ゲスト
(ka0000)
【幻想】虚中の真
マスター:電気石八生

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/03/23 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/04/06 07:30
オープニング
●錠
怠惰ゴヴニアの“訪問”により、思わぬ綻びを露わとした辺境部族会議。
しかし、ハンターたちの流血なき仲裁により、綻びは繕われた。
その中でバタルトゥ・オイマトが提唱し、ファリフ・スコール以下多数の部族に支持された新たな方針は、アフンルパルへの非干渉。
警戒と監視を強めつつ、内に封じられた新怠惰王オーロラ討伐の手段が得られるまでけして手を出さぬことが定められ、部族会議は気まずさを残しながらも一応の結束を取り戻した――そう思われた、矢先。
アフンルパル監視の任に向かった部族の戦士たちが、森の内であるものを見つけたのだ。
それは複雑な文様が浮き彫られた黄金の錠。
傍らに立つ黄鉄の怠惰ゴヴニアは、戦士らに笑みかける。
「此は鍵穴。今は解かれても封じられてもおらぬが、オーロラの封と関わりを持つ。いかにするやは、汝(なれ)ら次第よ」
怠惰は手にしていたものを戦士たちの足元へ放った。錠と同じ文様で飾られた黄金の鍵をだ。
「我が約定を結んだは先の怠惰王。新たな怠惰王に少々の義理こそあれ、情は持ち合わせておらぬ。ゆえにオーロラとの因縁深き汝らへ此の鍵を託そう。しかしてこの先、錠は守護者により守られることとなる。汝らがなにを選ぶとて、ゆめ備えを怠ることなきよう」
戦士たちはすぐにその報と鍵とを持ち帰ったが、当然のごとくに会議の場は大きく揺れ動くこととなる。
なぜならば、それをもたらしたものがゴヴニアであり、さらにそれを持ち帰ったのがバタルトゥ・ファリフ主導を快く思わぬ反対派に属する部族の者たちだったからだ。
怠惰の言葉など信じられるものか。とはいえあの怠惰はオーロラに忠誠を誓ってはおらぬようだ。いやいや、怠惰としての企みあっての接触だ。しかし本当に封印を強められるのであれば一考に値しよう。それより、話を持ちかけられたが反対派というのは臭わぬか。然り、然り。否、否……
ファリフは再び親派と反対派に分かれようとする部族長たちをなだめ、ひとつの決を下した。
この鍵を情報と共にハンターズソサエティへ託す。
ある意味で逃げを打ったとも言える判断だが、彼は自らの声望を落とすことよりも、部族会議の結束が乱されることを恐れたのだ。
果たして。
●カギ
「……お引き受けするわ。ソサエティとしても、アタシ個人としても、この状況で部族会議に荒れてもらうのは困るから」
ゲモ・ママは鍵を収めた箱を手にうなずいた。
「ママはどう見てるわけ?」
帰路、ママの護衛として同行している天王洲レヲナが問い。
「嘘もほんとも半々ってとこね。ううん、アフンルパルの鍵だとは思ってねぇわ。ゴヴニアがどのくらいの力持ってるか知らないけど、精霊に匹敵するはずねぇからね。ただ」
応えたママは眉根をひそめ、不本意な顔で続ける。
「この鍵には別のなにかがある。多分、オーロラと戦わなくちゃいけないアタシたちにとって重要なカギになるなにかがね」
この言葉にレヲナは「そうだね」、うなずいた。
黙示騎士シュレディンガーの傀儡として“獅子鬼”なるCAMに繋がれたレヲナを救ったのはハンターの尽力と、ゴヴニアがしかけてくれた解除手段のおかげだ。
それは好意などというものではあるまいが、あの怠惰は自らにフェアであることを課しているようだ。だからといって、わかりやすいヒントをくれることもないのだが。
「でもほんと、そんなことしてゴヴニアになんの得があるんだろ」
「そればっかりはわかんねぇわね。ま、思いついたら教えてちょうだい。いい推論くれたらご褒美あげるから」
「じゃあお店のお昼営業やりたい! ボク喫茶店とかしてみたかったんだー」
ちなみにレヲナ、仕事で動いていないときは、ママが経営するバー『二郎』の従業員として働いている。彼が作るスイーツは好評で、ただでさえママの料理が売りの二郎は今、ほとんどの客が夜営業メインのレストランだと思い込んでいる始末なのだった。
「オッケーよぉ」
かるく返事をしておいて、ママは思いを巡らせた。
鍵をどうするか決める前に、錠をキープしておく必要がある。
錠につくという守護者はゴヴニア自身か、もしくはゴヴニアの造った雑魔だろうから、全力でこれを撃破して。
部族会議の騒ぎがとりあえず収まってくれたのは大きいわね。おかげでアタシたちは錠と鍵に集中できる。背中気にしながらじゃ、すっごく難しいことになってたとこだわ。
●虚中の真
怠惰ゴヴニアは、自らが造り上げた守護者の1体の内に錠を収め、固定した。
とはいえ、封じることはしない。追ってくるだろうハンターに見つけさせなければ意味のないものだからだ。
「虚中の真と言うておこうか。彼の者ども、虚中へ踏み入るものか、真に蓋するものか」
