• 日常

カカオ争奪戦

マスター:ザント

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在4人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2019/02/11 09:00
リプレイ完成予定
2019/02/25 09:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

「諸君、ようやくだ。ようやく我らの計画が成就する日がやってきた」
 夜の建物の一室。
 ロウソクに照らされたその部屋には、影で顔までは分からないが6人の男女がテーブルを囲み、集まっていた。
 1人の男性が感極まったのか立ち上がり、両手を高く掲げながら天を仰ぐ。
「ようやくだ。我らAVUの長きに渡る雌伏の時は、今、終わる!」
「AVUって何ですか。というか、何で集めたんですか?」
「明日にはハンターオフィスに着くから、早目に寝ないと……」
 集まっていた人物からの冷静なツッコミが耳に入っていないのか、その場で無駄にクルクルと回りだすのを他の5人は冷めた様子で見ている。
「この計画が成就すれば、今は亡き同胞たちの無念は晴らされるだろう!」
「今は亡き同胞って、もしかして執事長のセバスさんのことですか?」
「彼はぎっくり腰を理由に来れなくなっただけですよね」
「とにかく!」
 回っていた男性がテーブルを強く叩き、ロウソクが倒れる。
 何度もあったのか周りは慣れた手つきでロウソクを戻し、男性は全く反省していないようでもう一度テーブルを強く叩く。
「とにかく、実行は明日からだ!」
「はいはい、分かりました」
「明日は早いですから早く寝ましょう」
「では、各々の役目を果たすこと……解散!」
 相手にしていない5人によってロウソクの火が消され、早々に解散していった。

 次の日。
 ハンターオフィス職員のエルリア・ベルソー(kz0267)は依頼の整理などの通常業務を行っていた。
「えーと、これは緊急性が無いので……」
「ハンターオフィス職員エルリア・ベルソーに告ぐ! 出て来い!」
 それは突如としてやってきた。
「……次の依頼はっと」
「エルリア・ベルソー! 出て来ぉい!」
 無視をしようとしたエルリアだが、再度呼ばれたことで大きくため息をつくと外へと出る。
 オフィスの向かいの建物の前。
 そこに胸を張って堂々と立つ男性が居た。
「我はアンチ・バレンタインデイ・ユニオン……略称はAVU総帥カルチオーネ!」
 呆然とするエルリアを尻目に男性は無駄に手を回してポーズを取る。
「ジェオルジにある全てのカカオ豆は我らが買い占めた!」
「初めまして、エルリア・ベルソー様。私はカカオの栽培をしているレヴァン家の使用人でございます」
「レヴァン家……あぁ、サルバトーレさんの」
 男性が喚いているのを無視して使用人と名乗る男性が自己紹介をすると、エルリアは誰からの使いなのか、そして喚いている男性が何故自分の名を知っているのかを悟る。
「我々はバレンタインで女性からチョコを貰えぬ同士たちの無念を! 嘆きを! 悲しみを! 怒りを! 晴らすことが目的である!」
「あそこで喚いているのはレヴァン家の次期当主であるカルチオーネ・ル・レヴァン様です」
「そ、そうなんですか」
 エルリアの顔にあれが、と書かれているのを見ずとも分かっているようで使用人は申し訳なさそうに頭を下げる。
「それでですね。レヴァン家が所有する農園でカカオの収穫を頼んでいた村で少し問題が起こり、予定通り収穫が行われていないのです」
「はぁ……」
 何が目的がはっきりとせず、今は少し忙しいのでさっさと戻りたいエルリアは空返事をしているとカルチオーネが演説を締めくくる。
「よって、我らがAVUの威光を世界へ示す為。ハンターへと宣戦布告する!」
「……えーと」
「当主が良い機会だからと、後学の為にカルチオーネ様にハンターへ依頼を命じられ、来た次第です。あ、坊ちゃんは外に出てはしゃいでるだけですので無視してください」
 カルチオーネの宣言に戸惑うエルリアだったが、使用人からカルチオーネの言葉を全く気にせず依頼の旨を伝えられるとすぐさま頭を切り替えて頷いた。
「畏まりました」

「どんな依頼でも受ける。それがハンターオフィスですので、少々カルチオーネさんのわがままにお付き合いください」
 エルリアは咳払いをするとレヴァン家について説明してくれた。
「レヴァン家というのはカカオ栽培とカカオ豆の生産で富を築いた家で、カカオ豆の生産量は多く、レヴァン家からカカオ豆が出荷されないとなるとチョコレートの生産にも影響が出るかもしれません。ご当主のサルバトーレさんは、私がハンター時代にお世話になったことがありますが、しっかりとした人でした。次期当主があれでは行く末が不安ではありますが、我々が口を出すわけにも行きませんし、どうしようもありませんね」
 エルリアは諦観すると、意識を切り替えたのか真剣な口調で依頼内容を説明し始める。
「依頼主はカルチオーネさん。内容はカカオの収穫ですが、依頼主はレヴァン家所有のカカオ林で同人数での勝負をご所望との事です。ご本人はAVUの計画だとか聖戦だとか言っているので、話を合わせて上げて下さい。あ、そうそう」
 説明を終えたエルリアは疲れたような笑みを浮かべ。
「カカオは買い占められたわけではないようなのでご安心を」
 と、言った。

解説

●シナリオの目的
 主な目的 :AVUに勝利(より多くのカカオを収穫した方が勝利)

●場所
 ジェオルジ内にあるレヴァン家所有のカカオ林
 全体 :35×35スクエア
 障害物:1スクエア間隔に植えてあるカカオの木

●敵
 カルチオーネ・ル・レヴァン:自称AVU総帥。レヴァン家次期当主。
 使用人A~E:レヴァン家の使用人たち。元ハンター。

マスターより

 初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
 私、ザントと申します。
 以後お見知りおきを。

 今回は、戦闘は無い収穫の手伝いとなっております。
 素早く動くことも重要ですが、カカオ自体が大きいので、それをどう対処するかも重要となっています。
 カカオの収穫の際は、収穫した後もカカオの木をよく見た方が良いでしょう。
 それと、範囲魔法でまとめて集めるというのもカカオの木が傷つく可能性がありますのでお止めください。
 相手に攻撃を行うのも禁止です。
 私からは以上となります。

 では、私のシナリオをお楽しみください。

関連NPC

  • 復讐を誓いし者
    エルリア・ベルソー(kz0267
    人間(クリムゾンウェスト)|28才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/02/16 01:33

参加者一覧

  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • ヒーローを目指す炎娘
    百鬼 一夏(ka7308
    鬼|17才|女性|格闘士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/02/10 09:13:01
アイコン ちょこれーと戦争♪
星野 ハナ(ka5852
人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター)
最終発言
2019/02/11 01:15:26