ゲスト
(ka0000)
知追う者、バンジーする
マスター:狐野径

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在5人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/27 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/06/08 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●観光客を呼び込む?
エトファリカ連邦国、天ノ都から徒歩で二日くらいの場所にある地域・師岬。畑作りも動きだし商売も始める人も出てきた。
「外からのお客様用の宿があっても、それほど人がきませんね」
大江 紅葉は宿を運営したいという人もいた為、それを考える。この先にどこか道があればいいのだが、他に集落があるわけではない。
紅葉は師匠が都に入ったのと入れ替えに戻ってきた。
そこで、里の今後についてなど工程を考えたり、承認したりとする必要のあることを対処する運びになっていた。
「潮干狩りもいいですが、そんなに干潟がありませんし、たくさん取れません」
紅葉は試しに掘って、全部逃がした。
「温泉が出るわけでもありませんし、釣り場など論外、里で食べるものがなくなります」
紅葉は温泉が出ればいいのにと少し考えた。温泉の原理を考えると悩ましい。冷泉ならあるかもしれないが、温泉とするには燃料もいる。それをどこから調達するかの問題が生じる。
「リアルブルーの観光と言うのを考えてみましょう」
集めた情報から何かよい物はないかと探す。今ここにあるものを使い、初期投資が少なくて済むものが良い。
「とりあえず、できそうなのは、トレッキングやアスレチックですね……アスレチックはよさそうですね……子どもの遊び場にもなり、大人も体力をつけることができるかもしれません」
これならば、木や竹、ロープや滑車があればできそうだ。
「あとは、バンジージャンプ」
これも、流用できそうなものがあった。
「行けます、これで行けます! 高いところ探して、パーンと飛び降りるだけ! そして、安全対策費や人件費を頂けば!」
現実的な計算を始める。
早速、紅葉は建設用地を探しに出かけることにした。しかし、単独で歩くなと口酸っぱく言われているため、玄関で足止めを食らった。
頬を膨らませて待っているとやってきたのは松永 光頼とその弟の光月。
「……その顔はやめましょう……。紅葉どの、散歩と聞きましたので」
光頼は紅葉の表情に飽きれていた。さすがに紅葉はすぐにやめる。
「……いや、兄上だけいけばいいと思うんですが」
「なぜだい? 光月も一緒に行こう?」
光月が紅葉のことを異性として気にしていると光頼が勘違いは解消されていない。一方で、光頼の心は松永家の跡取りである自分が紅葉が好きかもしれないという気持ちで揺れている。
「お二人がいれば、心強いです!」
紅葉は問答無用で出かける。
(なぜかお二人、ギクシャクしているのです)
紅葉は二人の様子のおかしいことには気づいている。理由が自分だとは思わない。
そして、師岬の一番隅っこまでやってきた。そこは切り立った崖になっており、眼下には海が広がる。
「崖です!」
「紅葉どの、端まで行くと危ないですよ!」
光頼は紅葉に声をかけるが、登る途中で止まる。崖の下が見えそうなところには近づいていない。
「大丈夫ですよ」
紅葉はわくわくしながら四つん這いになって崖の端まで向かった。
「……ん?」
光月は気付いた、兄が真っ青だということに。紅葉を止めたいと思っているのと、逃げたいと思っているのが同居している態勢だ。
「……兄上……まさか、高いところ、駄目ですか?」
「……ぐっ」
「ああ……」
紅葉の方は松永兄弟の会話など海の音で消され気づかないまま、覗き込んでいる。
「あああ、こ、このくぼみ、この高さ! バンジージャンプに良いと思います!」
キラキラとした顔で紅葉が光頼たちを見た。
「決定です! バンジージャンプ台を作ります! 観光の目玉にするのです」
目玉も何も、それしかないけれど。
「へ?」
「は?」
松永兄弟は意味が分からないため、紅葉の様子をうかがうだけだった。そもそも、紅葉が歩き回りたいと言った理由を聞いていないのだ。
●試し
バンジージャンプ台は紅葉の指示できちんとしたものが作られた。くぼみがあるとはいえ、崖に激突は恐ろしいため、張り出しを作る。そこに、伸び縮するロープを括り付け、人に括り付ける。むろん、装備についてはリアルブルーの内容を確認して、制作した。
「安全確認のためにやってみましょう!」
