ゲスト
(ka0000)
おっさんとおじいさん
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/06/10 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/06/24 09:00
オープニング
●リゼリオ
棺桶のように大きな“魔装鞘”を背負ったオキナが、リゼリオの港に降り立った。
太陽の日差しが容赦なく降り注ぎ、老体には堪える。
「まったく、ちょっとは遠慮というものがないのかの」
白髪の頭を掻きながらオキナはため息をつくと、キョロキョロと周りを見渡す。
とりあえず“拠点”までは距離があるので、馬車を捉まえようと思ったのだ。
「おーい。そこの若いの」
ブンブンと腕を振って、走り出そうとした一台の馬車を止めた。
「私は若くはない、おっさんですが」
「なぁに。儂からすれば、おっさんも若者も同じよ」
御者は人が好さそうな30代後半の男性だった。
若そうに見えたのは、新緑を思わせるような鮮やかな緑髪のせいなのかもしれない。
「何か用ですか?」
「ちょいと、郊外まで運んで貰いたいのじゃ。謝礼は弾むからの」
ドンと“魔装鞘”を置いてオキナは言った。
幾ら覚醒者とはいえ、歳を重ねたオキナには大変なものだ。またぎっくり腰になっても困るし。
「良いですよ。ここで逢ったのも何かの縁ですし」
「すまんの。おぉ、そうそう。ハンターオフィスの前を通ってくれ。ハンターに護衛の依頼を出しておってな」
「護衛? この街の郊外に行くだけなのに?」
男性は驚いた様子で尋ねた。
この世界の中で一番安全なのは、リゼリオだと思っていただけに意外なのだろう。
「まぁ……護衛という名の、あれじゃ、最近の話を聞こうと思ってな」
「なるほど。ハンターの皆さんは色々と知っている事が多いですからね」
納得した様子で、男性は馬車から降りると“魔装鞘”を荷台に乗せるオキナを手伝う。
「すまんの、助かるわ。儂はオキナと呼んでくれ」
「いえいえ。私はルストと言います。よろしくお願いします、オキナさん」
その出会いは、一期一会となるになる……はずだった。
●ハンターオフィス前
ギルド区画の前で馬車は止まった。
依頼を受けたハンター達を乗せる為だ。
「オキナさんは大富豪か何かなのですか?」
「まさかの。ただの使いっぱしり……いや、執事とでもいうかの」
正確に言うと“魔装”が残した資産を使っているだけに過ぎない。
それは本来、グラズヘイム王国のフレッサという街の住民のものなのだが……もっとも、オキナがあの街で稼いだ金であるので、一概に誰のかと言われると難しい所ではあるが。
また、遺す子もいない為、使わないと勿体ないというのもある。
(全部をノゾミ嬢ちゃんに譲るというのもアリかの……)
そんな事がふと、脳裏に浮かんだ。
あの子はオキナにとって希望となった。多くの別れと出逢いを経て、緑髪の少女は成長した。
後、数年もすれば、全盛期だった自分すらも越える覚醒者になるだろう。
それだけではない。少女と繋いだ頼もしい仲間達は、きっと、この世界の行く末すらも左右できるはずだ。
「ルストさんは、行商には見えんが……何をやってるんじゃ?」
「技術屋ですよ。魔導機械とか東方の絡繰りとか、そういうのをちょちょっと」
「ほぉ。それは大したものじゃ」
オキナは機導師であるので、ルストの話が少し気になった。
「そうじゃ、折角じゃから、色々と話がしたいの。機械談義でも良いし」
「良いですね! ちょうど、そんな話がしたかった所だったのです」
意気投合した二人はハンター達が集まる前から、そんな予定を立ててしまうのであった。
なお――ハンター達が、拘束時間が夜にまでなると知ったのは、この後、合流してからであった。
●???
