ゲスト
(ka0000)
巌窟の戦渦
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在3人 / 0~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/01/29 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/02/07 07:30
オープニング
●港町ガンナ・エントラータの領主館にて
豪華な調度品に囲まれた応接室。ふかふかのソファーに向き合う様に座っている男女。
一人は、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)。シャルシェレット家現当主である。つまり、この館の主だ。
向かい合っているのは、『鉄壁の騎士』という二つ名を持つ、王国の女性騎士、ソルラだ。
「久しぶりだね。きみが毎年、この街に帰ってきているというのに、会いに来ないから、寂しかったよ」
ヘクスが笑顔で話しかけた。
一方の、ソルラは憮然としている。彼女はヘクスという男が苦手なのだ。
この男の飄々としている態度には、実は裏側があるような、そんな気がしてならないからだ。
「今日はお爺様の代わりに頼まれ事の報告に来ただけですので」
「ソルラちゃんは、お休み中なのに、仕事熱心だね」
私を『ちゃん付けしないで』とソルラは心の中で抗議する。
それに、好き好んで仕事をしたわけではない。そこに困っている人がいる限り、守らなければならない人がいる限り、ソルラは力を尽くすのだ。
祖父が作成した、ある強盗団の根城の場所についての報告書の束を、ゆっくりと、丁寧にヘクスに渡す。
それを彼は、手に取って、パラパラとめくる。
ちゃんと、読んでいるのか、この男はと、ソルラは思いながらヘクスを睨んだ。
「そんなに、怖い顔しないでよ、ソルラちゃん。せっかくの美人が台無しだよ」
「こ、怖い顔なんてしていませんし、び、美人でもありません!」
ヘクスのサラリと出た台詞に、顔を赤くして反論するソルラ。
「では、要件は済みましたので、失礼します」
立ち上がろうとした彼女を、ヘクスが止める。
「まぁまぁ、待ってよ。実は、追加でお願いしたい事があるんだ」
「ヘクス様の部下にお願いして下さい」
身も蓋もないソルラの言葉。
休暇中であれ、指揮系統の流れを無視するわけにもいかないのもあるが。
「強盗団の根城内の強襲はハンターに任せようと思うけど、万が一を想定して、出入り口を封鎖しておきたいんだ。僕の部下には、今、ちょうど適任者がいなくてね」
「……分かりました」
どうせ断っても、祖父に仕事がまわってくるだけの事。
なら、ここは、すんなり引き受けた方が祖父の為にも良いと思った。
「いやー。良かった。ソルラちゃんが引き受けてくれて。そうだ、きみへのお礼はなにがいいかな?」
「必要ありません。結構です」
「そうだ! エリーと一緒にお茶会なんてどうだい? 僕がセッティングするよ」
その台詞に、先程よりも、更に顔を真っ赤にするソルラ。
「む、昔の事をぶり返さないで下さい!」
まだ夢見る少女でいた頃、彼に憧れ、つたない恋文を書いた事。
それが、片思いの儚い恋であった事など、十年以上昔の事だった。
●ネル・ベル再び
「派手にやったが、これだけ、稼げれば、後はトンズラするだけだ」
強盗団の首領が溢れんばかりの山の様な金銀財宝を前にしてニヤリと笑った。
その山の反対側には、一組の男女。
「……約束の分を頂きます」
少女が要求した。
まだ12か13ぐらいだが、愛らしい顔をしている。
きっと、然るべき場所に連れて行けば高値で売れるだろう。
「おう……こっちにこい」
首領はそう言いながら、金銀財宝の中から、値打ちの高い物を選んでいる。
革製の袋を持って、少女が首領の近くに近づいた、その時だった。
「た、大変です! 街の兵士達が出入り口を封鎖して、誰かが入ってきます!」
1人のゴロツキが部屋に飛びこんできた。
「この場所がバレるとはな……いや、お前がドジを踏んだって事か?」