紅葉がワクワクしながら装着する。
「ま、待ってください! 宗主、何やっているんですか!」
家臣たちが慌てて止める。
光頼は止めたいが止められない自分を責め、光月は考えすぎて行動できない。
「なぜ、やってはいけないのです! 危なくないものを作ったのです。だからこそ、初バンジーは作った私が飛ぶべきです!」
安全という自負があるから正しい意見。
ここの地域の代官なり何か任される可能性がある、偉い人となる人物がいきなりやることでもないという意見もある。
煮え切らない家臣と松永兄弟を前に、紅葉は解決策を考えた。
「あ、あれは!」
紅葉は見ていた方向を指さした。家臣はつられて見る。
光頼はそっちを向きかけたが、はっとして紅葉の方を見た。しかし、すでに紅葉はひょいと飛んでいる。
「紅葉どのっ!」
「きゃああああああ、あはははははははははははは」
「宗主っ!?」
家臣たちの悲鳴が響き渡る。
無事初バンジーは終わる。
紅葉がひっくり返ってぷらーんとなっているのを、下で待っていた人たちが回収する。
下で待機していた人たちも、まさか紅葉が降ってくるとは思っていなかった。でも、本人が楽しそうなので良かったが、見ているほうは怖かった。
「……すまない、光月……わ、私が……」
「いえ、兄上……人間、得手不得手があるのです……まさか、この年まで兄上が高所恐怖症だと知らなかったです」
「私だって知らなかった……意識したことなかったんだが……」
これまで意識的に高いところに登ったことはなかった。戦いで高いところに登っても勢いがあって気づいていないだけだったかもしれない。
「もっと早く……私が言い出せば……」
「すまない」
松永兄弟は互いに現実を見て、しおれていたのだった。
●ポスター
「師岬で、叫べ」
というキャッチフレーズの字まみれのポスターがハンターオフィスに貼られた。
バンジージャンプについての説明や、師岬へのルートなどが記載されている。
宿の数は限りがあるため、キャンプ場の整備もしているという。
「ハンターなんて、切った張ったの世界だし、今じゃ世界を股にかけ、空を飛んでますもんね! こんな、バンジージャンプなんていうのは子供だましの遊具でしょう」
「そうよね……あたしたちみたいな一般人ならともかく……」
職員たちは話し合っていた。
「それこそ、プロポーズしたりするんでしょ?」
「地域によっては大人になった証しとしてするって聞いたわよ」
「勇気のしるしだとか!」
職員たちの話は広がっていった。
ハンターだって人間で、恐怖の対象はそれぞれで、バンジージャンプも命がけの大変なものだと気づいていなかった。
●観光客を呼び込む?
エトファリカ連邦国、天ノ都から徒歩で二日くらいの場所にある地域・師岬。畑作りも動きだし商売も始める人も出てきた。
「外からのお客様用の宿があっても、それほど人がきませんね」
大江 紅葉は宿を運営したいという人もいた為、それを考える。この先にどこか道があればいいのだが、他に集落があるわけではない。
紅葉は師匠が都に入ったのと入れ替えに戻ってきた。
そこで、里の今後についてなど工程を考えたり、承認したりとする必要のあることを対処する運びになっていた。
「潮干狩りもいいですが、そんなに干潟がありませんし、たくさん取れません」
紅葉は試しに掘って、全部逃がした。
「温泉が出るわけでもありませんし、釣り場など論外、里で食べるものがなくなります」
紅葉は温泉が出ればいいのにと少し考えた。温泉の原理を考えると悩ましい。冷泉ならあるかもしれないが、温泉とするには燃料もいる。それをどこから調達するかの問題が生じる。
「リアルブルーの観光と言うのを考えてみましょう」
集めた情報から何かよい物はないかと探す。今ここにあるものを使い、初期投資が少なくて済むものが良い。
「とりあえず、できそうなのは、トレッキングやアスレチックですね……アスレチックはよさそうですね……子どもの遊び場にもなり、大人も体力をつけることができるかもしれません」
これならば、木や竹、ロープや滑車があればできそうだ。
「あとは、バンジージャンプ」
これも、流用できそうなものがあった。
「行けます、これで行けます! 高いところ探して、パーンと飛び降りるだけ! そして、安全対策費や人件費を頂けば!」
現実的な計算を始める。
早速、紅葉は建設用地を探しに出かけることにした。しかし、単独で歩くなと口酸っぱく言われているため、玄関で足止めを食らった。
頬を膨らませて待っているとやってきたのは松永 光頼とその弟の光月。
「……その顔はやめましょう……。紅葉どの、散歩と聞きましたので」
光頼は紅葉の表情に飽きれていた。さすがに紅葉はすぐにやめる。
