ゲスト
(ka0000)
【血断】予感~精霊折衝任務~
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/05/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/06/06 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
辺境が怠惰王、青髯といった大規模戦闘が続いている最中、一人静かに暮らす者がいた。
「……ふぅ」
四大精霊の一人、イクタサ(kz0246)はそっと椅子に腰掛ける。
パシュパティ砦の北にあるシンタチャシにある小屋に居続けたイクタサ。そんな大精霊の一部であるイクタサは、長く人々を見守ってきた。星の意志であるが故、矢面に立って人々を助ける訳にはいかない。大きすぎる力は災いとなる。
そう考えて来たイクタサであったが、歪虚側の行動は想像を超えるものがあった。
クリムゾンウェストに大きな節目に来ている事は理解できる。
ハンターに対して歪虚が持ち込んだ和平交渉。その上でハンター達は――。
「酷な選択だね。これはどうにも……」
「いるかホー?」
小屋の窓に止まったのはポロウの大精霊であるモフロウ博士である。
突然の来訪者にイクタサは面倒そうに顔を向ける。
「ああ、キミか。何か用?」
「冷たい態度だホー。もう少し持て成すとかできないホー?」
「悪いね。これがボクにとって普通なんだ。用がないなら帰ってくれない?」
イクタサは焚き火へ視線を落とす。
ハンターに選択が迫られている事はイクタサも知っている。
だからこそ、ハンターの決断を鈍らせる真似はしたくない。ハンターが選んだ結果を、イクタサは受け止める。仮にそれでハンターが敵対するというのであれば、イクタサに課せられた任務を全うするだけ。イクタサは自分にそう言い聞かせていた。
「用事はあるホー。お客さんを連れてきたホー」
「失礼します」
小屋の扉が開き、そこにいたのは辺境巫女のまとめ役である大巫女(kz0219)であった。
普段は豪快な喋り口であるが、四大精霊のイクタサを前にするとあって務めて敬語で話し掛ける。
「ああ。確か、大巫女だっけ?」
「はい。今日はお願いに上がりました」
「お願い?」
大巫女はイクタサと対峙するように向かいの椅子へ腰掛ける。
二人の間にある焚き火の中で、枯れ木がパチンと爆ぜた。
「ハンターと今後について話していただきたいのです」
「ハンターに? なんでボクが?」
「ご存じかと思いますが、ハンターは……あの子達は大きな選択を迫られています。それは世界の命運を決めるような大きな選択です。その選択の後には大きな責任がついて回るでしょう。
だからこそ、その選択に後悔がないように正しい情報をあの子達に教えてやりたいのです」
大巫女は辺境巫女同様、ハンター達とも接してきた。
大転移の後、大霊堂が解放されて辺境巫女は救われた。
それから何度も大きな戦いがあり、大巫女にとってハンター達は我が子同然。そんなハンター達が大きな選択を迫られる。誤れば、後悔や責任が追及される厳しい選択。それでも彼らは選ばなければならない。
大巫女としては選択を受け入れるつもりだが、選択を後悔するハンター達を見たくは無い。
「それは、親心って奴? ボクには分からないけど」
「そう考えていただいても良いかもしれません」
「ふぅん、それは随分と自分勝手なお願いだね。ハンターの苦しむ姿を見たくないって理由だもの。それに、自分が調べた情報をハンターに教えれば早いんじゃない?」
「そうかもしれません。ですが、当事者であるあなたから直接話していただきたいのです。彼らも自らの中で抱えた疑問もあるでしょう。それに答えてあげて欲しいのです」
頭を下げる大巫女。
イクタサは監視はしてきたが、このような人間の感情には疎い。
ただ、ハンター達が選択で悩むならばその疑問に答える機会があっても良い。大巫女の言葉でイクタサはそう考えていた。
「……いいよ」
「ありがとうございます」
「ただし、ボクは疑問に答えるだけ。何かしろと言われても確約はできないからね」
辺境が怠惰王、青髯といった大規模戦闘が続いている最中、一人静かに暮らす者がいた。
「……ふぅ」
四大精霊の一人、イクタサ(kz0246)はそっと椅子に腰掛ける。
パシュパティ砦の北にあるシンタチャシにある小屋に居続けたイクタサ。そんな大精霊の一部であるイクタサは、長く人々を見守ってきた。星の意志であるが故、矢面に立って人々を助ける訳にはいかない。大きすぎる力は災いとなる。
そう考えて来たイクタサであったが、歪虚側の行動は想像を超えるものがあった。
クリムゾンウェストに大きな節目に来ている事は理解できる。
ハンターに対して歪虚が持ち込んだ和平交渉。その上でハンター達は――。
「酷な選択だね。これはどうにも……」
「いるかホー?」
小屋の窓に止まったのはポロウの大精霊であるモフロウ博士である。
突然の来訪者にイクタサは面倒そうに顔を向ける。
「ああ、キミか。何か用?」
「冷たい態度だホー。もう少し持て成すとかできないホー?」
「悪いね。これがボクにとって普通なんだ。用がないなら帰ってくれない?」
イクタサは焚き火へ視線を落とす。
ハンターに選択が迫られている事はイクタサも知っている。
だからこそ、ハンターの決断を鈍らせる真似はしたくない。ハンターが選んだ結果を、イクタサは受け止める。仮にそれでハンターが敵対するというのであれば、イクタサに課せられた任務を全うするだけ。イクタサは自分にそう言い聞かせていた。
