ゲスト
(ka0000)
とある小さな村の危機
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/04/28 07:30
オープニング
●
世界が破滅するかもしれない脅威。
王国に攻め寄せる傲慢王の軍勢。
各地で大きな争いが続き――それも、世界そのものを揺るがすような戦い。
そんな激戦の中、とあるハンターオフィスの支部に小さく依頼が張り出された。
王国アスランド地方の小さい村からの依頼だ。
依頼内容は『ゴブリンの襲来から村を守って欲しい』というものだ。
「報酬は……少ないです。これは村から拠出できる資金が無いという事で……」
ハンターオフィスの受付嬢が申し訳なさそうに言った。
仕方がないでは済まされないだろう。ゴブリンとはいえ、敵は容赦なく襲い掛かってくる。
命を懸けた戦いへの対価は……お世辞にも見合ったものではなかった。
「依頼主の村は、ある貴族が治めている領地内ではあるのですが……傲慢との戦いで、小さい村に気にかけている余裕はないとの事です」
王国は今、傲慢歪虚との戦いに集中しているのだ。
国が滅びてしまえば、村があってもなくても意味がない――領主である貴族は、救いを求める村長に、そう言い放ったそうだ。
「村から集団で避難するという方法もあったかもしれませんが、やはり、住み慣れた地を離れたくないという人もいるみたいです」
貧しい土地であっても、そこが故郷なら、離れたくないというのが心情だろう。
それに、集団避難した後の事も考えるなら、気持ちが進まないもの。
だとしてもだ……やはり、こういうご時世。
「素直に避難すればいいと思いますけど」
ボソっと受付嬢の心の声が呟きとなった。
上司に聞かれていれば叱責ものだったろうが、どうやら、誰にも聞こえなかったようだ。
「それでは、この依頼をお受けする場合は、この用紙にご記入下さい」
満面な営業スマイルを受付嬢が魅せてきたのであった。
●
大峡谷に押しやられていた亜人達の中に、ある“伝説”があった。
昔の話ではない。人間でいうならば、どこぞの不良が引き起こした事件を、後になって“伝説”と呼ぶのと同じような次元の話だ。
“伝説”の話は、まず、1匹のゴブリンが偶然にも強大な力を手にする所から始まる。
やがて、志を同じくする腹心を得、戦力となる多数の配下を持つようになった。そして、大峡谷から南下して、人間共に一矢報いた……。
あるゴブリン共は大峡谷に押し込められながらも、そんな英雄譚を語っていた。
自分達もいつかそんな“伝説”を作ってやろうと。
そして、それは、ひょんな所から現実味を帯びた。
「この力があれば、人間共から全てを奪う事が出来る!」
煌々と照らす焚火をバックに、1体のゴブリンだったものが宣言していた。
そのゴブリンは、堕落者であった。
傲慢歪虚に唆されて、契約した哀れなゴブリン――だが、そんな事を、このゴブリンが認識するはずがない。
「武勲をあげよ! そうすれば、この力、分け与えよう!」
作り出した炎球にゴブリン共は一斉に歓声をあげた。
特別な働きをした者には、堕落者であり、群れの長であるその者から“契約”を結べるのだ。
そうすれば、力を手に入れる事が出来る。
「この力は、病気や飢えすらも、超越できる。私は、私に相応しい仲間を欲しているのだ!」
再び湧き上がる歓声。
長の仲間になるまでは、使い捨てのようなものだ。それでも、ゴブリン共は強大な力を持つ長に付いていくしかない。
「“伝説”の再来だ!」
傲慢小鬼が指さした先には、人間が住む小さい村が一望できた。
まずは、そこを蹂躙し、勢力を整えた後、豊かな土地を求め、さらに南下する。
全てを自分達が手にする為に。
●
小さい村の住民達は、村の周囲に時折、姿を現すゴブリンの姿に怯えていた。
村は痩せた土地で細々と農業を営んでいる。北よりな為か、気候は寒い日が続く。
