ゲスト
(ka0000)
【血断】隣人たちとの道のゆくえ
マスター:四月朔日さくら

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在10人 / 3~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/05/25 19:00
オープニング
●
世界が一つの大きな選択を迫られている。
邪神討伐。
邪神封印。
そして、邪神恭順。
その選択によって道が決まるのは何もハンターだけではない。
この世界に生きとし生けるすべての存在、そのすべてに関わることだ。
事実が明らかになった今、その選択を決めるのは、今生きている人びとなのだ――。
●
――幻獣の森から、リムネラに客人が現れたのはそんな中のことだった。
「お久しぶりっス! じつはハンターの皆さんに、ナーランギ様から幻獣の森へ来てくれないかと言われているっス。なにやら話があるそうで」
そう言って客人――ツキウサギは、なにやら神妙な顔で頷いた。
「ナーランギ、カラ?」
ナーランギは大幻獣の中の大幻獣、元は六大龍としてこのクリムゾンウェストの守護者として存在していた。もっとも今は様々な経緯の後に幻獣の守護者となり、六大龍とも違う見方で世界を見つめてくれているのだが。
そのナーランギが、リムネラに――いや、ハンターたちに――話を、という。
タイミングがタイミングの上、話をするのがナーランギとあっては、きっとあのことにも関係があるに違いない。
「わかりまシタ……」
リムネラはゆっくり頷くと、傍らにいたヘレをそっと見つめた。
この子もなにか、気づいているのだろうか。知っているのだろうか。
けれどそれを聞くのははばかられた。何となく怖くて。
●
『よく来たな、ハンターたち』
それから数日後、幻獣の森――ハンターたちはナーランギに面会していた。
ついでに言うと、チューダも何故かちゃっかりいる。
「幻獣王である我輩をのけ者にしてなにかおしゃべりとはずるいのであります!」
とか何とか言ってついてきた結果である。
『今日は真面目な話なのだが、……チューダも関係のある話だ、きちんと聞いてくれるか』
ゴクリと、誰かが息をのんだ。
『今、邪神をどうするかで問題になっているのだろう? しかし、その選択が邪神以外にどう影響するか……気づいているか?』
一瞬の沈黙。
『いや、もう気づいているものもいるかもしれないが……邪神をもし封印すると言うことをお前たちが選ぶのなら、精霊たちは力をすべて使ってその手伝いをするだろう。もちろん、幻獣もだ。しかし、おそらくその代償に、この世界から『神秘』とよばれるものが失われる。それが幻獣にとって何を意味するかというと……我々幻獣は、人間と同じ世界に存在できなくなるのだ』
将来、お互いを認識することができなくなってしまう、と言うことらしい。
それはリアルブルーで『神秘』が失われ、魔法や精霊、妖精と言った存在が夢物語になったのと同じ未来が待っていると言うこと。
「ふむ……そしたら、我輩お菓子を盗み食い放題でありますか?」
のんきなことを言うチューダに、ナーランギは一瞥する。
『いや……盗み食いをされたこともわからなくなるだろう。そもそも触れることすらできなくなるかもしれぬ。同じ世界に存在できないというのは、それほど大きなことなのだ』
「え……そしたら我輩、大霊堂の巫女に膝枕してもらえないでありますか? おいしいものおごってもらえなくも!?」
相変わらず自分本位な意見だが、その認識はおおよそ誤っていない。チューダはがくっと肩を落とした。
『そこでハンターたちにも考えてほしい。あくまで個人の意見で構わない……封印という選択をしたときの、我々と生きる世界を分かつときの……お前たちの考えを、教えてほしいのだ』
封印という選択を選ぶ理由。あるいは選びたくない理由。
封印した後の、幻獣や精霊の消えた世界でのあり方。
そんな諸々を、今思うことを、教えてほしい――ナーランギはそう言って、叡智をたたえた瞳に悲しみをほんのりと浮かべた。
世界が一つの大きな選択を迫られている。
邪神討伐。
邪神封印。
そして、邪神恭順。
その選択によって道が決まるのは何もハンターだけではない。
この世界に生きとし生けるすべての存在、そのすべてに関わることだ。
事実が明らかになった今、その選択を決めるのは、今生きている人びとなのだ――。
●
――幻獣の森から、リムネラに客人が現れたのはそんな中のことだった。
「お久しぶりっス! じつはハンターの皆さんに、ナーランギ様から幻獣の森へ来てくれないかと言われているっス。なにやら話があるそうで」
そう言って客人――ツキウサギは、なにやら神妙な顔で頷いた。
「ナーランギ、カラ?」
ナーランギは大幻獣の中の大幻獣、元は六大龍としてこのクリムゾンウェストの守護者として存在していた。もっとも今は様々な経緯の後に幻獣の守護者となり、六大龍とも違う見方で世界を見つめてくれているのだが。
そのナーランギが、リムネラに――いや、ハンターたちに――話を、という。
タイミングがタイミングの上、話をするのがナーランギとあっては、きっとあのことにも関係があるに違いない。
「わかりまシタ……」
リムネラはゆっくり頷くと、傍らにいたヘレをそっと見つめた。
この子もなにか、気づいているのだろうか。知っているのだろうか。
けれどそれを聞くのははばかられた。何となく怖くて。
●
『よく来たな、ハンターたち』
それから数日後、幻獣の森――ハンターたちはナーランギに面会していた。
ついでに言うと、チューダも何故かちゃっかりいる。
「幻獣王である我輩をのけ者にしてなにかおしゃべりとはずるいのであります!」