何かを感じた――。
危険度は低いかもしれない。しかし、無視していいのか判断がつかない。
そこで、考えた。
ちょっと、けしかけてみようと。
その反応を見て決めよう。
だって、あれが敵か味方か分からないのだから。
もし、敵だったとしても、自分に関わらなければ、どうでもいい。
兎に角、確認しないと――確認しないと――確認しないと――。
誰も生きている人はいないというのに、何かが動きだした。
それらは無造作に一斉に起き出すと意思をもった何かのように、一斉に歩き出すのであった。
●リゼリオ郊外
ハンター達を乗せて馬車は、リゼリオ郊外にポツンと立つ古屋敷へと向かっていた。
そこが新しい“拠点”だ。王国内を転々と移動するより楽なはずである。
「あの屋敷じゃ」
「古い建物のようですが……なかなか立派じゃないですか」
「まぁ、掃除しないと入れないらしいからの。今日は野宿になりそうじゃが」
苦笑を浮かべたオキナに、ルストは笑う。
たまにはベッドで寝るよりかは、気分転換になっていいのかもしれない。
「……あれ? オキナさん、あれはなんでしょうか? こちらに向かって来るようですが……」
丘の上に姿を現した人影に気が付いて、ルストは指差した。
何の冗談かと思って視線を向けるオキナ。
「……歪虚じゃな。しかし、なぜ、こんな所に!?」
「ど、どうしましょう!?」
慌てるおっさんにオキナはチチチと指を動かした。
「なぁに、心配はいらんぞ。“こういう時の”ハンター達じゃろ」
「あ、なるほど!」
おっさんとおじいさんが、馬車に乗り合わせているハンターに顔を向けるのであった。
棺桶のように大きな“魔装鞘”を背負ったオキナが、リゼリオの港に降り立った。
太陽の日差しが容赦なく降り注ぎ、老体には堪える。
「まったく、ちょっとは遠慮というものがないのかの」
白髪の頭を掻きながらオキナはため息をつくと、キョロキョロと周りを見渡す。
とりあえず“拠点”までは距離があるので、馬車を捉まえようと思ったのだ。
「おーい。そこの若いの」
ブンブンと腕を振って、走り出そうとした一台の馬車を止めた。
「私は若くはない、おっさんですが」
「なぁに。儂からすれば、おっさんも若者も同じよ」
御者は人が好さそうな30代後半の男性だった。
若そうに見えたのは、新緑を思わせるような鮮やかな緑髪のせいなのかもしれない。
「何か用ですか?」
「ちょいと、郊外まで運んで貰いたいのじゃ。謝礼は弾むからの」
ドンと“魔装鞘”を置いてオキナは言った。
幾ら覚醒者とはいえ、歳を重ねたオキナには大変なものだ。またぎっくり腰になっても困るし。
「良いですよ。ここで逢ったのも何かの縁ですし」
「すまんの。おぉ、そうそう。ハンターオフィスの前を通ってくれ。ハンターに護衛の依頼を出しておってな」
「護衛? この街の郊外に行くだけなのに?」
男性は驚いた様子で尋ねた。
この世界の中で一番安全なのは、リゼリオだと思っていただけに意外なのだろう。
「まぁ……護衛という名の、あれじゃ、最近の話を聞こうと思ってな」
「なるほど。ハンターの皆さんは色々と知っている事が多いですからね」
納得した様子で、男性は馬車から降りると“魔装鞘”を荷台に乗せるオキナを手伝う。
「すまんの、助かるわ。儂はオキナと呼んでくれ」
「いえいえ。私はルストと言います。よろしくお願いします、オキナさん」
その出会いは、一期一会となるになる……はずだった。
●ハンターオフィス前
ギルド区画の前で馬車は止まった。
依頼を受けたハンター達を乗せる為だ。
「オキナさんは大富豪か何かなのですか?」
「まさかの。ただの使いっぱしり……いや、執事とでもいうかの」
正確に言うと“魔装”が残した資産を使っているだけに過ぎない。
それは本来、グラズヘイム王国のフレッサという街の住民のものなのだが……もっとも、オキナがあの街で稼いだ金であるので、一概に誰のかと言われると難しい所ではあるが。
また、遺す子もいない為、使わないと勿体ないというのもある。
(全部をノゾミ嬢ちゃんに譲るというのもアリかの……)
そんな事がふと、脳裏に浮かんだ。
あの子はオキナにとって希望となった。多くの別れと出逢いを経て、緑髪の少女は成長した。
後、数年もすれば、全盛期だった自分すらも越える覚醒者になるだろう。
それだけではない。少女と繋いだ頼もしい仲間達は、きっと、この世界の行く末すらも左右できるはずだ。
「ルストさんは、行商には見えんが……何をやってるんじゃ?」
「技術屋ですよ。魔導機械とか東方の絡繰りとか、そういうのをちょちょっと」
「ほぉ。それは大したものじゃ」
オキナは機導師であるので、ルストの話が少し気になった。
「そうじゃ、折角じゃから、色々と話がしたいの。機械談義でも良いし」
「良いですね! ちょうど、そんな話がしたかった所だったのです」
意気投合した二人はハンター達が集まる前から、そんな予定を立ててしまうのであった。
なお――ハンター達が、拘束時間が夜にまでなると知ったのは、この後、合流してからであった。
●???
