ゲスト
(ka0000)
【王戦】峡谷の戦い
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/04/19 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/03 09:00
オープニング
●
リゼリオから港町に戻った紡伎 希(kz0174)は、魔法陣偽装中のフライングシスティーナ号をドッグ外から見つめていた。
王国内の魔法研究所と協力して、船を飛ばすという。
作業は順調のようだ。近日中には試験を兼ねての飛行も予定していると、嬉しそうに騎士ノセヤが言っていた。
「……ノセヤ様は、空の研究所の話になると表情が明るいですよね」
「そ、そうですか?」
少し慌て気味にノセヤがこめかみの辺りを掻く。
所長が美人だとか、あの真面目なノセヤの事だから、女性より、きっと魔法の事だとか、影で色々と言われ放題なのを、きっと、ノセヤは知らない。
「兎に角です。王国東部に傲慢歪虚の軍勢が集結しています」
「もの凄い数だと聞いています」
傲慢歪虚であり、傲慢王イヴに最も近い存在と自称するミュール(kz0259)の仕業だ。
ミュールは無数の分体を作り、【変容】で簡易歪虚門を開く――そこから、傲慢歪虚を召喚している。
達が悪いのが、召喚された傲慢歪虚には、更に別の歪虚を召喚できるという能力を持つ事だ。
傲慢王族“シャー”が傲慢貴族“ファルズィーン”を召喚し、傲慢貴族は傲慢騎士“アスブ”や傲慢兵士“ピヤーダ”を召喚する。
数えるのも馬鹿らしい程の戦力になっているはずだ。
また、門からは傲慢巨象、傲慢戦車、傲慢幼女といった存在も出てきている。
もはや、ミュール軍と言っても過言ではないだろう。それだけで、王国軍を凌駕しているかもしれない。
「敵の数が多いのは分かっている事です。まだ、仕掛けては来ないでしょう」
「そのうち、仕掛けてくるでしょうか?」
「当然ですよ。傲慢歪虚は王都に必ず攻めてきます。それも、圧倒的な物量でと読んでます。彼らが傲慢――アイテルカイト――である限り」
歪虚としての性質が大きく変わる事はない。
特に今回は傲慢王の軍勢が敵なのだ。絶対的な差を見せつけてくるだろうとノセヤは予測していた。
「ただ、こちらもジッと待っている訳にもいかないですけど……」
ノセヤが苦笑を浮かべて希に一通の書類を手渡した。
サッと中身を確認する希。
書類には、敵戦力を推し量る威力偵察を実施する旨が書かれていた。
「血気盛んな者が多いのも事実。意味があって待機していても、魅せるというパフォーマンスが必要な人達がいるという事です」
「大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫ではないので、希さんをお呼びしました」
下手をすれば敵の大軍に襲われて全滅しかねない。
そうなれば、全体の士気にも関わる。
「分かりました。アルテミス小隊、威力偵察を行う王国軍を支援します」
「かなり、危険だと思いますが、よろしくお願いします」
こうして、その日のうちに、アルテミス小隊は陸路で現地へと向かうのであった。
●
王国東部のある森の中、威力偵察を強く訴えていた貴族の私兵隊が進んでいた。
アルテミス小隊は小隊長である希が、新たに配属された隊員達を率いて、貴族私兵隊の後方に陣を構える。
「深く入らないうちに帰って来てほしいです」
「ノゾミ隊長~。シチューが出来ましたよ~」
呟きながら森奥を見つめる希に、隊員が声を掛けた。
そろそろ昼食という事なのだろう。春の爽やかな風がシチューの香りを運ぶ。
「ありがとうございます」
希は“魔装の鞘”を大地に打ち込んで安定させると両手でシチューを大事そうに受け取る。
貧しい生活を過ごしてきた希にとって、食事を戴けるというのは尊い事なのだ。
「っほんと、うちの隊長は丁寧だよな~」
