ゲスト
(ka0000)
【血断】パルムと世界と植林を
マスター:狐野径

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/02/25 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/03/09 15:00
オープニング
●できること
南雲 芙蓉は世界を守るためにできることをしたかった。何ができるか、どうするか、考える。
ハンターオフィスで結界強化のための神霊樹の分樹を植える依頼を見つめていた。
「守る、守られる……私も手伝えることがあれば手伝いたいです」
神霊樹の分樹を抱えたパルムは芙蓉を見上げる。
「きゅ」
芙蓉はよくわからないが、パルムは何か言った。パルムは小さいし、戦えるようには見えない。そもそも、これまでもパルムが戦っているのを見ていない。
「戦えないとありました……それでも、行くんですね」
「きゅ」
パルムはこくりとうなずいた。
「怖くないですか?」
「きゅ? きゅきゅきゅ、きゅーきゅ」
何か身振り手振りで語ってくれた。
その様子から、怖いかもしれないけど、必要だからするし、ハンターいるから大丈夫、みたいなことを読み取った。
「そうですね……」
怖いのは当たり前だった。
戦えないならなおさらだろう。
「守る、ことはできます……」
芙蓉は自分ができることを考える。パルムを運んであげればいいし、守ってあげればいいのだ。ハンターたちのように縦横無尽に戦えるかと言われると自信はないが、パルムを守るという一点であればどうにかできそうな気がする。
盾があればそこの陰になって進めばいい。パルムの足で進むより、芙蓉の足で進むほうが早いに違いないし。
「きゅ」
パルムは喜ぶようなしぐさをする。
「もちろん、ハンターの皆さんが同行を許してくれればですが……」
足を引っ張るからダメと言われる可能性を想像した。
植樹のために出発するパルムは芙蓉を見上げる。
「きゅ」
パルムは首を横に振った。芙蓉の指を握り「一緒に行こう」と言っているようだった。
「私があなたを守ります。世界のために」
「きゅ!」
パルムは嬉しそうに声をあげた。
そして、結界のほころびが見つかったということで出発する。
●ほころび
村の外れで子どもたちは遊んでいた。村の大人は遊んではいけないと言わなかったからだ。
のっぱらがあり、大きな木が生えている。その木に登ったり、ロープをかけてブランコにしてみたりと遊ぶ。
遊んではいけないときは大人たちは注意する。森に雑魔が出たとか、危険な獣がでたとかということがあると遊んだら駄目なのだ。
今日は何もないはずだった。
子どもたちは風が吹いたため、一瞬目をつぶった。
ぞっとする気配を感じた。木の側に巨大な虫が四体いる。虫はカチカチと歯を鳴らしたのか音をたて、羽を動かした。それぞれまとまりのある行動はしていない。ただ、それらにとって共通そうなのは子どもを見ていることだろう。
子どもたちは怖いと感じ、逃げようとした。
心臓を鷲掴みにするような、脳を揺さぶるような音が響いた。
子どもたちは目を見開き、その虫を見た。
――怖い、こわい、恐い、コワイ……た、ス……けて――。
「きゃあああああああああああああああああ」
「うわあああああああああああああああああ」
子らの悲鳴は響き渡る。その悲鳴は枯れる、悲鳴は笑いに変わる、悲鳴は苦鳴に変わる――。
黒い風は村の中でも吹いた。風に色はないはずなのに、誰もが暗い色を思い浮かべるものだった。風が吹いた瞬間、恐怖したのだ。
変な音が響いた。子どもたちが遊んでいる方角から。
変な音は人々の胸に不安を植え付けた。
大人たちが気づいたときには、遅かった。
子どもたちの様子を見に行かないといけないのに、誰一人動けなかった。足がすくみ、自宅に駆け込むことすらできない。その場でうずくまる、かろうじて壁に隠れるそんなことしかできなかった。
神霊樹の分樹を持ったパルムを持った芙蓉とハンターはそこに到着したのだった。ハンターたちは自分たちが何をしに来たか説明をする。
突然の来訪者に村人は驚いたが、恐怖から脱した。来訪者がハンターとわかりより一層安堵している。
「何かよくわからないけれど、子どもたちが、あっちにいるの!」
村人たちは数分前に遭った状況を語り、助けを求めた。
そこに結界のゆがみが生じていることは、誰も知らない――。
南雲 芙蓉は世界を守るためにできることをしたかった。何ができるか、どうするか、考える。
ハンターオフィスで結界強化のための神霊樹の分樹を植える依頼を見つめていた。
「守る、守られる……私も手伝えることがあれば手伝いたいです」
神霊樹の分樹を抱えたパルムは芙蓉を見上げる。
「きゅ」
芙蓉はよくわからないが、パルムは何か言った。パルムは小さいし、戦えるようには見えない。そもそも、これまでもパルムが戦っているのを見ていない。
「戦えないとありました……それでも、行くんですね」
「きゅ」
パルムはこくりとうなずいた。
「怖くないですか?」
「きゅ? きゅきゅきゅ、きゅーきゅ」
何か身振り手振りで語ってくれた。
その様子から、怖いかもしれないけど、必要だからするし、ハンターいるから大丈夫、みたいなことを読み取った。
「そうですね……」
怖いのは当たり前だった。
戦えないならなおさらだろう。
「守る、ことはできます……」
芙蓉は自分ができることを考える。パルムを運んであげればいいし、守ってあげればいいのだ。ハンターたちのように縦横無尽に戦えるかと言われると自信はないが、パルムを守るという一点であればどうにかできそうな気がする。
盾があればそこの陰になって進めばいい。パルムの足で進むより、芙蓉の足で進むほうが早いに違いないし。
