ゲスト
(ka0000)
【陶曲】レフト・ガーデン
マスター:三田村 薫

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/02/09 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/02/18 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●前回までのあらすじ
リアルブルーから転移してきたハンクは、友人との人間関係に悩み始めたところを、嫉妬歪虚アウグスタにつけ込まれる。それによって不安をこじらせた彼は、友人たちからの隔離と荒療治として魔術師のヴィルジーリオ司祭の聖堂に住み込むことになった。
彼には求められることが必要かもしれない。そう聞き及んでいたヴィルジーリオは一計を案じる。
●あなたを求めるもの
ハンクがこの聖堂に移り住んでからしばらく経った。聖堂の仕事は案外難しいし、忙しい。ヴィルジーリオに大人が相談している間、一緒に来た子どもたちの相手をハンクがする、食事の支度やこまごまとした家事、聖堂の掃除もしなくてはならない。
「ものすごく助かりました。サンドラも手伝いには来てくれるんですが、流石に全部やらせるわけにもいかないのでね。どうですか、このままうちの子になりませんか」
「そ、それはちょっと」
「冗談ですよ。ところで、せっかく男手が増えたことですので、庭でも整えようかと思うんですよね」
「お庭、ですか?」
ある朝、一緒に朝食をとっていると、ヴィルジーリオはそんな話を持ち出した。
「ええ。前任は立派な庭を造っていたんですが、私はからきしその方面の才能がなくて。彼もそれを知っていたので、赴任するときには庭を処分していったんです」
「そうだったんですか」
「定期的に草取りはしていますけどね。そろそろ雑草がまた生えてきたので。それに、せっかくですから花の一つでも植えましょうか。君、チューリップは好きですか」
「特に好きでも嫌いでもないです」
「そうですか。なら鉢に植えて持っておきなさい。今の君には、君がいないと死んでしまう存在が必要だと思いますよ」
「自分がいないと死んでしまう……」
「花には世話が必要です」
「はい」
「サンドラ……園芸好きが多いこの町でも一目置かれる園芸エルフがいるんです。彼女にも来てもらいましょうか。あと、子どもたちも。皆で花を植えましょう。少し遅いかもしれませんが、春にはチューリップがたくさん咲きますよ」
「……はい」
●人には得手不得手というものが
「私は嬉しいぞ。ずっと造園を断り続けてきた司祭が、ここに来て庭の手入れを私に頼むなんて」
当日、件の園芸エルフサンドラはハンカチで目元を拭いながらやって来た。この人そんなに庭の手入れがしたいのか、と少々引き気味のハンクである。
「あなたに頼んだのは手伝いです。自分の庭を全部他人にやらせるほど無責任でもありません」
「やめて! サンドラさんの善意を無碍にしないで!」
「サンドラさんは司祭さんのお庭をいつも気に掛けてたんだから!」
「お願いします! サンドラさんにお手入れさせてあげてください!」
と、彼女を慕う少年少女の擁護が入る。
「フラゴラ、オレアンドロ、バジリコ、お前たちありがとう!」
「寸劇はそこまでですよ。オフィスにもハンターをお願いしてあるのでもうすぐ着くでしょう。まずは草むしりして、それから球根を植えましょう」
「その前に耕さないと。土がガチガチじゃないか」
「ええ、まあ……」
ヴィルジーリオは目を逸らした。定期的な雑草取りくらいしかやっていなかったのである。
「時間がかかるとお腹が空く。昼の支度は?」
「あー、そうですね。ミネストローネの材料はあります。多分。聖堂で食べましょうか」
「あ、じゃあ私作りますよ」
フラゴラが名乗り出る。
「ちょっと時間掛けて良いなら一人でも作れます」
「ありがとうフラゴラ。私も手伝いましょう。集まるハンターに料理上手がいれば手伝ってくれるかもしれません」
(そういえば)
ハンクはその様子を眺めながら疑問に感じることがあった。
(前任って人は今どうしてるんだろう。呼んであげたら良いのに)
●前回までのあらすじ
リアルブルーから転移してきたハンクは、友人との人間関係に悩み始めたところを、嫉妬歪虚アウグスタにつけ込まれる。それによって不安をこじらせた彼は、友人たちからの隔離と荒療治として魔術師のヴィルジーリオ司祭の聖堂に住み込むことになった。
彼には求められることが必要かもしれない。そう聞き及んでいたヴィルジーリオは一計を案じる。
●あなたを求めるもの
ハンクがこの聖堂に移り住んでからしばらく経った。聖堂の仕事は案外難しいし、忙しい。ヴィルジーリオに大人が相談している間、一緒に来た子どもたちの相手をハンクがする、食事の支度やこまごまとした家事、聖堂の掃除もしなくてはならない。
「ものすごく助かりました。サンドラも手伝いには来てくれるんですが、流石に全部やらせるわけにもいかないのでね。どうですか、このままうちの子になりませんか」
「そ、それはちょっと」
「冗談ですよ。ところで、せっかく男手が増えたことですので、庭でも整えようかと思うんですよね」
「お庭、ですか?」
ある朝、一緒に朝食をとっていると、ヴィルジーリオはそんな話を持ち出した。
「ええ。前任は立派な庭を造っていたんですが、私はからきしその方面の才能がなくて。彼もそれを知っていたので、赴任するときには庭を処分していったんです」