「おまけに可愛いし。俺、この隊に配属された時はどうしようかと思ったのによ」
「お前、切り替え早すぎだって」
隊員らが揶揄いあう風景も、今となったら慣れてきた所だ。
一度壊滅したアルテミス小隊の再出発は容易なものでなかった。覚醒者は存在自体が貴重であり、今、隊を構成するほとんどが非覚醒者だ。
逆に言うと、希が覚醒者だからこそ、隊員らの信頼もあるのかもしれない。
「隊長、そう言えば、そろそろ、ハンター達が到着するんじゃないですか?」
一人の隊員がそう告げる。
相手は傲慢歪虚なのだ。万が一の事を考えて、アルテミス小隊はハンターに同行依頼を出していた。
「そうですね」
「……隊長の笑顔、初めて見た気がする」
「え?」
隊員の唐突な言葉に驚く希。
知らず知らずのうちに顔に出ていたのか。
気恥ずかしくなって少し俯いた時だった。穏やかな時間を裂くように、悲鳴が響いた。
「総員、戦闘準備!」
シチューを丁寧に置きながら、希は命令を下すと“魔装の鞘”に手を触れる。
悲鳴は森の奥から聞こえて、こちらに迫ってくる。威力偵察に出ている貴族の私兵になにかあったのだろうか。
「た、助けてくれぇぇぇぇ!」
森の中から、ズタボロになった貴族が姿を現した。
恐らく、功を焦ったのだろう。幾人もの負傷兵と共に雪崩れ込むように陣へと入ってくる。
「追撃は!?」
「隊長、森の中にいっぱいいるぜぇ! やべぇよ!」
元猟師という隊員が目を細めながら叫ぶ。
貴族私兵が撤退しながら敵を引き連れてしまったようだ。
「物資を並べて壁にして下さい! 負傷者から先に撤退を!」
希は“魔装の鞘”を展開し、魔導剣弓状の武器を手に取った。
リゼリオから港町に戻った紡伎 希(kz0174)は、魔法陣偽装中のフライングシスティーナ号をドッグ外から見つめていた。
王国内の魔法研究所と協力して、船を飛ばすという。
作業は順調のようだ。近日中には試験を兼ねての飛行も予定していると、嬉しそうに騎士ノセヤが言っていた。
「……ノセヤ様は、空の研究所の話になると表情が明るいですよね」
「そ、そうですか?」
少し慌て気味にノセヤがこめかみの辺りを掻く。
所長が美人だとか、あの真面目なノセヤの事だから、女性より、きっと魔法の事だとか、影で色々と言われ放題なのを、きっと、ノセヤは知らない。
「兎に角です。王国東部に傲慢歪虚の軍勢が集結しています」
「もの凄い数だと聞いています」
傲慢歪虚であり、傲慢王イヴに最も近い存在と自称するミュール(kz0259)の仕業だ。
ミュールは無数の分体を作り、【変容】で簡易歪虚門を開く――そこから、傲慢歪虚を召喚している。
達が悪いのが、召喚された傲慢歪虚には、更に別の歪虚を召喚できるという能力を持つ事だ。
傲慢王族“シャー”が傲慢貴族“ファルズィーン”を召喚し、傲慢貴族は傲慢騎士“アスブ”や傲慢兵士“ピヤーダ”を召喚する。
数えるのも馬鹿らしい程の戦力になっているはずだ。
また、門からは傲慢巨象、傲慢戦車、傲慢幼女といった存在も出てきている。
もはや、ミュール軍と言っても過言ではないだろう。それだけで、王国軍を凌駕しているかもしれない。
「敵の数が多いのは分かっている事です。まだ、仕掛けては来ないでしょう」
「そのうち、仕掛けてくるでしょうか?」
「当然ですよ。傲慢歪虚は王都に必ず攻めてきます。それも、圧倒的な物量でと読んでます。彼らが傲慢――アイテルカイト――である限り」
歪虚としての性質が大きく変わる事はない。
特に今回は傲慢王の軍勢が敵なのだ。絶対的な差を見せつけてくるだろうとノセヤは予測していた。
「ただ、こちらもジッと待っている訳にもいかないですけど……」
ノセヤが苦笑を浮かべて希に一通の書類を手渡した。
サッと中身を確認する希。
書類には、敵戦力を推し量る威力偵察を実施する旨が書かれていた。
「血気盛んな者が多いのも事実。意味があって待機していても、魅せるというパフォーマンスが必要な人達がいるという事です」
「大丈夫なのでしょうか?」
