ゲスト
(ka0000)
【東幕】百鬼夜行
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/01/16 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/01/30 12:00
オープニング
●張られた罠
「……という訳でスメラギ様。暫くの間留守にしますので。何かありましたら朱夏をお使いください」
「おう、分かったけどよ。……お前がわざわざ出向く必要があるのかよ?」
「ええ。今ここで無理をするといよいよ幕府を糾弾する声が高まりますからね。……最近、憤怒王蓬生を東方で見かけた、なんていう話も聞きましたしね。あまりゆっくりもしていられない状況です」
「げ。それって大丈夫なのかよ?」
「さて、報告を聞いた限り、向こうとしてはこちらを傷つける意図はないようでしたが……腐っても歪虚王です。油断はできませんね」
「それってお前が出張ったら余計マズいやつなんじゃねえの……?」
「んー。そうですね。あまり使いたい手段ではなかったのですが……下手に草の者を使ってバレた時、足元を掬われますから。そうも言っていられないのですよ」
淡々と言う立花院 紫草(kz0126)に、渋い顔をするスメラギ(kz0158)。
――ハンター達や幕府軍の日々の対応により、憤怒火口からの勢いは徐々に弱まりつつある。
しかし、東方各地に飛散した歪虚や雑魔は残ったまま。
苦戦を続ける幕府軍に対し、日に日に公家の圧力が高まっていた。
すなわち、防衛という役目を、公家に渡せ――という訳だ。
今まで水面下でチクチクと嫌味を言うだけだったのが、最近は面と向かって会議で言うようにまでなって来ている。
公家に賛同する中小武家も徐々にだが増えてきていると言う話もある。
ここで下手を打つと、武家最上位第一家門の長『征夷大将軍』と上位六家門に対する不満が一気に爆発、そのまま公家に政権を奪われかねない。
「あー。そういう……。それでお前が直接……その、秘宝があるっていう安武城に乗り込むって訳か」
「理解が早くて助かります。その話が事実なら、どちらにせよハンターと一緒に行かなくてはなりませんしね」
「まあ、ハンターが一緒なら大丈夫か。くれぐれも無理すんなよ」
「おや。私を誰だとお思いですか? 歪虚に後れを取るようなことはありませんよ」
「あー。そりゃまあ、そうなんだけどよ」
涼やかに言う紫草に、頭をボリボリと掻くスメラギ。
確かにこの男には、武家の軍勢が束になってかかっても勝てないだろう。
スメラギでも足止め出来て数秒と言ったところではないだろうか。
――それでも、何だろう。この胸に宿る漠然とした不安は。
「……では、お願いしますね」
軽く頭を下げて立ち去る紫草。
この内々の会議の数日後、彼は安武城に旅立って行った。
――そこに、罠があるとも知らずに。
●的中した予感
スメラギは焦っていた。
紫草とハンター達が安武城に出発して暫くの後、やってきた早馬によって安武城周辺に大量の歪虚が目撃されているという情報が入ってきたからだ。
城の警備は厳重だが、覚醒者は少なく、憤怒の数が多いと防衛しきれない恐れがある。
更に問題は……更に安武城を目指して移動している憤怒歪虚の軍勢の存在が明らかになったのだ。
迫りくる援軍に対応する為に、急ぎ符術師達を派遣しようと手配したが、公家も、兵も、殆どの者が出払っているような状況だった。
「くそ……! 何だってこんな時に……!」
頭を掻き毟るスメラギ。
……こうも折悪く全員が出払っているなんてことが起こり得るだろうか?
いくら察しの悪いスメラギでも何か作為的なものを感じる。
ともあれ、今はそんなことを考えている場合ではない。
この状況を何とかしなくては……。
「紫草のことだからそう簡単にはくたばらねえだろうが、征夷大将軍戦死なんてことになったら洒落にならねえからな……」
ぼやきながら、目まぐるしく思考を巡らせるスメラギ。
今俺様の使える手持ちの札は――。
……史郎(kz0242)は? いや、今から繋ぎをつけて呼び出していたら間に合わない。
九代目詩天は……この状況に巻き込んだら、ドサクサに紛れて命を狙われかねない。
三条家の軍師、水野 武徳(kz0196)に遊び人名義で状況説明の書状は送ってあるから、きっちり仕事はしてくれていると思うが――真美は暫く詩天で大人しくしていた方がいいだろう。
……ということは、この伝手も使えない。
こうなったらもう、俺様が乗り込むしかねえな。
あと使えるのは――。
