ゲスト
(ka0000)
【血断】Juggernaut
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在6 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/13 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/27 12:00
オープニング
●闇を裂く黒き巨人
帝国のとある村が一夜にして消滅した。
元々小さい村といえど、かの吸血姫エリザベートの暗躍が知られるようになってから
ハンターに見張りを依頼するなど様々な対策を講じていたが……それでもすべてが消えたのは事実。
そこから辛うじて生還した唯一のハンターが仲間の形見を手に震えながら報告する。
「……突然空間が歪んだと思うと、巨大な黒い歪虚が出てきたんだ。
だから俺達はそれがシェオル型ってやつだとすぐにわかった。
そこで必死で抵抗したんだけど……圧倒的に力が違い過ぎてさ……」
「そうでしたか……」
只埜 良人(kz0235)が彼に買い置きしていたハーブティーを飲ませ、落ち着かせる。
「……身の丈は6mぐらい。真っ黒で、闇のマテリアルの匂いが強烈だった。
一応人のカタチをしていたけど、全身が黒曜石みたいな……硬質な塊というか。
でも腕にくっついている鉈のような刀は別で。それだけは自在に操るんだ。
ぶった斬るだけじゃなくて、それこそ投げたり振り回したり。
……あと、鉈と腕を同化させて盾にしたりととにかく隙のない奴だった」
「ふむ、近接攻撃以外にも遠距離への攻撃も得意。防御にも隙がないと」
「ああ。それこそ奴の身体を貫くほどの力や防御をすり抜ける業がなければキツいかもしれない。
だからできるなら……腕っぷしの強いハンターに依頼したいんだ。
仲間の仇をとってくれるように。そしてこれ以上の被害が出ないように」
「わかりました。それでは依頼書を手配しましょう。ところで奴が向かった方向は?」
「……西だ。丁度そちらの方には中規模の街がある。奴がまっすぐ進んだとするなら、そこに突き当たる」
カウンターに広げた地図へ定規をあて、ペンで印をつけるハンター。
その腕の皮膚は聖導士の良人が治癒の魔法を重ねたにも関わらず、今なお赤く膨れあがり何とも痛々しい。
「幸い奴はそれほど脚は速くなかった。
奴自身に空間を跳躍する力がないのであれば、まだ間に合うはずだ。……どうか、奴を止めてくれ!」
ハンターが椅子を激しく揺らして立ち上がり、カウンターに叩きつけんばかりに頭を下げる。
その切実さに良人は胸が痛くなった。
『大至急。シェオル型歪虚討伐隊を急募』
こう大きく太い字で書かれた依頼書が壁に貼られたのはそれから数分後のことである。
●巨神の中に浮かぶもの
――私は、この世界のヒトを殺めなければならない。
そうしなければ愛する世界に帰れないから。
神様が言っていたの。
私に大切な試練を与えると。
それはこの穢れた世界で抵抗する因子を神様が必要とする分だけ殺すこと。
そうすれば私は神様に認められて、家族のいるあの大切な世界に戻してもらえるかもしれない。
――だからお願い、私の行方を止めないで。
私に逆らわず……みんな死んでください。
ワタシノ。シアワセノタメニ。
ワタシノ。ミライノタメニ。
黒曜石の巨人の中に浮かぶ漆黒の泡。
その中で赤子のように背を丸めた何かがまどろみの中、再び夢に堕ちる。
それは自分が神に選ばれた英雄として野蛮な抵抗者たちを駆逐していく夢。
ほんの一瞬の夢でしかないが――悲しいはずなのに、とても楽しくて心躍る英雄譚。
泡の中のものは赤子のような顔に笑みを浮かべると、夢に溺れたまま巨人を西へと歩ませる。
だってそこにヒトの気配があるから。
実はどこまでが夢でここで起きていることは現実なのか。
――あれが本当に神様なのか。
実は泡の中身自身もよくわかっていない。
ただ、夢の中の神様が認めてくれるまで……いつものベッドで起きられないことだけは確かだった。
●闇を阻む刃
精霊ローザリンデ(kz0269)はハンターオフィスで件の依頼書を見るなり顔を顰めた。
『シェオル型で闇の力……これはアタシも頑張らなきゃなんないかねェ』
「や、相手は巨大で力も強いと聞いています。本来の力を取り戻されていないローザさんには……」
『何言ってんだい、アタシの光の力はあらゆる生命を守るためにあるんだよ。
アンタが寝る間も惜しんで情報を収集・解析しているのと同じで、
アタシだって命を懸ける価値のある戦があれば覚悟を決めんのさ。
丁度アタシには歪虚を足止めする力がある。こういう仕事にはうってつけだろ?』
腕と脚と急所以外惜しげもなく肌を晒した奇妙な甲冑姿のローザ。
