ゲスト
(ka0000)
【東幕】幕府の運命に限りがあるとも
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/02/20 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/03/01 15:00
オープニング
天ノ都が戦場となる。
それは東方の民にとって衝撃的な出来事だ。
先の戦いでは天ノ都に危機は迫っても、天ノ都そのものが戦場にはならなかった。
しかし、今は――。
活性化した歪虚を前に天ノ都を守りきる事は叶わなかった。
それでもすべてが終わったわけではない。
天ノ都に住んでいた民は恵土城へ移転。一時的に難を逃れていた。
降り掛かった東方の民への災難。
だが、これでその災難がすべて終わった訳ではなかった。
「荷に敵を寄せ付けるな! 民が待っているのだ」
楠木 香(kz0140)は苦戦を強いられていた。
幸いにも天ノ都から逃れられた民は多い。着の身着のままで逃げてきた者も多く、家財道具はおろか、金も食料も持っていない。
いつまで続くか分からない戦を前に、民達は不安を抱く。
それに対して幕府は民に対して食料の送付を決定した。
「この食料は上様が民を思って送られた物。必ずや恵土城へ届けるのだ」
香の手に握られた薙刀が餓鬼の体を貫いた。
いつまで続くか分からない戦いで大切な兵糧を民に配っては兵の士気に関わる。だが、幕府は民が飢える方が将来に禍根を残すと判断していた。
まさに苦渋の決断。
香は、将軍の決断を無にしない為、何があっても送り届ける覚悟であった。
「楠木様、後方の荷車に多数の敵! このままでは破壊されます!」
「兵を後方の荷車へ!」
「無理です! 護衛の兵は手一杯です!」
「伝令! この先の街道で敵の一団が待ち伏せていますっ!」
悲鳴にも似た伝令の声。
恵土城への物資輸送に避けた人員は少ない。天ノ都で敵と交戦している中、それらの護衛に人手を割けるはずもない。
天ノ都から恵土城へ向かう道中、宿場などで編成を見直すが負傷者も多くなり、護衛は困難を極めた。
それでも、香は一人奮戦する。
将軍から民へ。
幕府から新たな時代へ。
繋ぐ糸をとぎれさせない為に――。
「後方には私が……!」
「いけやせんぜ」
香の傍に飛び込む黒い影。
間近にいた餓鬼を匕首で仕留めた後、傍らの餓鬼に刃を突き立てる。
三度笠を被る旅装束の男。
香には、その男に見覚えがあった。
「お前は確か、詩天の……」
「どけどけっ! 若峰一の大侠客、風待の親分と風待一家のお通りだっ!」
荷車へ集まる餓鬼に対して、風待一家の面々が姿をみせる。木槌などで叩く荒っぽいやり方だが、餓鬼を追い払うには十分だ。
「風待の親分、だったな」
「堅苦しい挨拶は後にしましょうや。
旦那より伝言です。このまま恵土城へ向けて前進しろ、だそうですぜ」
旦那。
風待の親分は、その者の指示で動いた。
なら、この指示を出して人物は香にも察しがついた。
「……あの、偏屈者め」
●
「敵の一団、前進しました!」
三条家軍師、水野 武徳(kz0196)は街道を封鎖する歪虚の後方に伏していた。
香と親分が前進、それも敵を蹴散らして進んだとなれば、街道を塞ぐ一団も香達を意識して動くはず。
武徳はそれを読んで後方へ伏し、敵が動くと同時に敵を強襲。香達と挟撃する策を進めていた。
「まったく、不甲斐ない幕府よ。議会設立まで10年。そのような時間を費やせるかも分からぬのに……」
武徳は愚痴る。
新政府をさっさと設立し、強引に議会を発足させれぱ国力増強に早く着手できる。国内の混乱を避ける為の措置なのだろうが、国の体制を変える為にはある程度の覚悟が必要だと武徳は知っている。
「甘い。手を汚す事無く、幕府を解体する気か。誰かが汚れ役を引き受けねば、いずれ何処かで歪みが出てくる。しかし……」
武徳はため息をつく。
その甘い幕府を九代目詩天の三条 真美(kz0198)は好んでいる。
それが幕府の掲げた理想が夢物語であったとしても、真美はそれを助けてしまうだろう。
だからこそ、武徳は渋々甘い幕府に手を差し伸べる。
自分自身も――甘いと分かりながら。
「我らが詩天様の命により、幕府の輸送部隊へ助太刀するのじゃ!」
それは東方の民にとって衝撃的な出来事だ。
