なにせ見間違えるようなものではないのだから。問題は、なんのためにそこまでして平らかさに拘り、路づくりをしているのかだ。
揺らしたくねぇもん運ぶ? ニトロとか……は、ないか。マテリアル使うほうが早ぇもんねぇ。そんでも危険物ってのがいちばんわかりやすいんだけど、その危険物がなんなのか、さっぱり思いつかねぇわぁ。
「ゴヴニア絡みってのがまた面倒なのよねぇ」
路づくりの監督しているらしいゴヴニアは、ハンターとのコミュニケーションを厭わない珍奇な怠惰だ。
ただ、黙して語らないタイプなら探りの入れようもあるが、訊けば答えてくるのが逆に難しい。真実を語ると信じ切れる相手ではないし、逆に真実を語られたとて見極めようもないのだから。
そのへんまで考えてああいうキャラ作ってる感じもするのよねぇ。あ~、メンドクサイ!
「ま、考えるのはやめないけど、悩んでるのは時間のムダよね!」
かくて頭に詰まった無駄をぶるぶると振り捨てたママは、ハンターたちの招集を決める。
知らないまま事が起こったらサイアクだし。せめて備えられるくらいに調べさせてもらうわよぉ。
体長10メートルにも及ぶストーンゴーレムが100体、当然とはいえ黙々と作業を続けていた。
シャベルのごとくに変じた両手で辺境の荒野を搔き、やわらかくほぐすものがあり。その土をノズル状の手で吸い込んでは体内にて石灰水と練り合わせ、ブロック状のコンクリート塊に成形するものがある。
それらの間を行き来するのは、球体関節を備えた人間大の金属人形どもだ。
人形はほぐされた土から石ころを抜き出したり、吐き出されたブロックを綺麗に並べ、さらにゴーレムから供給されたコンクリートで間を埋めたりといそがしい。
――ここでひとつ疑問が生じる。本来、セメントとは強度を上げるための骨格として砂利を使うものだ。それをなぜここまで神経質に取り去るのか?
できるだけなめらかにしたいからね。ま、こっちにもいろいろワケがあるのよ。
誰にともなく応えた怠惰は、土中にいくらでも存在する石英を編んだ依り代の肩をすくめてみせた。
「ひとつだけ言っとくけど……邪魔しないほうが身のためよ?」
いくらかの潜伏期間を経て再びクリムゾンウェストへ現われた、鉱石の怠惰ゴヴニア。
彼女が鉱石を編んで造りだした雑魔を繰り、為しているのは路造り。
そしてその理由を、それ以上に語るつもりはないようだった。
●報告
ゲモ・ママはもたらされた情報に眉をひそめて。
「わっけわっかんねぇわねぇ」
「それは僕もだけどね~」
“情報源”はママと声を合わせて唸った。
バーを訪れる客としてはかなり深刻に毛色のちがう――言ってしまえばおかしい風体と風情だが、ここはおかしなオネェが『二郎』と名づけた、これまたおかしな店である。ただそれだけのことなのだが、だからこそよく馴染んでいた。
『荒野の真ん中にずーっと路ができてて、ゴーレムと人形がせっせと造り続けてる。スタート地点は、少なくても僕には見えないくらい遠かったよ』
“情報源”は入ってくるなりそう語った。
ママは聞きながら、なんで報告書にまとめてもらわなかったかしらアタシぃ! とか後悔したものだが、それはまさしく後の祭りってやつだろう。
「ま、いいわぁ。アンタも病み上がりなんだから、メシ食ったら屁ぇこいて寝なさい」
野菜たっぷりなひとり用鍋焼きうどんを出してやりつつ、ママは“情報源”にしっしと手を振ってみせる。
「うう、ビタミンと繊維質とカーボばっかりぃ……マッチョボンバー祭見たかったぁ」
「そのうちまたやるでしょ。なんかアレ、季節ものとかじゃねぇってハナシだし。……ほぉら、プロテイン入れたげるからマッチョにおなり~」
などと邪悪なやさしみを発揮しつつ鶏の胸肉を足してやり、ママはふ~む。あらためて唸った。
情報は確かだろう。なにせ見間違えるようなものではないのだから。問題は、なんのためにそこまでして平らかさに拘り、路づくりをしているのかだ。
揺らしたくねぇもん運ぶ? ニトロとか……は、ないか。マテリアル使うほうが早ぇもんねぇ。そんでも危険物ってのがいちばんわかりやすいんだけど、その危険物がなんなのか、さっぱり思いつかねぇわぁ。
「ゴヴニア絡みってのがまた面倒なのよねぇ」
路づくりの監督しているらしいゴヴニアは、ハンターとのコミュニケーションを厭わない珍奇な怠惰だ。
ただ、黙して語らないタイプなら探りの入れようもあるが、訊けば答えてくるのが逆に難しい。真実を語ると信じ切れる相手ではないし、逆に真実を語られたとて見極めようもないのだから。
そのへんまで考えてああいうキャラ作ってる感じもするのよねぇ。あ~、メンドクサイ!