「……いや、兄上だけいけばいいと思うんですが」
「なぜだい? 光月も一緒に行こう?」
光月が紅葉のことを異性として気にしていると光頼が勘違いは解消されていない。一方で、光頼の心は松永家の跡取りである自分が紅葉が好きかもしれないという気持ちで揺れている。
「お二人がいれば、心強いです!」
紅葉は問答無用で出かける。
(なぜかお二人、ギクシャクしているのです)
紅葉は二人の様子のおかしいことには気づいている。理由が自分だとは思わない。
そして、師岬の一番隅っこまでやってきた。そこは切り立った崖になっており、眼下には海が広がる。
「崖です!」
「紅葉どの、端まで行くと危ないですよ!」
光頼は紅葉に声をかけるが、登る途中で止まる。崖の下が見えそうなところには近づいていない。
「大丈夫ですよ」
紅葉はわくわくしながら四つん這いになって崖の端まで向かった。
「……ん?」
光月は気付いた、兄が真っ青だということに。紅葉を止めたいと思っているのと、逃げたいと思っているのが同居している態勢だ。
「……兄上……まさか、高いところ、駄目ですか?」
「……ぐっ」
「ああ……」
紅葉の方は松永兄弟の会話など海の音で消され気づかないまま、覗き込んでいる。
「あああ、こ、このくぼみ、この高さ! バンジージャンプに良いと思います!」
キラキラとした顔で紅葉が光頼たちを見た。
「決定です! バンジージャンプ台を作ります! 観光の目玉にするのです」
目玉も何も、それしかないけれど。
「へ?」
「は?」
松永兄弟は意味が分からないため、紅葉の様子をうかがうだけだった。そもそも、紅葉が歩き回りたいと言った理由を聞いていないのだ。
●試し
バンジージャンプ台は紅葉の指示できちんとしたものが作られた。くぼみがあるとはいえ、崖に激突は恐ろしいため、張り出しを作る。そこに、伸び縮するロープを括り付け、人に括り付ける。むろん、装備についてはリアルブルーの内容を確認して、制作した。
「安全確認のためにやってみましょう!」
紅葉がワクワクしながら装着する。
「ま、待ってください! 宗主、何やっているんですか!」
家臣たちが慌てて止める。
光頼は止めたいが止められない自分を責め、光月は考えすぎて行動できない。
「なぜ、やってはいけないのです! 危なくないものを作ったのです。だからこそ、初バンジーは作った私が飛ぶべきです!」
安全という自負があるから正しい意見。
ここの地域の代官なり何か任される可能性がある、偉い人となる人物がいきなりやることでもないという意見もある。
煮え切らない家臣と松永兄弟を前に、紅葉は解決策を考えた。
「あ、あれは!」
紅葉は見ていた方向を指さした。家臣はつられて見る。
光頼はそっちを向きかけたが、はっとして紅葉の方を見た。しかし、すでに紅葉はひょいと飛んでいる。
「紅葉どのっ!」
「きゃああああああ、あはははははははははははは」
「宗主っ!?」
家臣たちの悲鳴が響き渡る。
無事初バンジーは終わる。
紅葉がひっくり返ってぷらーんとなっているのを、下で待っていた人たちが回収する。
下で待機していた人たちも、まさか紅葉が降ってくるとは思っていなかった。でも、本人が楽しそうなので良かったが、見ているほうは怖かった。
「……すまない、光月……わ、私が……」
「いえ、兄上……人間、得手不得手があるのです……まさか、この年まで兄上が高所恐怖症だと知らなかったです」
「私だって知らなかった……意識したことなかったんだが……」
これまで意識的に高いところに登ったことはなかった。戦いで高いところに登っても勢いがあって気づいていないだけだったかもしれない。
「もっと早く……私が言い出せば……」
「すまない」
松永兄弟は互いに現実を見て、しおれていたのだった。
●ポスター
「師岬で、叫べ」
というキャッチフレーズの字まみれのポスターがハンターオフィスに貼られた。
バンジージャンプについての説明や、師岬へのルートなどが記載されている。
宿の数は限りがあるため、キャンプ場の整備もしているという。
「ハンターなんて、切った張ったの世界だし、今じゃ世界を股にかけ、空を飛んでますもんね! こんな、バンジージャンプなんていうのは子供だましの遊具でしょう」
「そうよね……あたしたちみたいな一般人ならともかく……」
職員たちは話し合っていた。
「それこそ、プロポーズしたりするんでしょ?」
「地域によっては大人になった証しとしてするって聞いたわよ」
「勇気のしるしだとか!」
職員たちの話は広がっていった。
ハンターだって人間で、恐怖の対象はそれぞれで、バンジージャンプも命がけの大変なものだと気づいていなかった。
解説
あなたはどう、飛び降りるか? それとも飛び降りないのか?