そんな訳で、この時期、村の働き手は出稼ぎに出ている。村に残っているのは年寄りや女子供ばかりだ。
「子供が乗り越えられる程度の柵じゃ、すぐに侵入してきちまう!」
「この前、貴重な家畜を盗られた! 今頃、奴らの餌だ!」
「今日明日にも襲ってくるかもしれない……もう、どうしようない」
村人らは、村長の家に集まっていた。
村長の家は、治めている貴族が訪問した時の為に、少し大きく作ってあるので、集会所兼避難所代わりになっているのだ。
「もうじき、ハンター達がきっと、来てくれるはずだ」
「でも、戦いで村が破壊されたら……それだけで、もう、大変な出費だ!」
戦闘になっても家は無事という保証はどこにもない。
第一、相手はゴブリンだ。すべてを奪っていく略奪者なのだ。形ある物が残っている方が珍しいかもしれない。
「……私、死にたくない。ゴブリンに殺されるなんて……考えただけで嫌!」
「で、では、ハンター達には、出来る限り、村への損害を少なくするようにお願いしよう」
次から次に訴える村人に、村長は冷や汗をタオルで拭きながら答える。
あんまり、要求ばかり多くなって、ハンターが帰ってしまわないか、不安なのだ。
「守ってくれるのはいいけどさ。根本的にはゴブリン共を殲滅して貰わなきゃいけねーじゃん。大丈夫かよ?」
「確かに、その通りですね……それも、ハンター達にお願いするしか……」
自分達に置かれた立場というものを理解していない村人達からの要望に、村長は思わず天井を見上げる。
もし……出来る事ならば、この村から引っ越したいものだと……。
世界が破滅するかもしれない脅威。
王国に攻め寄せる傲慢王の軍勢。
各地で大きな争いが続き――それも、世界そのものを揺るがすような戦い。
そんな激戦の中、とあるハンターオフィスの支部に小さく依頼が張り出された。
王国アスランド地方の小さい村からの依頼だ。
依頼内容は『ゴブリンの襲来から村を守って欲しい』というものだ。
「報酬は……少ないです。これは村から拠出できる資金が無いという事で……」
ハンターオフィスの受付嬢が申し訳なさそうに言った。
仕方がないでは済まされないだろう。ゴブリンとはいえ、敵は容赦なく襲い掛かってくる。
命を懸けた戦いへの対価は……お世辞にも見合ったものではなかった。
「依頼主の村は、ある貴族が治めている領地内ではあるのですが……傲慢との戦いで、小さい村に気にかけている余裕はないとの事です」
王国は今、傲慢歪虚との戦いに集中しているのだ。
国が滅びてしまえば、村があってもなくても意味がない――領主である貴族は、救いを求める村長に、そう言い放ったそうだ。
「村から集団で避難するという方法もあったかもしれませんが、やはり、住み慣れた地を離れたくないという人もいるみたいです」
貧しい土地であっても、そこが故郷なら、離れたくないというのが心情だろう。
それに、集団避難した後の事も考えるなら、気持ちが進まないもの。
だとしてもだ……やはり、こういうご時世。
「素直に避難すればいいと思いますけど」
ボソっと受付嬢の心の声が呟きとなった。
上司に聞かれていれば叱責ものだったろうが、どうやら、誰にも聞こえなかったようだ。
「それでは、この依頼をお受けする場合は、この用紙にご記入下さい」
満面な営業スマイルを受付嬢が魅せてきたのであった。
●
大峡谷に押しやられていた亜人達の中に、ある“伝説”があった。
昔の話ではない。人間でいうならば、どこぞの不良が引き起こした事件を、後になって“伝説”と呼ぶのと同じような次元の話だ。
“伝説”の話は、まず、1匹のゴブリンが偶然にも強大な力を手にする所から始まる。
やがて、志を同じくする腹心を得、戦力となる多数の配下を持つようになった。そして、大峡谷から南下して、人間共に一矢報いた……。
あるゴブリン共は大峡谷に押し込められながらも、そんな英雄譚を語っていた。
自分達もいつかそんな“伝説”を作ってやろうと。
そして、それは、ひょんな所から現実味を帯びた。
