ゲスト
(ka0000)
【東幕】竹林と妖怪と
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 3~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/01/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/02/05 19:00
オープニング
●風邪
松永 光頼は大江家からの連絡に驚いた。父を説得し、少人数の供を連れ、馬を飛ばして師岬に向かう。情勢の不安定さはひしひしと感じているが、前線に出ない限り父で対応できるから都は留守にした。
光頼たちはある程度武装はする。どこで歪虚と対峙するかわからないからだ。
師岬が里らしくなっているの驚くが、それは着くとピリピリとした空気に消される。彼らが武家であることがわかる上、ここに来る歪虚がいることをうかがわせる。
大江 紅葉の師匠・吉備 灯世が到着した光頼を見つけ手招きをしている。
「おおい、光頼殿」
「弟が世話になっていると伺いました」
「うん、元気だぞ。本当、ハンターたちが疑ったようなことがなくてよかったと思うな」
「え?」
灯世は彼が歪虚と契約していたりする可能性があったことを告げた。
「そ、それは……」
「これまで妖怪と対峙していた我々とてないとはいいきれん。もし、大切な主を殺されたくなければとか言われて首肯する忠臣もいるだろうし、その逆もしかり」
灯世は暗く笑う。
「ところで……」
「こちらで話そう。まずは埃を落としなさい」
灯世は飄々としているが有無を言わせない。光頼は弟の姿を見るまで安心はできない。
足を湯で洗い、武装を解いて埃を落とす。そして、部屋に案内された。
部屋には弟・光月がいた。側近としてつけていた男もいる。彼は頭を深く下げていた。
「いい、お前の責任ではない。光月、無事で何より」
「しかし……」
「全滅だってあったのだ。むろん、犠牲になった者には気の毒だ、が……兄として言えば、お前が無事でよかった」
「……兄上……大江様に助けていただかなければ我々は本当に全滅でした。運が良かったとしか言えません」
光月は一通り兄に話してほっとしたようだ。
「そういえば紅葉殿に礼を言わないといけないのですが」
同席している灯世に光頼は告げる。
「今日は見ておらん……何も厄介ごとに首を突っ込んでいなければいいんだが」
廊下を走る音がするとバーンと戸が開けられた。
「師匠!」
「お前は少し礼儀を考えよ! 怪我人とその家族がいるというのに」
さすがに灯世は怒った。しかし、紅葉は妙に興奮しているらしい上に堪えていない。
「えっと……師匠、打って出ます」
「は?」
「このままだとじりじり貧乏です」
「それだけの兵力はないぞ」
「分かっています。ハンターに頼みます」
ウキウキ声の紅葉は地図を取り出す。
「光月殿が通ったルートはここです。ただ、この先は古地図や都で見つけた地図での照合で確実性はありません。ただ、ここまでは道が一本というのは分かっています。だから、ここで敵を討てればかなり楽です」
「里から離れすぎるし、一過性にならないか?」
「分かっています。敵だって有限ではないはずです。立花院様も動いていますよね? なら、ここを防ぎきれれば師岬は万々歳です」
紅葉は王都で情報を集めた。知追う者別名知識食い。だが、灯世は紅葉の思考がどこか飛んでいることに気づいて観察する。
「この辺りに資材もあるのです! だから抑えないと」
「お前、そっちか」
「重要です。スメラギ(kz0158)様が打ち出したことがどうなるかもわかりません。師岬なんて名前つけましたけれど、嫌な方向に決まれば私たちの行動は水泡に帰す。だから頑張ってやらないといけないのです」
紅葉が妙にしゃべる中、灯世は黙った。やはり、事実も言っているがどこかおかしい。違和感は真っ赤な顔と荒いく熱い呼吸だ。
「……お前、風邪ひいてるだろ」
「何を言っているんですか! 元気そのものですよ! ふわふわしていますけど」
「寝ろ、今すぐ家に帰って寝ろ!」
反論する紅葉の首根っこを掴んで、灯世は部屋を後にした。
兄弟と側近が残された。
「兄上……どうにかできないものでしょうか? 松永家の兵力を裂くことはできないのは解かります」
松永の兵力の問題だけでなく、公家がここは根を張っている場所である。
