ゲスト
(ka0000)
【王戦】【空の研究】雲織羽衣
マスター:紺堂 カヤ

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/02/07 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/02/19 12:00
オープニング
『空の研究所』所長であるアメリア・マティーナ(kz0179)は、海風を感じながら思案の中にいた。黒いローブの裾が風にはためくが、目深にかぶったフードは不思議と外れない。
「ふーむ。どうしましょうかねーえ」
アメリアが思案しているのは、もちろん、空の魔法についてである。彼女にとって、それ以外のことは考えるに値しないと言っても過言ではない。
目の前にあるのは、巨大な船……、フライングシスティーナ号。これを「飛ばす」と言われたときには、さすがのアメリアも驚かずにはいられなかった。が。
「やりがいのある仕事ではありますねーえ」
今アメリアがすべきことはこの船を「浮かす」ことだ。そのためにはまず、この船に「雲を纏わす」魔法をかけなければならない。
「それ自体は特に難しくはありませんが……」
浮く、そして進む、ということを考えると、事はそう単純ではなくなる。
「アメリアさん、皆さんがご到着されました」
王国騎士のノセヤが、アメリアの背中に声をかけた。アメリアをここへ連れてきたのは、このノセヤである。
「ああ、ありがとうございます。皆さん、ご足労をおかけいたしましたねーえ」
アメリアが振り返るとそこには、今回の魔法の成功のために集まってくれたハンターたちがいた。
ハンターたちに、アメリアは「雲を船に纏わせる魔法」について説明を始めた。
「ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが……、霧を纏わせたことは、過去にあるのですよーお。イスルダへ向かう船を、守るためにねーえ」
あのときは、飛ばすことではなく、船を隠すことが目的だったが。
「しかし今回は浮かせることを考えなければなりませんからねーえ、霧ではなく雲を纏わせなければなりません。『戦艦白雲』という魔法がありましてねーえ。まるで戦艦にも見えるほどの雲を発生させる魔法なのですが……、今回はその応用となります」
ふむふむ、と誰よりも熱心に聴いているのは、ノセヤである。まるで取材でもしているがごとく、手帳を広げてメモを取っている。
「この魔法は実はそんなに難しくありません。雲を発生させるだけですからねーえ。しかし、それを船に纏わせる、しかも纏わせた状態で浮かせる、そして進む……、となると、雲を発生させるだけではダメなのです。戦艦白雲級の厚さの雲を、船に纏わせると、どうなるか……、わかる方はいらっしゃいますか?」
アメリアが尋ねた。ノセヤが遠慮がちに挙手する。
「前が、見えなくなる……?」
「はい、それも正解の一つですねーえ。しかし、進行方向にだけ穴を開けておくことは可能ですから、クリアできる問題でもあります。それよりも懸念しなければならないのは……、雨です。厚い雲は雨を降らします。戦艦白雲も、その雲の真下に雨を降らすことを目的に使われることが多いくらいですからねーえ。雨が降ると、雲はどうなりますか?」
「! 雲は、消える……!」
「その通りですねーえ。雲は、消えます。つまり、船に纏わせ続けることができなくなります。……そう、今回の魔法の鍵は『雲の厚さ』ですよーお」
アメリアは課題を口にしつつも嬉しげだった。未知のことに立ち向かうのは、研究者にとってたまらない興奮を生むらしい。
「ただし、厚すぎてはいけないと先ほど言いましたが、薄すぎてもダメです。その理由は?」
「えーっと……」
「……船は、進むものですよねーえ」
「! そうか、風に流されてしまう!」
アメリアが出したヒントに見事に食いついて、ノセヤが目を見開いた。アメリアが深く頷いて肯定する。
「そういうことですねーえ。繊細な調整が必要となるというわけですよーお。……私はこの魔法を、ウンシキハゴロモと名付けました」
「う、ウンシキ……?」
「はい、雲で織る、という意味ですねーえ。……さあ。このフライングシスティーナ号に、雲の羽衣を、着せてあげましょう」
目深にかぶったフードで顔は見えなかったが、アメリアが微笑んでいることが、その場の全員にわかった。
「ふーむ。どうしましょうかねーえ」
アメリアが思案しているのは、もちろん、空の魔法についてである。彼女にとって、それ以外のことは考えるに値しないと言っても過言ではない。
目の前にあるのは、巨大な船……、フライングシスティーナ号。これを「飛ばす」と言われたときには、さすがのアメリアも驚かずにはいられなかった。が。
「やりがいのある仕事ではありますねーえ」
今アメリアがすべきことはこの船を「浮かす」ことだ。そのためにはまず、この船に「雲を纏わす」魔法をかけなければならない。
「それ自体は特に難しくはありませんが……」
浮く、そして進む、ということを考えると、事はそう単純ではなくなる。
「アメリアさん、皆さんがご到着されました」
王国騎士のノセヤが、アメリアの背中に声をかけた。アメリアをここへ連れてきたのは、このノセヤである。
「ああ、ありがとうございます。皆さん、ご足労をおかけいたしましたねーえ」
アメリアが振り返るとそこには、今回の魔法の成功のために集まってくれたハンターたちがいた。
ハンターたちに、アメリアは「雲を船に纏わせる魔法」について説明を始めた。
「ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが……、霧を纏わせたことは、過去にあるのですよーお。イスルダへ向かう船を、守るためにねーえ」
あのときは、飛ばすことではなく、船を隠すことが目的だったが。