それは敵よりも速く斬るか、動きを止めている間に容赦ない斬撃を叩き込むためにある。
「わかりました。そもそも精霊の意思を折ることが難しい事ぐらいは俺もわかってますし……。
それではローザさんの同行を表記しておきます。御武運を」
『ああ、吉報を待ってな。殺されたハンターや村人たちの仇は必ずとってやるよ』
ローザはそう言って不敵に笑う。
彼女は煙管に火をつけるとロビーのソファにどっかと座り、同行者の来訪を待つことにした。
帝国のとある村が一夜にして消滅した。
元々小さい村といえど、かの吸血姫エリザベートの暗躍が知られるようになってから
ハンターに見張りを依頼するなど様々な対策を講じていたが……それでもすべてが消えたのは事実。
そこから辛うじて生還した唯一のハンターが仲間の形見を手に震えながら報告する。
「……突然空間が歪んだと思うと、巨大な黒い歪虚が出てきたんだ。
だから俺達はそれがシェオル型ってやつだとすぐにわかった。
そこで必死で抵抗したんだけど……圧倒的に力が違い過ぎてさ……」
「そうでしたか……」
只埜 良人(kz0235)が彼に買い置きしていたハーブティーを飲ませ、落ち着かせる。
「……身の丈は6mぐらい。真っ黒で、闇のマテリアルの匂いが強烈だった。
一応人のカタチをしていたけど、全身が黒曜石みたいな……硬質な塊というか。
でも腕にくっついている鉈のような刀は別で。それだけは自在に操るんだ。
ぶった斬るだけじゃなくて、それこそ投げたり振り回したり。
……あと、鉈と腕を同化させて盾にしたりととにかく隙のない奴だった」
「ふむ、近接攻撃以外にも遠距離への攻撃も得意。防御にも隙がないと」
「ああ。それこそ奴の身体を貫くほどの力や防御をすり抜ける業がなければキツいかもしれない。
だからできるなら……腕っぷしの強いハンターに依頼したいんだ。
仲間の仇をとってくれるように。そしてこれ以上の被害が出ないように」
「わかりました。それでは依頼書を手配しましょう。ところで奴が向かった方向は?」
「……西だ。丁度そちらの方には中規模の街がある。奴がまっすぐ進んだとするなら、そこに突き当たる」
カウンターに広げた地図へ定規をあて、ペンで印をつけるハンター。
その腕の皮膚は聖導士の良人が治癒の魔法を重ねたにも関わらず、今なお赤く膨れあがり何とも痛々しい。
「幸い奴はそれほど脚は速くなかった。
奴自身に空間を跳躍する力がないのであれば、まだ間に合うはずだ。……どうか、奴を止めてくれ!」
ハンターが椅子を激しく揺らして立ち上がり、カウンターに叩きつけんばかりに頭を下げる。
その切実さに良人は胸が痛くなった。
『大至急。シェオル型歪虚討伐隊を急募』
こう大きく太い字で書かれた依頼書が壁に貼られたのはそれから数分後のことである。
●巨神の中に浮かぶもの
――私は、この世界のヒトを殺めなければならない。
そうしなければ愛する世界に帰れないから。
神様が言っていたの。
私に大切な試練を与えると。
それはこの穢れた世界で抵抗する因子を神様が必要とする分だけ殺すこと。
そうすれば私は神様に認められて、家族のいるあの大切な世界に戻してもらえるかもしれない。
――だからお願い、私の行方を止めないで。
私に逆らわず……みんな死んでください。
ワタシノ。シアワセノタメニ。
ワタシノ。ミライノタメニ。
黒曜石の巨人の中に浮かぶ漆黒の泡。
その中で赤子のように背を丸めた何かがまどろみの中、再び夢に堕ちる。
それは自分が神に選ばれた英雄として野蛮な抵抗者たちを駆逐していく夢。
ほんの一瞬の夢でしかないが――悲しいはずなのに、とても楽しくて心躍る英雄譚。
泡の中のものは赤子のような顔に笑みを浮かべると、夢に溺れたまま巨人を西へと歩ませる。
だってそこにヒトの気配があるから。
実はどこまでが夢でここで起きていることは現実なのか。
――あれが本当に神様なのか。
実は泡の中身自身もよくわかっていない。
ただ、夢の中の神様が認めてくれるまで……いつものベッドで起きられないことだけは確かだった。
●闇を阻む刃
精霊ローザリンデ(kz0269)はハンターオフィスで件の依頼書を見るなり顔を顰めた。
『シェオル型で闇の力……これはアタシも頑張らなきゃなんないかねェ』
「や、相手は巨大で力も強いと聞いています。本来の力を取り戻されていないローザさんには……」
『何言ってんだい、アタシの光の力はあらゆる生命を守るためにあるんだよ。
アンタが寝る間も惜しんで情報を収集・解析しているのと同じで、
アタシだって命を懸ける価値のある戦があれば覚悟を決めんのさ。
丁度アタシには歪虚を足止めする力がある。こういう仕事にはうってつけだろ?』
腕と脚と急所以外惜しげもなく肌を晒した奇妙な甲冑姿のローザ。
それは敵よりも速く斬るか、動きを止めている間に容赦ない斬撃を叩き込むためにある。
