ゲスト
(ka0000)
【王戦】碧天の少年
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/02 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/16 09:00
オープニング
●
「……えと、要約すると、つまり、僕がリーさんの代わりに、王国へ行くと言う事ですか?」
利発そうな少年――星加 孝純 (kz0276)――の言葉に、軍服姿のハンターの男が頷いた。
「迷惑だというのは分かっている! だが、頼む!」
男は頭を深く下げた。
強化人間から覚醒者へ上書きし、ハンターとして活動を続けていたリーだが、諸々な都合で軍属に戻る事になったのだ。
しかし、受けた依頼を反故にする訳にもいかず……『CAMでの戦闘経験』と『リアルブルーの教育システムを受けた者』という条件に適合している人を探し続け、断られ続け、最後に……孝純に辿り着いた。
「でも、僕は駆け出しのハンターですし、行ってもいいのですか?」
「それなんだが、よく考えれば、CAM操縦は孝純君の方が上手いし、戦闘シミュレーターの改変や管理していたなら……むしろ、俺より適任じゃないのかなって」
孝純の父はCAMのエースパイロットであり、自宅には父が自作したシミュレーターが置いてあった。
そのデータを受け継ぎ、孝純は今もシミュレーターを使い続けている。
そして、一度きりとはいえ、CAMでの実戦も経験しているのだ。腕前も悪くない。
「……分かりました。一応、紹介状を貰っていいですか」
「勿論。依頼主はグラズヘイム王国青の隊騎士ノセヤ。フライングシスティーナ号という転移門が搭載されている軍艦に乗っているから、リゼリオからでも飛べるはずだ」
「はい。それでは、準備してきます」
といっても私物がそこまで多い訳ではないが……。
一先ず、ハンターとしての登録が済み、最初の仕事が見つかったのは、きっと、良い出だしなのだろうと、孝純は思う事にしたのであった。
●
フライングシスティーナ号に到着した孝純は、その船体の大きさに驚いていた。リアルブルーで言う所の航空母艦。
おまけに、あらゆる所に魔法陣が描かれ、補助回転翼の艤装がされている。なんでも、飛行実験も良好だそうだ。
特徴的な全通式の甲板に立った少年は潮風を受けつつ、爽やかな空を見上げた。
「ようこそ、星加孝純君」
声がして振り返ると、一人の痩せた騎士がいた。
孝純は騎士がノセヤだと感じ、丁寧に深々と礼をする。
「はじめまして。ハンターの星加孝純です」
「連絡は届いている。色々と大変かもしれないが、よろしくお願いするよ」
差し出されたノセヤの手を孝純は握る。
若すぎるから嫌な顔されるのではないかと思っていただけに、ノセヤの反応は孝純にとっては意外だった。
ハンターの中には、孝純と変わらない歳の子もいて、活躍しているというのもあるだろうか。
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
「期待しているよ」
「ご期待に沿えるように頑張ります」
その時、細かな振動と共にエレベーターが動いた。
慌ただしく水兵達が走り回っていた。どうやら、格納庫から機体を甲板に出すようだ。
「ちょうどハンター達を呼んでいる所だからね」
興味津々にその様子を見つめる孝純にノセヤが答える。
格納庫の入れ替えを行う為だ。甲板に上がってきた機体を見て、孝純は再び驚いた。
「これは……CAMではないのですね」
「その通り。王国が誇る最新鋭ゴーレム“ルクシュヴァリエ”です」
コクピットに搭乗し、内部のコアにマテリアルを流す事で自己を機体とする、所謂、“精神没入型”の搭乗兵器だ。
孝純は話に聞いていたが、実物を目にするのは初めてだった。先行生産された少数機を苦労して得たハンター達もいるというが……。
「これを独自に運用できるようにするのが、僕の役目ですか?」
