ゲスト
(ka0000)
【AP】春の夕暮れ、水面に映る私は
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在4 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/21 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●それは突然、侵食する海のように
それは、とある依頼がきっかけだった。
リアルブルーの宇宙に現れた巨大な狂気型歪虚の始末。
奴を倒すために自分たちはユニットで空を駆り、思う存分火力を叩き込んでいつも通り仕事を終わらせたんだ。
だけどその時……機体に何かが張り付いた。腐肉のような、生物のような、何かが。
(汚いな、まぁ歪虚の死骸の一部ならそのうち消えるだろ)
そう思った自分はいつものように帰投しようと艦に向かう。――だが、その時。
「う、うわああっ! な、なんだよこれえええッ!!?」
仲間の悲鳴が通信機を通して耳をつんざかんばかりに響いた。
「お、おい。どうしたんだ、何があった?」
「た、タスケテくれ……俺のか、らだが……侵されてイく……」
「へ? 何を言っているんだ。まさか歪虚化なんてしてるとか冗談抜かすなよ? それより予定時間よりも長く出ているんだ、早く帰投しなけりゃ怒られんぞ」
メインカメラを仲間の機体に向ける。
すると――先ほどまで角ばったロボット然としていた機体が、ない。
ただ肉のような有機的な質感を持つ機械めいた造形の何かが……こちらを睨みつけるように巨大な単眼を向けた。
「くっ、新手か? 仕方ねえ、こいつもぶっ潰してやる!」
「了解、さっさと倒して帰還するよ。こっちはそろそろ弾薬が切れそうなんだ。時間はかけらんない!」
「ま、新型の歪虚なら戦闘報告に特別報酬がつくかもしれん。それを楽しみに倒させていただきますよっと」
自分はアサルトライフルを「それ」に向け、牽制するように連射した。
当然、他の仲間もブレードによる近接攻撃を叩き込み、後方から砲撃を撃つ。
もう少しでその単眼が潰れ、消えると誰もが思ったその時。
「いやっ! 何よ……これえっ!」
「な、何も見えん……何が起こっている!?」
友軍機から次々と聞こえてくる悲鳴。
そこで自分は見てしまった。友軍機に付着した腐肉が——仲間達を呑み込んでいる姿を。
――ああ、そういうことだったのか。
キャノピーを覆う硝子をすり抜けるように、腐肉が俺の膝にびちゃりと落ちる。
そしてそれは意志を持つように「ぴぃ」と鳴くと皮膚をずるりと広げて俺の頭に縋りつき、俺の体をじわじわと侵食し始めた。
……自分はまず脳をやられたのか?
不思議と恐怖はなくて、むしろ当たり前のように思えて。そのうちに意識を失った。この言葉を、最後に。
(ああ、できれば帰りたかった……あの世界、あの国へ……)
●転移先、それは帰りたい場所
それはうららかな春の日のことだった。
ゾンネンシュトラール帝国の港町の空に突然現れた無数の歪虚。
それらは狂気型歪虚に近い姿をしていたが、フォルムそのものはリアルブルーや帝国で生産されている機動兵器によく似ている。
しかしそれは、じっとこちらをみているだけで何もするわけでもない。
そんな不気味な風景に街を歩く子供が空を指さし、ぼんやりと呟いた。
「母様、何なの……あれ」
「……っ!」
母親が子供を抱きかかえ、駆ける。しかし歪虚は――動かない。
だが皇帝はこの事態を緊急に対処するべきと判断。
港町周辺に控えていた師団と魔導アーマーを集め、睨みあいを始めた。
当然英霊や精霊達も顕現し、歪虚に対峙するべく陣形をとる。
その時――歪虚の一体が音もなく帝国軍に接近した。
(ああ、ようやく帰れた! 大切な国に……! 皆が無事で嬉しいよ。聞いてくれよ、リアルブルーの宇宙で変な歪虚に遭遇してさ……)
歪虚の中にある「何か」が嬉しそうに笑みながら手を伸ばす。
これほどの軍勢が集まってくれたのだ、きっと自分達を心配して迎えに来てくれたのだと思いながら。
だが、それは決して歓待などではない。
ある師団長の「歪虚接近を確認! 撃てっ!!」との号令とともに魔導アーマーが次々と砲弾を発射。
前方に構えていたハンターや帝国軍兵士、精霊らも武器を手に一気に襲い掛かる。
(な、なんで。なんでだよ。自分達、何もしてないじゃないか。ただ近寄っただけなのに!)