スメラギはバタバタと支度をして、大急ぎで転移門を潜った。
「悪ィが、皆手を貸してくれ! 大至急!」
「え……? どうかしたんですか?」
「何かあったのか?」
青ざめた顔でハンターズソサエティに駆け込んで来たスメラギに驚くハンター達。
肩で息をしながら、彼は続ける。
「……紫草とハンター達が、ちょっとヤベェことになってる」
――安武城に向かったハンターと紫草が歪虚に襲われていること。
城の周辺には恐らく指揮官クラスの歪虚がいるであろうこと。
そして更に、安武城に憤怒歪虚の援軍が迫っていること。
続いた彼の説明に、ハンター達が凍りつく。
「そんな……! 何でそんな状況に?」
「紫草達が出発してから判明したことなんだ。恐らくあいつら気づいてねえ」
「それはマズいわね……」
「ああ。ハンターも一緒だからそう簡単にやられはしないと思うが、安武城を警備する兵達に覚醒者は少ねえし……城を囲む歪虚に加えて援軍まで合流した日にゃ流石の紫草もヤベェと思う。城へは紫草が手配した後続組のハンター達が向かってくれてるから、俺様達は安武城に向けて進軍している憤怒歪虚を食い止める。……頼む。どうか、力を貸してくれ」
「……分かった。急ぐとしよう」
まるで百鬼夜行のように、城目指して進軍する歪虚達。
それを止める為に、ハンター達は急ぎ出立した。
「……という訳でスメラギ様。暫くの間留守にしますので。何かありましたら朱夏をお使いください」
「おう、分かったけどよ。……お前がわざわざ出向く必要があるのかよ?」
「ええ。今ここで無理をするといよいよ幕府を糾弾する声が高まりますからね。……最近、憤怒王蓬生を東方で見かけた、なんていう話も聞きましたしね。あまりゆっくりもしていられない状況です」
「げ。それって大丈夫なのかよ?」
「さて、報告を聞いた限り、向こうとしてはこちらを傷つける意図はないようでしたが……腐っても歪虚王です。油断はできませんね」
「それってお前が出張ったら余計マズいやつなんじゃねえの……?」
「んー。そうですね。あまり使いたい手段ではなかったのですが……下手に草の者を使ってバレた時、足元を掬われますから。そうも言っていられないのですよ」
淡々と言う立花院 紫草(kz0126)に、渋い顔をするスメラギ(kz0158)。
――ハンター達や幕府軍の日々の対応により、憤怒火口からの勢いは徐々に弱まりつつある。
しかし、東方各地に飛散した歪虚や雑魔は残ったまま。
苦戦を続ける幕府軍に対し、日に日に公家の圧力が高まっていた。
すなわち、防衛という役目を、公家に渡せ――という訳だ。
今まで水面下でチクチクと嫌味を言うだけだったのが、最近は面と向かって会議で言うようにまでなって来ている。
公家に賛同する中小武家も徐々にだが増えてきていると言う話もある。
ここで下手を打つと、武家最上位第一家門の長『征夷大将軍』と上位六家門に対する不満が一気に爆発、そのまま公家に政権を奪われかねない。
「あー。そういう……。それでお前が直接……その、秘宝があるっていう安武城に乗り込むって訳か」
「理解が早くて助かります。その話が事実なら、どちらにせよハンターと一緒に行かなくてはなりませんしね」
「まあ、ハンターが一緒なら大丈夫か。くれぐれも無理すんなよ」
「おや。私を誰だとお思いですか? 歪虚に後れを取るようなことはありませんよ」
「あー。そりゃまあ、そうなんだけどよ」
涼やかに言う紫草に、頭をボリボリと掻くスメラギ。
確かにこの男には、武家の軍勢が束になってかかっても勝てないだろう。
スメラギでも足止め出来て数秒と言ったところではないだろうか。
――それでも、何だろう。この胸に宿る漠然とした不安は。
「……では、お願いしますね」
軽く頭を下げて立ち去る紫草。
この内々の会議の数日後、彼は安武城に旅立って行った。
――そこに、罠があるとも知らずに。
●的中した予感
スメラギは焦っていた。
紫草とハンター達が安武城に出発して暫くの後、やってきた早馬によって安武城周辺に大量の歪虚が目撃されているという情報が入ってきたからだ。
城の警備は厳重だが、覚醒者は少なく、憤怒の数が多いと防衛しきれない恐れがある。
更に問題は……更に安武城を目指して移動している憤怒歪虚の軍勢の存在が明らかになったのだ。
迫りくる援軍に対応する為に、急ぎ符術師達を派遣しようと手配したが、公家も、兵も、殆どの者が出払っているような状況だった。
「くそ……! 何だってこんな時に……!」
頭を掻き毟るスメラギ。
……こうも折悪く全員が出払っているなんてことが起こり得るだろうか?
