ゲスト
(ka0000)
【初夢】あなたとあなたの夢の国
マスター:KINUTA

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在15人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2019/01/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/01/21 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●REAL
西暦2XXX年。
仮想世界と現実を隔てていた『画面』という垣根が消え失せて久しい。
有機マイクロチップを体内に挿入することで人は、仮想世界を直にその目で見、直にその手で触れられるようになった。文字通り別の世界の人間になりきり、楽しめるようになった。
それに伴い仮想世界もより現実へと近づいた。いや、もはやもう一つのもう現実と呼んで差し支えない。
仮想世界の非実在者たち――いわゆるゲームキャラクターも、実在者と区別がつけられない。自分の意思を持ち、喜怒哀楽を感じ、自立して行動する。ある意味それ以上に真に迫った存在となった。
環境汚染、人口爆発、山積みの社会問題。
人類はそれから目を背けるかのように無数の仮想世界を作り出し、その中へのめり込んでいく……。
●UNREAL1
見渡す限り整然と続く、緑化の行き届いた町並み。
その中心にあるのはピラミッド型をした白い巨大建築物。四方には大きくこう書いてある。
【共有・均等・安定こそ幸福】
それこそがこの仮想世界『EQUAL』の中枢。
その最高位に位置するキャラクターは――Ministerial Arrange Guidance Of International――頭文字をとってMAGOI――通称マゴイ。
彼女は現在大満足であった。
何故かというについ先日、この仮想世界の容量が大幅拡張したからだ。
『……新しい区画が……作れる……市民が増える……万歳……』
EQUALの一層の発展を喜んだ後彼女は、時折かいま見る現実世界について思いを馳せる。
あの世界は統一されてない。全てが不完全で未熟で混乱しており、貧富の格差を解消出来ていない。共有も均等も安定もはなはだしく欠けている。
あそこに存在せざるを得ない人々の何と気の毒なこと。
『……現実が『EQUAL』になれば……『EQUAL』が現実になれば……皆どれほど幸福になることか……』
夢見るように彼女は呟き、いつも変わらぬきれいな町並みを眺める。
それから視線をその先へと向かわせる。
そこには彼女が今いるのと全く同じ形をしたピラミッドがあった。ただし、色は黒。白いピラミッドにあるような窓が一つもない。
四方には大きくこう書いてある。
【幸福を理解しないものには、それが理解出来るよう教育の機会を与える】
黒いピラミッドの中へ政治犯を乗せた護送車が、何台も連なり入って行く。
言い忘れたが『EQUAL』はディストピアゲームだ。
知恵と身体能力の限りを尽くし思想警察から逃れる。あるいは知恵と身体能力の限りを尽くし政治犯を捕らえる。というのがスタンダードな遊び方。
市民の一員になり日常を過ごすという遊び方もあるにはある。やっているのはごくごく少数だが。
この世界では政治的に間違ったことさえしなければ誰でも、普通に安定したよい暮らしが送れるのである。
●UNREAL2
のどかな山々の連なる、小さな村。蝉が鳴きヒマワリが咲いている。青い空には入道雲。
今は夏、真っ盛り。
ここは村の駐在所。
犬のお巡りさんである非実在者のカチャは、新規村民の道案内をしていた。地図を手にして。
「ここが村役場。もぐやん村長の家はその隣です。それで、これが村市場。そこで日常生活に必要なものは一通り揃えられます。ここにないものが買いたいときはですね、あの駅から汽車に乗って町に行けば、百貨店があります。そこから乗り換えれば海にも行けますよ。今の季節ですと、海水浴のイベントが行われていますね。近々花火大会もあります。あなたに割り当てられたスペースは、ここです。ヒマワリ畑のすぐ隣」
地図を渡された新規村民のウサギさんはカチャにお礼を言い、うきうきした様子で自分の新居へ向かって行った。
カチャは手を振りそれを見送る。
そこでのどかなチャイムが聞こえてきた。
「あ、もうお昼」
カチャは駐在所に戻り、お昼ご飯のサンドイッチを食べる。
「平和だなー……」
そう、仮想世界『あにまるのどかぐらし』は平和だ。
アニマル化した人々がのどかにまったり日常を過ごす――というのがこのゲームの趣旨なのだから当然である。
駐在所はあるが、事件らしい事件は起きない。今日も明日も明後日も。それこそがのどかぐらしのコンセプト。
なのだが、最近ちょっと変化が起きている。彼女が住んでいる村ではなく、町で。
非実在者の百貨店店長であるネコ山スペットは、同じく非実在者であるグリーク雑貨店の店長、キツネのニケ・グリークに詰め寄った。
「こっ、ここっ、これはどういうことや! こんなものを郊外におっ建てんなや!」
と彼が指さしているのは、駐車場完備の大型郊外店。