彼が怯えるともうひとつの脳が彼に囁く。
『お前は悪くない。歪虚によってあいつらは操られ、英雄たるお前を討たんとしているのだ。愛する者と国を守るためには奴らを鎮圧し……元通りにするしかナイ』
(そうか、皆は歪虚にやられて……わかったよ。そうするしかないんだね、帰るためには……)
「自分」はそう結論付けると、かつて愛していた仲間達へ銃を向けた。
海に映るその姿が歪虚めいた姿になっていることに全く気づかずに――。
●それは突然、侵食する海のように
それは、とある依頼がきっかけだった。
リアルブルーの宇宙に現れた巨大な狂気型歪虚の始末。
奴を倒すために自分たちはユニットで空を駆り、思う存分火力を叩き込んでいつも通り仕事を終わらせたんだ。
だけどその時……機体に何かが張り付いた。腐肉のような、生物のような、何かが。
(汚いな、まぁ歪虚の死骸の一部ならそのうち消えるだろ)
そう思った自分はいつものように帰投しようと艦に向かう。――だが、その時。
「う、うわああっ! な、なんだよこれえええッ!!?」
仲間の悲鳴が通信機を通して耳をつんざかんばかりに響いた。
「お、おい。どうしたんだ、何があった?」
「た、タスケテくれ……俺のか、らだが……侵されてイく……」
「へ? 何を言っているんだ。まさか歪虚化なんてしてるとか冗談抜かすなよ? それより予定時間よりも長く出ているんだ、早く帰投しなけりゃ怒られんぞ」
メインカメラを仲間の機体に向ける。
すると――先ほどまで角ばったロボット然としていた機体が、ない。
ただ肉のような有機的な質感を持つ機械めいた造形の何かが……こちらを睨みつけるように巨大な単眼を向けた。
「くっ、新手か? 仕方ねえ、こいつもぶっ潰してやる!」
「了解、さっさと倒して帰還するよ。こっちはそろそろ弾薬が切れそうなんだ。時間はかけらんない!」
「ま、新型の歪虚なら戦闘報告に特別報酬がつくかもしれん。それを楽しみに倒させていただきますよっと」
自分はアサルトライフルを「それ」に向け、牽制するように連射した。
当然、他の仲間もブレードによる近接攻撃を叩き込み、後方から砲撃を撃つ。
もう少しでその単眼が潰れ、消えると誰もが思ったその時。
「いやっ! 何よ……これえっ!」
「な、何も見えん……何が起こっている!?」
友軍機から次々と聞こえてくる悲鳴。
そこで自分は見てしまった。友軍機に付着した腐肉が——仲間達を呑み込んでいる姿を。
――ああ、そういうことだったのか。
キャノピーを覆う硝子をすり抜けるように、腐肉が俺の膝にびちゃりと落ちる。
そしてそれは意志を持つように「ぴぃ」と鳴くと皮膚をずるりと広げて俺の頭に縋りつき、俺の体をじわじわと侵食し始めた。
……自分はまず脳をやられたのか?