「そういう事です。CAM運用ノウハウを組み入れたいのです……その為に、この“ルクシュヴァリエ”は孝純さん用に調整してあります」
「え……」
ノセヤの唐突な台詞に孝純は目を丸くした。
駆け出しハンターには待遇が破格過ぎるが――こういった思い切った事をやるのが、騎士ノセヤという人間かもしれない。
●
騎士と少年の出逢いは、しかし、穏やかにはいかなかった。
突如として、警報が鳴り響いた。
「敵襲!?」
「やはり、来ましたね……」
周囲は港が広がっているだけで、敵の姿は確認できない。
キョロキョロとする孝純にノセヤは肩を叩くと、大空を指さした。
「あれです。数日前に付近の村を壊滅させた飛行型の雑魔です」
「……鳥? いや、あれは……」
孝純は青空を我が物顔で飛んでいる雑魔を見て思った。
まるで、リアルブルーの大型爆撃機のような姿に似ていたからだ。
「あの雑魔は負のマテリアルの塊を連続で投下してきます。ここを狙った意図は分かりませんが……このままにしておく事もできません」
「だったら、僕が行きます!」
「孝純君のCAMはまだ到着していないが……まさか、“ルクシュヴァリエ”で出撃するのですか?」
ノセヤの疑問に少年は深く頷いた。
幸いな事に、目の前の“ルクシュヴァリエ”は孝純用に調整されているのだ。
ハンター達も間もなく到着する予定であり、それまでの間、時間稼ぎをすればいい。
「分かりました……ですが、無理は禁物ですよ」
「はい、大事な最新鋭機ですから!」
そう言って孝純は“ルクシュヴァリエ”に向かって走り出した。
大人しそうに見えるが血気盛んな所もある少年なのだと、ノセヤは思った。
「……大事なのは機体ではなく、孝純君、貴方自身の事なんですけどね……」
苦笑しながらノセヤは呟くのであった。
「……えと、要約すると、つまり、僕がリーさんの代わりに、王国へ行くと言う事ですか?」
利発そうな少年――星加 孝純 (kz0276)――の言葉に、軍服姿のハンターの男が頷いた。
「迷惑だというのは分かっている! だが、頼む!」
男は頭を深く下げた。
強化人間から覚醒者へ上書きし、ハンターとして活動を続けていたリーだが、諸々な都合で軍属に戻る事になったのだ。
しかし、受けた依頼を反故にする訳にもいかず……『CAMでの戦闘経験』と『リアルブルーの教育システムを受けた者』という条件に適合している人を探し続け、断られ続け、最後に……孝純に辿り着いた。
「でも、僕は駆け出しのハンターですし、行ってもいいのですか?」
「それなんだが、よく考えれば、CAM操縦は孝純君の方が上手いし、戦闘シミュレーターの改変や管理していたなら……むしろ、俺より適任じゃないのかなって」
孝純の父はCAMのエースパイロットであり、自宅には父が自作したシミュレーターが置いてあった。
そのデータを受け継ぎ、孝純は今もシミュレーターを使い続けている。
そして、一度きりとはいえ、CAMでの実戦も経験しているのだ。腕前も悪くない。
「……分かりました。一応、紹介状を貰っていいですか」
「勿論。依頼主はグラズヘイム王国青の隊騎士ノセヤ。フライングシスティーナ号という転移門が搭載されている軍艦に乗っているから、リゼリオからでも飛べるはずだ」
「はい。それでは、準備してきます」
といっても私物がそこまで多い訳ではないが……。
一先ず、ハンターとしての登録が済み、最初の仕事が見つかったのは、きっと、良い出だしなのだろうと、孝純は思う事にしたのであった。
●
フライングシスティーナ号に到着した孝純は、その船体の大きさに驚いていた。リアルブルーで言う所の航空母艦。
おまけに、あらゆる所に魔法陣が描かれ、補助回転翼の艤装がされている。なんでも、飛行実験も良好だそうだ。
特徴的な全通式の甲板に立った少年は潮風を受けつつ、爽やかな空を見上げた。
「ようこそ、星加孝純君」
声がして振り返ると、一人の痩せた騎士がいた。
孝純は騎士がノセヤだと感じ、丁寧に深々と礼をする。
「はじめまして。ハンターの星加孝純です」
「連絡は届いている。色々と大変かもしれないが、よろしくお願いするよ」