「そうだったんですか」
「定期的に草取りはしていますけどね。そろそろ雑草がまた生えてきたので。それに、せっかくですから花の一つでも植えましょうか。君、チューリップは好きですか」
「特に好きでも嫌いでもないです」
「そうですか。なら鉢に植えて持っておきなさい。今の君には、君がいないと死んでしまう存在が必要だと思いますよ」
「自分がいないと死んでしまう……」
「花には世話が必要です」
「はい」
「サンドラ……園芸好きが多いこの町でも一目置かれる園芸エルフがいるんです。彼女にも来てもらいましょうか。あと、子どもたちも。皆で花を植えましょう。少し遅いかもしれませんが、春にはチューリップがたくさん咲きますよ」
「……はい」
●人には得手不得手というものが
「私は嬉しいぞ。ずっと造園を断り続けてきた司祭が、ここに来て庭の手入れを私に頼むなんて」
当日、件の園芸エルフサンドラはハンカチで目元を拭いながらやって来た。この人そんなに庭の手入れがしたいのか、と少々引き気味のハンクである。
「あなたに頼んだのは手伝いです。自分の庭を全部他人にやらせるほど無責任でもありません」
「やめて! サンドラさんの善意を無碍にしないで!」
「サンドラさんは司祭さんのお庭をいつも気に掛けてたんだから!」
「お願いします! サンドラさんにお手入れさせてあげてください!」
と、彼女を慕う少年少女の擁護が入る。
「フラゴラ、オレアンドロ、バジリコ、お前たちありがとう!」
「寸劇はそこまでですよ。オフィスにもハンターをお願いしてあるのでもうすぐ着くでしょう。まずは草むしりして、それから球根を植えましょう」
「その前に耕さないと。土がガチガチじゃないか」
「ええ、まあ……」
ヴィルジーリオは目を逸らした。定期的な雑草取りくらいしかやっていなかったのである。
「時間がかかるとお腹が空く。昼の支度は?」
「あー、そうですね。ミネストローネの材料はあります。多分。聖堂で食べましょうか」
「あ、じゃあ私作りますよ」
フラゴラが名乗り出る。
「ちょっと時間掛けて良いなら一人でも作れます」
「ありがとうフラゴラ。私も手伝いましょう。集まるハンターに料理上手がいれば手伝ってくれるかもしれません」
(そういえば)
ハンクはその様子を眺めながら疑問に感じることがあった。
(前任って人は今どうしてるんだろう。呼んであげたら良いのに)
解説
●目的
チューリップの球根を植える
●場所について
ヴィルジーリオ司祭の管理する聖堂の庭です。
3スクエア×5スクエアの庭があります。
ですが、今回は全部ではなく一部に球根を植えます。
●当日の流れ
まず雑草取り→土を耕す→肥料を撒く→球根(30個)を植える
と言う流れになります。
●お昼ご飯
手伝いに来てくれている女の子(フラゴラ・14歳)が台所でミネストローネを作っています。
ヴィルジーリオも手伝いに行く予定。こちらを手伝いに来て頂いてもOKです。
●NPC
ヴィルジーリオ(魔術師)
家主にして依頼人にして司祭。園芸の才能は皆無らしい。表情筋が仕事放棄しているが喜怒哀楽はある。
ハンク(魔術師)
植物を育てた経験はない。腕力もそんなにある方ではない。
現在嫉妬の歪虚にたぶらかされており自分を見失い気味。
サンドラ(一般人)
園芸エルフ。個人的にはこのお庭も薔薇で一杯にしたい。
フラゴラ、バジリコ、オレアンドロ(一般人)
サンドラの友達。いずれも植物が好き。14、5歳の女の子と男の子と男の子。
チューリップの球根を植える
●場所について
ヴィルジーリオ司祭の管理する聖堂の庭です。
3スクエア×5スクエアの庭があります。
ですが、今回は全部ではなく一部に球根を植えます。
●当日の流れ
まず雑草取り→土を耕す→肥料を撒く→球根(30個)を植える
と言う流れになります。
●お昼ご飯
手伝いに来てくれている女の子(フラゴラ・14歳)が台所でミネストローネを作っています。
ヴィルジーリオも手伝いに行く予定。こちらを手伝いに来て頂いてもOKです。
●NPC
ヴィルジーリオ(魔術師)
家主にして依頼人にして司祭。園芸の才能は皆無らしい。表情筋が仕事放棄しているが喜怒哀楽はある。
ハンク(魔術師)
植物を育てた経験はない。腕力もそんなにある方ではない。
現在嫉妬の歪虚にたぶらかされており自分を見失い気味。
サンドラ(一般人)
園芸エルフ。個人的にはこのお庭も薔薇で一杯にしたい。
フラゴラ、バジリコ、オレアンドロ(一般人)
サンドラの友達。いずれも植物が好き。14、5歳の女の子と男の子と男の子。
マスターより
こんにちは三田村です。
園芸ものすごく詳しいわけじゃないんですけど一時期プランターで野菜育てたり鉢でチューリップ育てたりはしていました。
最近は土壌改良材なんかもあって便利ですね。
同日に公開されるエド、ジョンサイドのシナリオとこちらは同じ日の出来事となりますので同時参加はできません。よろしくお願いします。
園芸ものすごく詳しいわけじゃないんですけど一時期プランターで野菜育てたり鉢でチューリップ育てたりはしていました。
最近は土壌改良材なんかもあって便利ですね。
同日に公開されるエド、ジョンサイドのシナリオとこちらは同じ日の出来事となりますので同時参加はできません。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/14 23:46