「この力があれば、人間共から全てを奪う事が出来る!」
煌々と照らす焚火をバックに、1体のゴブリンだったものが宣言していた。
そのゴブリンは、堕落者であった。
傲慢歪虚に唆されて、契約した哀れなゴブリン――だが、そんな事を、このゴブリンが認識するはずがない。
「武勲をあげよ! そうすれば、この力、分け与えよう!」
作り出した炎球にゴブリン共は一斉に歓声をあげた。
特別な働きをした者には、堕落者であり、群れの長であるその者から“契約”を結べるのだ。
そうすれば、力を手に入れる事が出来る。
「この力は、病気や飢えすらも、超越できる。私は、私に相応しい仲間を欲しているのだ!」
再び湧き上がる歓声。
長の仲間になるまでは、使い捨てのようなものだ。それでも、ゴブリン共は強大な力を持つ長に付いていくしかない。
「“伝説”の再来だ!」
傲慢小鬼が指さした先には、人間が住む小さい村が一望できた。
まずは、そこを蹂躙し、勢力を整えた後、豊かな土地を求め、さらに南下する。
全てを自分達が手にする為に。
●
小さい村の住民達は、村の周囲に時折、姿を現すゴブリンの姿に怯えていた。
村は痩せた土地で細々と農業を営んでいる。北よりな為か、気候は寒い日が続く。
そんな訳で、この時期、村の働き手は出稼ぎに出ている。村に残っているのは年寄りや女子供ばかりだ。
「子供が乗り越えられる程度の柵じゃ、すぐに侵入してきちまう!」
「この前、貴重な家畜を盗られた! 今頃、奴らの餌だ!」
「今日明日にも襲ってくるかもしれない……もう、どうしようない」
村人らは、村長の家に集まっていた。
村長の家は、治めている貴族が訪問した時の為に、少し大きく作ってあるので、集会所兼避難所代わりになっているのだ。
「もうじき、ハンター達がきっと、来てくれるはずだ」
「でも、戦いで村が破壊されたら……それだけで、もう、大変な出費だ!」
戦闘になっても家は無事という保証はどこにもない。
第一、相手はゴブリンだ。すべてを奪っていく略奪者なのだ。形ある物が残っている方が珍しいかもしれない。
「……私、死にたくない。ゴブリンに殺されるなんて……考えただけで嫌!」
「で、では、ハンター達には、出来る限り、村への損害を少なくするようにお願いしよう」
次から次に訴える村人に、村長は冷や汗をタオルで拭きながら答える。
あんまり、要求ばかり多くなって、ハンターが帰ってしまわないか、不安なのだ。
「守ってくれるのはいいけどさ。根本的にはゴブリン共を殲滅して貰わなきゃいけねーじゃん。大丈夫かよ?」
「確かに、その通りですね……それも、ハンター達にお願いするしか……」
自分達に置かれた立場というものを理解していない村人達からの要望に、村長は思わず天井を見上げる。
もし……出来る事ならば、この村から引っ越したいものだと……。
解説
●目的
村の防衛
●内容
村に襲撃してくるゴブリンを迎撃する
また、可能であれば以下の点も留意の事
・建物等に被害が出ないように敵味方識別不可の範囲スキルの使用は控える
・襲撃してきたゴブリンの群れを殲滅させる
・村人達への人的被害を抑える
●村
20数軒から成る小さい村。中心部には村長の屋敷がある
村長の屋敷は大きく、村人らを全員一時避難できる
村人らの数は50人程度(出稼ぎには同人数出ている。依頼中に帰ってくる事はない)で村長の家に集まっている
ハンター達が村に到着後、ゴブリンの襲撃が開始されます
ハンター達の作戦方針に村人達はある程度、従います
・周囲イメージ
ABCDEFGHIJ
1谷谷谷谷谷谷谷谷谷谷
2森森森森森川森森森森
3林林林林林川林林林林
4丘丘□□□川□□□□
5丘丘□□村川□□□□
6丘丘□□□川□□□□
7丘丘□□□川□□□□
8丘丘□□□川□□□□
9丘丘□□□川□□□□
※ハンター初期位置は『村』
□:裸地もしくは休耕地
丘:周囲よりも高い丘。村を見渡せる
川:人の腰の高さ位の深さがある川。谷に流れている
