ゲスト
(ka0000)
【王戦】空、迎えるモノ
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/23 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●それを見たとき
王都のハンターオフィスで仕事をしていた職員は、外から聞こえる声に驚いて外に飛び出した。
外は暗かった。
空を見上げると、太陽を遮るように黒いものが見えた。ぽっかりと浮かぶそれは穴なのか、光を吸収する物体なのか、見ているだけではわからなかった。
「何、あれ……」
職員は息をのんだ。目にした現実の違和感さで体は震える。
「こっちに来ているの?」
動きは緩慢に見えるし、それがどこの高さ、どこを飛んでいるのかよくわからない。ただ、影は王都に落ちる。
周囲では呆然と立ちすくす人や、恐怖に震える人、涙をながす人がいる。
彼女も恐怖に飲まれていた。依頼を受けて歪虚に立ち向かっているハンターたちがいることが脳裏によぎる。
「そうだね! 動かないと!」
職員は自分の頬を両手で張った。その音は思いのほか響いた。
「いっったああい」
近くの人が呆然としていた視線を職員に向けた。そして、その様子を見て、泣き出しそうだが笑い始める人もいた。
「何をやっているんだい」
「す、すみません」
「頬真っ赤だよ?」
職員は自分ではたいたから赤い上に、恥ずかしさで赤くなる。
「あんたが言うように、動かないとだね。歪虚に支配されたくはないって……残った商人は危険も込みで残ったんだ!」
その人物は商人だったらしい。
「嬢ちゃん、またな!」
「はい! お互いに頑張りましょう!」
立ち去る商人が手を上げて了解を示したのを見て、職員はオフィスに入る。自然と笑みが浮かんだ。
独りではないのだ、戦っているのは。怖くても先に進むのに必要なこと、できることをしないとならない。
「ここで働かないと、あたしがまとめないと誰がまとめるのよ!」
一方で、戦えない不安はある。ハンターに頼りきりでいいのかという悩みはある。
「結局……ううん、あたしの仕事は……依頼を出して、情報をまとめて、できる限りハンターの負担を減らすことだね」
職員は笑った。他の職員は彼女の笑いに驚きもしたが、心は同じだと笑みの連鎖が起こった。
●依頼はあるけど、情報はない
受け取った依頼の原本をもとに、ハンターに提示する依頼を仕立てる。
「うーん、情報が皆無ってことだよ」
笑顔で言うが、沈みたくなる。
「とりあえず、大陸に近づいてもらって、どういう雰囲気か、見てもらうことが重要なんだよね?」
位置が位置なため、地上からの捜索には限りがある。大きさが測れたとしても、浮遊大陸の上に何があるのか、どういう構成になっているのか等がわからなければ今後の行動はとれない。
「真っ黒に見えて、実は、ゴ……がたくさんついている状況かもしれないし」
「気持ち悪い状況考えるのやめてくれませんか!」
職員の独り言に近くで作業していた別の人がツッコミを入れた。
「ごめんなさい。でもそういうことですよね?」
思わず敬語で依頼の確認をしてしまう。
「私も情報もらってないですし、あなたが言っていることは間違っていません。ただ、気持ち悪い発想はやめてくださいね」
「はい……」
ただ、会話をするとどこか安心する。
「飛べることが重要。距離が百メートル以上たくさんまで」
地上の地形も考えると、差はある。高度は下りてきている感覚はあるが、簡単に行きつくか不明だ。
「厚みもあるのかな……黒くてよくわからない……皿のような形状なのか、たわしのような形なのか……わからない……ん? たわしのような形って何だろう……」
依頼をまとめつつ職員は自分の発想に首をひねる。
「自分でまとめておいて何を言っているんです! まあ、つまり、皿は平たい、たわしはこんもりと楕円形……と言いたいのではないのですか?」
「ありがとうございます」
独り言につっこみを入れてくれた同輩に職員は思わず深々お辞儀をした。
「こんな感じかな……」
依頼をまとめた物を掲示板に流し込む。
「何もわかっていないから……だから、近づいてもらう、そして、何があるのか見てもらう……ということよね」
近づいてもらうにはどこがいいのかは何か所かしるしをつける。
「この街が良いみたいですよね……ユニット輸送も転移門でできますし」
その街であれば、近くに小高い丘もあり、浮遊大陸との距離は近くなるはずだ。
また、その町の近くは平原も広がっている。上からものが降ってきた場合を考えると被害が出てしまう。
「そんなこと考えている場合じゃないし、避難してもらうべきなんですよね……あ、避難してる」
職員は情報を記す。怖いから逃げるに決まっているかと職員は改めて考えた。
「これでいいかな……」
溜息を洩らした。
●黒い黒い、そこ
浮遊大陸は下から見ても上から見ても暗い、闇の中である。
それは空飛ぶ鳥ならば見る事は可能かもしれない。
しかし、鳥は息をひそめて近づかない。負のマテリアルを感じるから、攻撃を受ける可能性を感じるからかは不明だ。