価格はお手頃、品揃えは豊富、メジャーな仮想世界で流通しているアイテムや仮想通貨が一通り揃っているとあって、お客は引きも切らず。
「いけませんか?」
「あかんに決まっとるやんけ! こんなことされたら、この世界のカラーがぶち壊しになるやんけ!」
「しかしお客様は喜んでいるようですよ?」
「お客様が喜んでも、うちの百貨店は閑古鳥が鳴いてんねんぞ! 商店街も客足がさっぱり途絶えてるんやぞ! お前俺らの商売潰す気か!」
「そう言われましてもね、馴れ合いで商いしてても面白くないじゃありませんか。もうずーっとそうだったじゃないですか、うちは」
「面白い面白くないじゃあらへんわ、この世界において商売は競争ちゃうんやから、ずーっとそれでええねん! 大体、よその世界で流通してるアイテムが販売されてるゆうのは、一体どういうことなんや! どっから仕入れたんや! オリジナルアイテムの世界間移動は禁止されてるはずやろ!」
「ああ、それは――まあいいじゃないですか、細かいことはどうでも」
●UNREAL3
「いらっしゃいませ、お嬢様! あなたのおいでをお待ちしておりました!」
スーツを着たイケメンがはにかむような笑顔を見せバラの花を渡す。マダムは微笑んでそれを受け取る。
黄金の輝きとベルベットの深紅、花々に彩られた店内はまさに宮殿。
クールなイケメン、やんちゃなイケメン、かわいいイケメン、渋いイケメン、文学系、理数系、体育会系、どM系、どS系、その他ありとあらゆるイケメンが集うイケメン好きにとってのパラダイスでありエルドラドであり西方極楽浄土。
この世界の名は『孔雀館』。
見れば分かるがホスト系恋愛ゲームである。総じて大人向けの。
その一角にRPG系仮想世界『エルフランド』の非実在者、マリーがいた。彼女は現在、この店舗に勤めているヒモ系美少年ホストのナルシスに、すっかり入れあげているのだ。
「んー、シャンペンタワーいっちゃおうかなー!」
「わー、マリーお姉さん豪快♪」
●REAL
西暦2XXX年。
仮想世界と現実を隔てていた『画面』という垣根が消え失せて久しい。
有機マイクロチップを体内に挿入することで人は、仮想世界を直にその目で見、直にその手で触れられるようになった。文字通り別の世界の人間になりきり、楽しめるようになった。
それに伴い仮想世界もより現実へと近づいた。いや、もはやもう一つのもう現実と呼んで差し支えない。
仮想世界の非実在者たち――いわゆるゲームキャラクターも、実在者と区別がつけられない。自分の意思を持ち、喜怒哀楽を感じ、自立して行動する。ある意味それ以上に真に迫った存在となった。
環境汚染、人口爆発、山積みの社会問題。
人類はそれから目を背けるかのように無数の仮想世界を作り出し、その中へのめり込んでいく……。
●UNREAL1
見渡す限り整然と続く、緑化の行き届いた町並み。
その中心にあるのはピラミッド型をした白い巨大建築物。四方には大きくこう書いてある。
【共有・均等・安定こそ幸福】
それこそがこの仮想世界『EQUAL』の中枢。
その最高位に位置するキャラクターは――Ministerial Arrange Guidance Of International――頭文字をとってMAGOI――通称マゴイ。
彼女は現在大満足であった。
何故かというについ先日、この仮想世界の容量が大幅拡張したからだ。
『……新しい区画が……作れる……市民が増える……万歳……』
EQUALの一層の発展を喜んだ後彼女は、時折かいま見る現実世界について思いを馳せる。
あの世界は統一されてない。全てが不完全で未熟で混乱しており、貧富の格差を解消出来ていない。共有も均等も安定もはなはだしく欠けている。
あそこに存在せざるを得ない人々の何と気の毒なこと。
『……現実が『EQUAL』になれば……『EQUAL』が現実になれば……皆どれほど幸福になることか……』
夢見るように彼女は呟き、いつも変わらぬきれいな町並みを眺める。
それから視線をその先へと向かわせる。
そこには彼女が今いるのと全く同じ形をしたピラミッドがあった。ただし、色は黒。白いピラミッドにあるような窓が一つもない。
四方には大きくこう書いてある。
【幸福を理解しないものには、それが理解出来るよう教育の機会を与える】
黒いピラミッドの中へ政治犯を乗せた護送車が、何台も連なり入って行く。
言い忘れたが『EQUAL』はディストピアゲームだ。
知恵と身体能力の限りを尽くし思想警察から逃れる。あるいは知恵と身体能力の限りを尽くし政治犯を捕らえる。というのがスタンダードな遊び方。
市民の一員になり日常を過ごすという遊び方もあるにはある。やっているのはごくごく少数だが。
この世界では政治的に間違ったことさえしなければ誰でも、普通に安定したよい暮らしが送れるのである。
●UNREAL2
のどかな山々の連なる、小さな村。蝉が鳴きヒマワリが咲いている。青い空には入道雲。
今は夏、真っ盛り。
ここは村の駐在所。
犬のお巡りさんである非実在者のカチャは、新規村民の道案内をしていた。地図を手にして。
