ゲスト
(ka0000)
トラ・トラ・トラ
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/01/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/01/29 07:30
オープニング
●
とある館に呼ばれた一人の学者。
相手をやり込めることに定評のある、トンチなる技を使うことができるという。
館までは数人の衛士に伴われ、切り開かれた道を行く。
「広い庭と呼べばいいのでしょうか。歩き疲れますね」
つるっぱげの頭を撫でながら、学者イックウは皮肉を述べる。
衛士は苦笑しながら、もうすぐですと答えるしかない。
「おやおや、館の裏には山ですか。ほうほう、これは珍しい」
同じ姿の植物が鬱蒼と生い茂る山、その植物の姿がイックウには珍しい。
枝がほとんどなく、まっすぐと直立に伸びている。
緑の幹には、ところどころ節がはいっているようだった。
「竹、ですな」
「ご存じですか」
衛士が感心したように言う。
これでも学者ですからとイックウはにまりと笑うのだった。
館に着いたイックウは、すぐさま館主に面会するよう促された。
通されたのは、館の大広間。豪奢な照明器具に、高そうな家具類。館主の男の腹はでっぷりとしていて、いかにもらしい風格がある。
髭をなでつける男の後ろには、幕のかかった大きな絵画があった。
「イックウ殿ですね。私が館主です」
挨拶もそこそこに、イックウは早速呼ばれた理由を尋ねた。
「なに、君のトンチとやらを見てみたくてね」
館主が執事に絵画の幕を外させた。イックウは思わず口笛を吹きそうになった。
裏山に生える竹林が、館主の数倍あろうキャンパス全体に描かれていた。
その真ん中には2匹の虎。そのうち、一匹は白虎である。
東の技術であろうか。見たことのない筆致で描かれている。
荒々しいが洗練された印象を受けた。
「この絵がどうかされたのでしょうか?」
「うむ。実はこの虎が暴れておってな。安心して眠れぬのだ」
つまり、この絵の虎を退治してほしいということなのだろう。
絵の中の虎退治とは、また難題だと頭をこねくり回す。
「どうか、得意のトンチで退治してはくれないだろうか」
館主の言葉に、それきたと両手の人差し指で禿頭を撫でる。
どこかから軽妙な打音が聞こえるような気がした。
「チーン!」と鈴のような音が懐中時計から鳴った。
「わかりました。それでは、まず絵の中から虎をお出しください。さすれば、このイックウめが退治してしんぜましょう」
難題には難題で返せば良い。
これぞ、72あるトンチ技の中の一つ。難題返しである。
イックウの言葉を聞いた館主は、喜んで告げた。
「そうか! それでは裏山にだな……」
「待って」
「ん? どうした」
「いえ、虎というのは絵の中の……」
「だから、この虎が裏山に出おってな」
「絵から察するに牛の倍はありますよね」
「そうだぞ?」
これはとんだ思い違い。
イックウは慌ててできないと告げると、トンチの説明に苦慮するのであった。
「ならば、どうすればいいのだ」と食い下がる館主に、イックウはにこやかに言う。
「専門の業者に委託いたしましょう」
●
「虎退治の専門業者ハンターオフィスでーす」
誰に向かってこのスタッフは言っているのだろうか。
それは、決して気にしてはいけない。
「というわけで、竹林に現れた虎退治の依頼です。雷撃撃ってくるらしいです」
参考資料に視線を落とし、淡々と述べていく。
館の裏山、竹林の奥の方に三体確認されている。そのうち一体は、白虎だ。
「ところで、竹林ってチクリンっていうモンスターみたいですよね」
〆にそんなことをいうスタッフの明日はどっちだ。
とある館に呼ばれた一人の学者。
相手をやり込めることに定評のある、トンチなる技を使うことができるという。
館までは数人の衛士に伴われ、切り開かれた道を行く。
「広い庭と呼べばいいのでしょうか。歩き疲れますね」
つるっぱげの頭を撫でながら、学者イックウは皮肉を述べる。
衛士は苦笑しながら、もうすぐですと答えるしかない。
「おやおや、館の裏には山ですか。ほうほう、これは珍しい」
同じ姿の植物が鬱蒼と生い茂る山、その植物の姿がイックウには珍しい。
枝がほとんどなく、まっすぐと直立に伸びている。
緑の幹には、ところどころ節がはいっているようだった。
「竹、ですな」
「ご存じですか」
衛士が感心したように言う。
これでも学者ですからとイックウはにまりと笑うのだった。