首領が男を睨みつける。
男は表情を変えない。
「貴様らが、ヘマをしたのだろう。派手にやり過ぎてるからな」
「……」
男の言葉に首領は無言で、少女から渡された革袋に金銀宝石を詰め込んだ。
少女が革袋を受け取り、背負った瞬間、首領が少女の腹に拳を叩きこんだ。
意識を失い崩れる少女を首領が片手で担ぐと、もう片方の手に持った短剣を少女の首に突き付ける。
「なんのつもりだ?」
男の言葉に首領が高笑いする。
「奴らへの人質にするから、頂くぜ」
「そいつは、私の所有物だ。返してもらうぞ」
そう言った男を背後からゴロツキが棍棒で殴ろうとした。
だが、気合いの掛け声と共に、男に吹き飛ばされるゴロツキ。その先にあったランタンが床に落ち、割れる。飛び散った油に火がまわった。
「てめぇ、歪虚だったんだな」
首領の言葉通り、男は『人間』ではなかった。
不気味な笑みを浮かべた男の頭には、幾何学模様の角が生えていた。
男はいつの間にかに、黒い剣を手にしている。
「こ、こいつがどうなってもいいのか?」
少女の首に今にも突き刺さりそうな程、短剣が近付く。
「言っただろう。私の所有物だ。死んでも死んでなくても、返してもらう」
そう言って近づく歪虚。
少女を抱えたまま首領が後ずさる。
その時、別のゴロツキが部屋に入ってきた。
「も、もうすぐ、そこまで、来てます!」
「おめぇら! そっちをどうにかしろ! 俺はコイツをやる!」
首領の一言に、強盗団は頷くと、それぞれ獲物を構えたのであった。
豪華な調度品に囲まれた応接室。ふかふかのソファーに向き合う様に座っている男女。
一人は、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)。シャルシェレット家現当主である。つまり、この館の主だ。
向かい合っているのは、『鉄壁の騎士』という二つ名を持つ、王国の女性騎士、ソルラだ。
「久しぶりだね。きみが毎年、この街に帰ってきているというのに、会いに来ないから、寂しかったよ」
ヘクスが笑顔で話しかけた。
一方の、ソルラは憮然としている。彼女はヘクスという男が苦手なのだ。
この男の飄々としている態度には、実は裏側があるような、そんな気がしてならないからだ。
「今日はお爺様の代わりに頼まれ事の報告に来ただけですので」
「ソルラちゃんは、お休み中なのに、仕事熱心だね」
私を『ちゃん付けしないで』とソルラは心の中で抗議する。
それに、好き好んで仕事をしたわけではない。そこに困っている人がいる限り、守らなければならない人がいる限り、ソルラは力を尽くすのだ。
祖父が作成した、ある強盗団の根城の場所についての報告書の束を、ゆっくりと、丁寧にヘクスに渡す。
それを彼は、手に取って、パラパラとめくる。
ちゃんと、読んでいるのか、この男はと、ソルラは思いながらヘクスを睨んだ。
「そんなに、怖い顔しないでよ、ソルラちゃん。せっかくの美人が台無しだよ」
「こ、怖い顔なんてしていませんし、び、美人でもありません!」
ヘクスのサラリと出た台詞に、顔を赤くして反論するソルラ。
「では、要件は済みましたので、失礼します」
立ち上がろうとした彼女を、ヘクスが止める。
「まぁまぁ、待ってよ。実は、追加でお願いしたい事があるんだ」
「ヘクス様の部下にお願いして下さい」
身も蓋もないソルラの言葉。
休暇中であれ、指揮系統の流れを無視するわけにもいかないのもあるが。
「強盗団の根城内の強襲はハンターに任せようと思うけど、万が一を想定して、出入り口を封鎖しておきたいんだ。僕の部下には、今、ちょうど適任者がいなくてね」
「……分かりました」
どうせ断っても、祖父に仕事がまわってくるだけの事。
なら、ここは、すんなり引き受けた方が祖父の為にも良いと思った。
「いやー。良かった。ソルラちゃんが引き受けてくれて。そうだ、きみへのお礼はなにがいいかな?」
「必要ありません。結構です」
「そうだ! エリーと一緒にお茶会なんてどうだい? 僕がセッティングするよ」
その台詞に、先程よりも、更に顔を真っ赤にするソルラ。
