ゲスト
(ka0000)
戦慄く教会
マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2019/03/25 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/04/05 07:30
オープニング
「うっ…うう、う」
「ダメだ…そんな、もうやめてくれ…」
「もう、許して…私、こんな、何もしてないのに…」
そんな声を聞いたと旅人から聞くようになったのはいつからだったでしょうか。
村にはいる少し手前の林からだったと。村人達はとにかくこの噂に不安を募らせます。
声の正確な出所は多分ここ。裏山の林のその奥、丁度昔教会があった場所だと年配の村人は推測します。
そして、その教会はただならぬ過去を持っているとも。それは語り部の老人の二代か三代前の話です。
その教会のエルフの牧師は気さくな人で村の者達からも慕われていました。
しかし、ある時、村が歪虚に襲われます。
村の者達は命からがら逃げ出して、その教会に助けを求め、牧師もそれを受け入れました。
しかし、受け入れたとて頑丈な防御壁がある訳ではありません。牧師も一般人でありましたから村人達を隠すことで精一杯。一部の若者は鍬や斧を持って対抗しましたが、歪虚相手では歯が立ちません。
ハンターらが派遣され駆け付けるまでの間に多くの村人の命が奪われ、教会自体も半壊状態。
牧師もその時命を落としてしまった為か、その後は建物はそのまま放置されているというのです。
今では半分しか形を残さないその教会は今や植物が覆い茂り、自然と一体化したようなそんな場所…。
そこからの呻き声となれば皆が考える事は一つでした。
そう、きっとあの時の村人達の無念が声となっているのではないかと。
遺体は当時その教会の裏に土葬されたとの事ですが、正確な場所を知っている者はもうほとんどいません。
それにそんな場所でありますから、皆もう忘れかけていた…そんな折の出来事です。
「この村、祟られちまうのかなぁ」
その歴史を聞いた村人の一人が呟きます。
「そう言ったって俺らにはもう関係ないだろに、襲われたりしたらたまったもんじゃないって」
もう一人がビクビクしながらもそう呟きます。
「しかし、確かめないとこのまま怖いだけだろ? まあ、今は誰も祟られてないけどさ」
相手に何かを促す様にもう一人がそう言ったところで、彼らの傍を細身の青年が通りました。
彼の名はビジュウ。少し前にこの村に妹と共に移住してきた青年です。両親を既に失くしているとかで二人暮らし。彼が十八、妹が十六という事もあり、村の年配陣からはとてもちやほやされています。だからという訳ではないですが、村の若者とは余り仲がよくありません。
「なあ、だったらあいつに確かめて来て貰おうぜ」
通り過ぎていくビジュウを見取り、村の青年が言います。
「へへ、それいいな。あんな可愛い妹連れてさ。それに周りからも優しくされて腹立つし」
もう一人もそれに賛同します。そして、彼らは物影でごにょごにょ。
よからぬ密談の結果がこれです。
「なあ、あんたビジュウだよな。大変だぜ!」
青年が息を切らし走ってきて言います。
「えっ、大変って何がですか!」
ビジュウはそれに反応して慌てた様子。青年の次の言葉を待ちます。
「ほら、あんたの妹…なんてったっけか。あの娘が裏山の崩れた教会に」
「えっ、ユリが? しかし、またなんでそんなとこに」
流石の彼ですがいきなりの事に首を傾げます。
「なんでもあんたへのプレゼントを取りに行ったんだとか。確かあそこには珍しい花が咲いてるからな」
「そうそう、滋養強壮になる花だったか。けど、あそこは駄目だって、あそこはまずいよ」
誕生日でもないのに、プレゼントとはおかしな。そう思うも二人の言葉に疑問は動揺に打ち消されます。
「まずいって、何が…」
「あんた知らねーのか! あそこは怨霊が出るって噂だぜ!」
「えっ、怨霊!!」
その言葉を聞くや否やビジュウの顔が蒼褪めたのは無理のない事。その様子に青年は内心したり顔。
(妹ちゃんには悪いが、こいつからの言付けって事で隣り町へ行って貰ったし…面白くなってきたぜ)
とさらなる言葉を続けます。
「早く行った方がいいぜ。確かあそこの怨霊は生娘を食うって噂だからな」
「ッ!?」
完全なでたらめでしたが、言われた方はたまったものではありません。
唯一無二の妹の一大事にビジュウは早速裏山へと駆け出します。そして辿り着いた先で彼は目を疑います。
「ここは、一体…俺は夢でも見ているのか?」
聞いた話では崩れている筈だった教会ですが、彼の前にはそれはありません。
代わりにあったのは屋根も窓も普通のきれいな教会。何処も崩れているようには見えません。
そして、そこからゆっくりと姿を現したのは一人の美少年。
「おやおや、今日は男の方ですか? でも、ヤングなイケメン…これはこれで楽しめそうですねぇ」
銀髪の美少年が意味ありげにくすくす笑います。
「あ、あの…俺は妹を探しに。き、来て、いません…か?」
警戒しつつも武器のない事に今更気付いた彼の声は震えます。
「さて、どなたの事でしょうか…? でも心配はいりません。中にいらっしゃると思いますから」