バンジージャンプするだけ。
●場所
師岬の端っこの岬に作られたバンジージャンプ台。
崖の上から、海の中、落差は108メートル。
場所や道具の安全は確保されています。
海と空がきれいなところです。
●プレイングに求められるもの
飛び降りるまでの気持ち、飛び降りている最中の行動など。
紅葉だったら「飛び降りるのにためらいはない」となりますね。落ちている最中は「歓声および笑い声」といことです。
松永 光頼ならば「武人として飛びたい。しかし、硬直して動けず」あきらめるという内容になりますね?
叫ぶ場合、公序良俗を乱さない、誹謗中傷はしないということは重要です。
●同行者がいる場合
同行者の名前とIDがあると、はぐれることが避けられます。
例えば【同行者:大江 紅葉(kz0163)】です。
●現場にいるNPC
・大江 紅葉 陰陽寮所属符術師、師岬の代表。高いところ好きらしい。
・松永 光頼 武人。これまで意識してこなかったが、高所恐怖症だったぽい。
弟が紅葉に恋心を抱いていると勘違いしている。崖の下で待機。
・松永 光月 武人、光頼の弟。兄と紅葉が結婚することはめでたいと思っている。
とりあえず、人員が必要なところで手助け中。
・その他 見物や手伝いの師岬の住民たち、紅葉が拾ってきた虎猫たち・柴犬たち・驢馬たち、通りすがりの鳥など。
バンジージャンプするだけ。
●場所
師岬の端っこの岬に作られたバンジージャンプ台。
崖の上から、海の中、落差は108メートル。
場所や道具の安全は確保されています。
海と空がきれいなところです。
●プレイングに求められるもの
飛び降りるまでの気持ち、飛び降りている最中の行動など。
紅葉だったら「飛び降りるのにためらいはない」となりますね。落ちている最中は「歓声および笑い声」といことです。
松永 光頼ならば「武人として飛びたい。しかし、硬直して動けず」あきらめるという内容になりますね?
叫ぶ場合、公序良俗を乱さない、誹謗中傷はしないということは重要です。
●同行者がいる場合
同行者の名前とIDがあると、はぐれることが避けられます。
例えば【同行者:大江 紅葉(kz0163)】です。
●現場にいるNPC
・大江 紅葉 陰陽寮所属符術師、師岬の代表。高いところ好きらしい。
・松永 光頼 武人。これまで意識してこなかったが、高所恐怖症だったぽい。
弟が紅葉に恋心を抱いていると勘違いしている。崖の下で待機。
・松永 光月 武人、光頼の弟。兄と紅葉が結婚することはめでたいと思っている。
とりあえず、人員が必要なところで手助け中。
・その他 見物や手伝いの師岬の住民たち、紅葉が拾ってきた虎猫たち・柴犬たち・驢馬たち、通りすがりの鳥など。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
あるとき、昼のニュースを見ながらご飯を食べてました。
「へぇ……、百八メートルの高さからのバンジー? へー」
と思いました。いや、百七メートルだったかな……? でも、検索するともっと高いところもあるみたいですね。
さて、安全は確保されています。それがないと「危険」になってしまいますし、違うシナリオになりますね……。
飛び降りれるか否か、飛び降りたらその最中考えそうなことなど、PCさんならではの気持ちをくださいませ。
よろしくお願いします。
あるとき、昼のニュースを見ながらご飯を食べてました。
「へぇ……、百八メートルの高さからのバンジー? へー」
と思いました。いや、百七メートルだったかな……? でも、検索するともっと高いところもあるみたいですね。
さて、安全は確保されています。それがないと「危険」になってしまいますし、違うシナリオになりますね……。
飛び降りれるか否か、飛び降りたらその最中考えそうなことなど、PCさんならではの気持ちをくださいませ。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/30 17:58