先の戦いでは天ノ都に危機は迫っても、天ノ都そのものが戦場にはならなかった。
しかし、今は――。
活性化した歪虚を前に天ノ都を守りきる事は叶わなかった。
それでもすべてが終わったわけではない。
天ノ都に住んでいた民は恵土城へ移転。一時的に難を逃れていた。
降り掛かった東方の民への災難。
だが、これでその災難がすべて終わった訳ではなかった。
「荷に敵を寄せ付けるな! 民が待っているのだ」
楠木 香(kz0140)は苦戦を強いられていた。
幸いにも天ノ都から逃れられた民は多い。着の身着のままで逃げてきた者も多く、家財道具はおろか、金も食料も持っていない。
いつまで続くか分からない戦を前に、民達は不安を抱く。
それに対して幕府は民に対して食料の送付を決定した。
「この食料は上様が民を思って送られた物。必ずや恵土城へ届けるのだ」
香の手に握られた薙刀が餓鬼の体を貫いた。
いつまで続くか分からない戦いで大切な兵糧を民に配っては兵の士気に関わる。だが、幕府は民が飢える方が将来に禍根を残すと判断していた。
まさに苦渋の決断。
香は、将軍の決断を無にしない為、何があっても送り届ける覚悟であった。
「楠木様、後方の荷車に多数の敵! このままでは破壊されます!」
「兵を後方の荷車へ!」
「無理です! 護衛の兵は手一杯です!」
「伝令! この先の街道で敵の一団が待ち伏せていますっ!」
悲鳴にも似た伝令の声。
恵土城への物資輸送に避けた人員は少ない。天ノ都で敵と交戦している中、それらの護衛に人手を割けるはずもない。
天ノ都から恵土城へ向かう道中、宿場などで編成を見直すが負傷者も多くなり、護衛は困難を極めた。
それでも、香は一人奮戦する。
将軍から民へ。
幕府から新たな時代へ。
繋ぐ糸をとぎれさせない為に――。
「後方には私が……!」
「いけやせんぜ」
香の傍に飛び込む黒い影。
間近にいた餓鬼を匕首で仕留めた後、傍らの餓鬼に刃を突き立てる。
三度笠を被る旅装束の男。
香には、その男に見覚えがあった。
「お前は確か、詩天の……」
「どけどけっ! 若峰一の大侠客、風待の親分と風待一家のお通りだっ!」
荷車へ集まる餓鬼に対して、風待一家の面々が姿をみせる。木槌などで叩く荒っぽいやり方だが、餓鬼を追い払うには十分だ。
「風待の親分、だったな」
「堅苦しい挨拶は後にしましょうや。
旦那より伝言です。このまま恵土城へ向けて前進しろ、だそうですぜ」
旦那。
風待の親分は、その者の指示で動いた。
なら、この指示を出して人物は香にも察しがついた。
「……あの、偏屈者め」
●
「敵の一団、前進しました!」
三条家軍師、水野 武徳(kz0196)は街道を封鎖する歪虚の後方に伏していた。
香と親分が前進、それも敵を蹴散らして進んだとなれば、街道を塞ぐ一団も香達を意識して動くはず。
武徳はそれを読んで後方へ伏し、敵が動くと同時に敵を強襲。香達と挟撃する策を進めていた。
「まったく、不甲斐ない幕府よ。議会設立まで10年。そのような時間を費やせるかも分からぬのに……」
武徳は愚痴る。
新政府をさっさと設立し、強引に議会を発足させれぱ国力増強に早く着手できる。国内の混乱を避ける為の措置なのだろうが、国の体制を変える為にはある程度の覚悟が必要だと武徳は知っている。
「甘い。手を汚す事無く、幕府を解体する気か。誰かが汚れ役を引き受けねば、いずれ何処かで歪みが出てくる。しかし……」
武徳はため息をつく。
その甘い幕府を九代目詩天の三条 真美(kz0198)は好んでいる。
それが幕府の掲げた理想が夢物語であったとしても、真美はそれを助けてしまうだろう。
だからこそ、武徳は渋々甘い幕府に手を差し伸べる。
自分自身も――甘いと分かりながら。
「我らが詩天様の命により、幕府の輸送部隊へ助太刀するのじゃ!」
解説
目的:荷車を守り、集まる歪虚を駆逐する
概要:天ノ都から恵土城へ待避した民の為に幕府は食料物資の輸送を決定。三台の大きな荷車に物資を三つに分け、楠木香が指揮する部隊は一路恵土城を目指す。しかし、活性化の影響も相まって歪虚は荷車を簡単にはいかせない。進路を南へ取る間、幾度も歪虚も襲撃を受けてきた。もう少しで恵土城へ到達という段階で、街道に大量の歪虚が布陣しているとの情報が香に入る。防衛戦力も少なく苦悩する香。そこへ詩天より風待の親分が一家を引き連れて登場。香の救出へ動き出す。更に親分によれば敵の後方には水野武徳が布陣。荷車を進軍させて挟撃する作戦を告げるのであった。
