ゲスト
(ka0000)
歩く毛玉を刈れ!
マスター:奈華里

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/03/31 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/14 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
ここはとある牧場。山羊チーズの生産を主としているがそれだけでは食べていけないと羊も共に飼育している。
「さてと、少し早いが今年も毛刈りしないとなぁ」
春先にするのがここの定番。まだ寒いようにも思えるが、余り後になると活発に動かれるし厄介なのだ。
だから重労働となる毛刈りはこの時期に済ませたい。一年間で伸びた毛は羊たちの身体全体を覆い、なかなかに膨れ上がっている。頭数もそこそこいるから一匹ずつ手作業で行うと結構な期間を要するのだ。
「さてとバリカンを用意して…洗い桶とかも必要だな」
リアルブルーでは電動のバリカンがあるらしいと聞いた事があるが、ここではまだまだアナログ式。
細かな部分は大型のハサミを用いて、その他は普通のバリカンを使っている。
使い込まれたそれを取り出して、しかしその道具を目にした途端羊達は僅かに動揺の顔を見せる。
そう、彼等も毛を刈られる事を判っているのだ。羽交い絞めにされて刈られるその行為はすっきりするというよりもストレスに感じる事の方が多い。刈られてしまえば快適になるのかもしれないが、人間の都合でそうされるのだから羊としてもたまったものではない。
「あなた、やるのね」
夫人も彼の様子を見取り、表情を曇らせる。
「まあな。大変な作業だが健康チェックも兼ねてるしな」
牧場の主人はそれに小さな苦笑いを返す。
この作業、実際のところ羊が嫌なのと同じように人間側もなかなかに楽しいものでは決してない。
暴れそうになる羊たちを巧みに抑え込み、スピーディーに刈り取らなければならないし、毛にはオイル成分が含まれているからバリカンの刃の切れ味にも気を配らないと刈ったつもりになっても仕上がりを左右する。
それに何より羊の肌を気付つけてしまっては見栄えも悪いし、病気になりやすくもなる。
ここまで聞けば本当に苦労の絶えない作業だという事が判るだろう。
それでも大事な羊達には変わりなく、主人は放牧中の羊を一頭ずつ捕まえて、早速毛を刈り始める。
一頭、二頭、三頭…次第と体勢から腰にも影響が出始める。
そこで三頭刈り終えた折、一旦ぐぐぐっと身体を反ってストレッチを始めた彼の目に異様な光景。
それは――完全な白い毛玉だった。それがのそのそと山を動いているではないか。
「な、なんだあれ!」
思わず何度も瞬きを繰り返し、モノを確認する。
がどう見ても毛玉に違いなく、しかしその大きさは自分の知っている羊のそれとは比べものにならない。
「かあさん! かあさん! 至急双眼鏡を!!」
主人はそれを見失わないように目で追いつつ、そう声をかける。
それに驚いて走ってきた夫人もそれを目撃するや否や目を見開く。
「ねえ、あれって…」
「羊…だよな?」
双眼鏡でもう一度確認し、彼は呟く。しかもだ。その気玉は一匹ではなく、ぞろぞろと列をなしている。
「野生かしら?」
夫人が言う。
「だろうな。ここらで羊を飼っているなら毛刈りは必須だ。あんなにまで放置しているという事は多分それしか考えられない」
色もかなり汚れてはいるからその辺を転々としてきたのだろう。捕食動物に奇跡的にやられず、あそこまで育ったのは不思議だが、あのままでは自分の毛の重さに耐えられず足をやられてしまうかもしれない。
「ほってはおけないが、あんなの刈れるのか?」
ここで飼育している羊は大凡平均七キロ前後だ。しかし、あの毛玉は軽くニ~三十はあると推測される。
「ねえ、あれは私達には手に負えないわ。組合を通してハンターオフィスに相談しましょ」
夫人がそう提案する。一匹ならまだしも十数匹となれば作業は更にだ。夫人の意見に乗るのが賢明。
なぜなら、相手は野生の羊だ。
毛刈りされる経験ゼロの初心者羊……つまりはかなり暴れる可能性があるのだから。
ここはとある牧場。山羊チーズの生産を主としているがそれだけでは食べていけないと羊も共に飼育している。
「さてと、少し早いが今年も毛刈りしないとなぁ」
春先にするのがここの定番。まだ寒いようにも思えるが、余り後になると活発に動かれるし厄介なのだ。
だから重労働となる毛刈りはこの時期に済ませたい。一年間で伸びた毛は羊たちの身体全体を覆い、なかなかに膨れ上がっている。頭数もそこそこいるから一匹ずつ手作業で行うと結構な期間を要するのだ。
「さてとバリカンを用意して…洗い桶とかも必要だな」
リアルブルーでは電動のバリカンがあるらしいと聞いた事があるが、ここではまだまだアナログ式。
細かな部分は大型のハサミを用いて、その他は普通のバリカンを使っている。
使い込まれたそれを取り出して、しかしその道具を目にした途端羊達は僅かに動揺の顔を見せる。
そう、彼等も毛を刈られる事を判っているのだ。羽交い絞めにされて刈られるその行為はすっきりするというよりもストレスに感じる事の方が多い。刈られてしまえば快適になるのかもしれないが、人間の都合でそうされるのだから羊としてもたまったものではない。
「あなた、やるのね」
夫人も彼の様子を見取り、表情を曇らせる。
「まあな。大変な作業だが健康チェックも兼ねてるしな」
牧場の主人はそれに小さな苦笑いを返す。
この作業、実際のところ羊が嫌なのと同じように人間側もなかなかに楽しいものでは決してない。
