ゲスト
(ka0000)
人の奇跡、ミュゲの軌跡
マスター:DoLLer

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/07 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/21 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
大量のスズランを小さな樽に差し込んで、見栄えが良くなるように一茎ずつ手入れすれば、準備は完成。後はこれに『ご自由にどうぞ』という看板の前においてあげれば。それで準備はお終い。
女性は自分の店となった建物を振り返った。
大きなテナントスペースは種々の花で満ちていた。どれもが雨戸から差し込む朝日に輝いてくれる。自分にはもったいない位のスペースだと思ったが、花屋をするなら絶対にここだと思っていた場所をいただけたのだから、恐縮してばかりではいられない。
一度夢見て店を持った時は、こんな気持ちにはならなれず悲しいばかり。
二度夢見て店を持った今日、こんな気持ちでいられることは嬉しいばかり。
「ありがとう……」
女性がぽつりとそう零して、さてととスズランの入った樽を持ち上げたところで大きな胸板が彼女の視界に入った。
「今日が開店日か」
「そうよ」
女性はにっこりと笑って見せた。
このピースホライズンで花屋をしていた彼女だったが、儲けが出ずに閉店をした彼女。だが、その花がハンター達の間で贈り合うことで、小さな奇跡がいくつか起きた。と噂になった。
それは失意の彼女を救った。
「昔の私はピースホライズンっていう街で仕事をしたかっただけだと気づかされたわ。花も結局その道具なだけで、人を幸せにすることなんて二の次だった。そりゃお客も来ないわよね」
そんな彼女を最後までぶっきらぼうながら支えてくれた男に、彼女は笑いかけた。
彼が最後まで幼なじみとして、客として、努力してくれたから、小さな奇跡は起きたのだから。
「最高の花を育ててきたわ。リアルブルーの知識もいっぱい読んで、多少なら季節外れの花を栽培することもできた。どれもが私からみんなに差し上げられる最大のプレゼントを用意できたわ」
このミュゲの日にね。
ミュゲの日。スズランを贈り、その人に幸せが来ることを願うとある地方の風習。
幸せはもう十分にもらうことができた。生きる意味、自分の新しい道すらもらったのだから、今度は彼女が幸せを届ける日。
彼女はずっとこの日を待っていたのだ。
この日に合わせて、誰にもが渡し合えるスズランを用意できたし、そしてその他の花々もできる限り用意した。
「スズランは無料提供なのか。テナント料だってかかるだろう」
「だからこの花々。スズラン以外のメッセージを届けたい人だっていると思うわ。恋する人にはバラを。感謝を捧げたい人にはカーネーション。希望をもらったという人にはアイリス。一緒に伝えて贈ってもらえばいいと思うのよ」
「なるほどな」
男は少し考えると、それじゃあとスズランを幾本か取り出した。
そしてポケットから指輪をその茎に通して、そのまま女性に渡した。
「来年もまた、同じことができるように祈ってる」
スズランの花言葉は『幸せが再び訪れますように』
それを指輪に通して贈ってくれたと言う事に、女性はしばらく赤面して涙を浮かべたあと、そのスズランを両手で受け取った。
「……奇跡みたいな幸せを何回呼び起こせば気が済むのよ」
これから開店だというのに。
だけど、花に込めた想いは必ず通じるのは、間違いないようだった。
大量のスズランを小さな樽に差し込んで、見栄えが良くなるように一茎ずつ手入れすれば、準備は完成。後はこれに『ご自由にどうぞ』という看板の前においてあげれば。それで準備はお終い。
女性は自分の店となった建物を振り返った。
大きなテナントスペースは種々の花で満ちていた。どれもが雨戸から差し込む朝日に輝いてくれる。自分にはもったいない位のスペースだと思ったが、花屋をするなら絶対にここだと思っていた場所をいただけたのだから、恐縮してばかりではいられない。
一度夢見て店を持った時は、こんな気持ちにはならなれず悲しいばかり。
二度夢見て店を持った今日、こんな気持ちでいられることは嬉しいばかり。
「ありがとう……」
