ゲスト
(ka0000)
懲りない団長をどうにかしよう
マスター:笹村工事

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/01/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/01/28 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●懲りない団長
同盟領、ヴァリオスの大衆商店区。そこはヴァリオスの中でも魔術師が特に多く行き交う、雑多で賑やかな区域。
その大衆商店区の小さな家で、アモレア盗賊団の団長、ビブリオ・ボッコ(今年30歳、独身)は憤慨していた。
「おのれ魔術師協会!」
握り拳を作り、怒りよ届けとばかりに続ける。
「我が愛しのジルダ・アマートを未だ会長職に縛り付けているばかりか、我らが団員の自由を奪い労働させるとは!」
事情を知らない者が聞けば、恋人と仲間を捕えられた悲劇の男といった所ではあるが、実際は違う。全く違う。
何故なら、団員は今この場に全員が居るからだ。
「団長、トマトグミ食べる? ビビとキティがくれたの」
「甘酸っぱくて美味しいっす」
「今日の晩御飯は貰ったトマトソースでスパゲッティ♪」
「御駄賃で買ったベーコンも入れる~♪」
「くっ、お前達。俺に心配させまいと健気に振る舞って」
「いや、純粋に順応してんだと思うよ、みんな」
脱力感を滲ませながら、ビブリオの弟にして唯一の肉親であるジュール・ボッコは突っ込みを入れる。
それもしかたがない。
魔術師協会会長職に縛られたジルダ・アマートを解放する、という勘違い全開の思いに従って魔術師協会に卸される品物を強奪していたアモレア盗賊団は、団長と副団長の2人を除き全員がハンター達の尽力により一度捕まっている。
その後、さすがにそのままにしておく訳にはいかない団員達は、アモレア盗賊団に関わる事になったカタリーナとビアンカという双子少女が面倒を見ていた。
二人が直接関わったアモレア盗賊団は三人であったが、他の事件で捕まった団員も商会からの要請で一時的に引き受けている。
また、警察機構でもある同盟陸軍との間でも、商会の後押しもあり盗賊団の件については委任されていた。
軍としては、放置するのも問題だが関わるのも面倒という事で、ある意味丸投げである。
現在は、双子が自分達の仕事を団員達に手伝わせながら、強盗で発生した損害の賠償金を団員達の給金から引いていた。
賠償金を払い終えた暁には、それぞれが今回の強盗騒ぎで関わった商会などに働きに行くことも決まっている。
とはいえ毎日タダ働きをさせるのが好きではなかった双子は、自分達が所属しているクルキャット商連合が売り出している商品を分け与えたり、あるいは毎日お駄賃程度ではあったが自分達の儲けの内の幾らかを分け与え、暗くなる前には団員達を住んでいる場所に返していた。
朝の8時から夕方4時まで勤務でお昼賄い付き。賠償金払い終えるまでは給金お駄賃程度。
強盗騒ぎを起こした相手への対応としては破格であった。
「俺の方で調べてみたけど、団員の皆が働きに出てる所は良い所だよ。だろう、みんな」
ジュールの呼び掛けに団員達は次々に返す。
「ビビもキティも好い子だよ」
「おやつ奢ってくれるっす」
「お仕事大変だけど楽しいよ、団長」
口々に返される肯定的な言葉。これにビブリオは目頭を押さえる。
自分の思い違いに気付いたのか?
そう思えそうな態度であったが、ビブリオの勘違いと思い込みはある意味突き抜けていた。
「何てことだ……魔術師協会め、いたいけな少女達まで騙すとは!」
「……兄さん?」
脱力感一杯に聞き返すジュール。しかしビブリオは止まらない。
「魔術師協会め、奴ら自分達の非道を隠しいたいけな少女達を利用しているのだ!