「用事はあるホー。お客さんを連れてきたホー」
「失礼します」
小屋の扉が開き、そこにいたのは辺境巫女のまとめ役である大巫女(kz0219)であった。
普段は豪快な喋り口であるが、四大精霊のイクタサを前にするとあって務めて敬語で話し掛ける。
「ああ。確か、大巫女だっけ?」
「はい。今日はお願いに上がりました」
「お願い?」
大巫女はイクタサと対峙するように向かいの椅子へ腰掛ける。
二人の間にある焚き火の中で、枯れ木がパチンと爆ぜた。
「ハンターと今後について話していただきたいのです」
「ハンターに? なんでボクが?」
「ご存じかと思いますが、ハンターは……あの子達は大きな選択を迫られています。それは世界の命運を決めるような大きな選択です。その選択の後には大きな責任がついて回るでしょう。
だからこそ、その選択に後悔がないように正しい情報をあの子達に教えてやりたいのです」
大巫女は辺境巫女同様、ハンター達とも接してきた。
大転移の後、大霊堂が解放されて辺境巫女は救われた。
それから何度も大きな戦いがあり、大巫女にとってハンター達は我が子同然。そんなハンター達が大きな選択を迫られる。誤れば、後悔や責任が追及される厳しい選択。それでも彼らは選ばなければならない。
大巫女としては選択を受け入れるつもりだが、選択を後悔するハンター達を見たくは無い。
「それは、親心って奴? ボクには分からないけど」
「そう考えていただいても良いかもしれません」
「ふぅん、それは随分と自分勝手なお願いだね。ハンターの苦しむ姿を見たくないって理由だもの。それに、自分が調べた情報をハンターに教えれば早いんじゃない?」
「そうかもしれません。ですが、当事者であるあなたから直接話していただきたいのです。彼らも自らの中で抱えた疑問もあるでしょう。それに答えてあげて欲しいのです」
頭を下げる大巫女。
イクタサは監視はしてきたが、このような人間の感情には疎い。
ただ、ハンター達が選択で悩むならばその疑問に答える機会があっても良い。大巫女の言葉でイクタサはそう考えていた。
「……いいよ」
「ありがとうございます」
「ただし、ボクは疑問に答えるだけ。何かしろと言われても確約はできないからね」
解説
目的:イクタサと選択について話し合う。
概要:歪虚側からもたらされた和平交渉を受け、ハンターズソサエティで行われる『選択』。それはハンターにとって大きな責任が付きまとうものだった。ハンター達が後悔しないようにと考えた大巫女は、四大精霊イクタサの元を訪れる。
『四大精霊の一人としてハンターの疑問に答えて欲しい』……大巫女の懇願に対してイクタサは了承する。ハンター達の悩みを聞き、納得する答えへ到達させる。観測者として長く見つめ続けたイクタサの優しさであった。
備考:
イクタサの小屋にて茶会を開く形で行われます。厨房や小屋の外にありますが、調理器具は以前ハンターが訪れた際に置いて行ったものがある程度です。お茶やお菓子の持ち込みは自由。イクタサ自身の態度は基本的に「聞かれた事を答える」という態度です。必要以上の事を自分から話したりはしないので、ハンターから率先して聞く事になります。
会には大巫女も同席します。大巫女に対しても疑問があれば答えてくれますが、ハンターの選択を受け入れるつもりではあります。
※注意
本シナリオはフリーアタックシナリオ形式です。プレイングへ自由な行動を記載していただいて構いませんが、森の中で火を使ったりなどの行為はイクタサや大巫女が止めに入ります。
概要:歪虚側からもたらされた和平交渉を受け、ハンターズソサエティで行われる『選択』。それはハンターにとって大きな責任が付きまとうものだった。ハンター達が後悔しないようにと考えた大巫女は、四大精霊イクタサの元を訪れる。
『四大精霊の一人としてハンターの疑問に答えて欲しい』……大巫女の懇願に対してイクタサは了承する。ハンター達の悩みを聞き、納得する答えへ到達させる。観測者として長く見つめ続けたイクタサの優しさであった。
備考:
イクタサの小屋にて茶会を開く形で行われます。厨房や小屋の外にありますが、調理器具は以前ハンターが訪れた際に置いて行ったものがある程度です。お茶やお菓子の持ち込みは自由。イクタサ自身の態度は基本的に「聞かれた事を答える」という態度です。必要以上の事を自分から話したりはしないので、ハンターから率先して聞く事になります。
会には大巫女も同席します。大巫女に対しても疑問があれば答えてくれますが、ハンターの選択を受け入れるつもりではあります。
※注意
本シナリオはフリーアタックシナリオ形式です。プレイングへ自由な行動を記載していただいて構いませんが、森の中で火を使ったりなどの行為はイクタサや大巫女が止めに入ります。
マスターより
近藤豊です。
辺境で大きな戦いが発生している裏で、四大精霊のイクタサはハンターと会う事にしました。会って何が変わるのか。それはイクタサにも分かりませんが、ハンターが選択する際の手助けになればと考えています。交流を深めながら問いかけて見ては如何でしょうか。
それでは、ローストビーフ丼を肴にお待ちしています。
辺境で大きな戦いが発生している裏で、四大精霊のイクタサはハンターと会う事にしました。会って何が変わるのか。それはイクタサにも分かりませんが、ハンターが選択する際の手助けになればと考えています。交流を深めながら問いかけて見ては如何でしょうか。
それでは、ローストビーフ丼を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/05/30 17:41