「ま、考えるのはやめないけど、悩んでるのは時間のムダよね!」
かくて頭に詰まった無駄をぶるぶると振り捨てたママは、ハンターたちの招集を決める。
知らないまま事が起こったらサイアクだし。せめて備えられるくらいに調べさせてもらうわよぉ。
解説
●依頼
怠惰の行動についてを調査してください。
●状況
・荒野のただ中で路づくりが行われています。
・作戦開始時刻はハンター側で自由に選んでください。
・どの敵をどれだけ撃破するかはハンター側に一任します。
・このシナリオの達成度は敵の撃破数に左右されないものとします。
・地形的にはただ荒れ地が拡がっているだけなので、隠れる場所や使えるものはありません。
・どのように怠惰へ接近、接触するかはハンター側の自由です。
●ストーンゴーレム
・路づくりに特化しているため、攻撃力は低め。ただし体はそれなりに硬いです。
・攻撃されれば反撃してきますが、動きは遅く、連携もしてきません。
・基本的に、自分を攻撃してくるハンターに向かいます。
●金属人形
・器用に動く人形です。
・攻撃力は低いですが、硬さはなかなかです。
・素早さは普通。
・こちらも攻撃されれば反撃してきます。
・固い石や粘っこいセメントを投げてくるほか、仲間の体の一部をちぎって鈍器として使います。
・多少の連携も見せます。
●ゴヴニア
・石英の依り代に宿る怠惰です。
・路づくりを邪魔しない限り、自ら攻撃に出ることはありません。
・石を繰っての近距離、遠距離、範囲攻撃及び防御をこなします。
・もちろん会話は自由です。基本的に、訊かれたことへは答えます(真実とは限りません)。
●備考
・ある条件が満たされた場合、想定外のなにかが起こります。内容はもちろん秘密です。
・ハンターが戦闘をしかけない場合は路づくりが普通に進行し、シナリオ終了後、いつの間にか終わることとなります。
怠惰の行動についてを調査してください。
●状況
・荒野のただ中で路づくりが行われています。
・作戦開始時刻はハンター側で自由に選んでください。
・どの敵をどれだけ撃破するかはハンター側に一任します。
・このシナリオの達成度は敵の撃破数に左右されないものとします。
・地形的にはただ荒れ地が拡がっているだけなので、隠れる場所や使えるものはありません。
・どのように怠惰へ接近、接触するかはハンター側の自由です。
●ストーンゴーレム
・路づくりに特化しているため、攻撃力は低め。ただし体はそれなりに硬いです。
・攻撃されれば反撃してきますが、動きは遅く、連携もしてきません。
・基本的に、自分を攻撃してくるハンターに向かいます。
●金属人形
・器用に動く人形です。
・攻撃力は低いですが、硬さはなかなかです。
・素早さは普通。
・こちらも攻撃されれば反撃してきます。
・固い石や粘っこいセメントを投げてくるほか、仲間の体の一部をちぎって鈍器として使います。
・多少の連携も見せます。
●ゴヴニア
・石英の依り代に宿る怠惰です。
・路づくりを邪魔しない限り、自ら攻撃に出ることはありません。
・石を繰っての近距離、遠距離、範囲攻撃及び防御をこなします。
・もちろん会話は自由です。基本的に、訊かれたことへは答えます(真実とは限りません)。
●備考
・ある条件が満たされた場合、想定外のなにかが起こります。内容はもちろん秘密です。
・ハンターが戦闘をしかけない場合は路づくりが普通に進行し、シナリオ終了後、いつの間にか終わることとなります。
マスターより
みなさまお疲れさまです。電気石八生と申します。
今回はなにやらうーむと言った感じの調査シナリオをお届けいたします。
ギミックなどはすでに準備完了しておりますので、意識的無意識的問わず、もりもり踏んでお楽しみいただけましたら。
よろしくお願いいたしますー。
今回はなにやらうーむと言った感じの調査シナリオをお届けいたします。
ギミックなどはすでに準備完了しておりますので、意識的無意識的問わず、もりもり踏んでお楽しみいただけましたら。
よろしくお願いいたしますー。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/01/04 18:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イヴ(ka6763) エルフ|21才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/01/01 21:17:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/12/30 08:39:50 |