館に着いたイックウは、すぐさま館主に面会するよう促された。
通されたのは、館の大広間。豪奢な照明器具に、高そうな家具類。館主の男の腹はでっぷりとしていて、いかにもらしい風格がある。
髭をなでつける男の後ろには、幕のかかった大きな絵画があった。
「イックウ殿ですね。私が館主です」
挨拶もそこそこに、イックウは早速呼ばれた理由を尋ねた。
「なに、君のトンチとやらを見てみたくてね」
館主が執事に絵画の幕を外させた。イックウは思わず口笛を吹きそうになった。
裏山に生える竹林が、館主の数倍あろうキャンパス全体に描かれていた。
その真ん中には2匹の虎。そのうち、一匹は白虎である。
東の技術であろうか。見たことのない筆致で描かれている。
荒々しいが洗練された印象を受けた。
「この絵がどうかされたのでしょうか?」
「うむ。実はこの虎が暴れておってな。安心して眠れぬのだ」
つまり、この絵の虎を退治してほしいということなのだろう。
絵の中の虎退治とは、また難題だと頭をこねくり回す。
「どうか、得意のトンチで退治してはくれないだろうか」
館主の言葉に、それきたと両手の人差し指で禿頭を撫でる。
どこかから軽妙な打音が聞こえるような気がした。
「チーン!」と鈴のような音が懐中時計から鳴った。
「わかりました。それでは、まず絵の中から虎をお出しください。さすれば、このイックウめが退治してしんぜましょう」
難題には難題で返せば良い。
これぞ、72あるトンチ技の中の一つ。難題返しである。
イックウの言葉を聞いた館主は、喜んで告げた。
「そうか! それでは裏山にだな……」
「待って」
「ん? どうした」
「いえ、虎というのは絵の中の……」
「だから、この虎が裏山に出おってな」
「絵から察するに牛の倍はありますよね」
「そうだぞ?」
これはとんだ思い違い。
イックウは慌ててできないと告げると、トンチの説明に苦慮するのであった。
「ならば、どうすればいいのだ」と食い下がる館主に、イックウはにこやかに言う。
「専門の業者に委託いたしましょう」
●
「虎退治の専門業者ハンターオフィスでーす」
誰に向かってこのスタッフは言っているのだろうか。
それは、決して気にしてはいけない。
「というわけで、竹林に現れた虎退治の依頼です。雷撃撃ってくるらしいです」
参考資料に視線を落とし、淡々と述べていく。
館の裏山、竹林の奥の方に三体確認されている。そのうち一体は、白虎だ。
「ところで、竹林ってチクリンっていうモンスターみたいですよね」
〆にそんなことをいうスタッフの明日はどっちだ。
解説
●目的
竹林の虎退治
●虎
歪虚化した虎です。
一体は白虎であり、やや強いです。
三体とも雷撃を放つことができます。
雷撃は横に放たれますので、避雷針の効果は半々といったところです。
●竹林
竹の林です。
鬱蒼としていて視界が悪いです。
虎の雷撃は、竹の間をすり抜けてきます。
館主がイックウに作らせたたけのこご飯の用意があります。
竹林の虎退治
●虎
歪虚化した虎です。
一体は白虎であり、やや強いです。
三体とも雷撃を放つことができます。
雷撃は横に放たれますので、避雷針の効果は半々といったところです。
●竹林
竹の林です。
鬱蒼としていて視界が悪いです。
虎の雷撃は、竹の間をすり抜けてきます。
館主がイックウに作らせたたけのこご飯の用意があります。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
視界が悪いので、トラ・トラ・トラの通りにならないよう注意しましょう。
たけのこといえば、ご飯も美味しいですが、若竹煮美味しいですよね。
たけのこは朝堀りしないといけないので、大変です……。
視界が悪いので、トラ・トラ・トラの通りにならないよう注意しましょう。
たけのこといえば、ご飯も美味しいですが、若竹煮美味しいですよね。
たけのこは朝堀りしないといけないので、大変です……。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/28 02:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 堂島 龍哉(ka3390) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/01/19 20:35:57 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/01/15 10:07:12 |