差し出されたノセヤの手を孝純は握る。
若すぎるから嫌な顔されるのではないかと思っていただけに、ノセヤの反応は孝純にとっては意外だった。
ハンターの中には、孝純と変わらない歳の子もいて、活躍しているというのもあるだろうか。
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
「期待しているよ」
「ご期待に沿えるように頑張ります」
その時、細かな振動と共にエレベーターが動いた。
慌ただしく水兵達が走り回っていた。どうやら、格納庫から機体を甲板に出すようだ。
「ちょうどハンター達を呼んでいる所だからね」
興味津々にその様子を見つめる孝純にノセヤが答える。
格納庫の入れ替えを行う為だ。甲板に上がってきた機体を見て、孝純は再び驚いた。
「これは……CAMではないのですね」
「その通り。王国が誇る最新鋭ゴーレム“ルクシュヴァリエ”です」
コクピットに搭乗し、内部のコアにマテリアルを流す事で自己を機体とする、所謂、“精神没入型”の搭乗兵器だ。
孝純は話に聞いていたが、実物を目にするのは初めてだった。先行生産された少数機を苦労して得たハンター達もいるというが……。
「これを独自に運用できるようにするのが、僕の役目ですか?」
「そういう事です。CAM運用ノウハウを組み入れたいのです……その為に、この“ルクシュヴァリエ”は孝純さん用に調整してあります」
「え……」
ノセヤの唐突な台詞に孝純は目を丸くした。
駆け出しハンターには待遇が破格過ぎるが――こういった思い切った事をやるのが、騎士ノセヤという人間かもしれない。
●
騎士と少年の出逢いは、しかし、穏やかにはいかなかった。
突如として、警報が鳴り響いた。
「敵襲!?」
「やはり、来ましたね……」
周囲は港が広がっているだけで、敵の姿は確認できない。
キョロキョロとする孝純にノセヤは肩を叩くと、大空を指さした。
「あれです。数日前に付近の村を壊滅させた飛行型の雑魔です」
「……鳥? いや、あれは……」
孝純は青空を我が物顔で飛んでいる雑魔を見て思った。
まるで、リアルブルーの大型爆撃機のような姿に似ていたからだ。
「あの雑魔は負のマテリアルの塊を連続で投下してきます。ここを狙った意図は分かりませんが……このままにしておく事もできません」
「だったら、僕が行きます!」
「孝純君のCAMはまだ到着していないが……まさか、“ルクシュヴァリエ”で出撃するのですか?」
ノセヤの疑問に少年は深く頷いた。
幸いな事に、目の前の“ルクシュヴァリエ”は孝純用に調整されているのだ。
ハンター達も間もなく到着する予定であり、それまでの間、時間稼ぎをすればいい。
「分かりました……ですが、無理は禁物ですよ」
「はい、大事な最新鋭機ですから!」
そう言って孝純は“ルクシュヴァリエ”に向かって走り出した。
大人しそうに見えるが血気盛んな所もある少年なのだと、ノセヤは思った。
「……大事なのは機体ではなく、孝純君、貴方自身の事なんですけどね……」
苦笑しながらノセヤは呟くのであった。
解説
●目的
雑魔討伐
●内容
上空を飛行しながら港町の爆撃を試みる雑魔を討伐する
※重要※
本依頼は空中戦が主体となります。
地上からの攻撃は届かない距離となりますので、参加する際はご注意下さい。
なお、空中戦が出来るユニットやスキル、装備の準備が不適切だった場合、判定上のペナルティーを設けた上で、アドリブ処理とさせていただきます。
●状況
孝純が駆る“ルクシュヴァリエ”が先行している。
天候は晴れ。ほぼ無風状態。
フライングシスティーナ号は艤装中であるので身動きが出来ない。
戦闘区域は港町の外の上空となる(墜落しても町に被害はでない)。
●味方勢力
星加 孝純 (kz0276)
人物の詳細はNPCページ参照の事。
“ルクシュヴァリエ”初搭乗だが、操縦センスは悪くなく、それなりに戦える。
●敵勢力
爆撃機型雑魔 6体
サイズ3。移動力5。正体不明の材質で形成されている巨大な鳥のような雑魔。
