ゲスト
(ka0000)
【AP】甘く滴る揺籠の柘榴
マスター:凪池シリル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- サポート
- 現在1人 / 0~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/04/16 22:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●例文です
目を覚まそうとしたら何も見えなかったし身体も動かなかった。
「ふむ?」
声は出た。と共に身じろぎすると多少は動く……というか、固定範囲が分かった。腹の上で腕を纏めるようにしてそこから腰回りと寝具を留められている。
……むしろ良くこの状態でこれまでぐっすり寝てたな私? 思わずそんなことに感心してしまった。
ガチャリと音がする。ドアが開く音。視覚が無い分鋭敏に反応してしまった。人の気配。反応したことに反応したようだった。
「あ、リッキィ起きたのか。おはよう」
「……シュン?」
聴きなれた声。愛する彼の声は何事も起きてないかの如く優しく柔らかだった。
彼の声。音からおぼろげに感じるドアの位置。ベッドの感触。つまりここは、私たちが住んでるいつもの部屋か。そんな気がしてきた。
そのまま、近寄る足音。私の横たわる寝具が軽くギシリと軋みを立て、一部が沈むこむ気配。
……重ねられる体温の感触。吐息。
「シュン?」
「おう」
「これ、君?」
「うん。あ、飯とかは俺がやるから気にするなよ?」
……問いかければ彼の返答はごく当然、日常の一幕です、みたいな調子で。ちなみにこんなのは我々は別に良くやっているなどということは無い。
まあ要するに、何か彼の中で溢れちゃったんだろう。
実の所、私が彼の何が最も愛しいって、彼がまた私を愛するに至れたことそのものだ。
家族、いや生きる意味も同然と慕い己を育て上げた存在に裏切られた挙句に復讐すら許されず彼らは勝手に自滅した。それこそ生まれた価値を根こそぎ失いかねないその壮絶な体験をもって、また誰かを愛せるところまでよくぞ立ち直ったと思う。……その対象に自分が選ばれるなんて、なんとも誇らしいじゃないか。私が彼の元を離れなかったのは、単純な合理思考──まあ、その時はそれだけだと思ってた、かもしれないが──に基づくものだったというのに。
ただそうは言ったって、壮絶な傷跡は壮絶だ。新たな幸せを得たからって消えるものでも無い。
で、彼はふいにそれに耐えきれなくなったわけだ。全てを失って一人になった自分を思い出してたまらなく不安に襲われる。
彼が何を恐れてこんなことをしでかしたかは容易に推測可能であるがゆえに、怒る気になれなかった。
「……別に、逃げないよ?」
言ってやると、胸の上で彼がもぞりと動いた。
「……ゴメン」
呟かれた言葉は、苦しそうで、泣きそうだった。
やっぱり、分かってるけど。それがどうしても信じられないからこんなことをするんだって。
私じゃなくて、彼自身が。
言われなくても分かってるけど拗れて拗れてどうしようもなくて、それでこんな形で甘えてる。
彼が今どうしているかと言えば、私の胸の上に頭を乗せて、ゆっくりと呼吸している。
……ここまでしておいて、やりたいことはただくっつきたいそれだけらしい。
ああ、なんかもう、大分キテるんだな今回は。仕方ないか。
結局のところ、私の気持ちは「まあいいんだけど」から動かないのだった。私だって、彼にくっつかれているのは正直気持ちが良いし──私も大概、彼に参ってはいるのだ。
ただ。
「ええと、トイレ行きたい」
「……本当に、どうしても今?」
「いや、白状すると本当にそうなったら外してくれるかの確認だけど。外してくれるってことでいいのかな」
「……まあ、そういう趣味はあんまりねえし。俺も」
そっか。
そこさえどうにかなるなら、いよいよもう、別にいいか。
──気のすむまで君の好きにして。
●例文です
目を覚まそうとしたら何も見えなかったし身体も動かなかった。
「ふむ?」
声は出た。と共に身じろぎすると多少は動く……というか、固定範囲が分かった。腹の上で腕を纏めるようにしてそこから腰回りと寝具を留められている。
……むしろ良くこの状態でこれまでぐっすり寝てたな私? 思わずそんなことに感心してしまった。
ガチャリと音がする。ドアが開く音。視覚が無い分鋭敏に反応してしまった。人の気配。反応したことに反応したようだった。
「あ、リッキィ起きたのか。おはよう」
「……シュン?」
聴きなれた声。愛する彼の声は何事も起きてないかの如く優しく柔らかだった。
彼の声。音からおぼろげに感じるドアの位置。ベッドの感触。つまりここは、私たちが住んでるいつもの部屋か。そんな気がしてきた。
そのまま、近寄る足音。私の横たわる寝具が軽くギシリと軋みを立て、一部が沈むこむ気配。
……重ねられる体温の感触。吐息。
「シュン?」
「おう」
「これ、君?」
「うん。あ、飯とかは俺がやるから気にするなよ?」
……問いかければ彼の返答はごく当然、日常の一幕です、みたいな調子で。ちなみにこんなのは我々は別に良くやっているなどということは無い。
まあ要するに、何か彼の中で溢れちゃったんだろう。
実の所、私が彼の何が最も愛しいって、彼がまた私を愛するに至れたことそのものだ。