「……前から気になってはいましたが、兄上、いいんですか、紅葉様のこと?」
「ん? 灯世殿もいるし、家令たちもいるから大丈夫だろう」
光月は珍獣を見るように兄を見つめた。
(兄上の上司や周り、灯世様も、兄上とあの方を結婚させようとしていたという話がありましたよね。女性の話をしない兄上から聞く女性と言ったら……でしたし、距離を詰めていたとか聞いていたんですけど……双方鈍い……非常に鈍い……)
公家の大江家宗主と武家の松永家次期当主の光頼ではもめるかもしれない現実もある。
光月は兄の幸せも重要だと思ってはいた。実際の二人を見ると相性はよさそうだが、恋愛まで到達していないと直感する。
「……もし、私が、紅葉様の入り婿になりたいと言ったら兄上はどうします?」
その瞬間、光頼の表情が衝撃を表したが、次には表情が消えた。
「それはそれでいいと思うぞ」
「ちょ、待ってください兄上! 物のたとえです。なんで、兄上が紅葉様と結婚しないのですか!」
「……は?」
「だって!」
光月はどう説明するか悩んだ挙句、困った。
●依頼
灯世はハンターに依頼を出しに行く。紅葉の風邪は治っているだろうけれど、家臣たちが家から出さないだろう。普段は自由だが、一旦問題が起こるとあの家は宗主に甘く厳しい。
「それより、なんで、あの兄弟ぎくしゃくしはいじめているんだ?」
灯世の家に泊まっている光頼と光月だが、紅葉を送り届けた後からおかしい。
その家臣たちも困惑しているため試しに聞いたが、何とも言えない顔をして口をつぐんだ。その上、一部の家臣たちの空気も悪い。
「……お家騒動をこっちにもって来られても困るんだが……」
ハンターオフィスに依頼は出すという仕事はこなしておく。職員は灯世の出現に驚くが、紅葉の代理だと知り、状況はおおむね把握する。
「依頼と言うのはそのあたりにいる妖怪の討伐と本当に竹林があるか見てくることだ」
「汚染されていたんですよね……」
「とはいえ、解放されてそれなりに時間も経っているし、こちらも浄化の試みをしていないわけではない」
「そうですよね……陰陽寮の符術師二人もいるんですから」
職員は納得した。
「どうなるんでしょうかね……」
「生きることが大切だからね。衣食住を確保して、妖怪と戦って……」
灯世はふと解放される前を思い出す。最近頻繁に比べるようになったのは、それなりの時間が経ち変わったからだろう。
「道は続く……まだ、先まで」
灯世は呟いた。
松永 光頼は大江家からの連絡に驚いた。父を説得し、少人数の供を連れ、馬を飛ばして師岬に向かう。情勢の不安定さはひしひしと感じているが、前線に出ない限り父で対応できるから都は留守にした。
光頼たちはある程度武装はする。どこで歪虚と対峙するかわからないからだ。
師岬が里らしくなっているの驚くが、それは着くとピリピリとした空気に消される。彼らが武家であることがわかる上、ここに来る歪虚がいることをうかがわせる。
大江 紅葉の師匠・吉備 灯世が到着した光頼を見つけ手招きをしている。
「おおい、光頼殿」
「弟が世話になっていると伺いました」
「うん、元気だぞ。本当、ハンターたちが疑ったようなことがなくてよかったと思うな」
「え?」
灯世は彼が歪虚と契約していたりする可能性があったことを告げた。
「そ、それは……」
「これまで妖怪と対峙していた我々とてないとはいいきれん。もし、大切な主を殺されたくなければとか言われて首肯する忠臣もいるだろうし、その逆もしかり」
灯世は暗く笑う。
「ところで……」
「こちらで話そう。まずは埃を落としなさい」
灯世は飄々としているが有無を言わせない。光頼は弟の姿を見るまで安心はできない。
足を湯で洗い、武装を解いて埃を落とす。そして、部屋に案内された。
部屋には弟・光月がいた。側近としてつけていた男もいる。彼は頭を深く下げていた。
「いい、お前の責任ではない。光月、無事で何より」
「しかし……」
「全滅だってあったのだ。むろん、犠牲になった者には気の毒だ、が……兄として言えば、お前が無事でよかった」
「……兄上……大江様に助けていただかなければ我々は本当に全滅でした。運が良かったとしか言えません」
光月は一通り兄に話してほっとしたようだ。
「そういえば紅葉殿に礼を言わないといけないのですが」
同席している灯世に光頼は告げる。