「大丈夫ではないので、希さんをお呼びしました」
下手をすれば敵の大軍に襲われて全滅しかねない。
そうなれば、全体の士気にも関わる。
「分かりました。アルテミス小隊、威力偵察を行う王国軍を支援します」
「かなり、危険だと思いますが、よろしくお願いします」
こうして、その日のうちに、アルテミス小隊は陸路で現地へと向かうのであった。
●
王国東部のある森の中、威力偵察を強く訴えていた貴族の私兵隊が進んでいた。
アルテミス小隊は小隊長である希が、新たに配属された隊員達を率いて、貴族私兵隊の後方に陣を構える。
「深く入らないうちに帰って来てほしいです」
「ノゾミ隊長~。シチューが出来ましたよ~」
呟きながら森奥を見つめる希に、隊員が声を掛けた。
そろそろ昼食という事なのだろう。春の爽やかな風がシチューの香りを運ぶ。
「ありがとうございます」
希は“魔装の鞘”を大地に打ち込んで安定させると両手でシチューを大事そうに受け取る。
貧しい生活を過ごしてきた希にとって、食事を戴けるというのは尊い事なのだ。
「っほんと、うちの隊長は丁寧だよな~」
「おまけに可愛いし。俺、この隊に配属された時はどうしようかと思ったのによ」
「お前、切り替え早すぎだって」
隊員らが揶揄いあう風景も、今となったら慣れてきた所だ。
一度壊滅したアルテミス小隊の再出発は容易なものでなかった。覚醒者は存在自体が貴重であり、今、隊を構成するほとんどが非覚醒者だ。
逆に言うと、希が覚醒者だからこそ、隊員らの信頼もあるのかもしれない。
「隊長、そう言えば、そろそろ、ハンター達が到着するんじゃないですか?」
一人の隊員がそう告げる。
相手は傲慢歪虚なのだ。万が一の事を考えて、アルテミス小隊はハンターに同行依頼を出していた。
「そうですね」
「……隊長の笑顔、初めて見た気がする」
「え?」
隊員の唐突な言葉に驚く希。
知らず知らずのうちに顔に出ていたのか。
気恥ずかしくなって少し俯いた時だった。穏やかな時間を裂くように、悲鳴が響いた。
「総員、戦闘準備!」
シチューを丁寧に置きながら、希は命令を下すと“魔装の鞘”に手を触れる。
悲鳴は森の奥から聞こえて、こちらに迫ってくる。威力偵察に出ている貴族の私兵になにかあったのだろうか。
「た、助けてくれぇぇぇぇ!」
森の中から、ズタボロになった貴族が姿を現した。
恐らく、功を焦ったのだろう。幾人もの負傷兵と共に雪崩れ込むように陣へと入ってくる。
「追撃は!?」
「隊長、森の中にいっぱいいるぜぇ! やべぇよ!」
元猟師という隊員が目を細めながら叫ぶ。
貴族私兵が撤退しながら敵を引き連れてしまったようだ。
「物資を並べて壁にして下さい! 負傷者から先に撤退を!」
希は“魔装の鞘”を展開し、魔導剣弓状の武器を手に取った。
解説
●目的
希の生存及びアルテミス小隊の救出
●内容
傲慢歪虚の軍勢と戦うアルテミス小隊を救出させる
●状況
貴族私兵は全員が撤退済み
アルテミス小隊も撤退を開始したいが敵の攻勢が強く撤退できない
傲慢軍勢の数は不明だが、今依頼では無制限に出現する
●地形イメージ(上から見た図)
森□□谷谷□□☆
森□□谷谷□□□
森◆□橋橋□□□
森◆■谷谷□□□
森□□谷谷□□□
1スクエアはおおよそ10~15スクエアあるものとする
森:深い森(ここから傲慢軍勢が出現する)
□:裸地
橋:一人分の幅がある吊り橋
■:アルテミス小隊の陣地
☆:ハンター初期位置
◆:傲慢軍勢処置位置
谷:谷幅と同じ位深い谷
●味方勢力
紡伎 希(kz0174)
人物の詳細はNPCページを参照の事
“魔装”状態。鞘は背負っている
(魔装の性能が加味されて)それなりに強い方
アルテミス小隊員
非覚醒者の兵士達。十数人。それなりに腕はあるが傲慢歪虚相手だと分が悪い
●敵勢力
傲慢軍勢
一集団ごとに出現する。増援のタイミングは不明
傲慢貴族 一集団に最低1体以上