家族、いや生きる意味も同然と慕い己を育て上げた存在に裏切られた挙句に復讐すら許されず彼らは勝手に自滅した。それこそ生まれた価値を根こそぎ失いかねないその壮絶な体験をもって、また誰かを愛せるところまでよくぞ立ち直ったと思う。……その対象に自分が選ばれるなんて、なんとも誇らしいじゃないか。私が彼の元を離れなかったのは、単純な合理思考──まあ、その時はそれだけだと思ってた、かもしれないが──に基づくものだったというのに。
ただそうは言ったって、壮絶な傷跡は壮絶だ。新たな幸せを得たからって消えるものでも無い。
で、彼はふいにそれに耐えきれなくなったわけだ。全てを失って一人になった自分を思い出してたまらなく不安に襲われる。
彼が何を恐れてこんなことをしでかしたかは容易に推測可能であるがゆえに、怒る気になれなかった。
「……別に、逃げないよ?」
言ってやると、胸の上で彼がもぞりと動いた。
「……ゴメン」
呟かれた言葉は、苦しそうで、泣きそうだった。
やっぱり、分かってるけど。それがどうしても信じられないからこんなことをするんだって。
私じゃなくて、彼自身が。
言われなくても分かってるけど拗れて拗れてどうしようもなくて、それでこんな形で甘えてる。
彼が今どうしているかと言えば、私の胸の上に頭を乗せて、ゆっくりと呼吸している。
……ここまでしておいて、やりたいことはただくっつきたいそれだけらしい。
ああ、なんかもう、大分キテるんだな今回は。仕方ないか。
結局のところ、私の気持ちは「まあいいんだけど」から動かないのだった。私だって、彼にくっつかれているのは正直気持ちが良いし──私も大概、彼に参ってはいるのだ。
ただ。
「ええと、トイレ行きたい」
「……本当に、どうしても今?」
「いや、白状すると本当にそうなったら外してくれるかの確認だけど。外してくれるってことでいいのかな」
「……まあ、そういう趣味はあんまりねえし。俺も」
そっか。
そこさえどうにかなるなら、いよいよもう、別にいいか。
──気のすむまで君の好きにして。
解説
●で、なんなの
つまり相思相愛のヤンデレと言いますか。メリバ? なんかこう、愛してるから××したい。やるお前は確実にヤバいが割と平気そうに受け入れる君もちょっと怖いよね、と。
本人たちは幸福以外の何物も感じてないけど傍目にちょっと背筋にヒュン、とくるようなそんな愛情が見たい。
やだなあ夢オチですよ? 夢オチですから? ねえ?
ただまあ、当然蔵倫的にアウトなものは描写できませんので、はい。そこはよろしくお願いいたします。
というか例文の「ここまでやっといてただくっつきたい」に分かる通りですね。凪池はこう、「がっついてないのが余計に拗れた執着を感じる」とか「ネクタイ締めるとか袖を止めるとか、脱いでるよりむしろ『かっちり着込むのが完成』する瞬間が好き」とか「資料一緒に見るだけで無駄に肩組んだりやたらとくっつくのに本人同士は友情以外の何とも思ってないのが最高」とか、何故か「突き詰める程蔵倫からは離れていく性癖」って感じで半周しちゃってる人間なので、あんまそっち方面を期待しても普通の人にとっては大したことにならない気がします。
勿論この性癖暴露迄がAPだよ?
あ、念のため言いますがNPCは凪池が管理できる人のみでお願いします。
内容が内容なので名称無しの匂わせとかでも他のマスターさまや公式のは却下です。勘弁してください。ダメゼッタイ。
つまり相思相愛のヤンデレと言いますか。メリバ? なんかこう、愛してるから××したい。やるお前は確実にヤバいが割と平気そうに受け入れる君もちょっと怖いよね、と。
本人たちは幸福以外の何物も感じてないけど傍目にちょっと背筋にヒュン、とくるようなそんな愛情が見たい。
やだなあ夢オチですよ? 夢オチですから? ねえ?
ただまあ、当然蔵倫的にアウトなものは描写できませんので、はい。そこはよろしくお願いいたします。
というか例文の「ここまでやっといてただくっつきたい」に分かる通りですね。凪池はこう、「がっついてないのが余計に拗れた執着を感じる」とか「ネクタイ締めるとか袖を止めるとか、脱いでるよりむしろ『かっちり着込むのが完成』する瞬間が好き」とか「資料一緒に見るだけで無駄に肩組んだりやたらとくっつくのに本人同士は友情以外の何とも思ってないのが最高」とか、何故か「突き詰める程蔵倫からは離れていく性癖」って感じで半周しちゃってる人間なので、あんまそっち方面を期待しても普通の人にとっては大したことにならない気がします。
勿論この性癖暴露迄がAPだよ?
あ、念のため言いますがNPCは凪池が管理できる人のみでお願いします。
内容が内容なので名称無しの匂わせとかでも他のマスターさまや公式のは却下です。勘弁してください。ダメゼッタイ。
マスターより
凪池です。
APはどろどろのお砂糖をお届けします。
拗らせ男子連動最終章。いやまて拗らせ方の土俵が違う。
今回のタイトルはあれですね。単に語感が大好き過ぎて採用しただけであんまり曲事態とは関係ないですね。
まあそんな感じで、羽ばたくように夢見るように堕ちていく皆さんをお待ちしています。
よろしくお願いします。
APはどろどろのお砂糖をお届けします。
拗らせ男子連動最終章。いやまて拗らせ方の土俵が違う。
今回のタイトルはあれですね。単に語感が大好き過ぎて採用しただけであんまり曲事態とは関係ないですね。
まあそんな感じで、羽ばたくように夢見るように堕ちていく皆さんをお待ちしています。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/15 06:21
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- 雨音に微睡む玻璃草(ka4538)