ゲスト
(ka0000)
要塞の日常
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/07/05 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
辺境の南部にある古びた施設。
スコール族の言葉で『星の灯』を意味する要塞都市『ノアーラ・クンタウ』は、ゾンネンシュトラール帝国の国境に位置していた。
ここより先は辺境の部族が住まう場所。
そして、歪虚の侵攻を食い止める最前線でもある。
「困りましたね」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、帝都『バルトアンデルス』から届いた手紙に視線を落として呟いた。
「ヴェルナー様、如何されましたか?
またヨアキム(kz0011)様が何かされましたか?」
ヴェルナーの呟きを聞きつけた部下が問いかけてきた。
視線を上げれば、部下が紅茶と温められたティーカップを置いている。
お茶の時刻が近づいている事を、ヴェルナーはその時になって気付いた。
(おやおや、もうそんな時間ですか……。
時間が経過するのは早いものです。こうしている間にも歪虚の軍勢が……否、それよりも帝都の動きも気にかけないといけません)
「ヴェルナー様?」
部下の声で現実に引き戻されるヴェルナー。
問いかけに反応がない事を心配したようだ。
「失礼、考え事をしていました。何の話でしょうか?」
「ヴェルナー様がお困りの事案です。私はヨアキム様が何かされたのかと思いましたが」
「先日また騒ぎを起こしたようですが、それは執事のキュジィが収めたようです。
あれは見た目よりも有能な人材です。それより困っているのは帝都からの指示です」
ヴェルナー宛に送られた手紙には、ハンターに対する配慮が記載されていた。
つまり、要塞『ノアーラ・クンタウ』内におけるハンターの行動をある程度容認しろ、という指示だ。この要塞には冒険都市『リゼリオ』へ続く転送ゲート、ハンターズソサエティの支部が存在している。その関係から要塞へハンターが訪れる事は珍しくない。
おそらく帝都はハンターを戦力として見定めており、ハンターと良好な関係を構築したいのだろう。
ヴェルナーは、そう考えていた。
「しかし、要塞は軍事拠点です。オープンにできない施設もございます。
それに……」
「そう。あなたが言いたい事こそ、悩みの種です。
ですが、この状況であればいずれハンターにも知れ渡ってしまいます」
ヴェルナーは紅茶の入ったポットを手に取ると、もう片方の手で持ったティーカップ目掛けて紅茶を注ぎ混んだ。
ポットをより高く掲げ、ティーカップから紅茶の雫が飛び跳ねる。
「問題は、やはり山岳猟団ですか」
「…………」
部下の問いに、ヴェルナーは沈黙を守った。
辺境管理者として異例の若さで就任したヴェルナーであったが、要塞に駐留する帝国軍からの受けは良くない。特に帝国軍第一師団分隊である『山岳猟団』からの評判は最悪だ。帝都から人類守護を任務に派遣された山岳猟団は、誉れある部隊として歪虚の侵攻を食い止めてきた。
そんな彼らが帝都から送られたヴェルナーを快く思うはずがなかった。
「山岳猟団は、謂わば最前線で体を張ってきた叩き上げの部隊です。
帝都から派遣された私は、出世の為に来た管理官と思われていてもおかしくはありません」
紅茶に口を付けながら、冷静に現実を分析するヴェルナー。
まるで他人事のような口ぶりだ。
しかし、その間に状況を打破するべく脳をフル回転させていた。
そして、しばしの沈黙の後――ヴェルナーは口を開いた。
「ハンターをこの要塞の施設へ案内します。案内役は私です。
それ程多くの者は招待できませんが、そこは機会を別に設けましょう。
それから……」
ヴェルナーは再び紅茶を口へ運ぶ。
一呼吸置いた後、ゆっくりと言葉を続ける。
「例の傭兵団を呼び出して下さい」
辺境の南部にある古びた施設。
スコール族の言葉で『星の灯』を意味する要塞都市『ノアーラ・クンタウ』は、ゾンネンシュトラール帝国の国境に位置していた。
ここより先は辺境の部族が住まう場所。
そして、歪虚の侵攻を食い止める最前線でもある。
「困りましたね」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、帝都『バルトアンデルス』から届いた手紙に視線を落として呟いた。
「ヴェルナー様、如何されましたか?
