ゲスト
(ka0000)
対決!? 蒸気の巨人
マスター:まれのぞみ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/03/27 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/05 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
汽笛がする。
まだ雪の残る大地に響き渡る蒸気の音。
線路の見えぬ雪原に音のみして、まるで夢幻かと思える。
だが――
それは現実であり、それがわかっていたからこそ、その場にいた者たちの間に、一斉に緊張が走った。
なぜならば、ここに人間たちの敷いた線路など通っていないのだ。
「準備よし」
「始めるぞ!?」
ハンターたちは雪原に掘った塹壕に身を隠した。
化け物鉄道に載った歪虚の部隊による侵攻。
世界の情勢を考えたとき、何かの陽動とも考えられるが、何もせぬまま無辜の民の住まう都市を襲われるわけにはいかない。
だから、迎撃の部隊が組まれ、派遣された。
すでに、いくつかの村々が襲われ破壊尽くされたという報告が入っている。
こうも対応が、後ろ手にまわってしまったのは、敵の強みが、なんといっても列車によるスピードと大量の人型歪虚の運搬による飽和攻撃であるからだ。
白の世界に静寂が戻ってきた。
鼓動が高まる。
雪をかき分けて、黒い列車が突っ込んできた。
突然、汽笛が鳴り、急ブレーキをかけたが、それは間にあわず、線路の先で山のように積もった雪にぶつかり、汽車は脱線して転がった。
そこへ弓矢、銃撃、魔法が襲う。
ハンターたちが、文字どうりの意味で狩人となって罠を仕掛けていたのだ。
動きが止まり、列車の中から、わらわらと出てきたマスク姿の歪虚たちが、それに対応できないでいるところへ、
「一番槍をいただく!」
槍や剣を手にハンターたちが斬りこんでいった。
ばっさ、ばっさと片付けられていく。
「笑止!?」
数のみの敵か。
「鎧袖一触、ぶつかってみればあっけいないものだ!?」
無双の業でハンターたちの一団が数倍はいる歪虚を屠っていく。
「そろそろ交代の時間か」
塹壕の中で、次に飛びかかっていく仲間たちが機を見計らっていた。
その時、
突然、歪虚たちの背後が赤く輝き、次の瞬間、歪虚たちとともに先陣をきったハンターたちを文字どうり、消し去った。
「なにが起きた?」
「わかりませ――あれ!?」
残った戦士たちが、巨大な手に捕まれていた。
「なんだ、これぇぇえ」
だが、その驚きも、最期は絶命となった。
鉄の拳に握りしめられ、体中の骨が砕けたか、内蔵が破裂したか、あるいはその両方か、その死因はわからぬまま、それっきり息をしなくなった。
「変形だと!?」
心の底からわき出る、バカだろという怒声。
その足で立ち上がった黒い機関車から、もう一方の腕と頭が飛び出てくる。
ハンターの一部にとって、いまや異世界となってしまった故郷で、幼い頃に見た子供向け番組に出てきた巨大ロボットそのものだ。
この世界に来て以来、さまざまな奇妙に出くわしているが、これほど恐怖の中にも不思議と笑いがこみ上げてくるイベントは滅多にない。
全長は十数メートルというところか――
列車の胴体に腕と足、頭は煙突。
歪虚ロボットが四つん這いになって、頭の煙突を大砲のように向けた。
塹壕の頭上を砲撃がかすめていき、数百メートル先で爆発した。
「うっ――」
そんな距離にもかかわらず、飛び散った土の中に砲弾の残骸でもまじっていたか、それをかぶった仲間が血を流す。あわてて四つん這いになりながら、ヒーラーが救護に向かった。
そっと頭を穴から出す。
巨大な鉄の歪虚を前衛において、生き残った歪虚たちが迫ってくる。
銃や魔法で迎撃をするが、ロボットが歩兵歪虚の盾となる。
「市街戦における戦車と歩兵の正しい運用方法だな」
塹壕に隠れながら、舌打ちする。
なかなか素敵な状況だ。
敵と戦わなくてはいけない時、注意するべきは精神的なプレッシャー、言い換えれば威圧感である。特に戦争においては、究極的には指揮官どうしの精神の削りあいであり、どちらが先に参ったと言わせるかが重要になってくる。
わかりやすくいえば、怯えた年少者に年上の戦士が叱咤しているように、
「びびったら負けだぞ」
ということになる。
目に見えぬ恐怖こそが戦場においては、最も忌むべき敵だ。
「どうします?」
仲間が問う。
「さて――」
あたりを見回せば、生き残った仲間の数は数人。
三分の一は生き残ったか。
対、人間サイズ歪虚の部隊ということでメンバーが選ばれ、実行された作戦であったが、状況は変わった――作戦は失敗――
「一時、撤退する」
「後方への前進ですか?」
ずたぼろになりながらも、仲間には、軽口を叩く余裕はある。
精神的にまいってはいまい。
ならば――
にっと笑って返す。
「逃げて帰って、態勢を立て直すぞ。列車相手に鉄砲で戦うのはバカだ。大砲のひとつでももってこなけりゃ、やってられないからな。生きて帰ることが出来れば、またここに戻ってこれるからな」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
汽笛がする。
まだ雪の残る大地に響き渡る蒸気の音。
線路の見えぬ雪原に音のみして、まるで夢幻かと思える。
だが――
それは現実であり、それがわかっていたからこそ、その場にいた者たちの間に、一斉に緊張が走った。
なぜならば、ここに人間たちの敷いた線路など通っていないのだ。
「準備よし」
「始めるぞ!?」
ハンターたちは雪原に掘った塹壕に身を隠した。
化け物鉄道に載った歪虚の部隊による侵攻。
世界の情勢を考えたとき、何かの陽動とも考えられるが、何もせぬまま無辜の民の住まう都市を襲われるわけにはいかない。