「しかし今回は浮かせることを考えなければなりませんからねーえ、霧ではなく雲を纏わせなければなりません。『戦艦白雲』という魔法がありましてねーえ。まるで戦艦にも見えるほどの雲を発生させる魔法なのですが……、今回はその応用となります」
ふむふむ、と誰よりも熱心に聴いているのは、ノセヤである。まるで取材でもしているがごとく、手帳を広げてメモを取っている。
「この魔法は実はそんなに難しくありません。雲を発生させるだけですからねーえ。しかし、それを船に纏わせる、しかも纏わせた状態で浮かせる、そして進む……、となると、雲を発生させるだけではダメなのです。戦艦白雲級の厚さの雲を、船に纏わせると、どうなるか……、わかる方はいらっしゃいますか?」
アメリアが尋ねた。ノセヤが遠慮がちに挙手する。
「前が、見えなくなる……?」
「はい、それも正解の一つですねーえ。しかし、進行方向にだけ穴を開けておくことは可能ですから、クリアできる問題でもあります。それよりも懸念しなければならないのは……、雨です。厚い雲は雨を降らします。戦艦白雲も、その雲の真下に雨を降らすことを目的に使われることが多いくらいですからねーえ。雨が降ると、雲はどうなりますか?」
「! 雲は、消える……!」
「その通りですねーえ。雲は、消えます。つまり、船に纏わせ続けることができなくなります。……そう、今回の魔法の鍵は『雲の厚さ』ですよーお」
アメリアは課題を口にしつつも嬉しげだった。未知のことに立ち向かうのは、研究者にとってたまらない興奮を生むらしい。
「ただし、厚すぎてはいけないと先ほど言いましたが、薄すぎてもダメです。その理由は?」
「えーっと……」
「……船は、進むものですよねーえ」
「! そうか、風に流されてしまう!」
アメリアが出したヒントに見事に食いついて、ノセヤが目を見開いた。アメリアが深く頷いて肯定する。
「そういうことですねーえ。繊細な調整が必要となるというわけですよーお。……私はこの魔法を、ウンシキハゴロモと名付けました」
「う、ウンシキ……?」
「はい、雲で織る、という意味ですねーえ。……さあ。このフライングシスティーナ号に、雲の羽衣を、着せてあげましょう」
目深にかぶったフードで顔は見えなかったが、アメリアが微笑んでいることが、その場の全員にわかった。
解説
■成功条件
アメリアを手伝い、『雲織羽衣』を成功させる。
■雲織羽衣
『戦艦白雲』の応用。(該当シナリオを読んでおく必要はありません)
魔法陣の上で詠唱し、発動させる。
一度の発動で5~10分雲を保つことができる。消えかけたら詠唱をやりなおす必要があり、飛行中にはマギステル数名で交代しながら魔法をかけ続けなければならない。
魔法陣は水性の専用インクで甲板に直接描く。
■役割分担
マギステルの参加者(1~3名が望ましい)
アメリアの指示に従い、甲板の指定位置に描かれた魔法陣にて魔法の発動を手伝う
マギステル以外の参加者
1.船は常に水蒸気に包まれることになるため、魔法陣は時間を経て滲んでくる。消えてしまわないように線を書き直していく。
2.雲の濃淡を常にチェックし、アメリアらマギステルに伝達(濃淡を見ながら魔法を発動し続けることが難しい)
相談の上、役割を分担すること。
なお、マギステルがひとりもいなかった場合は、アメリアとノセヤのみで魔法を発動。
※質問には、可能な範囲でアメリアが回答いたします。出発の24時間前までにお願いいたします。
アメリアを手伝い、『雲織羽衣』を成功させる。
■雲織羽衣
『戦艦白雲』の応用。(該当シナリオを読んでおく必要はありません)
魔法陣の上で詠唱し、発動させる。
一度の発動で5~10分雲を保つことができる。消えかけたら詠唱をやりなおす必要があり、飛行中にはマギステル数名で交代しながら魔法をかけ続けなければならない。
魔法陣は水性の専用インクで甲板に直接描く。
■役割分担
マギステルの参加者(1~3名が望ましい)
アメリアの指示に従い、甲板の指定位置に描かれた魔法陣にて魔法の発動を手伝う
マギステル以外の参加者
1.船は常に水蒸気に包まれることになるため、魔法陣は時間を経て滲んでくる。消えてしまわないように線を書き直していく。
2.雲の濃淡を常にチェックし、アメリアらマギステルに伝達(濃淡を見ながら魔法を発動し続けることが難しい)
相談の上、役割を分担すること。
なお、マギステルがひとりもいなかった場合は、アメリアとノセヤのみで魔法を発動。
※質問には、可能な範囲でアメリアが回答いたします。出発の24時間前までにお願いいたします。
マスターより
皆さまごきげんいかがでしょうか。紺堂カヤでございます。
空の研究所、満を持して王戦に参戦でございます。シャレじゃないです。
連携が非常に大事な魔法となります。どうぞよろしくお願い致します。
空の研究所、満を持して王戦に参戦でございます。シャレじゃないです。
連携が非常に大事な魔法となります。どうぞよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/18 14:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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雲と船に想いを載せて(相談卓) 雨を告げる鳥(ka6258) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/02/07 07:26:17 |
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質問卓 雨を告げる鳥(ka6258) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/02/06 20:54:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/02/03 12:01:53 |