暴れそうになる羊たちを巧みに抑え込み、スピーディーに刈り取らなければならないし、毛にはオイル成分が含まれているからバリカンの刃の切れ味にも気を配らないと刈ったつもりになっても仕上がりを左右する。
それに何より羊の肌を気付つけてしまっては見栄えも悪いし、病気になりやすくもなる。
ここまで聞けば本当に苦労の絶えない作業だという事が判るだろう。
それでも大事な羊達には変わりなく、主人は放牧中の羊を一頭ずつ捕まえて、早速毛を刈り始める。
一頭、二頭、三頭…次第と体勢から腰にも影響が出始める。
そこで三頭刈り終えた折、一旦ぐぐぐっと身体を反ってストレッチを始めた彼の目に異様な光景。
それは――完全な白い毛玉だった。それがのそのそと山を動いているではないか。
「な、なんだあれ!」
思わず何度も瞬きを繰り返し、モノを確認する。
がどう見ても毛玉に違いなく、しかしその大きさは自分の知っている羊のそれとは比べものにならない。
「かあさん! かあさん! 至急双眼鏡を!!」
主人はそれを見失わないように目で追いつつ、そう声をかける。
それに驚いて走ってきた夫人もそれを目撃するや否や目を見開く。
「ねえ、あれって…」
「羊…だよな?」
双眼鏡でもう一度確認し、彼は呟く。しかもだ。その気玉は一匹ではなく、ぞろぞろと列をなしている。
「野生かしら?」
夫人が言う。
「だろうな。ここらで羊を飼っているなら毛刈りは必須だ。あんなにまで放置しているという事は多分それしか考えられない」
色もかなり汚れてはいるからその辺を転々としてきたのだろう。捕食動物に奇跡的にやられず、あそこまで育ったのは不思議だが、あのままでは自分の毛の重さに耐えられず足をやられてしまうかもしれない。
「ほってはおけないが、あんなの刈れるのか?」
ここで飼育している羊は大凡平均七キロ前後だ。しかし、あの毛玉は軽くニ~三十はあると推測される。
「ねえ、あれは私達には手に負えないわ。組合を通してハンターオフィスに相談しましょ」
夫人がそう提案する。一匹ならまだしも十数匹となれば作業は更にだ。夫人の意見に乗るのが賢明。
なぜなら、相手は野生の羊だ。
毛刈りされる経験ゼロの初心者羊……つまりはかなり暴れる可能性があるのだから。
解説
内容
毛玉と化した野生の羊を捕まえて毛刈りをする事
何処に隠れ過ごしていたのかは判りませんが
毛玉と化した羊がとある牧場付近で目撃されました
このまま放置してはその羊達の今後が心配です
そこで牧場主は組合に相談し、まずは毛を刈る事を決断
しかし、相手は野生の羊で一筋縄ではいかないと推測しハンターの手を借りる事にしました
動物好きで体力のあるハンター様方、どうかご協力お願いします
●プレイング提出の注意点
毛刈り自体もハンターの皆様に行って頂く事になります
その為には「動物愛」「狩猟知識」「立体感覚(毛と身体の境を把握する為)」が必要となります
毛刈りを担当される方は上のスキルを必ず設定しておいて下さい
三つあれば完璧に、いずれかであればそれなりに刈る事が出来ます
勿論刈るだけでなく、まずは探し出し捕獲しないといけない訳ですが
捕獲する時に眠らせるのはOKですが、毛を刈る際は起きている状態で行ってもらいます
でないとまた来年刈る事になった折に耐性がついていない羊は暴れてしまうからです
●牧場付近の山について
雪はありませんが、わりと斜面が多く一部は崖の様になっている所が存在します
そして、小川を辿ったりしていくと洞窟なんかもあったりします
背の高い木の多い場所もあり、野生生物もそれなりに生息しています
雑魔の発生は極めて低いので、御安心下さい
毛玉と化した野生の羊を捕まえて毛刈りをする事
何処に隠れ過ごしていたのかは判りませんが
毛玉と化した羊がとある牧場付近で目撃されました
このまま放置してはその羊達の今後が心配です
そこで牧場主は組合に相談し、まずは毛を刈る事を決断
しかし、相手は野生の羊で一筋縄ではいかないと推測しハンターの手を借りる事にしました
動物好きで体力のあるハンター様方、どうかご協力お願いします
●プレイング提出の注意点
毛刈り自体もハンターの皆様に行って頂く事になります
その為には「動物愛」「狩猟知識」「立体感覚(毛と身体の境を把握する為)」が必要となります
毛刈りを担当される方は上のスキルを必ず設定しておいて下さい
三つあれば完璧に、いずれかであればそれなりに刈る事が出来ます
勿論刈るだけでなく、まずは探し出し捕獲しないといけない訳ですが
捕獲する時に眠らせるのはOKですが、毛を刈る際は起きている状態で行ってもらいます
でないとまた来年刈る事になった折に耐性がついていない羊は暴れてしまうからです
●牧場付近の山について
雪はありませんが、わりと斜面が多く一部は崖の様になっている所が存在します
そして、小川を辿ったりしていくと洞窟なんかもあったりします
背の高い木の多い場所もあり、野生生物もそれなりに生息しています
雑魔の発生は極めて低いので、御安心下さい
マスターより
春を告げるやぎさんチーズのご夫妻が再登場 奈華里です
いつの間にか羊も飼っていたようですが、それはさておき
今回の主役は羊さん 設定にもありますが例によっての微ギャグテイストでお送りします
山羊さんよりは扱いやすいかもしれませんが、もふもふと戯れたい方
ご参加お待ち致しております(^-^)
いつの間にか羊も飼っていたようですが、それはさておき
今回の主役は羊さん 設定にもありますが例によっての微ギャグテイストでお送りします
山羊さんよりは扱いやすいかもしれませんが、もふもふと戯れたい方
ご参加お待ち致しております(^-^)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/13 00:02