鳥は自然を生きる。
それだからこそ近づかない。
たとえ、そこに居心地の良い樹木があっても、行かない。そのようなものがあるかなど、黒い世界では見えないだろう。
それは、あるだけで恐怖だから、鳥は近づかない。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●それを見たとき
王都のハンターオフィスで仕事をしていた職員は、外から聞こえる声に驚いて外に飛び出した。
外は暗かった。
空を見上げると、太陽を遮るように黒いものが見えた。ぽっかりと浮かぶそれは穴なのか、光を吸収する物体なのか、見ているだけではわからなかった。
「何、あれ……」
職員は息をのんだ。目にした現実の違和感さで体は震える。
「こっちに来ているの?」
動きは緩慢に見えるし、それがどこの高さ、どこを飛んでいるのかよくわからない。ただ、影は王都に落ちる。
周囲では呆然と立ちすくす人や、恐怖に震える人、涙をながす人がいる。
彼女も恐怖に飲まれていた。依頼を受けて歪虚に立ち向かっているハンターたちがいることが脳裏によぎる。
「そうだね! 動かないと!」
職員は自分の頬を両手で張った。その音は思いのほか響いた。
「いっったああい」
近くの人が呆然としていた視線を職員に向けた。そして、その様子を見て、泣き出しそうだが笑い始める人もいた。
「何をやっているんだい」
「す、すみません」
「頬真っ赤だよ?」
職員は自分ではたいたから赤い上に、恥ずかしさで赤くなる。
「あんたが言うように、動かないとだね。歪虚に支配されたくはないって……残った商人は危険も込みで残ったんだ!」
その人物は商人だったらしい。
「嬢ちゃん、またな!」
「はい! お互いに頑張りましょう!」
立ち去る商人が手を上げて了解を示したのを見て、職員はオフィスに入る。自然と笑みが浮かんだ。
独りではないのだ、戦っているのは。怖くても先に進むのに必要なこと、できることをしないとならない。
「ここで働かないと、あたしがまとめないと誰がまとめるのよ!」
一方で、戦えない不安はある。ハンターに頼りきりでいいのかという悩みはある。
「結局……ううん、あたしの仕事は……依頼を出して、情報をまとめて、できる限りハンターの負担を減らすことだね」
職員は笑った。他の職員は彼女の笑いに驚きもしたが、心は同じだと笑みの連鎖が起こった。
●依頼はあるけど、情報はない
受け取った依頼の原本をもとに、ハンターに提示する依頼を仕立てる。
「うーん、情報が皆無ってことだよ」
笑顔で言うが、沈みたくなる。
「とりあえず、大陸に近づいてもらって、どういう雰囲気か、見てもらうことが重要なんだよね?」
位置が位置なため、地上からの捜索には限りがある。大きさが測れたとしても、浮遊大陸の上に何があるのか、どういう構成になっているのか等がわからなければ今後の行動はとれない。
「真っ黒に見えて、実は、ゴ……がたくさんついている状況かもしれないし」
「気持ち悪い状況考えるのやめてくれませんか!」
職員の独り言に近くで作業していた別の人がツッコミを入れた。
「ごめんなさい。でもそういうことですよね?」
思わず敬語で依頼の確認をしてしまう。
「私も情報もらってないですし、あなたが言っていることは間違っていません。ただ、気持ち悪い発想はやめてくださいね」
「はい……」
ただ、会話をするとどこか安心する。
「飛べることが重要。距離が百メートル以上たくさんまで」
地上の地形も考えると、差はある。高度は下りてきている感覚はあるが、簡単に行きつくか不明だ。
「厚みもあるのかな……黒くてよくわからない……皿のような形状なのか、たわしのような形なのか……わからない……ん? たわしのような形って何だろう……」
依頼をまとめつつ職員は自分の発想に首をひねる。
「自分でまとめておいて何を言っているんです! まあ、つまり、皿は平たい、たわしはこんもりと楕円形……と言いたいのではないのですか?」
「ありがとうございます」
独り言につっこみを入れてくれた同輩に職員は思わず深々お辞儀をした。
「こんな感じかな……」
依頼をまとめた物を掲示板に流し込む。
「何もわかっていないから……だから、近づいてもらう、そして、何があるのか見てもらう……ということよね」
近づいてもらうにはどこがいいのかは何か所かしるしをつける。
「この街が良いみたいですよね……ユニット輸送も転移門でできますし」
その街であれば、近くに小高い丘もあり、浮遊大陸との距離は近くなるはずだ。
また、その町の近くは平原も広がっている。上からものが降ってきた場合を考えると被害が出てしまう。
「そんなこと考えている場合じゃないし、避難してもらうべきなんですよね……あ、避難してる」
職員は情報を記す。怖いから逃げるに決まっているかと職員は改めて考えた。
「これでいいかな……」
溜息を洩らした。
●黒い黒い、そこ
浮遊大陸は下から見ても上から見ても暗い、闇の中である。