そうとも知らず双子達は協力しているに違いない!」
誰か止めろこの馬鹿。そう突っ込みを入れたくなる所ではあったが、ビブリオ大好きな団員達は一緒になって盛り上がる。
「そうなの!」
「ビビとキティかわいそう!」
「団長どうしよう!」
「心配するなお前達!」
盛り上がる団員にビブリオは宣言する。
「魔術師協会には思い知らせてやる必要がある! 奴らの非道な行いを正す者達が居るのだと。
その為に必要な策は既に考えている!」
言葉を区切り、皆の注目を集める間を作ってから、ビブリオ・ボッコは彼の言う策を口にする。
「魔術師協会に挑戦状を叩き付ける!」
無謀以外の何物でもないその言葉に団員達は盛り上がり、ジュールは小さく息をつき呟く。
「……これはこれで、巧く行けば良い方向に持って行けるかな?」
頭痛を堪えるような気持ちで考えをまとめ始めた。
そして頭痛を堪えるような気持ちになっているのは、彼だけではなかった。
●挑戦状
『親愛なる我が仇、ドメニコ・カファロ(及び魔術師協会)へ
貴殿が私のジルダ・アマートを
魔術学院に……そして協会会長職にまで縛りつけ、その尊い自由を奪ったこと、私は忘れない。
彼女を今こそ救い出し、魔術師協会を壊滅に追い込む。
彼女の心は既に私のものだ。
貴殿らは解き放たれる彼女をおとなしく見送るべし。
その始まりとして、貴様らに騙された少女達を諭し解放する!
覚悟するべし!
アモレア盗賊団 団長 ビブリオ・ボッコ』
複数の経路で魔術師協会に多数送られてきた挑戦状に、魔術師協会宣伝部長であるドメニコ・カファロは頭を抱えていた。
「何を書いてるんだ、あいつらは……」
頭痛を堪えるようにしてこめかみを揉みながら、挑戦状の全てを、ジルダ・アマートの目に留まる前に握り潰したドメニコは独り呟く。
アモレア盗賊団その物はどうでも良い。
問題なのは、ジルダ・アマートの反応である。
かつての大嵐騒動は、彼女にとっては若気の至りであり、気紛れではあるが穏やかな彼女が今さら反応するとは思ってはいない。というか、そう思いたい。
だが、それでも万が一という事がある。その万が一すら細心の注意を持って避けねばならないのが彼女である。
かつての狂気の歪虚騒動では、彼女は他の魔術師協会の理事達とヴァリオスの防衛の為に人知れず待機していた。
それは彼女の『規格外』と言っても良いほどの強力な『力』ゆえだ。
それほどの『力』が、万が一にでも解き放たれる事は絶対に防がなければならない。
どれだけおバカな原因だったとしても。だからこそドメニコは決断する。
「……止むを得ん。下手にわしらが動いて刺激するより、あの双子に任せるか」
こうして新たなる厄介事がカタリーナとビアンカ、そして彼女達の所属するクルキャット商連合に舞い込んだのであった。
そして今、対決の時は近付いた。
時は朝の8時。場所はとある飲食店予定の店内。
双子が所属しているクルキャット商連合が進めている、メイド執事ファミレス店舗の開店準備をしている双子と、双子に開店準備を依頼されたアナタ達ハンターの前にビブリオと団員達はやってきました。
ドメニコからの伝達でビブリオの事を知っていた双子は、それもあって依頼していたアナタ達に頼みます。
ビブリオを説き伏せる助けをして欲しいと。これにアナタ達は――?
●懲りない団長
同盟領、ヴァリオスの大衆商店区。そこはヴァリオスの中でも魔術師が特に多く行き交う、雑多で賑やかな区域。
その大衆商店区の小さな家で、アモレア盗賊団の団長、ビブリオ・ボッコ(今年30歳、独身)は憤慨していた。
「おのれ魔術師協会!」
握り拳を作り、怒りよ届けとばかりに続ける。
「我が愛しのジルダ・アマートを未だ会長職に縛り付けているばかりか、我らが団員の自由を奪い労働させるとは!」
事情を知らない者が聞けば、恋人と仲間を捕えられた悲劇の男といった所ではあるが、実際は違う。全く違う。
何故なら、団員は今この場に全員が居るからだ。
「団長、トマトグミ食べる? ビビとキティがくれたの」
「甘酸っぱくて美味しいっす」