いくら察しの悪いスメラギでも何か作為的なものを感じる。
ともあれ、今はそんなことを考えている場合ではない。
この状況を何とかしなくては……。
「紫草のことだからそう簡単にはくたばらねえだろうが、征夷大将軍戦死なんてことになったら洒落にならねえからな……」
ぼやきながら、目まぐるしく思考を巡らせるスメラギ。
今俺様の使える手持ちの札は――。
……史郎(kz0242)は? いや、今から繋ぎをつけて呼び出していたら間に合わない。
九代目詩天は……この状況に巻き込んだら、ドサクサに紛れて命を狙われかねない。
三条家の軍師、水野 武徳(kz0196)に遊び人名義で状況説明の書状は送ってあるから、きっちり仕事はしてくれていると思うが――真美は暫く詩天で大人しくしていた方がいいだろう。
……ということは、この伝手も使えない。
こうなったらもう、俺様が乗り込むしかねえな。
あと使えるのは――。
スメラギはバタバタと支度をして、大急ぎで転移門を潜った。
「悪ィが、皆手を貸してくれ! 大至急!」
「え……? どうかしたんですか?」
「何かあったのか?」
青ざめた顔でハンターズソサエティに駆け込んで来たスメラギに驚くハンター達。
肩で息をしながら、彼は続ける。
「……紫草とハンター達が、ちょっとヤベェことになってる」
――安武城に向かったハンターと紫草が歪虚に襲われていること。
城の周辺には恐らく指揮官クラスの歪虚がいるであろうこと。
そして更に、安武城に憤怒歪虚の援軍が迫っていること。
続いた彼の説明に、ハンター達が凍りつく。
「そんな……! 何でそんな状況に?」
「紫草達が出発してから判明したことなんだ。恐らくあいつら気づいてねえ」
「それはマズいわね……」
「ああ。ハンターも一緒だからそう簡単にやられはしないと思うが、安武城を警備する兵達に覚醒者は少ねえし……城を囲む歪虚に加えて援軍まで合流した日にゃ流石の紫草もヤベェと思う。城へは紫草が手配した後続組のハンター達が向かってくれてるから、俺様達は安武城に向けて進軍している憤怒歪虚を食い止める。……頼む。どうか、力を貸してくれ」
「……分かった。急ぐとしよう」
まるで百鬼夜行のように、城目指して進軍する歪虚達。
それを止める為に、ハンター達は急ぎ出立した。
解説
●目的
スメラギと共に安武城に迫る憤怒の軍勢を退けて下さい。
ここで援軍を食い止めないと、安武城にいるハンター達と紫草がピンチになります。
頑張って撃退してください。
■成功条件:憤怒の援軍の60%を撃退、もしくは殲滅する。80%以上で大成功
■失敗条件:憤怒の援軍の撃退に失敗し、安武城に到達すること。及びスメラギの死亡
●場所について
戦場となる場所は乾いた土が広がる平野です。天候は晴れ。所々木々がある程度で遮るものはありません。
憤怒の歪虚達は人が歩く程度の速さで隊列を組んで真っ直ぐに安武城目指して進んでいます。
■NPCの同行
今回はスメラギが同行しています。
憤怒の援軍を食い止めるべく必死になっています。
●敵勢力
化け提灯×多数
サイズ1。浮遊する提灯で火を吐きかける。スピードは人が歩く程度。
憤泥×多数
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ1~2。
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる。
塗壁×多数
サイズ2。2メートルを超える壁。物理攻撃を吸収する。
歩行スピードは人が歩く程度。
骸骨武者×多数
サイズ1。侍の亡骸が骸骨となって彷徨っている。手にした刀で攻撃する。
歩行スピードは歩く程度。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがあります。
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます。
スメラギと共に安武城に迫る憤怒の軍勢を退けて下さい。
ここで援軍を食い止めないと、安武城にいるハンター達と紫草がピンチになります。
頑張って撃退してください。
■成功条件:憤怒の援軍の60%を撃退、もしくは殲滅する。80%以上で大成功
■失敗条件:憤怒の援軍の撃退に失敗し、安武城に到達すること。及びスメラギの死亡
●場所について
戦場となる場所は乾いた土が広がる平野です。天候は晴れ。所々木々がある程度で遮るものはありません。
憤怒の歪虚達は人が歩く程度の速さで隊列を組んで真っ直ぐに安武城目指して進んでいます。
■NPCの同行
今回はスメラギが同行しています。
憤怒の援軍を食い止めるべく必死になっています。
●敵勢力
化け提灯×多数
サイズ1。浮遊する提灯で火を吐きかける。スピードは人が歩く程度。
憤泥×多数
泥状の溶岩を被った人型の何か。サイズ1~2。
岩棒と岩盾で武装しており、炎を吐く事もできる。
塗壁×多数
サイズ2。2メートルを超える壁。物理攻撃を吸収する。
歩行スピードは人が歩く程度。
骸骨武者×多数
サイズ1。侍の亡骸が骸骨となって彷徨っている。手にした刀で攻撃する。
歩行スピードは歩く程度。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがあります。
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます。
マスターより
■マスターより
お世話になっております。猫又です。
皆様に【東幕】連動シナリオをお届けします。
紫草さんが罠にハマるという何とも洒落にならない状況に陥りました。
この危機的状況を乗り切るため、どうぞ皆さまのお力をお貸しくださいませ。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
お世話になっております。猫又です。
皆様に【東幕】連動シナリオをお届けします。
紫草さんが罠にハマるという何とも洒落にならない状況に陥りました。
この危機的状況を乗り切るため、どうぞ皆さまのお力をお貸しくださいませ。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/04 06:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 ロジャー=ウィステリアランド(ka2900) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/01/13 13:53:31 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/01/15 20:32:19 |
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![]() |
相談卓 アルスレーテ・フュラー(ka6148) エルフ|27才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2019/01/16 10:03:15 |