「今日は見ておらん……何も厄介ごとに首を突っ込んでいなければいいんだが」
廊下を走る音がするとバーンと戸が開けられた。
「師匠!」
「お前は少し礼儀を考えよ! 怪我人とその家族がいるというのに」
さすがに灯世は怒った。しかし、紅葉は妙に興奮しているらしい上に堪えていない。
「えっと……師匠、打って出ます」
「は?」
「このままだとじりじり貧乏です」
「それだけの兵力はないぞ」
「分かっています。ハンターに頼みます」
ウキウキ声の紅葉は地図を取り出す。
「光月殿が通ったルートはここです。ただ、この先は古地図や都で見つけた地図での照合で確実性はありません。ただ、ここまでは道が一本というのは分かっています。だから、ここで敵を討てればかなり楽です」
「里から離れすぎるし、一過性にならないか?」
「分かっています。敵だって有限ではないはずです。立花院様も動いていますよね? なら、ここを防ぎきれれば師岬は万々歳です」
紅葉は王都で情報を集めた。知追う者別名知識食い。だが、灯世は紅葉の思考がどこか飛んでいることに気づいて観察する。
「この辺りに資材もあるのです! だから抑えないと」
「お前、そっちか」
「重要です。スメラギ(kz0158)様が打ち出したことがどうなるかもわかりません。師岬なんて名前つけましたけれど、嫌な方向に決まれば私たちの行動は水泡に帰す。だから頑張ってやらないといけないのです」
紅葉が妙にしゃべる中、灯世は黙った。やはり、事実も言っているがどこかおかしい。違和感は真っ赤な顔と荒いく熱い呼吸だ。
「……お前、風邪ひいてるだろ」
「何を言っているんですか! 元気そのものですよ! ふわふわしていますけど」
「寝ろ、今すぐ家に帰って寝ろ!」
反論する紅葉の首根っこを掴んで、灯世は部屋を後にした。
兄弟と側近が残された。
「兄上……どうにかできないものでしょうか? 松永家の兵力を裂くことはできないのは解かります」
松永の兵力の問題だけでなく、公家がここは根を張っている場所である。
「……前から気になってはいましたが、兄上、いいんですか、紅葉様のこと?」
「ん? 灯世殿もいるし、家令たちもいるから大丈夫だろう」
光月は珍獣を見るように兄を見つめた。
(兄上の上司や周り、灯世様も、兄上とあの方を結婚させようとしていたという話がありましたよね。女性の話をしない兄上から聞く女性と言ったら……でしたし、距離を詰めていたとか聞いていたんですけど……双方鈍い……非常に鈍い……)
公家の大江家宗主と武家の松永家次期当主の光頼ではもめるかもしれない現実もある。
光月は兄の幸せも重要だと思ってはいた。実際の二人を見ると相性はよさそうだが、恋愛まで到達していないと直感する。
「……もし、私が、紅葉様の入り婿になりたいと言ったら兄上はどうします?」
その瞬間、光頼の表情が衝撃を表したが、次には表情が消えた。
「それはそれでいいと思うぞ」
「ちょ、待ってください兄上! 物のたとえです。なんで、兄上が紅葉様と結婚しないのですか!」
「……は?」
「だって!」
光月はどう説明するか悩んだ挙句、困った。
●依頼
灯世はハンターに依頼を出しに行く。紅葉の風邪は治っているだろうけれど、家臣たちが家から出さないだろう。普段は自由だが、一旦問題が起こるとあの家は宗主に甘く厳しい。
「それより、なんで、あの兄弟ぎくしゃくしはいじめているんだ?」
灯世の家に泊まっている光頼と光月だが、紅葉を送り届けた後からおかしい。
その家臣たちも困惑しているため試しに聞いたが、何とも言えない顔をして口をつぐんだ。その上、一部の家臣たちの空気も悪い。
「……お家騒動をこっちにもって来られても困るんだが……」
ハンターオフィスに依頼は出すという仕事はこなしておく。職員は灯世の出現に驚くが、紅葉の代理だと知り、状況はおおむね把握する。
「依頼と言うのはそのあたりにいる妖怪の討伐と本当に竹林があるか見てくることだ」
「汚染されていたんですよね……」
「とはいえ、解放されてそれなりに時間も経っているし、こちらも浄化の試みをしていないわけではない」
「そうですよね……陰陽寮の符術師二人もいるんですから」
職員は納得した。
「どうなるんでしょうかね……」
「生きることが大切だからね。衣食住を確保して、妖怪と戦って……」
灯世はふと解放される前を思い出す。最近頻繁に比べるようになったのは、それなりの時間が経ち変わったからだろう。