不思議と恐怖はなくて、むしろ当たり前のように思えて。そのうちに意識を失った。この言葉を、最後に。
(ああ、できれば帰りたかった……あの世界、あの国へ……)
●転移先、それは帰りたい場所
それはうららかな春の日のことだった。
ゾンネンシュトラール帝国の港町の空に突然現れた無数の歪虚。
それらは狂気型歪虚に近い姿をしていたが、フォルムそのものはリアルブルーや帝国で生産されている機動兵器によく似ている。
しかしそれは、じっとこちらをみているだけで何もするわけでもない。
そんな不気味な風景に街を歩く子供が空を指さし、ぼんやりと呟いた。
「母様、何なの……あれ」
「……っ!」
母親が子供を抱きかかえ、駆ける。しかし歪虚は――動かない。
だが皇帝はこの事態を緊急に対処するべきと判断。
港町周辺に控えていた師団と魔導アーマーを集め、睨みあいを始めた。
当然英霊や精霊達も顕現し、歪虚に対峙するべく陣形をとる。
その時――歪虚の一体が音もなく帝国軍に接近した。
(ああ、ようやく帰れた! 大切な国に……! 皆が無事で嬉しいよ。聞いてくれよ、リアルブルーの宇宙で変な歪虚に遭遇してさ……)
歪虚の中にある「何か」が嬉しそうに笑みながら手を伸ばす。
これほどの軍勢が集まってくれたのだ、きっと自分達を心配して迎えに来てくれたのだと思いながら。
だが、それは決して歓待などではない。
ある師団長の「歪虚接近を確認! 撃てっ!!」との号令とともに魔導アーマーが次々と砲弾を発射。
前方に構えていたハンターや帝国軍兵士、精霊らも武器を手に一気に襲い掛かる。
(な、なんで。なんでだよ。自分達、何もしてないじゃないか。ただ近寄っただけなのに!)
彼が怯えるともうひとつの脳が彼に囁く。
『お前は悪くない。歪虚によってあいつらは操られ、英雄たるお前を討たんとしているのだ。愛する者と国を守るためには奴らを鎮圧し……元通りにするしかナイ』
(そうか、皆は歪虚にやられて……わかったよ。そうするしかないんだね、帰るためには……)
「自分」はそう結論付けると、かつて愛していた仲間達へ銃を向けた。
海に映るその姿が歪虚めいた姿になっていることに全く気づかずに――。
解説
――あなたはキカイごと歪虚に取り込マレマシタ。それは波に揺らぐ姿が示す通り、変わらぬ事実デス。
目的
帝国への帰還を妨害する軍と精霊達の壊滅
戦場
ゾンネンシュトラール帝国の港町
範囲は75×75スクエア程度で地形は平坦
敵軍情報
魔導アーマー量産機15機:主に後方支援を担当
魔導アーマーヘイムダルならびにプラヴァー各10機:前衛で攻撃を担当
帝国軍兵士:ほとんどが覚醒者で総勢100名。うち20名がグリフォンに搭乗。
ハンター:中堅クラスの者が30名、ベテランクラスが20名
精霊:
フリーデリーケ・カレンベルク
絶火の騎士。風属性で攻撃に特化。
斧による麻痺効果付き攻撃だけではなく、投げナイフや広範囲を巻き込む雷撃を用いる。
フィー・フローレ
回復能力に特化した精霊。
広範囲にわたる高威力回復に加え、瀕死状態の者さえも回復可能。
しかし体が脆いため、ほぼ前に出ることはない。
ローザリンデ
帝国の自然精霊を纏める光の精霊。刀を扱う。
浄化により一時的に広範囲の歪虚に移動不可を付与する能力を持つ。
また、扇状に光のマテリアルを放射することもできる。
葵(もしくはメイシュイ)
フィーの親友。水の壁を造る防衛力に長けた精霊。中衛から前衛にかけて防御壁を張る。
グラン・ヴェル
砂の精霊。サイズ2で巨大な拳で殴るほか、地面に潜ったり瓦礫や岩を投げるなど様々な攻撃手段をとる。
友軍情報
R7エクスシアのような何か×3機
主にライフルで中距離から支援。
ダインスレイブのような何か×2機
主に砲撃で支援。
※いずれも歪虚により意思疎通が可能になっているため行動指示が可能
※PC側は歪虚により並の魔導アーマーでは歯がたたないほど強化されている