にこやかに少年が言います。しかし、彼はその少年の手を見て驚きました。
その両腕は真っ赤に染まっているではありませんか。そして何か嗅いだ事にない香りもします。
(や、ヤバい…帰らなくては。けど、そうしたら妹は)
ビジュウの中で葛藤が始まります。しかし、その間にも少年は彼に近付いていたようで次の瞬間。
「折角来たのですからね…帰るなんて野暮は許しませんから」
月明かりの下だったからでしょうか。少年の瞳が怪しく光って見えました。そして、
「ンッ、あ…いや、だ…やめて、くれ――!」
連れ込まれたビジュウのくぐもった声が漏れ聞こえる中、教会の裏には土を掘り返した痕が残っているだけ。
後をつけて様子を見ていた青年達は蒼褪めます。
何故なら、中に入ったビジュウは一日経っても二日経っても出てこないのです。
しかし、毎夜何故だか声だけは聞こえていて…その中には確かにビジュウの声も混じっているとか。
「お兄ちゃん…」
何も知らずに戻ってきたユリが呟きます。
そこで青年達はやらかしてしまった事を打ち明けると、慌ててハンターに助けを求めるのでした。
「ダメだ…そんな、もうやめてくれ…」
「もう、許して…私、こんな、何もしてないのに…」
そんな声を聞いたと旅人から聞くようになったのはいつからだったでしょうか。
村にはいる少し手前の林からだったと。村人達はとにかくこの噂に不安を募らせます。
声の正確な出所は多分ここ。裏山の林のその奥、丁度昔教会があった場所だと年配の村人は推測します。
そして、その教会はただならぬ過去を持っているとも。それは語り部の老人の二代か三代前の話です。
その教会のエルフの牧師は気さくな人で村の者達からも慕われていました。
しかし、ある時、村が歪虚に襲われます。
村の者達は命からがら逃げ出して、その教会に助けを求め、牧師もそれを受け入れました。
しかし、受け入れたとて頑丈な防御壁がある訳ではありません。牧師も一般人でありましたから村人達を隠すことで精一杯。一部の若者は鍬や斧を持って対抗しましたが、歪虚相手では歯が立ちません。
ハンターらが派遣され駆け付けるまでの間に多くの村人の命が奪われ、教会自体も半壊状態。
牧師もその時命を落としてしまった為か、その後は建物はそのまま放置されているというのです。
今では半分しか形を残さないその教会は今や植物が覆い茂り、自然と一体化したようなそんな場所…。
そこからの呻き声となれば皆が考える事は一つでした。
そう、きっとあの時の村人達の無念が声となっているのではないかと。
遺体は当時その教会の裏に土葬されたとの事ですが、正確な場所を知っている者はもうほとんどいません。
それにそんな場所でありますから、皆もう忘れかけていた…そんな折の出来事です。
「この村、祟られちまうのかなぁ」
その歴史を聞いた村人の一人が呟きます。
「そう言ったって俺らにはもう関係ないだろに、襲われたりしたらたまったもんじゃないって」
もう一人がビクビクしながらもそう呟きます。
「しかし、確かめないとこのまま怖いだけだろ? まあ、今は誰も祟られてないけどさ」
相手に何かを促す様にもう一人がそう言ったところで、彼らの傍を細身の青年が通りました。
彼の名はビジュウ。少し前にこの村に妹と共に移住してきた青年です。両親を既に失くしているとかで二人暮らし。彼が十八、妹が十六という事もあり、村の年配陣からはとてもちやほやされています。だからという訳ではないですが、村の若者とは余り仲がよくありません。
「なあ、だったらあいつに確かめて来て貰おうぜ」
通り過ぎていくビジュウを見取り、村の青年が言います。
「へへ、それいいな。あんな可愛い妹連れてさ。それに周りからも優しくされて腹立つし」
もう一人もそれに賛同します。そして、彼らは物影でごにょごにょ。
よからぬ密談の結果がこれです。
「なあ、あんたビジュウだよな。大変だぜ!」
青年が息を切らし走ってきて言います。
「えっ、大変って何がですか!」
ビジュウはそれに反応して慌てた様子。青年の次の言葉を待ちます。
「ほら、あんたの妹…なんてったっけか。あの娘が裏山の崩れた教会に」
「えっ、ユリが? しかし、またなんでそんなとこに」
流石の彼ですがいきなりの事に首を傾げます。
「なんでもあんたへのプレゼントを取りに行ったんだとか。確かあそこには珍しい花が咲いてるからな」
「そうそう、滋養強壮になる花だったか。けど、あそこは駄目だって、あそこはまずいよ」
誕生日でもないのに、プレゼントとはおかしな。そう思うも二人の言葉に疑問は動揺に打ち消されます。
「まずいって、何が…」
「あんた知らねーのか! あそこは怨霊が出るって噂だぜ!」
「えっ、怨霊!!」
その言葉を聞くや否やビジュウの顔が蒼褪めたのは無理のない事。その様子に青年は内心したり顔。
(妹ちゃんには悪いが、こいつからの言付けって事で隣り町へ行って貰ったし…面白くなってきたぜ)
とさらなる言葉を続けます。
「早く行った方がいいぜ。確かあそこの怨霊は生娘を食うって噂だからな」
「ッ!?」
完全なでたらめでしたが、言われた方はたまったものではありません。
唯一無二の妹の一大事にビジュウは早速裏山へと駆け出します。そして辿り着いた先で彼は目を疑います。
「ここは、一体…俺は夢でも見ているのか?」