「道は続く……まだ、先まで」
灯世は呟いた。
解説
妖怪退治。
竹林があるのかの確認。
●マップ(1マスの大きさは1スクエア以上はある。あくまで地域の状況)
南方
↑
◆□□◆×□
■□□■□□
◆□□◆□■
◆◆□◆■■
□◆□◆□■
□◆□◆□□
□■□□□□
■□□□■■
■■□■■■
↓
里の方
×竹林があると思われる場所
□何もなく通れるところ
■傾斜地(※)
◆枯れ木(灌木と高木)が多く戦闘中に入るのは難しい。
※通れなくはないが、行動に制約が出る。戦闘の時の移動や回避など身体を使う行動にペナルティーとして-20パーセントが入る。
敵はマップ付近に散見されている。
●敵情報
・空を飛ぶ鳥のような雑魔 サイズ1。数は5くらい。常時飛行、足のかぎ爪や嘴で攻撃してくる。傾斜地も普通に移動できる。
・小型動物のような雑魔 サイズ0。数は10くらい。枯れ木などの隙間を移動できる。噛みつき、ひっかき、【ライトニングボルト】調のスキル。
・大きな人型 サイズ2。数は1。属・憤怒。力が強い上、【衝撃波】【カウンターアタック】のようなスキルを使う。なお【自爆】を使うことができる。
●同行NPC
・松永 光頼 男、武家、闘狩人。現在の心情、何かもやもやしているけれど、弟が世話になったし恩返しも考え同行。【二刀流】【薙ぎ払い】【鎧受け】のスキルをセットしている。
・光頼の家臣 二人、一般人。光頼の補助な役割。
竹林があるのかの確認。
●マップ(1マスの大きさは1スクエア以上はある。あくまで地域の状況)
南方
↑
◆□□◆×□
■□□■□□
◆□□◆□■
◆◆□◆■■
□◆□◆□■
□◆□◆□□
□■□□□□
■□□□■■
■■□■■■
↓
里の方
×竹林があると思われる場所
□何もなく通れるところ
■傾斜地(※)
◆枯れ木(灌木と高木)が多く戦闘中に入るのは難しい。
※通れなくはないが、行動に制約が出る。戦闘の時の移動や回避など身体を使う行動にペナルティーとして-20パーセントが入る。
敵はマップ付近に散見されている。
●敵情報
・空を飛ぶ鳥のような雑魔 サイズ1。数は5くらい。常時飛行、足のかぎ爪や嘴で攻撃してくる。傾斜地も普通に移動できる。
・小型動物のような雑魔 サイズ0。数は10くらい。枯れ木などの隙間を移動できる。噛みつき、ひっかき、【ライトニングボルト】調のスキル。
・大きな人型 サイズ2。数は1。属・憤怒。力が強い上、【衝撃波】【カウンターアタック】のようなスキルを使う。なお【自爆】を使うことができる。
●同行NPC
・松永 光頼 男、武家、闘狩人。現在の心情、何かもやもやしているけれど、弟が世話になったし恩返しも考え同行。【二刀流】【薙ぎ払い】【鎧受け】のスキルをセットしている。
・光頼の家臣 二人、一般人。光頼の補助な役割。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
え、大江 紅葉と松永 光頼ってそういう関係だったの……と言われそうな内容です。【東征】後半からありましたが、気づくと影が薄くなっていました。紅葉も光頼も忙しかったからとMSは言い訳をしておきます
とはいえ、今回は、普通に妖怪退治の場所確認です。竹林探しは建築資材探しです。地域が発展するには色々ものがいります。
よろしくお願いします。
え、大江 紅葉と松永 光頼ってそういう関係だったの……と言われそうな内容です。【東征】後半からありましたが、気づくと影が薄くなっていました。紅葉も光頼も忙しかったからとMSは言い訳をしておきます
とはいえ、今回は、普通に妖怪退治の場所確認です。竹林探しは建築資材探しです。地域が発展するには色々ものがいります。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/03 21:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
妖怪朴念仁撃退計画? ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/01/22 18:22:39 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/01/22 18:08:27 |