とか何とか言ってついてきた結果である。
『今日は真面目な話なのだが、……チューダも関係のある話だ、きちんと聞いてくれるか』
ゴクリと、誰かが息をのんだ。
『今、邪神をどうするかで問題になっているのだろう? しかし、その選択が邪神以外にどう影響するか……気づいているか?』
一瞬の沈黙。
『いや、もう気づいているものもいるかもしれないが……邪神をもし封印すると言うことをお前たちが選ぶのなら、精霊たちは力をすべて使ってその手伝いをするだろう。もちろん、幻獣もだ。しかし、おそらくその代償に、この世界から『神秘』とよばれるものが失われる。それが幻獣にとって何を意味するかというと……我々幻獣は、人間と同じ世界に存在できなくなるのだ』
将来、お互いを認識することができなくなってしまう、と言うことらしい。
それはリアルブルーで『神秘』が失われ、魔法や精霊、妖精と言った存在が夢物語になったのと同じ未来が待っていると言うこと。
「ふむ……そしたら、我輩お菓子を盗み食い放題でありますか?」
のんきなことを言うチューダに、ナーランギは一瞥する。
『いや……盗み食いをされたこともわからなくなるだろう。そもそも触れることすらできなくなるかもしれぬ。同じ世界に存在できないというのは、それほど大きなことなのだ』
「え……そしたら我輩、大霊堂の巫女に膝枕してもらえないでありますか? おいしいものおごってもらえなくも!?」
相変わらず自分本位な意見だが、その認識はおおよそ誤っていない。チューダはがくっと肩を落とした。
『そこでハンターたちにも考えてほしい。あくまで個人の意見で構わない……封印という選択をしたときの、我々と生きる世界を分かつときの……お前たちの考えを、教えてほしいのだ』
封印という選択を選ぶ理由。あるいは選びたくない理由。
封印した後の、幻獣や精霊の消えた世界でのあり方。
そんな諸々を、今思うことを、教えてほしい――ナーランギはそう言って、叡智をたたえた瞳に悲しみをほんのりと浮かべた。
解説
ナーランギに呼ばれたことで、ハンターの皆さんには幻獣の森に赴いてもらいます。
ナーランギの話はおおよそOPにも記したとおり。
皆さんの選択によって邪神ファナティックブラッドを封印することが選ばれた場合、幻獣や精霊といったいわゆる『神秘』の存在とは世界を違えることになります。
それは邪神封印のための代償と言うべきもので、例外は存在しません。
幻獣や精霊と言った存在を、認識することができなくなるのです。
そしておそらく、時間が経過すれば、幻獣や精霊も物語の中のみの存在と化していくことになるでしょう。
言ってみれば、『現代のリアルブルー』のようになっていく。そう考えてみれば、わかりやすいかもしれません。
その将来を考えた上で、ナーランギに問いたいことがあれば問うてもよろしいですし、自分なりの意見を述べていただきたいと思います。
簡単に言えば、封印を選んだ際の幻獣の将来を知ったときのあなたの反応を教えていただきたいのです。
状況が状況ですので、皆さんもまだ結論は出ていないでしょう。しかし、この問題への力を注ぐ一助として、ぜひ意見を述べてください。教えてください。
これは、あなたたちの物語なのですから。
では、よろしくお願いします。
ナーランギの話はおおよそOPにも記したとおり。
皆さんの選択によって邪神ファナティックブラッドを封印することが選ばれた場合、幻獣や精霊といったいわゆる『神秘』の存在とは世界を違えることになります。
それは邪神封印のための代償と言うべきもので、例外は存在しません。
幻獣や精霊と言った存在を、認識することができなくなるのです。
そしておそらく、時間が経過すれば、幻獣や精霊も物語の中のみの存在と化していくことになるでしょう。
言ってみれば、『現代のリアルブルー』のようになっていく。そう考えてみれば、わかりやすいかもしれません。
その将来を考えた上で、ナーランギに問いたいことがあれば問うてもよろしいですし、自分なりの意見を述べていただきたいと思います。
簡単に言えば、封印を選んだ際の幻獣の将来を知ったときのあなたの反応を教えていただきたいのです。
状況が状況ですので、皆さんもまだ結論は出ていないでしょう。しかし、この問題への力を注ぐ一助として、ぜひ意見を述べてください。教えてください。
これは、あなたたちの物語なのですから。
では、よろしくお願いします。
マスターより
こんにちは、四月朔日です。
とうとう世界の真実が明かされてきたわけですが、今回は精霊や幻獣はどうなるの? と言うこと、とくにデメリットをを提示したシナリオです。
チューダが同行していますが、今回メインで会話するのはナーランギ。
あなたはこの事実をどう受け止め、反応するでしょう。
どうか、皆さんの真摯な気持ちを教えてください。
では、参加をお待ちしています。
とうとう世界の真実が明かされてきたわけですが、今回は精霊や幻獣はどうなるの? と言うこと、とくにデメリットをを提示したシナリオです。
チューダが同行していますが、今回メインで会話するのはナーランギ。
あなたはこの事実をどう受け止め、反応するでしょう。
どうか、皆さんの真摯な気持ちを教えてください。
では、参加をお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/22 19:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/05/15 03:20:40 |
|
![]() |
封印への考察 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2019/05/16 07:05:31 |