「ここが村役場。もぐやん村長の家はその隣です。それで、これが村市場。そこで日常生活に必要なものは一通り揃えられます。ここにないものが買いたいときはですね、あの駅から汽車に乗って町に行けば、百貨店があります。そこから乗り換えれば海にも行けますよ。今の季節ですと、海水浴のイベントが行われていますね。近々花火大会もあります。あなたに割り当てられたスペースは、ここです。ヒマワリ畑のすぐ隣」
地図を渡された新規村民のウサギさんはカチャにお礼を言い、うきうきした様子で自分の新居へ向かって行った。
カチャは手を振りそれを見送る。
そこでのどかなチャイムが聞こえてきた。
「あ、もうお昼」
カチャは駐在所に戻り、お昼ご飯のサンドイッチを食べる。
「平和だなー……」
そう、仮想世界『あにまるのどかぐらし』は平和だ。
アニマル化した人々がのどかにまったり日常を過ごす――というのがこのゲームの趣旨なのだから当然である。
駐在所はあるが、事件らしい事件は起きない。今日も明日も明後日も。それこそがのどかぐらしのコンセプト。
なのだが、最近ちょっと変化が起きている。彼女が住んでいる村ではなく、町で。
非実在者の百貨店店長であるネコ山スペットは、同じく非実在者であるグリーク雑貨店の店長、キツネのニケ・グリークに詰め寄った。
「こっ、ここっ、これはどういうことや! こんなものを郊外におっ建てんなや!」
と彼が指さしているのは、駐車場完備の大型郊外店。
価格はお手頃、品揃えは豊富、メジャーな仮想世界で流通しているアイテムや仮想通貨が一通り揃っているとあって、お客は引きも切らず。
「いけませんか?」
「あかんに決まっとるやんけ! こんなことされたら、この世界のカラーがぶち壊しになるやんけ!」
「しかしお客様は喜んでいるようですよ?」
「お客様が喜んでも、うちの百貨店は閑古鳥が鳴いてんねんぞ! 商店街も客足がさっぱり途絶えてるんやぞ! お前俺らの商売潰す気か!」
「そう言われましてもね、馴れ合いで商いしてても面白くないじゃありませんか。もうずーっとそうだったじゃないですか、うちは」
「面白い面白くないじゃあらへんわ、この世界において商売は競争ちゃうんやから、ずーっとそれでええねん! 大体、よその世界で流通してるアイテムが販売されてるゆうのは、一体どういうことなんや! どっから仕入れたんや! オリジナルアイテムの世界間移動は禁止されてるはずやろ!」
「ああ、それは――まあいいじゃないですか、細かいことはどうでも」
●UNREAL3
「いらっしゃいませ、お嬢様! あなたのおいでをお待ちしておりました!」
スーツを着たイケメンがはにかむような笑顔を見せバラの花を渡す。マダムは微笑んでそれを受け取る。
黄金の輝きとベルベットの深紅、花々に彩られた店内はまさに宮殿。
クールなイケメン、やんちゃなイケメン、かわいいイケメン、渋いイケメン、文学系、理数系、体育会系、どM系、どS系、その他ありとあらゆるイケメンが集うイケメン好きにとってのパラダイスでありエルドラドであり西方極楽浄土。
この世界の名は『孔雀館』。
見れば分かるがホスト系恋愛ゲームである。総じて大人向けの。
その一角にRPG系仮想世界『エルフランド』の非実在者、マリーがいた。彼女は現在、この店舗に勤めているヒモ系美少年ホストのナルシスに、すっかり入れあげているのだ。
「んー、シャンペンタワーいっちゃおうかなー!」
「わー、マリーお姉さん豪快♪」
解説
補足説明。
このシナリオにおいてPCは、全員非実在者になります。
個人設定、能力、姿形、所属している仮想世界――全て自由に設定出来ます。
仮想世界まで考えるの面倒くさいなと言う方は、OPにある世界を借用してください。
行動も自由です。それでいいんです、仮想世界だから。
ちなみに非実在者は、仮想世界を移動することが出来ます。私たちが国外旅行するくらいの手間はかかってしまいますが。
このシナリオにおいてPCは、全員非実在者になります。
個人設定、能力、姿形、所属している仮想世界――全て自由に設定出来ます。
仮想世界まで考えるの面倒くさいなと言う方は、OPにある世界を借用してください。
行動も自由です。それでいいんです、仮想世界だから。
ちなみに非実在者は、仮想世界を移動することが出来ます。私たちが国外旅行するくらいの手間はかかってしまいますが。
マスターより
KINUTAです。
まだ明けましてないけどおめでとうございます、初夢です!
・・・シュガーラッシュの影響?
はい、受けてます。もろに。
まだ明けましてないけどおめでとうございます、初夢です!
・・・シュガーラッシュの影響?
はい、受けてます。もろに。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/01/16 01:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 マルカ・アニチキン(ka2542) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/01/06 22:45:46 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/01/07 15:56:05 |