村:村
森・林:針葉樹林帯
谷:断崖絶壁(判定上の理由により侵入不可)
●敵勢力
傲慢小鬼 数体 サイズ1
傲慢に属する堕落者。傲慢の特有の能力、いずれかが使用できるが強度は1~2
小鬼を【強制】で指揮する者もいる。小鬼らが敗走すると自分達も逃げ出す
小鬼 多数 サイズ1
粗末な武器を振り回すゴブリン共。
依頼難易度調整の都合上、依頼参加者の平均レベル(1桁繰り上げ)の数が出現する
1ラウンドに6体以上倒されると士気が崩壊し、逃走を始める
(PL情報)
傲慢小鬼は、二方向から村を攻めるつもり
村を蹂躙する事が主目的だが、村の抵抗次第だと物資の奪取を予定している
●他
傲慢小鬼と契約した傲慢歪虚は出現しません
村の防衛
●内容
村に襲撃してくるゴブリンを迎撃する
また、可能であれば以下の点も留意の事
・建物等に被害が出ないように敵味方識別不可の範囲スキルの使用は控える
・襲撃してきたゴブリンの群れを殲滅させる
・村人達への人的被害を抑える
●村
20数軒から成る小さい村。中心部には村長の屋敷がある
村長の屋敷は大きく、村人らを全員一時避難できる
村人らの数は50人程度(出稼ぎには同人数出ている。依頼中に帰ってくる事はない)で村長の家に集まっている
ハンター達が村に到着後、ゴブリンの襲撃が開始されます
ハンター達の作戦方針に村人達はある程度、従います
・周囲イメージ
ABCDEFGHIJ
1谷谷谷谷谷谷谷谷谷谷
2森森森森森川森森森森
3林林林林林川林林林林
4丘丘□□□川□□□□
5丘丘□□村川□□□□
6丘丘□□□川□□□□
7丘丘□□□川□□□□
8丘丘□□□川□□□□
9丘丘□□□川□□□□
※ハンター初期位置は『村』
□:裸地もしくは休耕地
丘:周囲よりも高い丘。村を見渡せる
川:人の腰の高さ位の深さがある川。谷に流れている
村:村
森・林:針葉樹林帯
谷:断崖絶壁(判定上の理由により侵入不可)
●敵勢力
傲慢小鬼 数体 サイズ1
傲慢に属する堕落者。傲慢の特有の能力、いずれかが使用できるが強度は1~2
小鬼を【強制】で指揮する者もいる。小鬼らが敗走すると自分達も逃げ出す
小鬼 多数 サイズ1
粗末な武器を振り回すゴブリン共。
依頼難易度調整の都合上、依頼参加者の平均レベル(1桁繰り上げ)の数が出現する
1ラウンドに6体以上倒されると士気が崩壊し、逃走を始める
(PL情報)
傲慢小鬼は、二方向から村を攻めるつもり
村を蹂躙する事が主目的だが、村の抵抗次第だと物資の奪取を予定している
●他
傲慢小鬼と契約した傲慢歪虚は出現しません
マスターより
●挨拶
いかがお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。
久々にゴブリン依頼を出してみました。
●攻略のヒント
敵の位置と襲来方向の推測が大事でしょうか。
あとは、逃がさないように、どう戦うか……大事だと思います。
関連NPCは付いていませんので、質問には答えられません!
いかがお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。
久々にゴブリン依頼を出してみました。
●攻略のヒント
敵の位置と襲来方向の推測が大事でしょうか。
あとは、逃がさないように、どう戦うか……大事だと思います。
関連NPCは付いていませんので、質問には答えられません!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/14 22:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/04/09 07:29:18 |
|
![]() |
相談 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/04/13 22:51:00 |