傲慢王を讃える曲を垂れ流している場合もある。
航空力学を無視しており、翼が無くても飛び回り、王国領内を無差別に爆撃している。
負のマテリアルの塊を多数落として町や村を攻撃する他、ビームやミサイルのようなものを放つ。
小型機型雑魔の母艦でもある。
小型機型雑魔 多数
サイズ1。移動力5。腕を翼代わりに広げたような鳥人型の雑魔。
やはり、航空力学を無視しており、原理不明だが飛行している。
ビームやミサイルのようなものや鍵爪などで攻撃してくる。
●その他
質問卓には星加孝純が答えられる範囲で答えます。
戦闘は『空間戦闘ルール』及び『空中での戦闘ルール』が適用されます。
雑魔討伐
●内容
上空を飛行しながら港町の爆撃を試みる雑魔を討伐する
※重要※
本依頼は空中戦が主体となります。
地上からの攻撃は届かない距離となりますので、参加する際はご注意下さい。
なお、空中戦が出来るユニットやスキル、装備の準備が不適切だった場合、判定上のペナルティーを設けた上で、アドリブ処理とさせていただきます。
●状況
孝純が駆る“ルクシュヴァリエ”が先行している。
天候は晴れ。ほぼ無風状態。
フライングシスティーナ号は艤装中であるので身動きが出来ない。
戦闘区域は港町の外の上空となる(墜落しても町に被害はでない)。
●味方勢力
星加 孝純 (kz0276)
人物の詳細はNPCページ参照の事。
“ルクシュヴァリエ”初搭乗だが、操縦センスは悪くなく、それなりに戦える。
●敵勢力
爆撃機型雑魔 6体
サイズ3。移動力5。正体不明の材質で形成されている巨大な鳥のような雑魔。
傲慢王を讃える曲を垂れ流している場合もある。
航空力学を無視しており、翼が無くても飛び回り、王国領内を無差別に爆撃している。
負のマテリアルの塊を多数落として町や村を攻撃する他、ビームやミサイルのようなものを放つ。
小型機型雑魔の母艦でもある。
小型機型雑魔 多数
サイズ1。移動力5。腕を翼代わりに広げたような鳥人型の雑魔。
やはり、航空力学を無視しており、原理不明だが飛行している。
ビームやミサイルのようなものや鍵爪などで攻撃してくる。
●その他
質問卓には星加孝純が答えられる範囲で答えます。
戦闘は『空間戦闘ルール』及び『空中での戦闘ルール』が適用されます。
マスターより
●挨拶
おはようございます! AdivMSの赤山です。
フライトシューティングゲームの定番といえば、ファーストステージでの爆撃機撃墜ですよね。そんなイメージで依頼を作ってみました。
●攻略のヒント
強さを求める奴
プライドに生きる奴
戦況を読める奴
……この辺り、大空のエースをやってのけるなら、大事なんじゃないでしょうか。
おはようございます! AdivMSの赤山です。
フライトシューティングゲームの定番といえば、ファーストステージでの爆撃機撃墜ですよね。そんなイメージで依頼を作ってみました。
●攻略のヒント
強さを求める奴
プライドに生きる奴
戦況を読める奴
……この辺り、大空のエースをやってのけるなら、大事なんじゃないでしょうか。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/09 18:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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質問卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/04/27 19:48:56 |
|
![]() |
相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2019/05/01 23:47:43 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/04/26 22:16:08 |