「今日の晩御飯は貰ったトマトソースでスパゲッティ♪」
「御駄賃で買ったベーコンも入れる~♪」
「くっ、お前達。俺に心配させまいと健気に振る舞って」
「いや、純粋に順応してんだと思うよ、みんな」
脱力感を滲ませながら、ビブリオの弟にして唯一の肉親であるジュール・ボッコは突っ込みを入れる。
それもしかたがない。
魔術師協会会長職に縛られたジルダ・アマートを解放する、という勘違い全開の思いに従って魔術師協会に卸される品物を強奪していたアモレア盗賊団は、団長と副団長の2人を除き全員がハンター達の尽力により一度捕まっている。
その後、さすがにそのままにしておく訳にはいかない団員達は、アモレア盗賊団に関わる事になったカタリーナとビアンカという双子少女が面倒を見ていた。
二人が直接関わったアモレア盗賊団は三人であったが、他の事件で捕まった団員も商会からの要請で一時的に引き受けている。
また、警察機構でもある同盟陸軍との間でも、商会の後押しもあり盗賊団の件については委任されていた。
軍としては、放置するのも問題だが関わるのも面倒という事で、ある意味丸投げである。
現在は、双子が自分達の仕事を団員達に手伝わせながら、強盗で発生した損害の賠償金を団員達の給金から引いていた。
賠償金を払い終えた暁には、それぞれが今回の強盗騒ぎで関わった商会などに働きに行くことも決まっている。
とはいえ毎日タダ働きをさせるのが好きではなかった双子は、自分達が所属しているクルキャット商連合が売り出している商品を分け与えたり、あるいは毎日お駄賃程度ではあったが自分達の儲けの内の幾らかを分け与え、暗くなる前には団員達を住んでいる場所に返していた。
朝の8時から夕方4時まで勤務でお昼賄い付き。賠償金払い終えるまでは給金お駄賃程度。
強盗騒ぎを起こした相手への対応としては破格であった。
「俺の方で調べてみたけど、団員の皆が働きに出てる所は良い所だよ。だろう、みんな」
ジュールの呼び掛けに団員達は次々に返す。
「ビビもキティも好い子だよ」
「おやつ奢ってくれるっす」
「お仕事大変だけど楽しいよ、団長」
口々に返される肯定的な言葉。これにビブリオは目頭を押さえる。
自分の思い違いに気付いたのか?
そう思えそうな態度であったが、ビブリオの勘違いと思い込みはある意味突き抜けていた。
「何てことだ……魔術師協会め、いたいけな少女達まで騙すとは!」
「……兄さん?」
脱力感一杯に聞き返すジュール。しかしビブリオは止まらない。
「魔術師協会め、奴ら自分達の非道を隠しいたいけな少女達を利用しているのだ!
そうとも知らず双子達は協力しているに違いない!」
誰か止めろこの馬鹿。そう突っ込みを入れたくなる所ではあったが、ビブリオ大好きな団員達は一緒になって盛り上がる。
「そうなの!」
「ビビとキティかわいそう!」
「団長どうしよう!」
「心配するなお前達!」
盛り上がる団員にビブリオは宣言する。
「魔術師協会には思い知らせてやる必要がある! 奴らの非道な行いを正す者達が居るのだと。
その為に必要な策は既に考えている!」
言葉を区切り、皆の注目を集める間を作ってから、ビブリオ・ボッコは彼の言う策を口にする。
「魔術師協会に挑戦状を叩き付ける!」
無謀以外の何物でもないその言葉に団員達は盛り上がり、ジュールは小さく息をつき呟く。
「……これはこれで、巧く行けば良い方向に持って行けるかな?」
頭痛を堪えるような気持ちで考えをまとめ始めた。
そして頭痛を堪えるような気持ちになっているのは、彼だけではなかった。
●挑戦状
『親愛なる我が仇、ドメニコ・カファロ(及び魔術師協会)へ
貴殿が私のジルダ・アマートを
魔術学院に……そして協会会長職にまで縛りつけ、その尊い自由を奪ったこと、私は忘れない。
彼女を今こそ救い出し、魔術師協会を壊滅に追い込む。
彼女の心は既に私のものだ。
貴殿らは解き放たれる彼女をおとなしく見送るべし。
その始まりとして、貴様らに騙された少女達を諭し解放する!
覚悟するべし!