色とりどりな装飾品を身に纏う、漆黒の人型歪虚。サイズ1。
近接、射撃、魔法などあらゆる攻撃を高次元で繰り出してくる。
傲慢兵士 一集団に数体~十数体
フルフェイスを被ったような漆黒の人型歪虚。サイズ1。
剣や槍、弓、魔導銃っぽいもので攻撃を仕掛けてくる。
敵の詳細は過去依頼を参照して下さい。
●他
質問卓には希が答えます。
貴族私兵隊については、既に撤退が完了しているので、ハンター達が触れる必要性はありません
希の生存及びアルテミス小隊の救出
●内容
傲慢歪虚の軍勢と戦うアルテミス小隊を救出させる
●状況
貴族私兵は全員が撤退済み
アルテミス小隊も撤退を開始したいが敵の攻勢が強く撤退できない
傲慢軍勢の数は不明だが、今依頼では無制限に出現する
●地形イメージ(上から見た図)
森□□谷谷□□☆
森□□谷谷□□□
森◆□橋橋□□□
森◆■谷谷□□□
森□□谷谷□□□
1スクエアはおおよそ10~15スクエアあるものとする
森:深い森(ここから傲慢軍勢が出現する)
□:裸地
橋:一人分の幅がある吊り橋
■:アルテミス小隊の陣地
☆:ハンター初期位置
◆:傲慢軍勢処置位置
谷:谷幅と同じ位深い谷
●味方勢力
紡伎 希(kz0174)
人物の詳細はNPCページを参照の事
“魔装”状態。鞘は背負っている
(魔装の性能が加味されて)それなりに強い方
アルテミス小隊員
非覚醒者の兵士達。十数人。それなりに腕はあるが傲慢歪虚相手だと分が悪い
●敵勢力
傲慢軍勢
一集団ごとに出現する。増援のタイミングは不明
傲慢貴族 一集団に最低1体以上
色とりどりな装飾品を身に纏う、漆黒の人型歪虚。サイズ1。
近接、射撃、魔法などあらゆる攻撃を高次元で繰り出してくる。
傲慢兵士 一集団に数体~十数体
フルフェイスを被ったような漆黒の人型歪虚。サイズ1。
剣や槍、弓、魔導銃っぽいもので攻撃を仕掛けてくる。
敵の詳細は過去依頼を参照して下さい。
●他
質問卓には希が答えます。
貴族私兵隊については、既に撤退が完了しているので、ハンター達が触れる必要性はありません
マスターより
●挨拶
おはようございます。AdivMSの赤山優牙です。大規模と辺境グラシナと続いていますが……休んでいる暇はありませんよ!(鬼
●攻略のヒント
どんな風に救出するか、方法は色々だと思います。
ただ、相手は傲慢歪虚ですので、傲慢能力への対策は必須です。
言うまでもない事ですが、作戦の失敗はNPCを含め、重大な結果になりますので、ご注意を。
おはようございます。AdivMSの赤山優牙です。大規模と辺境グラシナと続いていますが……休んでいる暇はありませんよ!(鬼
●攻略のヒント
どんな風に救出するか、方法は色々だと思います。
ただ、相手は傲慢歪虚ですので、傲慢能力への対策は必須です。
言うまでもない事ですが、作戦の失敗はNPCを含め、重大な結果になりますので、ご注意を。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/04/24 19:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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救出作戦だよ! ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/04/17 22:52:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/04/15 10:40:36 |
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ノゾミちゃんに質問! Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/04/17 06:42:16 |