何かを感じた――。
危険度は低いかもしれない。しかし、無視していいのか判断がつかない。
そこで、考えた。
ちょっと、けしかけてみようと。
その反応を見て決めよう。
だって、あれが敵か味方か分からないのだから。
もし、敵だったとしても、自分に関わらなければ、どうでもいい。
兎に角、確認しないと――確認しないと――確認しないと――。
誰も生きている人はいないというのに、何かが動きだした。
それらは無造作に一斉に起き出すと意思をもった何かのように、一斉に歩き出すのであった。
●リゼリオ郊外
ハンター達を乗せて馬車は、リゼリオ郊外にポツンと立つ古屋敷へと向かっていた。
そこが新しい“拠点”だ。王国内を転々と移動するより楽なはずである。
「あの屋敷じゃ」
「古い建物のようですが……なかなか立派じゃないですか」
「まぁ、掃除しないと入れないらしいからの。今日は野宿になりそうじゃが」
苦笑を浮かべたオキナに、ルストは笑う。
たまにはベッドで寝るよりかは、気分転換になっていいのかもしれない。
「……あれ? オキナさん、あれはなんでしょうか? こちらに向かって来るようですが……」
丘の上に姿を現した人影に気が付いて、ルストは指差した。
何の冗談かと思って視線を向けるオキナ。
「……歪虚じゃな。しかし、なぜ、こんな所に!?」
「ど、どうしましょう!?」
慌てるおっさんにオキナはチチチと指を動かした。
「なぁに、心配はいらんぞ。“こういう時の”ハンター達じゃろ」
「あ、なるほど!」
おっさんとおじいさんが、馬車に乗り合わせているハンターに顔を向けるのであった。
解説
●目的
敵勢力の殲滅
●内容
リゼリオ郊外に出現した嫉妬(ピグマリオ)を速やかに殲滅する。
●状況
リゼリオ郊外の丘に出現した金属人形の群れと対峙している所からスタート。
“魔装鞘”を乗せた馬車は戦闘区域外へと一時的に避難している。
●味方勢力
オキナ
高齢のおじいさん。かつて、戦慄の機導師と呼ばれた凄腕のハンター。
ラウンドの開始に“ぎっくり腰判定”が存在する(詳細不明)。
ルスト
30代後半のおっさん。技術屋である事以外が、スタート時には不明。
戦闘には参加せず、馬車と共に一時的に避難している。
●敵勢力
金属人形(銅) 十数体 サイズ1。
金属のようなもので造られたマネキンっぽい人形の歪虚。嫉妬に分類される。
防御点が高く、属性攻撃にも耐性がある他、何かしらの耐性がある模様だが現時点では不明だが、『【血断】ヴォイドライブ』依頼を参照の事。
攻撃方法は刀剣や銃、弓類となる他、連携攻撃を仕掛けてくる。
●他
敵を殲滅した後は、古屋敷の庭で、オキナとルストは野宿する予定です。
ハンター達が付き合うかどうかはお任せします。
描写の都合上、戦闘か、野宿か、どちらかに偏る可能性がありますが、戦闘判定は確りと行います。
敵勢力の殲滅
●内容
リゼリオ郊外に出現した嫉妬(ピグマリオ)を速やかに殲滅する。
●状況
リゼリオ郊外の丘に出現した金属人形の群れと対峙している所からスタート。
“魔装鞘”を乗せた馬車は戦闘区域外へと一時的に避難している。
●味方勢力
オキナ
高齢のおじいさん。かつて、戦慄の機導師と呼ばれた凄腕のハンター。
ラウンドの開始に“ぎっくり腰判定”が存在する(詳細不明)。
ルスト
30代後半のおっさん。技術屋である事以外が、スタート時には不明。
戦闘には参加せず、馬車と共に一時的に避難している。
●敵勢力
金属人形(銅) 十数体 サイズ1。
金属のようなもので造られたマネキンっぽい人形の歪虚。嫉妬に分類される。
防御点が高く、属性攻撃にも耐性がある他、何かしらの耐性がある模様だが現時点では不明だが、『【血断】ヴォイドライブ』依頼を参照の事。
攻撃方法は刀剣や銃、弓類となる他、連携攻撃を仕掛けてくる。
●他
敵を殲滅した後は、古屋敷の庭で、オキナとルストは野宿する予定です。
ハンター達が付き合うかどうかはお任せします。
描写の都合上、戦闘か、野宿か、どちらかに偏る可能性がありますが、戦闘判定は確りと行います。
マスターより
●挨拶
おはようございます! AdivMSの赤山です。珍しく非登録NPCが絡むシナリオです。
実は……あっと、これ以上は今は言えません!
●攻略のヒント
戦闘は戦闘で確りやって、各々、NPCに聞きたい事とか聞いてもらいたい事とかあると――良いと思うのですよ。
おはようございます! AdivMSの赤山です。珍しく非登録NPCが絡むシナリオです。
実は……あっと、これ以上は今は言えません!
●攻略のヒント
戦闘は戦闘で確りやって、各々、NPCに聞きたい事とか聞いてもらいたい事とかあると――良いと思うのですよ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/06/12 20:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談はこちら! ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/06/08 12:08:15 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/06/08 12:04:53 |