聞いた話では崩れている筈だった教会ですが、彼の前にはそれはありません。
代わりにあったのは屋根も窓も普通のきれいな教会。何処も崩れているようには見えません。
そして、そこからゆっくりと姿を現したのは一人の美少年。
「おやおや、今日は男の方ですか? でも、ヤングなイケメン…これはこれで楽しめそうですねぇ」
銀髪の美少年が意味ありげにくすくす笑います。
「あ、あの…俺は妹を探しに。き、来て、いません…か?」
警戒しつつも武器のない事に今更気付いた彼の声は震えます。
「さて、どなたの事でしょうか…? でも心配はいりません。中にいらっしゃると思いますから」
にこやかに少年が言います。しかし、彼はその少年の手を見て驚きました。
その両腕は真っ赤に染まっているではありませんか。そして何か嗅いだ事にない香りもします。
(や、ヤバい…帰らなくては。けど、そうしたら妹は)
ビジュウの中で葛藤が始まります。しかし、その間にも少年は彼に近付いていたようで次の瞬間。
「折角来たのですからね…帰るなんて野暮は許しませんから」
月明かりの下だったからでしょうか。少年の瞳が怪しく光って見えました。そして、
「ンッ、あ…いや、だ…やめて、くれ――!」
連れ込まれたビジュウのくぐもった声が漏れ聞こえる中、教会の裏には土を掘り返した痕が残っているだけ。
後をつけて様子を見ていた青年達は蒼褪めます。
何故なら、中に入ったビジュウは一日経っても二日経っても出てこないのです。
しかし、毎夜何故だか声だけは聞こえていて…その中には確かにビジュウの声も混じっているとか。
「お兄ちゃん…」
何も知らずに戻ってきたユリが呟きます。
そこで青年達はやらかしてしまった事を打ち明けると、慌ててハンターに助けを求めるのでした。
解説
内容
裏山の教会で何か起こっているのかを調べる事
曰く付きの裏山の教会から夜な夜な声が聞こえるそうです
噂では以前あった歪虚との戦闘で亡くなった霊の仕業だとか
考えられない事ではありませんが、それにしては何かおかしい状況
これは調べてみるしかありません 教会に消えたビジュウの行方を捜すと共に
教会の謎を解明して下さい
●PC情報について
OPの情報は全てPC情報として扱って頂いて構いません
ビジュウをつけていた青年二人が教会の状態と美少年を目撃していますから
話を聞いていると出来る為です
冒頭の声についても村人達を聞き込んで得ている情報としますので
その辺から推理を広げてみて下さい
●プレイングについて
OPを元に想定される真相を推理し提示頂けたらと思います
推理が難しい場合は、普通に乗り込んだ際の行動等で埋めて頂いても構いません
調査依頼ではありますが、行動次第では一悶着あるかもしれませんので
その辺の対応もお忘れ無きようによろしくお願いします
裏山の教会で何か起こっているのかを調べる事
曰く付きの裏山の教会から夜な夜な声が聞こえるそうです
噂では以前あった歪虚との戦闘で亡くなった霊の仕業だとか
考えられない事ではありませんが、それにしては何かおかしい状況
これは調べてみるしかありません 教会に消えたビジュウの行方を捜すと共に
教会の謎を解明して下さい
●PC情報について
OPの情報は全てPC情報として扱って頂いて構いません
ビジュウをつけていた青年二人が教会の状態と美少年を目撃していますから
話を聞いていると出来る為です
冒頭の声についても村人達を聞き込んで得ている情報としますので
その辺から推理を広げてみて下さい
●プレイングについて
OPを元に想定される真相を推理し提示頂けたらと思います
推理が難しい場合は、普通に乗り込んだ際の行動等で埋めて頂いても構いません
調査依頼ではありますが、行動次第では一悶着あるかもしれませんので
その辺の対応もお忘れ無きようによろしくお願いします
マスターより
どうも なんだこれー依頼担当?の奈華里です
はてさて、何がどうなっているのでしょうか?
主に言動を頼りにした推測となりますが、そこまで難しくはないかと
けど、考える側としては難しいのかなー…イマジネーション勝負かもしれない
ああだこうだと相談して、頑張って頂けたら嬉しいな
微ギャグなリプレイになるかもですが、御参加お待ちしています
はてさて、何がどうなっているのでしょうか?
主に言動を頼りにした推測となりますが、そこまで難しくはないかと
けど、考える側としては難しいのかなー…イマジネーション勝負かもしれない
ああだこうだと相談して、頑張って頂けたら嬉しいな
微ギャグなリプレイになるかもですが、御参加お待ちしています
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/04 01:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/03/23 22:06:49 |
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BとLがおアツい時代カムヒア? 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2019/03/23 22:33:43 |