「む、昔の事をぶり返さないで下さい!」
まだ夢見る少女でいた頃、彼に憧れ、つたない恋文を書いた事。
それが、片思いの儚い恋であった事など、十年以上昔の事だった。
●ネル・ベル再び
「派手にやったが、これだけ、稼げれば、後はトンズラするだけだ」
強盗団の首領が溢れんばかりの山の様な金銀財宝を前にしてニヤリと笑った。
その山の反対側には、一組の男女。
「……約束の分を頂きます」
少女が要求した。
まだ12か13ぐらいだが、愛らしい顔をしている。
きっと、然るべき場所に連れて行けば高値で売れるだろう。
「おう……こっちにこい」
首領はそう言いながら、金銀財宝の中から、値打ちの高い物を選んでいる。
革製の袋を持って、少女が首領の近くに近づいた、その時だった。
「た、大変です! 街の兵士達が出入り口を封鎖して、誰かが入ってきます!」
1人のゴロツキが部屋に飛びこんできた。
「この場所がバレるとはな……いや、お前がドジを踏んだって事か?」
首領が男を睨みつける。
男は表情を変えない。
「貴様らが、ヘマをしたのだろう。派手にやり過ぎてるからな」
「……」
男の言葉に首領は無言で、少女から渡された革袋に金銀宝石を詰め込んだ。
少女が革袋を受け取り、背負った瞬間、首領が少女の腹に拳を叩きこんだ。
意識を失い崩れる少女を首領が片手で担ぐと、もう片方の手に持った短剣を少女の首に突き付ける。
「なんのつもりだ?」
男の言葉に首領が高笑いする。
「奴らへの人質にするから、頂くぜ」
「そいつは、私の所有物だ。返してもらうぞ」
そう言った男を背後からゴロツキが棍棒で殴ろうとした。
だが、気合いの掛け声と共に、男に吹き飛ばされるゴロツキ。その先にあったランタンが床に落ち、割れる。飛び散った油に火がまわった。
「てめぇ、歪虚だったんだな」
首領の言葉通り、男は『人間』ではなかった。
不気味な笑みを浮かべた男の頭には、幾何学模様の角が生えていた。
男はいつの間にかに、黒い剣を手にしている。
「こ、こいつがどうなってもいいのか?」
少女の首に今にも突き刺さりそうな程、短剣が近付く。
「言っただろう。私の所有物だ。死んでも死んでなくても、返してもらう」
そう言って近づく歪虚。
少女を抱えたまま首領が後ずさる。
その時、別のゴロツキが部屋に入ってきた。
「も、もうすぐ、そこまで、来てます!」
「おめぇら! そっちをどうにかしろ! 俺はコイツをやる!」
首領の一言に、強盗団は頷くと、それぞれ獲物を構えたのであった。
解説
●目的
強盗団の壊滅
●作成内容
強盗団のアジトを強襲し、強盗団を壊滅する。
●アジト
洞窟の中にアジトがあります。
入口から真っ直ぐ進むと奥に部屋があります。
部屋は十分な広さがあります。
部屋のどこかに外に繋がる抜け道が隠されている事を、強盗団やPC達は知りません。
火災が発生している事も、部屋に入るまで、PC達は知りません。
●火災
洞窟は脆い作りになっており、木材で補強しています。
落ちたランタンから発生した火災は、この木材に火がまわっています。
戦闘開始8ラウンド後には木材が火災で脆くなった所から崩れ、落盤が始まります。
落盤が直撃した場合、D100にてダメージを判定します(頭の防具は有効です)。
戦闘開始12ラウンド目には、完全に部屋は崩れ落ちます。この時点で部屋に残っていたPC達は、瀕死の状態で救助を待つ事になります。
●ネル・ベル
人物の詳細は関連NPCを確認いただければと思います。また、質問卓には出てきません。
少女に対して無慈悲な事言っていますが、実は少女の救助を目的に動きます。とんだツンデレ歪虚です。
少女を救助したら、抜け道から逃げるつもりです。
●少女
気絶しています。特段の事がない限り、リプレイ内で目を覚ます事はありません。
●強盗
首領と幹部2名は覚醒者です。いずれも機導師です。
下っ端6名は非覚醒者ですが、そこそこ戦えます。
抜け道の事は知らず、PC達を倒して脱出する事を考えていますので、全力でPC達に挑んできますし、隙さえあれば、逃げ出そうとします。