いつものごとく、どちらが選ばれようと構わない。彼女にとっては、歪虚と人間のどちらへも平等に機会が配されていることが重要なのだから。
「我は天秤が傾くが先を見届けるばかりよ」
怠惰ゴヴニアの“訪問”により、思わぬ綻びを露わとした辺境部族会議。
しかし、ハンターたちの流血なき仲裁により、綻びは繕われた。
その中でバタルトゥ・オイマトが提唱し、ファリフ・スコール以下多数の部族に支持された新たな方針は、アフンルパルへの非干渉。
警戒と監視を強めつつ、内に封じられた新怠惰王オーロラ討伐の手段が得られるまでけして手を出さぬことが定められ、部族会議は気まずさを残しながらも一応の結束を取り戻した――そう思われた、矢先。
アフンルパル監視の任に向かった部族の戦士たちが、森の内であるものを見つけたのだ。
それは複雑な文様が浮き彫られた黄金の錠。
傍らに立つ黄鉄の怠惰ゴヴニアは、戦士らに笑みかける。
「此は鍵穴。今は解かれても封じられてもおらぬが、オーロラの封と関わりを持つ。いかにするやは、汝(なれ)ら次第よ」
怠惰は手にしていたものを戦士たちの足元へ放った。錠と同じ文様で飾られた黄金の鍵をだ。
「我が約定を結んだは先の怠惰王。新たな怠惰王に少々の義理こそあれ、情は持ち合わせておらぬ。ゆえにオーロラとの因縁深き汝らへ此の鍵を託そう。しかしてこの先、錠は守護者により守られることとなる。汝らがなにを選ぶとて、ゆめ備えを怠ることなきよう」
戦士たちはすぐにその報と鍵とを持ち帰ったが、当然のごとくに会議の場は大きく揺れ動くこととなる。
なぜならば、それをもたらしたものがゴヴニアであり、さらにそれを持ち帰ったのがバタルトゥ・ファリフ主導を快く思わぬ反対派に属する部族の者たちだったからだ。
怠惰の言葉など信じられるものか。とはいえあの怠惰はオーロラに忠誠を誓ってはおらぬようだ。いやいや、怠惰としての企みあっての接触だ。しかし本当に封印を強められるのであれば一考に値しよう。それより、話を持ちかけられたが反対派というのは臭わぬか。然り、然り。否、否……
ファリフは再び親派と反対派に分かれようとする部族長たちをなだめ、ひとつの決を下した。
この鍵を情報と共にハンターズソサエティへ託す。
ある意味で逃げを打ったとも言える判断だが、彼は自らの声望を落とすことよりも、部族会議の結束が乱されることを恐れたのだ。
果たして。
●カギ
「……お引き受けするわ。ソサエティとしても、アタシ個人としても、この状況で部族会議に荒れてもらうのは困るから」
ゲモ・ママは鍵を収めた箱を手にうなずいた。
「ママはどう見てるわけ?」
帰路、ママの護衛として同行している天王洲レヲナが問い。
「嘘もほんとも半々ってとこね。ううん、アフンルパルの鍵だとは思ってねぇわ。ゴヴニアがどのくらいの力持ってるか知らないけど、精霊に匹敵するはずねぇからね。ただ」
応えたママは眉根をひそめ、不本意な顔で続ける。
「この鍵には別のなにかがある。多分、オーロラと戦わなくちゃいけないアタシたちにとって重要なカギになるなにかがね」
この言葉にレヲナは「そうだね」、うなずいた。
黙示騎士シュレディンガーの傀儡として“獅子鬼”なるCAMに繋がれたレヲナを救ったのはハンターの尽力と、ゴヴニアがしかけてくれた解除手段のおかげだ。
それは好意などというものではあるまいが、あの怠惰は自らにフェアであることを課しているようだ。だからといって、わかりやすいヒントをくれることもないのだが。
「でもほんと、そんなことしてゴヴニアになんの得があるんだろ」
「そればっかりはわかんねぇわね。ま、思いついたら教えてちょうだい。いい推論くれたらご褒美あげるから」
「じゃあお店のお昼営業やりたい! ボク喫茶店とかしてみたかったんだー」
ちなみにレヲナ、仕事で動いていないときは、ママが経営するバー『二郎』の従業員として働いている。彼が作るスイーツは好評で、ただでさえママの料理が売りの二郎は今、ほとんどの客が夜営業メインのレストランだと思い込んでいる始末なのだった。
「オッケーよぉ」
かるく返事をしておいて、ママは思いを巡らせた。
鍵をどうするか決める前に、錠をキープしておく必要がある。
錠につくという守護者はゴヴニア自身か、もしくはゴヴニアの造った雑魔だろうから、全力でこれを撃破して。
部族会議の騒ぎがとりあえず収まってくれたのは大きいわね。おかげでアタシたちは錠と鍵に集中できる。背中気にしながらじゃ、すっごく難しいことになってたとこだわ。
●虚中の真
怠惰ゴヴニアは、自らが造り上げた守護者の1体の内に錠を収め、固定した。
とはいえ、封じることはしない。追ってくるだろうハンターに見つけさせなければ意味のないものだからだ。
「虚中の真と言うておこうか。彼の者ども、虚中へ踏み入るものか、真に蓋するものか」
いつものごとく、どちらが選ばれようと構わない。彼女にとっては、歪虚と人間のどちらへも平等に機会が配されていることが重要なのだから。
「我は天秤が傾くが先を見届けるばかりよ」
解説
●依頼