女性がぽつりとそう零して、さてととスズランの入った樽を持ち上げたところで大きな胸板が彼女の視界に入った。
「今日が開店日か」
「そうよ」
女性はにっこりと笑って見せた。
このピースホライズンで花屋をしていた彼女だったが、儲けが出ずに閉店をした彼女。だが、その花がハンター達の間で贈り合うことで、小さな奇跡がいくつか起きた。と噂になった。
それは失意の彼女を救った。
「昔の私はピースホライズンっていう街で仕事をしたかっただけだと気づかされたわ。花も結局その道具なだけで、人を幸せにすることなんて二の次だった。そりゃお客も来ないわよね」
そんな彼女を最後までぶっきらぼうながら支えてくれた男に、彼女は笑いかけた。
彼が最後まで幼なじみとして、客として、努力してくれたから、小さな奇跡は起きたのだから。
「最高の花を育ててきたわ。リアルブルーの知識もいっぱい読んで、多少なら季節外れの花を栽培することもできた。どれもが私からみんなに差し上げられる最大のプレゼントを用意できたわ」
このミュゲの日にね。
ミュゲの日。スズランを贈り、その人に幸せが来ることを願うとある地方の風習。
幸せはもう十分にもらうことができた。生きる意味、自分の新しい道すらもらったのだから、今度は彼女が幸せを届ける日。
彼女はずっとこの日を待っていたのだ。
この日に合わせて、誰にもが渡し合えるスズランを用意できたし、そしてその他の花々もできる限り用意した。
「スズランは無料提供なのか。テナント料だってかかるだろう」
「だからこの花々。スズラン以外のメッセージを届けたい人だっていると思うわ。恋する人にはバラを。感謝を捧げたい人にはカーネーション。希望をもらったという人にはアイリス。一緒に伝えて贈ってもらえばいいと思うのよ」
「なるほどな」
男は少し考えると、それじゃあとスズランを幾本か取り出した。
そしてポケットから指輪をその茎に通して、そのまま女性に渡した。
「来年もまた、同じことができるように祈ってる」
スズランの花言葉は『幸せが再び訪れますように』
それを指輪に通して贈ってくれたと言う事に、女性はしばらく赤面して涙を浮かべたあと、そのスズランを両手で受け取った。
「……奇跡みたいな幸せを何回呼び起こせば気が済むのよ」
これから開店だというのに。
だけど、花に込めた想いは必ず通じるのは、間違いないようだった。
解説
ピースホライズンにある花屋さんからのキャンペーンで参加者は全員自由にスズランを手にする事ができます。
皆様は自由にそれを贈り合うことができます。
ただし、名前は同参加者に限り描写しますが、そうでない場合はぼんやりとした描写となります。
同行者は必ず指定下さい。
当方のNPCはどうぞご自由に。
ちなみにスズランは無料で入手できますが
それ以外の花を贈る場合は1本あたり300G必要となります。(桜や梅などの樹木でも枝で販売しています)
小さなブーケなら1000G~、花束は3000G~が目安となります。花の種類は希少なものでない限りはたいてい揃うとします。
皆様は自由にそれを贈り合うことができます。
ただし、名前は同参加者に限り描写しますが、そうでない場合はぼんやりとした描写となります。
同行者は必ず指定下さい。
当方のNPCはどうぞご自由に。
ちなみにスズランは無料で入手できますが
それ以外の花を贈る場合は1本あたり300G必要となります。(桜や梅などの樹木でも枝で販売しています)
小さなブーケなら1000G~、花束は3000G~が目安となります。花の種類は希少なものでない限りはたいてい揃うとします。
マスターより
5月1日といえばミュゲの日!
花を贈って、お楽しみください。
ちなみに特定の相手がいない場合、街行く人々に花を渡したりすることもできます。
花の雨で人を埋めたりするなど、遊んでもらっても問題ありません。
自由に、花を贈り合う楽しさを楽しんでくださいませ。
花を贈って、お楽しみください。
ちなみに特定の相手がいない場合、街行く人々に花を渡したりすることもできます。
花の雨で人を埋めたりするなど、遊んでもらっても問題ありません。
自由に、花を贈り合う楽しさを楽しんでくださいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/19 15:58