戦況:
ハンターは「荷車護衛」「挟撃突撃」のいずれかを選択願います。
・荷車護衛
楠木香及び風待一家と共に荷車を護衛しながら街道を進みます。既に歪虚が襲撃を仕掛けており、この襲撃をはね除けながら進軍します。荒くれ者で覚醒者も多い風待一家も楠木家家臣と共に随行しており、人数は比較的多め。なるべく敵の目を惹いて街道を封鎖している群れを釣り出すのが目的。
・挟撃突撃
水野武徳と共に街道に陣取る歪虚の一団の後方に伏兵として布陣。荷車へ歪虚が向かいだした瞬間、一気に攻め込み、荷車側と挟撃して歪虚を討ち果たす。突撃後はとにかく多く歪虚を倒す役目であり、集団戦が重要となる。
味方:
・楠木 香
武家四十八家門の二十位。勝ち気の性格で敵を前にしても果敢に戦う。刀と薙刀で戦う舞剣士。
・水野武徳
三条家軍師。面倒臭がりだが戦術面においては軍師として有能。舞剣士だが、頭脳労働タイプ。
・風待の親分
詩天の若峰を根城にする侠客。風待一家を率いる若き頭。疾影士としても優秀。
敵:
餓鬼 × 多数
鬼の一種で常に腹を空かせている。噛みつきと爪による攻撃を行う。単体では弱いが、一度に集団で襲われると厄介。まとめて始末した方が楽な相手。
概要:天ノ都から恵土城へ待避した民の為に幕府は食料物資の輸送を決定。三台の大きな荷車に物資を三つに分け、楠木香が指揮する部隊は一路恵土城を目指す。しかし、活性化の影響も相まって歪虚は荷車を簡単にはいかせない。進路を南へ取る間、幾度も歪虚も襲撃を受けてきた。もう少しで恵土城へ到達という段階で、街道に大量の歪虚が布陣しているとの情報が香に入る。防衛戦力も少なく苦悩する香。そこへ詩天より風待の親分が一家を引き連れて登場。香の救出へ動き出す。更に親分によれば敵の後方には水野武徳が布陣。荷車を進軍させて挟撃する作戦を告げるのであった。
戦況:
ハンターは「荷車護衛」「挟撃突撃」のいずれかを選択願います。
・荷車護衛
楠木香及び風待一家と共に荷車を護衛しながら街道を進みます。既に歪虚が襲撃を仕掛けており、この襲撃をはね除けながら進軍します。荒くれ者で覚醒者も多い風待一家も楠木家家臣と共に随行しており、人数は比較的多め。なるべく敵の目を惹いて街道を封鎖している群れを釣り出すのが目的。
・挟撃突撃
水野武徳と共に街道に陣取る歪虚の一団の後方に伏兵として布陣。荷車へ歪虚が向かいだした瞬間、一気に攻め込み、荷車側と挟撃して歪虚を討ち果たす。突撃後はとにかく多く歪虚を倒す役目であり、集団戦が重要となる。
味方:
・楠木 香
武家四十八家門の二十位。勝ち気の性格で敵を前にしても果敢に戦う。刀と薙刀で戦う舞剣士。
・水野武徳
三条家軍師。面倒臭がりだが戦術面においては軍師として有能。舞剣士だが、頭脳労働タイプ。
・風待の親分
詩天の若峰を根城にする侠客。風待一家を率いる若き頭。疾影士としても優秀。
敵:
餓鬼 × 多数
鬼の一種で常に腹を空かせている。噛みつきと爪による攻撃を行う。単体では弱いが、一度に集団で襲われると厄介。まとめて始末した方が楽な相手。
マスターより
近藤豊です。
東幕連動も佳境となって参りました。メインに出張った猫又筆頭の代わりにすみっこをディフェンスする任務を仰せつかっております。
さて、今回は歪虚撃退と防衛が任務となります。雑魚が多数出てくる依頼となっておりますので、思う存分大暴れしていただければと考えております。
それでは、パエリアを肴にお待ちしています。
東幕連動も佳境となって参りました。メインに出張った猫又筆頭の代わりにすみっこをディフェンスする任務を仰せつかっております。
さて、今回は歪虚撃退と防衛が任務となります。雑魚が多数出てくる依頼となっておりますので、思う存分大暴れしていただければと考えております。
それでは、パエリアを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/02/24 16:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/02/18 21:44:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/02/16 12:51:59 |