錠の守護者を撃破し、錠の開閉いずれかを選んで実行してください。
●地形と状況
・森の中なので、サイズ2以上のユニットは移動や行動に一定の制約を受けます(移動力50パーセント減。行動についてはプレイング次第で修正回避可)。
・夕刻なので視界はよくありません。
・ゴヴニアの張った結界により、1ラウンド内で発動できるスキルはパッシブを除き、1つに限定されています(ゴヴニアを撃破すれば結界は破壊されます)。
●守護者×3
・人類側の残した機体の残骸を合金で接いだ自立型ゴーレムで、魔法特化型R7エクスシア、防御特化型ダインスレイブ、回避特化型オートソルジャーによって構成。
・エクスシアとダインスレイブはあまり動かず、遠距離攻撃をしてきます。オートソルジャーは他の2機の支援を受けつつ多数のスラスターで立体的な機動をし、プラズマボムをばらまいてきます。
・機体固有武装や関連スキルは回数制限なく使用可能。
・オートソルジャーが体内に錠を収め、守っています(マテリアルの濃密さで容易に知れます)。
●ゴヴニア
・黄鉄の依代を繰る怠惰です。
・彼女自身は攻撃も防御も行わないため、撃破自体は容易。
・会話等は自由です。
・錠について問われれば答えますし、他のことについてももちろん答えます。
●錠
・オートソルジャーが破壊された後、地上1メートルほどの高さに浮遊、固定されます。
・右に回せば施錠、左に回せば解錠となります。
・どちらを為すかは参加者で相談して統一してください。
●備考
・この錠を巡る選択は、続くオーロラ関連のシナリオに大きく影響します。
・ゴヴニアの結界は、ハンターの攻撃を制限するために張られているのではなく、「邪魔を入れさせないため」です。
錠の守護者を撃破し、錠の開閉いずれかを選んで実行してください。
●地形と状況
・森の中なので、サイズ2以上のユニットは移動や行動に一定の制約を受けます(移動力50パーセント減。行動についてはプレイング次第で修正回避可)。
・夕刻なので視界はよくありません。
・ゴヴニアの張った結界により、1ラウンド内で発動できるスキルはパッシブを除き、1つに限定されています(ゴヴニアを撃破すれば結界は破壊されます)。
●守護者×3
・人類側の残した機体の残骸を合金で接いだ自立型ゴーレムで、魔法特化型R7エクスシア、防御特化型ダインスレイブ、回避特化型オートソルジャーによって構成。
・エクスシアとダインスレイブはあまり動かず、遠距離攻撃をしてきます。オートソルジャーは他の2機の支援を受けつつ多数のスラスターで立体的な機動をし、プラズマボムをばらまいてきます。
・機体固有武装や関連スキルは回数制限なく使用可能。
・オートソルジャーが体内に錠を収め、守っています(マテリアルの濃密さで容易に知れます)。
●ゴヴニア
・黄鉄の依代を繰る怠惰です。
・彼女自身は攻撃も防御も行わないため、撃破自体は容易。
・会話等は自由です。
・錠について問われれば答えますし、他のことについてももちろん答えます。
●錠
・オートソルジャーが破壊された後、地上1メートルほどの高さに浮遊、固定されます。
・右に回せば施錠、左に回せば解錠となります。
・どちらを為すかは参加者で相談して統一してください。
●備考
・この錠を巡る選択は、続くオーロラ関連のシナリオに大きく影響します。
・ゴヴニアの結界は、ハンターの攻撃を制限するために張られているのではなく、「邪魔を入れさせないため」です。
マスターより
みなさまお疲れ様です。電気石八生と申します。
こちらはオーロラさんとの対決を前に演じられる幕間劇――なのですが、実はかなり重要な意味合いを含む内容となっております。
オープニングに記載されておりますゴヴニアさんの言葉、そして解説をご参照いただき、錠を開けるべきか閉ざすべきかをお決めください。
よろしくお願いいたします。
こちらはオーロラさんとの対決を前に演じられる幕間劇――なのですが、実はかなり重要な意味合いを含む内容となっております。
オープニングに記載されておりますゴヴニアさんの言葉、そして解説をご参照いただき、錠を開けるべきか閉ざすべきかをお決めください。
よろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/03/27 17:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/03/20 01:45:55 |
|
![]() |
【相談卓】虚中へ踏み入るか 百鬼 一夏(ka7308) 鬼|17才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2019/03/23 02:05:28 |
|
![]() |
【質問卓】教えてゲモ・ママ! 百鬼 一夏(ka7308) 鬼|17才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2019/03/22 23:34:57 |