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  • 調査

【血断】受難~デブリ帯偵察任務~

マスター:近藤豊

シナリオ形態
ショート
難易度
不明
参加費
1,000
参加人数
現在4人 / 3~4人
ユニット参加人数
現在4 / 0~4
マテリアルリンク
報酬
不明
相談期間
5日
プレイング締切
2019/02/25 15:00
リプレイ完成予定
2019/03/06 15:00

オープニング

 事態は常に移り変わる。
 このまま進めば良かったが、現実はそう簡単では無い。
 逐次対応しながら、事態に対応する。

 それは苦々しくもありながら、嬉しくもある。
 子の成長があるとすればこのようなものなのか。

 ――さて。
 始めるとしよう。更なる子の成長を促す為に。


 ブラッドアウトの後、ラズモネ・シャングリラは月面基地『崑崙』の宙域に姿をみせた。
 敵の襲撃を警戒して崑崙周辺宙域の防衛任務が下されていた為だ。反重力バリアを持つニダウェリールであっても、常時バリアを展開している訳にはいかない。結局は、自らの手で基地を守る他ない。
「ああ~、退屈だよなぁ」
 ラズモネ・シャングリラへ配属されたばかりの新兵、ブロックの声が通信機から聞こえてくる。
 ブラッドアウトでは陽動作戦を任されたラズモネ・シャングリラであったが、ブロックのような新兵は出撃支援や控えに回された。元強化人間のCAMパイロットであっても、一般的な新兵と扱いは変わらない。
「ブロック。そんな気の抜けた声をブリッジに聞かれたら、艦長から『弛んでるザマスっ!』って怒られるぞ」
 レオンの注意が飛んだ。
 ラズモネ・シャングリラには艦長の森山恭子(kz0216)以外にも元教官のジェイミー・ドリスキル(kz0231)中尉や、山岳猟団の八重樫 敦(kz0056)が乗艦している。新兵達は教育の観点から厳しく指導されているが、子供の多い元強化人間だけあって幼さが垣間見られてしまう。
「平気だろ。地上ならともかく、こんな宙域に敵なんて居るわけないって。
 あ~、腹減った。これなら、ステーキの付け合わせだったパインをお代わりしておけば良かったなぁ」
「だからお前……」
 レオンがそう言い掛けた瞬間、モニターに移っていたブロックのデュミナスが吹き飛んだ。
 上半身と下半身が分離。
 それぞれがあらぬ方向へ飛んでいく。
 そして――爆発。
 魔導エンジンが搭載されていた上半身は、爆炎に包まれる。
「……えっ!?」
 計器をチェックするレオン。
 しかし、警報も出ていなければ、レーダーに怪しい敵影もない。
 ただ、目の前にはブロックの機体が突如破壊された現実だけがあった。
「なんで……どうして……」
 機体の中で震えるレオン。
 共に戦ってきた同僚の死。
 だが、戦闘中ではない状況で突如の爆発。
 機体不良?
 いや、胴体が別れるような機体不良などあるか?
 レオンのデュミナス内にある通信機からはラズモネ・シャングリラのブリッジから報告を求める声が木霊する。