「きゅ」
パルムは喜ぶようなしぐさをする。
「もちろん、ハンターの皆さんが同行を許してくれればですが……」
足を引っ張るからダメと言われる可能性を想像した。
植樹のために出発するパルムは芙蓉を見上げる。
「きゅ」
パルムは首を横に振った。芙蓉の指を握り「一緒に行こう」と言っているようだった。
「私があなたを守ります。世界のために」
「きゅ!」
パルムは嬉しそうに声をあげた。
そして、結界のほころびが見つかったということで出発する。
●ほころび
村の外れで子どもたちは遊んでいた。村の大人は遊んではいけないと言わなかったからだ。
のっぱらがあり、大きな木が生えている。その木に登ったり、ロープをかけてブランコにしてみたりと遊ぶ。
遊んではいけないときは大人たちは注意する。森に雑魔が出たとか、危険な獣がでたとかということがあると遊んだら駄目なのだ。
今日は何もないはずだった。
子どもたちは風が吹いたため、一瞬目をつぶった。
ぞっとする気配を感じた。木の側に巨大な虫が四体いる。虫はカチカチと歯を鳴らしたのか音をたて、羽を動かした。それぞれまとまりのある行動はしていない。ただ、それらにとって共通そうなのは子どもを見ていることだろう。
子どもたちは怖いと感じ、逃げようとした。
心臓を鷲掴みにするような、脳を揺さぶるような音が響いた。
子どもたちは目を見開き、その虫を見た。
――怖い、こわい、恐い、コワイ……た、ス……けて――。
「きゃあああああああああああああああああ」
「うわあああああああああああああああああ」
子らの悲鳴は響き渡る。その悲鳴は枯れる、悲鳴は笑いに変わる、悲鳴は苦鳴に変わる――。
黒い風は村の中でも吹いた。風に色はないはずなのに、誰もが暗い色を思い浮かべるものだった。風が吹いた瞬間、恐怖したのだ。
変な音が響いた。子どもたちが遊んでいる方角から。
変な音は人々の胸に不安を植え付けた。
大人たちが気づいたときには、遅かった。
子どもたちの様子を見に行かないといけないのに、誰一人動けなかった。足がすくみ、自宅に駆け込むことすらできない。その場でうずくまる、かろうじて壁に隠れるそんなことしかできなかった。
神霊樹の分樹を持ったパルムを持った芙蓉とハンターはそこに到着したのだった。ハンターたちは自分たちが何をしに来たか説明をする。
突然の来訪者に村人は驚いたが、恐怖から脱した。来訪者がハンターとわかりより一層安堵している。
「何かよくわからないけれど、子どもたちが、あっちにいるの!」
村人たちは数分前に遭った状況を語り、助けを求めた。
そこに結界のゆがみが生じていることは、誰も知らない――。
解説
子どもたちの救出。
敵の討伐。
神霊樹の分樹を埋める。
●地図
村の出入り口
|
|400メートルほど
|
丘入り口
|
|50メートルほど(途中、灌木はあるが原っぱ)
|
頂上(高木がある)
※丘の周囲は森がある。
※VOIDは高木の近くにいる。
※子どもたちは高木の回り、丘の中腹などに散らばっている。
※子どもたちは3歳から10歳まで7人いる。おおよそ年齢はばらけている。
●敵情報(PL情報)
VOID、サイズ1、4体。甲殻を持つ虫のような姿をしている。奇妙な音を出す、飛んで体当たりをしてくるなど攻撃をする。飛ぶけれども高くは飛ばない。
●南雲 芙蓉 分樹持ったパルムを持っている。守るための盾を持っている。
戦闘中、基本的に防御、移動の行動しかとらない。
敵の討伐。
神霊樹の分樹を埋める。
●地図
村の出入り口
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|400メートルほど
|
丘入り口
|
|50メートルほど(途中、灌木はあるが原っぱ)
|
頂上(高木がある)
※丘の周囲は森がある。
※VOIDは高木の近くにいる。
※子どもたちは高木の回り、丘の中腹などに散らばっている。
※子どもたちは3歳から10歳まで7人いる。おおよそ年齢はばらけている。
●敵情報(PL情報)
VOID、サイズ1、4体。甲殻を持つ虫のような姿をしている。奇妙な音を出す、飛んで体当たりをしてくるなど攻撃をする。飛ぶけれども高くは飛ばない。
●南雲 芙蓉 分樹持ったパルムを持っている。守るための盾を持っている。
戦闘中、基本的に防御、移動の行動しかとらない。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
芙蓉を守るとパルムも守られます。パルムのコンパスと芙蓉のコンパス考えると移動速度も格段に違いますよね……とはいえ、事件発生。
まずは子どもたちの様子を見に行くこと、助けることが重要です。
よろしくお願いします。
芙蓉を守るとパルムも守られます。パルムのコンパスと芙蓉のコンパス考えると移動速度も格段に違いますよね……とはいえ、事件発生。
まずは子どもたちの様子を見に行くこと、助けることが重要です。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/03/08 08:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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パルムを助けよう レイア・アローネ(ka4082) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/02/25 09:48:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/02/24 01:09:37 |