またヨアキム(kz0011)様が何かされましたか?」
ヴェルナーの呟きを聞きつけた部下が問いかけてきた。
視線を上げれば、部下が紅茶と温められたティーカップを置いている。
お茶の時刻が近づいている事を、ヴェルナーはその時になって気付いた。
(おやおや、もうそんな時間ですか……。
時間が経過するのは早いものです。こうしている間にも歪虚の軍勢が……否、それよりも帝都の動きも気にかけないといけません)
「ヴェルナー様?」
部下の声で現実に引き戻されるヴェルナー。
問いかけに反応がない事を心配したようだ。
「失礼、考え事をしていました。何の話でしょうか?」
「ヴェルナー様がお困りの事案です。私はヨアキム様が何かされたのかと思いましたが」
「先日また騒ぎを起こしたようですが、それは執事のキュジィが収めたようです。
あれは見た目よりも有能な人材です。それより困っているのは帝都からの指示です」
ヴェルナー宛に送られた手紙には、ハンターに対する配慮が記載されていた。
つまり、要塞『ノアーラ・クンタウ』内におけるハンターの行動をある程度容認しろ、という指示だ。この要塞には冒険都市『リゼリオ』へ続く転送ゲート、ハンターズソサエティの支部が存在している。その関係から要塞へハンターが訪れる事は珍しくない。
おそらく帝都はハンターを戦力として見定めており、ハンターと良好な関係を構築したいのだろう。
ヴェルナーは、そう考えていた。
「しかし、要塞は軍事拠点です。オープンにできない施設もございます。
それに……」
「そう。あなたが言いたい事こそ、悩みの種です。
ですが、この状況であればいずれハンターにも知れ渡ってしまいます」
ヴェルナーは紅茶の入ったポットを手に取ると、もう片方の手で持ったティーカップ目掛けて紅茶を注ぎ混んだ。
ポットをより高く掲げ、ティーカップから紅茶の雫が飛び跳ねる。
「問題は、やはり山岳猟団ですか」
「…………」
部下の問いに、ヴェルナーは沈黙を守った。
辺境管理者として異例の若さで就任したヴェルナーであったが、要塞に駐留する帝国軍からの受けは良くない。特に帝国軍第一師団分隊である『山岳猟団』からの評判は最悪だ。帝都から人類守護を任務に派遣された山岳猟団は、誉れある部隊として歪虚の侵攻を食い止めてきた。
そんな彼らが帝都から送られたヴェルナーを快く思うはずがなかった。
「山岳猟団は、謂わば最前線で体を張ってきた叩き上げの部隊です。
帝都から派遣された私は、出世の為に来た管理官と思われていてもおかしくはありません」
紅茶に口を付けながら、冷静に現実を分析するヴェルナー。
まるで他人事のような口ぶりだ。
しかし、その間に状況を打破するべく脳をフル回転させていた。
そして、しばしの沈黙の後――ヴェルナーは口を開いた。
「ハンターをこの要塞の施設へ案内します。案内役は私です。
それ程多くの者は招待できませんが、そこは機会を別に設けましょう。
それから……」
ヴェルナーは再び紅茶を口へ運ぶ。
一呼吸置いた後、ゆっくりと言葉を続ける。
「例の傭兵団を呼び出して下さい」
解説
目的:辺境管理者のヴェルナーに従ってノアーラ・クンタウを見学する。
場所:帝国と辺境の国境にある要塞ノアーラ・クンタウ。切り立った崖の上にそびえ立つ要塞で、都市の周囲は巨大な壁に囲まれている。要塞までの道は険しいが、要塞内部はハンターズソサエティがあり、帝都と比較すれば環境は遙かに劣るものの日常生活に困る事はあまりない。但し、度重なる歪虚の襲撃を受けて壁の一部が崩壊している箇所もある。
備考:
要塞内の主な施設は下記の通りです。
・司令部
・帝国軍兵舎
・兵糧倉
・ハンターズソサエティの支部
・商業管理事務所
→要塞内の商業管理を行う組織
・デッドウェスト・ジェイル
→要塞内の独房。今回の見学では立ち入り禁止。
・酒場、病院、商店などの一般的施設。
→希望すれば酒場などでヴェルナーと食事も可能です。
要塞の山岳猟団と辺境管理者の関係は芳しくありません。
ハンターの目的はあくまでも要塞内の見学であり、揉め事の仲裁をする必要はありません。ですが、山岳猟団員を挑発すれば怒り出すかもしれません。なるべく刺激を与えないようにしてください。
またヴェルナーが彼らとは別に傭兵団を呼び出しています。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
場所:帝国と辺境の国境にある要塞ノアーラ・クンタウ。切り立った崖の上にそびえ立つ要塞で、都市の周囲は巨大な壁に囲まれている。要塞までの道は険しいが、要塞内部はハンターズソサエティがあり、帝都と比較すれば環境は遙かに劣るものの日常生活に困る事はあまりない。但し、度重なる歪虚の襲撃を受けて壁の一部が崩壊している箇所もある。
備考:
要塞内の主な施設は下記の通りです。
・司令部
・帝国軍兵舎
・兵糧倉
・ハンターズソサエティの支部
・商業管理事務所
→要塞内の商業管理を行う組織
・デッドウェスト・ジェイル
→要塞内の独房。今回の見学では立ち入り禁止。
・酒場、病院、商店などの一般的施設。
→希望すれば酒場などでヴェルナーと食事も可能です。
要塞の山岳猟団と辺境管理者の関係は芳しくありません。
ハンターの目的はあくまでも要塞内の見学であり、揉め事の仲裁をする必要はありません。ですが、山岳猟団員を挑発すれば怒り出すかもしれません。なるべく刺激を与えないようにしてください。
またヴェルナーが彼らとは別に傭兵団を呼び出しています。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
マスターより
近藤豊です。
前回のドワーフ全開なシナリオから、急に真面目なシナリオになっています。
今回はハンターズソサエティの支部があるノアーラ・クンタウの見学となっています。ですが、ヴェルナーは単なる見学とは考えていないようですが……。
それでは、干し貝柱を肴にお待ちしています。
前回のドワーフ全開なシナリオから、急に真面目なシナリオになっています。
今回はハンターズソサエティの支部があるノアーラ・クンタウの見学となっています。ですが、ヴェルナーは単なる見学とは考えていないようですが……。
それでは、干し貝柱を肴にお待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/27 22:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 シャルラッハ・グルート(ka0508) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/06/25 16:42:32 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/24 07:32:55 |