それは空飛ぶ鳥ならば見る事は可能かもしれない。
しかし、鳥は息をひそめて近づかない。負のマテリアルを感じるから、攻撃を受ける可能性を感じるからかは不明だ。
鳥は自然を生きる。
それだからこそ近づかない。
たとえ、そこに居心地の良い樹木があっても、行かない。そのようなものがあるかなど、黒い世界では見えないだろう。
それは、あるだけで恐怖だから、鳥は近づかない。
解説
浮遊大陸の調査。
●接近するには
ユニットもしくは魔法、アイテム等、飛行することが必須です。
最短で到達しても、浮遊大陸の地上に上がれる保証はありません。
飛行距離が短いところは、とある街の外れの丘の上だろうと依頼を作成した職員は読み取りました。むろん、違うところから近づくということも可能でしょう。
大陸に近づいた時点で、攻撃される可能性はあります。その場合、雑魔ならば地上に落ちる前に消える可能性はありますが、石や岩など物体を投げられた場合、地上に着弾する可能性はあります。
※細かいことですが、該当の街の人は適宜避難していますので、避難させる等のプレイングは不要です。
●大陸の地上
一帯は暗いですが、視界がゼロということではありません。
途中、遮蔽物があるときもあれば、ない時もあります。また、敵拠点であるからには防衛するための兵器もあるでしょう。
●想定される敵勢力(サイズは1以上)
・像型飛行ユニット 讃美歌や音を流しつつ、重力は関係なく飛んできて敵を攻撃する。
体当たり、射撃等個体によって攻撃手段は異なる。
・カタパルトなどと攻城兵器を操る歪虚と思われるモノたち。
・近衛騎士風歪虚 悪魔ぽい外見、騎乗していたり、鎧がしっかりしていたりする。
・歩兵部隊 悪魔ぽい外見の歪虚。集団で動き回る。近接から擲弾までこなすのかもしれない。
・その他 覚醒者に近い人のようなモノ、亜人など。
●接近するには
ユニットもしくは魔法、アイテム等、飛行することが必須です。
最短で到達しても、浮遊大陸の地上に上がれる保証はありません。
飛行距離が短いところは、とある街の外れの丘の上だろうと依頼を作成した職員は読み取りました。むろん、違うところから近づくということも可能でしょう。
大陸に近づいた時点で、攻撃される可能性はあります。その場合、雑魔ならば地上に落ちる前に消える可能性はありますが、石や岩など物体を投げられた場合、地上に着弾する可能性はあります。
※細かいことですが、該当の街の人は適宜避難していますので、避難させる等のプレイングは不要です。
●大陸の地上
一帯は暗いですが、視界がゼロということではありません。
途中、遮蔽物があるときもあれば、ない時もあります。また、敵拠点であるからには防衛するための兵器もあるでしょう。
●想定される敵勢力(サイズは1以上)
・像型飛行ユニット 讃美歌や音を流しつつ、重力は関係なく飛んできて敵を攻撃する。
体当たり、射撃等個体によって攻撃手段は異なる。
・カタパルトなどと攻城兵器を操る歪虚と思われるモノたち。
・近衛騎士風歪虚 悪魔ぽい外見、騎乗していたり、鎧がしっかりしていたりする。
・歩兵部隊 悪魔ぽい外見の歪虚。集団で動き回る。近接から擲弾までこなすのかもしれない。
・その他 覚醒者に近い人のようなモノ、亜人など。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
空、いいですよね!
浮遊大陸、飛んでますので近づくには飛行できることは重要です。
むろん、ユニットでも魔法、アイテムでも構いません。ただし、距離が曖昧であることは考慮いただく必要があります。状況を鑑みての難易度および危険フラグです。
なお、敵勢力、たくさんで済まそうとしました。どんなのがいそうだけで、能力とか記載はしません。いや、まず、調査ですし。
よろしくお願いします。
空、いいですよね!
浮遊大陸、飛んでますので近づくには飛行できることは重要です。
むろん、ユニットでも魔法、アイテムでも構いません。ただし、距離が曖昧であることは考慮いただく必要があります。状況を鑑みての難易度および危険フラグです。
なお、敵勢力、たくさんで済まそうとしました。どんなのがいそうだけで、能力とか記載はしません。いや、まず、調査ですし。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/19 20:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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浮遊大陸の調査 ツィスカ・V・A=ブラオラント(ka5835) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/05/09 11:20:18 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/05 21:53:34 |