だから、迎撃の部隊が組まれ、派遣された。
すでに、いくつかの村々が襲われ破壊尽くされたという報告が入っている。
こうも対応が、後ろ手にまわってしまったのは、敵の強みが、なんといっても列車によるスピードと大量の人型歪虚の運搬による飽和攻撃であるからだ。
白の世界に静寂が戻ってきた。
鼓動が高まる。
雪をかき分けて、黒い列車が突っ込んできた。
突然、汽笛が鳴り、急ブレーキをかけたが、それは間にあわず、線路の先で山のように積もった雪にぶつかり、汽車は脱線して転がった。
そこへ弓矢、銃撃、魔法が襲う。
ハンターたちが、文字どうりの意味で狩人となって罠を仕掛けていたのだ。
動きが止まり、列車の中から、わらわらと出てきたマスク姿の歪虚たちが、それに対応できないでいるところへ、
「一番槍をいただく!」
槍や剣を手にハンターたちが斬りこんでいった。
ばっさ、ばっさと片付けられていく。
「笑止!?」
数のみの敵か。
「鎧袖一触、ぶつかってみればあっけいないものだ!?」
無双の業でハンターたちの一団が数倍はいる歪虚を屠っていく。
「そろそろ交代の時間か」
塹壕の中で、次に飛びかかっていく仲間たちが機を見計らっていた。
その時、
突然、歪虚たちの背後が赤く輝き、次の瞬間、歪虚たちとともに先陣をきったハンターたちを文字どうり、消し去った。
「なにが起きた?」
「わかりませ――あれ!?」
残った戦士たちが、巨大な手に捕まれていた。
「なんだ、これぇぇえ」
だが、その驚きも、最期は絶命となった。
鉄の拳に握りしめられ、体中の骨が砕けたか、内蔵が破裂したか、あるいはその両方か、その死因はわからぬまま、それっきり息をしなくなった。
「変形だと!?」
心の底からわき出る、バカだろという怒声。
その足で立ち上がった黒い機関車から、もう一方の腕と頭が飛び出てくる。
ハンターの一部にとって、いまや異世界となってしまった故郷で、幼い頃に見た子供向け番組に出てきた巨大ロボットそのものだ。
この世界に来て以来、さまざまな奇妙に出くわしているが、これほど恐怖の中にも不思議と笑いがこみ上げてくるイベントは滅多にない。
全長は十数メートルというところか――
列車の胴体に腕と足、頭は煙突。
歪虚ロボットが四つん這いになって、頭の煙突を大砲のように向けた。
塹壕の頭上を砲撃がかすめていき、数百メートル先で爆発した。
「うっ――」
そんな距離にもかかわらず、飛び散った土の中に砲弾の残骸でもまじっていたか、それをかぶった仲間が血を流す。あわてて四つん這いになりながら、ヒーラーが救護に向かった。
そっと頭を穴から出す。
巨大な鉄の歪虚を前衛において、生き残った歪虚たちが迫ってくる。
銃や魔法で迎撃をするが、ロボットが歩兵歪虚の盾となる。
「市街戦における戦車と歩兵の正しい運用方法だな」
塹壕に隠れながら、舌打ちする。
なかなか素敵な状況だ。
敵と戦わなくてはいけない時、注意するべきは精神的なプレッシャー、言い換えれば威圧感である。特に戦争においては、究極的には指揮官どうしの精神の削りあいであり、どちらが先に参ったと言わせるかが重要になってくる。
わかりやすくいえば、怯えた年少者に年上の戦士が叱咤しているように、
「びびったら負けだぞ」
ということになる。
目に見えぬ恐怖こそが戦場においては、最も忌むべき敵だ。
「どうします?」
仲間が問う。
「さて――」
あたりを見回せば、生き残った仲間の数は数人。
三分の一は生き残ったか。
対、人間サイズ歪虚の部隊ということでメンバーが選ばれ、実行された作戦であったが、状況は変わった――作戦は失敗――
「一時、撤退する」
「後方への前進ですか?」
ずたぼろになりながらも、仲間には、軽口を叩く余裕はある。
精神的にまいってはいまい。
ならば――
にっと笑って返す。
「逃げて帰って、態勢を立て直すぞ。列車相手に鉄砲で戦うのはバカだ。大砲のひとつでももってこなけりゃ、やってられないからな。生きて帰ることが出来れば、またここに戻ってこれるからな」
解説
別働隊を率いて、鉄巨人と戦ってもらいます。
本体が陽動部隊となって数だけはいる歪虚たちを鉄巨人から引き離します。その結果、守りが手薄となった鉄巨人を、みなさんで攻略してもらいます。
少数による特攻とも呼べる作戦ですが、ギルドとしては勝率が高い策を選択したつもりです。みなさんの奮戦を期待しています。
本体が陽動部隊となって数だけはいる歪虚たちを鉄巨人から引き離します。その結果、守りが手薄となった鉄巨人を、みなさんで攻略してもらいます。
少数による特攻とも呼べる作戦ですが、ギルドとしては勝率が高い策を選択したつもりです。みなさんの奮戦を期待しています。
マスターより
花粉症の季節、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
薬で症状を抑えながら、それでもくしゃみと鼻水に苦労しているマスターです。がんばっていきましょう。
薬で症状を抑えながら、それでもくしゃみと鼻水に苦労しているマスターです。がんばっていきましょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/05 01:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アニス・テスタロッサ(ka0141) 人間(リアルブルー)|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/03/25 12:26:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/03/22 22:02:50 |