「お願いします! 僕らも偵察に出させて下さい!」
「駄目ザマス! 危険過ぎるザマス!」
 ラズモネ・シャングリラのブリッジでは、新兵のレオンとシーツの懇願に対して恭子が却下を続けていた。
 仲間が殺された事実は理解もする。
 しかし、歪虚の仕業だとしてもどのように倒したのかも分からない。そのような所に新兵を送り込めば更なる被害を拡大させる事になる。
「死ぬと分かって闇雲に行かせる訳にはいかねぇんだ」
 ドリスキルが新兵を諭す。
 レオン達も頭では理解しているのだろう。だが、それを上回るような感情の渦が若さと相まってレオン達を無謀な行動へと駆り立てる。
「ですが……」
「うるせぇ! テメェらじゃ無理だって言ってるんだよ!」
 ドリスキルの怒声がブリッジ中に響き渡る。
 ブロックを殺されたという点では、ブリッジに居る誰もが同じ思いだ。迂闊な指示を出した乗艦にも、ラズモネ・シャングリラを預かる艦長も悔しいに決まっている。
 その気持ちがドリスキルの感情にも火を付けた。
 ブリッジには通信オペレーターの声だけが木霊する。
「……周辺宙域で異変は?」
 沈黙を破るように八重樫が声を上げる。
 その問いに対して背後にいたオペレーターが答える。
「関係あるかは分かりませんが……」
「何だ?」
「デブリ帯に配置していた無人タレットの反応がありません」
 崑崙周辺宙域には空蒼作戦で破壊された軍艦やCAMの残骸が漂う宙域がある。月と共に転移されたものだが、ラズモネ・シャングリラは当該宙域に自動迎撃機能付きのタレットを配置していた。
 敵と思しき存在が通過すると自動で攻撃を仕掛けるが、そのタレットの信号が途絶えているらしいのだ。
「そこだな。俺が狙撃を仕掛けるとしてもデブリ帯からだ。隠れる場所も選り取り見取り。クソッタレ野郎の巣穴としては最適だ」
 吐き捨てるように呟くドリスキル。
 見立て通りなら、あのデブリ帯に何かがいるはずだ。
「ドリスキルは艦の護衛を頼む」
「分かった。頼むぜ、ヒヨッコ共の分もな」
「俺と数名のハンターでデブリ帯を偵察する。会敵も想定される。各員、出撃準備。必ず何かを見つけ出すぞ」
 八重樫は可能な限り感情を押し殺しながら、指示を出した。

解説

目的:崑崙周辺地域にあるデブリ帯を偵察する
概要:月面基地『崑崙』を警備していたラズモネ・シャングリラが何者かに攻撃を受けた。攻撃と断定したのは味方CAMが一機大破した為であり、犠牲者も出ている。ラズモネ・シャングリラの面々は敵が隠れていると考えられるデブリ帯にターゲットを絞って調査へと赴く。何が待ち受けているかは不明だが、歪虚CAMを始め何らかの敵と交戦する可能性が非常に高い。同行する八重樫敦からは注意を厳重な注意を行うよう連絡が入っている。
戦場:崑崙宙域にあるデブリ帯。空蒼作戦を始め、撃破された戦艦やCAMの残骸が多く漂っている。おそらく月が転移する際に一緒に転移してしまった廃棄物であり、引力に引かれる事もなく宇宙空間に漂っている。CAMが隠れられそうな場所も多い。ラズモネ・シャングリラは迎撃用に自動式タレットを設置していたが、信号をラズモネ・シャングリラで受信できない事から何らかのトラブルがあったと考えられている。

味方:
 ・八重樫機
 乗機はR7エクスシア。対VOID砲大盾を装備して周辺の敵を警戒しています。

敵:
 存在も含め一切不明。

備考:
偵察任務であり最低限の戦力となっていますが、デブリ帯に何かがあると八重樫はコメントしています。敵と遭遇する事を念頭に置いて準備をお願いします。なお、情報を持ち帰る事が重要です。敵に遭遇したならば、可能な限り情報を収集。確実にラズモネ・シャングリラへ帰還して下さい。


<PL情報>
歪虚CAM三機が隠れています。ですが、それ以外にも何かしら敵が潜んでいます。

マスターより

 近藤豊です。
 血断連動の第二弾が開始されました。もう第二弾とは早いですね。それでも容赦なく時間は流れ、次々とハンターの皆さんにヘルプが打診されていきます。
 今回は情報がこれ以上ありません。調査も行っていただきますが、敵と遭遇した場合は可能な限り敵の情報を引き出してみて下さい。危険もありそうでちょっと怖い感じもしますが、歴戦のハンターの皆さんなら「できるできる!」と個人的に応援させていただきます。
 それでは、サバ明太を肴にお待ちしています。

関連NPC

  • 山岳猟団団長
    八重樫 敦(kz0056
    人間(リアルブルー)|46才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
  • ラズモネ・シャングリラ艦長
    森山恭子(kz0216
    人間(リアルブルー)|58才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/02/28 06:31

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 赤黒の雷鳴
    アニス・テスタロッサ(ka0141
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士
  • 蒼き世界の守護者
    アーサー・ホーガン(ka0471
    人間(蒼)|27才|男性|闘狩人
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
アニス・テスタロッサ(ka0141
人間(リアルブルー)|18才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2019/02/24 22:10:50
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/02/21 01:10:07