アモレア盗賊団 団長 ビブリオ・ボッコ』
複数の経路で魔術師協会に多数送られてきた挑戦状に、魔術師協会宣伝部長であるドメニコ・カファロは頭を抱えていた。
「何を書いてるんだ、あいつらは……」
頭痛を堪えるようにしてこめかみを揉みながら、挑戦状の全てを、ジルダ・アマートの目に留まる前に握り潰したドメニコは独り呟く。
アモレア盗賊団その物はどうでも良い。
問題なのは、ジルダ・アマートの反応である。
かつての大嵐騒動は、彼女にとっては若気の至りであり、気紛れではあるが穏やかな彼女が今さら反応するとは思ってはいない。というか、そう思いたい。
だが、それでも万が一という事がある。その万が一すら細心の注意を持って避けねばならないのが彼女である。
かつての狂気の歪虚騒動では、彼女は他の魔術師協会の理事達とヴァリオスの防衛の為に人知れず待機していた。
それは彼女の『規格外』と言っても良いほどの強力な『力』ゆえだ。
それほどの『力』が、万が一にでも解き放たれる事は絶対に防がなければならない。
どれだけおバカな原因だったとしても。だからこそドメニコは決断する。
「……止むを得ん。下手にわしらが動いて刺激するより、あの双子に任せるか」
こうして新たなる厄介事がカタリーナとビアンカ、そして彼女達の所属するクルキャット商連合に舞い込んだのであった。
そして今、対決の時は近付いた。
時は朝の8時。場所はとある飲食店予定の店内。
双子が所属しているクルキャット商連合が進めている、メイド執事ファミレス店舗の開店準備をしている双子と、双子に開店準備を依頼されたアナタ達ハンターの前にビブリオと団員達はやってきました。
ドメニコからの伝達でビブリオの事を知っていた双子は、それもあって依頼していたアナタ達に頼みます。
ビブリオを説き伏せる助けをして欲しいと。これにアナタ達は――?
解説
●目的
ビブリオをどうにかする。
●方法
説得などで諭す。
力尽くでどうにかする。
その他、ビブリオが今後同様の騒ぎを起こさないようにするために必要と思われる事ならどんな方法でも選択は可能。
●NPC
今回のシナリオで出てくるNPCと、それぞれの心情になります。
・ビブリオ
ジルダも双子も助けてやる!
・カタリーナ&ビアンカ
いや、それ勘違いやから。やけど当事者の一人にされとるウチらが何か言っても聞かんやろうから、ハンターの皆に協力して欲しいんよ。
・ジュール
この流れを利用すれば、兄さんをジルダさんに直接会わせる所まで持って行けるかな? その後は、兄さん頑張って。
・団員
よく分からないけど団長頑張れ! 団長大好き!
この辺りの心情は、それぞれのNPCが雰囲気として漂わせています。
PCはそれに気付き、それに基づいた行動や台詞を取ることが出来ます。
●その他
今回の依頼に関して質問がありましたら、掲示板にてカタリーナかビアンカが答えます。
シナリオ情報としては以上です。それでは、懲りない団長をどうにかしてやって下さい。
ビブリオをどうにかする。
●方法
説得などで諭す。
力尽くでどうにかする。
その他、ビブリオが今後同様の騒ぎを起こさないようにするために必要と思われる事ならどんな方法でも選択は可能。
●NPC
今回のシナリオで出てくるNPCと、それぞれの心情になります。
・ビブリオ
ジルダも双子も助けてやる!
・カタリーナ&ビアンカ
いや、それ勘違いやから。やけど当事者の一人にされとるウチらが何か言っても聞かんやろうから、ハンターの皆に協力して欲しいんよ。
・ジュール
この流れを利用すれば、兄さんをジルダさんに直接会わせる所まで持って行けるかな? その後は、兄さん頑張って。
・団員
よく分からないけど団長頑張れ! 団長大好き!
この辺りの心情は、それぞれのNPCが雰囲気として漂わせています。
PCはそれに気付き、それに基づいた行動や台詞を取ることが出来ます。
●その他
今回の依頼に関して質問がありましたら、掲示板にてカタリーナかビアンカが答えます。
シナリオ情報としては以上です。それでは、懲りない団長をどうにかしてやって下さい。
マスターより
団長を好きに書いていましたら、結構アレな感じのキャラになってました。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
設定から今回の団長の台詞回しや行動を私なりに書いてますが、予想以上に突っ走るキャラに。
そんな団長をどうにかしてやって下さい。お願い致します。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
設定から今回の団長の台詞回しや行動を私なりに書いてますが、予想以上に突っ走るキャラに。
そんな団長をどうにかしてやって下さい。お願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/23 10:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 アカーシャ・ヘルメース(ka0473) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/01/18 20:48:30 |
|
![]() |
質問掲示板なんよ~ カタリーナ(kz0071) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/01/17 09:27:59 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/01/15 01:11:17 |