また、落盤が始まると、自暴自棄になって、PC達を道連れにしようとしてきます。
●ソルラ
23歳。生真面目。金髪金眼で、整った顔立ちという美女です。
サポート参加のハンターや数人の兵士達と共に、根城の出入り口を封鎖しています。
洞窟から逃げ出してくる強盗がいない限り、戦闘には参加しません。
万が一、落盤でPCが埋もれた場合は、彼女らが救出してくれます。
強盗団の壊滅
●作成内容
強盗団のアジトを強襲し、強盗団を壊滅する。
●アジト
洞窟の中にアジトがあります。
入口から真っ直ぐ進むと奥に部屋があります。
部屋は十分な広さがあります。
部屋のどこかに外に繋がる抜け道が隠されている事を、強盗団やPC達は知りません。
火災が発生している事も、部屋に入るまで、PC達は知りません。
●火災
洞窟は脆い作りになっており、木材で補強しています。
落ちたランタンから発生した火災は、この木材に火がまわっています。
戦闘開始8ラウンド後には木材が火災で脆くなった所から崩れ、落盤が始まります。
落盤が直撃した場合、D100にてダメージを判定します(頭の防具は有効です)。
戦闘開始12ラウンド目には、完全に部屋は崩れ落ちます。この時点で部屋に残っていたPC達は、瀕死の状態で救助を待つ事になります。
●ネル・ベル
人物の詳細は関連NPCを確認いただければと思います。また、質問卓には出てきません。
少女に対して無慈悲な事言っていますが、実は少女の救助を目的に動きます。とんだツンデレ歪虚です。
少女を救助したら、抜け道から逃げるつもりです。
●少女
気絶しています。特段の事がない限り、リプレイ内で目を覚ます事はありません。
●強盗
首領と幹部2名は覚醒者です。いずれも機導師です。
下っ端6名は非覚醒者ですが、そこそこ戦えます。
抜け道の事は知らず、PC達を倒して脱出する事を考えていますので、全力でPC達に挑んできますし、隙さえあれば、逃げ出そうとします。
また、落盤が始まると、自暴自棄になって、PC達を道連れにしようとしてきます。
●ソルラ
23歳。生真面目。金髪金眼で、整った顔立ちという美女です。
サポート参加のハンターや数人の兵士達と共に、根城の出入り口を封鎖しています。
洞窟から逃げ出してくる強盗がいない限り、戦闘には参加しません。
万が一、落盤でPCが埋もれた場合は、彼女らが救出してくれます。
マスターより
●ご挨拶
おはようございます。赤山です。港町を舞台にした話も、クライマックスになってきました。
●攻略のヒント
単純にクリアするだけなら、部屋に入らず、扉付近で戦っていればいいだけですね。
なにかを得ようと思うのなら、相応の危険は付き物です。
●サポート参加について
今回はサポート枠を用意しましたので、必要であればご活用いただければと思います(ただし、リプレイで描写ができる保障はありません)。
ソルラや兵士達と共に、入口を封鎖したり、崩落に巻き込まれた場合の救助等にあたる事になります。
おはようございます。赤山です。港町を舞台にした話も、クライマックスになってきました。
●攻略のヒント
単純にクリアするだけなら、部屋に入らず、扉付近で戦っていればいいだけですね。
なにかを得ようと思うのなら、相応の危険は付き物です。
●サポート参加について
今回はサポート枠を用意しましたので、必要であればご活用いただければと思います(ただし、リプレイで描写ができる保障はありません)。
ソルラや兵士達と共に、入口を封鎖したり、崩落に巻き込まれた場合の救助等にあたる事になります。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/31 21:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/01/26 23:06:51 |
|
![]() |
相談卓 米本 剛(ka0320) 人間(リアルブルー)|30才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/01/28 23:00:50 |