※ユニット未所有でも「ユニットを歪虚が自分の体に取り込ませた」という設定であれば生身参加可能。見た目異形ですが。
目的
帝国への帰還を妨害する軍と精霊達の壊滅
戦場
ゾンネンシュトラール帝国の港町
範囲は75×75スクエア程度で地形は平坦
敵軍情報
魔導アーマー量産機15機:主に後方支援を担当
魔導アーマーヘイムダルならびにプラヴァー各10機:前衛で攻撃を担当
帝国軍兵士:ほとんどが覚醒者で総勢100名。うち20名がグリフォンに搭乗。
ハンター:中堅クラスの者が30名、ベテランクラスが20名
精霊:
フリーデリーケ・カレンベルク
絶火の騎士。風属性で攻撃に特化。
斧による麻痺効果付き攻撃だけではなく、投げナイフや広範囲を巻き込む雷撃を用いる。
フィー・フローレ
回復能力に特化した精霊。
広範囲にわたる高威力回復に加え、瀕死状態の者さえも回復可能。
しかし体が脆いため、ほぼ前に出ることはない。
ローザリンデ
帝国の自然精霊を纏める光の精霊。刀を扱う。
浄化により一時的に広範囲の歪虚に移動不可を付与する能力を持つ。
また、扇状に光のマテリアルを放射することもできる。
葵(もしくはメイシュイ)
フィーの親友。水の壁を造る防衛力に長けた精霊。中衛から前衛にかけて防御壁を張る。
グラン・ヴェル
砂の精霊。サイズ2で巨大な拳で殴るほか、地面に潜ったり瓦礫や岩を投げるなど様々な攻撃手段をとる。
友軍情報
R7エクスシアのような何か×3機
主にライフルで中距離から支援。
ダインスレイブのような何か×2機
主に砲撃で支援。
※いずれも歪虚により意思疎通が可能になっているため行動指示が可能
※PC側は歪虚により並の魔導アーマーでは歯がたたないほど強化されている
※ユニット未所有でも「ユニットを歪虚が自分の体に取り込ませた」という設定であれば生身参加可能。見た目異形ですが。
マスターより
こんにちは、ことねです。
この度めでたく思念を貪られまして
エイプリルフールにはとびきりの悪夢を……と思い、ダークな物語を紡ぐことにしました。
あと久しぶりーな精霊も登場させるいい機会かなと。
え、どこかで見たような話? そんなことは気にしてはいけないのです。
皆さんはただ帰りたいだけなんです。元の生活に戻りたいだけ。
その純粋な想いが届くかは不明ですが、脳が操作され戦うしか道がないという状況です。
つまりは戦闘風にみせかけた心情メインの物語です。
なのでどなたでも楽しめるかと思います。ユニットなしでも問題なし!
それに夢の中のお話ですので! 殺し愛好きな方はよろしければぜひご参加クダサイマセ。
この度めでたく思念を貪られまして
エイプリルフールにはとびきりの悪夢を……と思い、ダークな物語を紡ぐことにしました。
あと久しぶりーな精霊も登場させるいい機会かなと。
え、どこかで見たような話? そんなことは気にしてはいけないのです。
皆さんはただ帰りたいだけなんです。元の生活に戻りたいだけ。
その純粋な想いが届くかは不明ですが、脳が操作され戦うしか道がないという状況です。
つまりは戦闘風にみせかけた心情メインの物語です。
なのでどなたでも楽しめるかと思います。ユニットなしでも問題なし!
それに夢の中のお話ですので! 殺し愛好きな方はよろしければぜひご参加クダサイマセ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/12 10:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/04/06 04:40:02 |
|
![]() |
相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/04/07 11:36:15 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/04/06 13:42:44 |