「わかりました。そもそも精霊の意思を折ることが難しい事ぐらいは俺もわかってますし……。
それではローザさんの同行を表記しておきます。御武運を」
『ああ、吉報を待ってな。殺されたハンターや村人たちの仇は必ずとってやるよ』
ローザはそう言って不敵に笑う。
彼女は煙管に火をつけるとロビーのソファにどっかと座り、同行者の来訪を待つことにした。
解説
目的:シェオル型歪虚の討伐
戦場:30×30スクエアの平地。
木や岩などの遮蔽物は各所にあるが移動には問題ないものとする。
時間は昼間のため、視界ははっきりとしているので敵の発見は容易。
敵:サイズ3のシェオル型歪虚
攻撃手段
鉈での近接攻撃(射程1~3スクエア、威力大)
鉈ブン回し(360度、射程1~2で威力中~大)
鉈ブン投げ(射程20スクエアまで。威力大。投擲後は1ラウンド手が空く)
闇マテリアル放出(射程は半径6スクエアまで。威力大と視界を歪ませる効果がある。
ただし使用すると3ラウンド近接攻撃と移動以外ができなくなる)
同行NPC:ローザリンデ
レベルは60程度、舞闘士に近い戦い方をする。
使用できる能力は
刀による近接攻撃、光のマテリアル放射(扇状30度に直径1~7スクエア)、
浄化能力を応用した歪虚の移動不可付与技
(射程は半径7スクエア。その間本人は近接攻撃と移動以外不可となる)
備考:ローザに実行してほしい行動がありましたらプレイングでご指示ください。
質問について:
確認が必要な事がございましたら出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
ローザが分かる範囲でお答えします。
戦場:30×30スクエアの平地。
木や岩などの遮蔽物は各所にあるが移動には問題ないものとする。
時間は昼間のため、視界ははっきりとしているので敵の発見は容易。
敵:サイズ3のシェオル型歪虚
攻撃手段
鉈での近接攻撃(射程1~3スクエア、威力大)
鉈ブン回し(360度、射程1~2で威力中~大)
鉈ブン投げ(射程20スクエアまで。威力大。投擲後は1ラウンド手が空く)
闇マテリアル放出(射程は半径6スクエアまで。威力大と視界を歪ませる効果がある。
ただし使用すると3ラウンド近接攻撃と移動以外ができなくなる)
同行NPC:ローザリンデ
レベルは60程度、舞闘士に近い戦い方をする。
使用できる能力は
刀による近接攻撃、光のマテリアル放射(扇状30度に直径1~7スクエア)、
浄化能力を応用した歪虚の移動不可付与技
(射程は半径7スクエア。その間本人は近接攻撃と移動以外不可となる)
備考:ローザに実行してほしい行動がありましたらプレイングでご指示ください。
質問について:
確認が必要な事がございましたら出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
ローザが分かる範囲でお答えします。
マスターより
こんにちは、ことねです。
今回はわけのわからないままシェオル型歪虚として
暴れているものを討伐するシンプルな物語をお届けします。
生身でもユニット搭乗でもどちらでも戦えるお話ですので
お気軽にご参加ください。
なお西の街まではまだかなりの距離がありますので
避難指示などの必要はありませんが、
その分迅速かつ確実な討伐が要されます。
皆様のご協力を頼りにしつつ、御武運をお祈りしています。
今回はわけのわからないままシェオル型歪虚として
暴れているものを討伐するシンプルな物語をお届けします。
生身でもユニット搭乗でもどちらでも戦えるお話ですので
お気軽にご参加ください。
なお西の街まではまだかなりの距離がありますので
避難指示などの必要はありませんが、
その分迅速かつ確実な討伐が要されます。
皆様のご協力を頼りにしつつ、御武運をお祈りしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/23 09:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/10 00:01:10 |
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【質問卓】心を救う為に 白樺(ka4596) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/05/09 14:49:24 |
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![]() |
【相談卓】願いの末路 白樺(ka4596) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/05/13 00:09:58 |