ゲスト
(ka0000)
白百合の花束を
マスター:一要・香織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2019/06/16 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/06/30 19:00
オープニング
爽やかな風が広い平野を駆け抜ける。
豊かな大地に降り注ぐ恵の雨と暖かな太陽の光。
今年もグランツ領は沢山の収穫が期待できるだろう。
畑を耕し種を蒔き、苗を植え、病気や害虫そして雑草が伸びないよう手入れをする。
一連の作業がひと段落ついたこの時期、レイナ・エルト・グランツはどうしてもありたいことがあった。
雨が降る季節の前はレイナの母親、エミリアの誕生日があるのだ。
しかしレイナの母親はレイナが幼い頃亡くなっている。
それでも前領主でありレイナの父であったアイザックは、毎年エミリアの誕生日に決まった花を贈っていた。
エミリアは可憐でとても美しい女性だったようで、その姿をユリの花と例えられていた。
グランツには特定の場所にだけ咲くとても綺麗な大振りのユリがあり、アイザックは必ず自らそのユリを摘みに行っていたのだった。
「ねえ、サイファー。今年は私が採りに行きたいと思っているの」
執務室の机に座り書類を届けにきたサイファーと誕生日の事を話す。今年はユリの花をどうするのかという質問に、レイナは小さな笑みを浮かべながら答えた。
「しかし、ユリが咲く場所までは険しい道が続きます」
「ええ、知っているわ。お父様にも何度も聞いたし、どんな道かも教えてもらったもの」
屋敷から馬車で3時間ほど走り、そこから森に入って1時間山道を歩く。渓谷に沿ってしばらく歩くと崖のような場所に着く。そのあたりがユリの群生地。ただ毎年咲く場所は決まっておらず、平坦な場所の時もあれば、崖の斜面に咲く時もある。
昨年は色々と忙しくレイナがユリを用意できなかったため、執事のジルが手配してくれた。
だから今年は、自分で採りに行きたい。その強い想いをサイファーは理解しているが、
「日取り、なんとかなりませんか? その日は俺、領内の警邏なんですよ。他に変われる奴が居なくて」
「ふふふ。あら、大丈夫よ。ハンターの皆さんにお願いするつもりだから」
その言葉にサイファーは唇を噛んで、ガックリと肩を落とした。
分かってはいた。だが、一緒に行けないのが悔しいのだろう。
「我儘言ってごめんなさい、サイファー。でも私、ハンターの皆さんの迷惑にならなよう、ちゃんと出来るわ」
少し冗談めかして話すレイナにサイファーも小さな笑みを浮かべた。
「分かってます。では、今日の巡回の際にオフィスに寄って依頼を出しておきますね」
「あっ、ううん。後で私が行くから」
「そ、そうですか……」
部屋を出て行く背中を見つめながら、レイナは少し申し訳なく思った。
自分の力だけで……など無理な話だ。だけど、せめて屋敷の皆の力に頼らずにやりたい……。
我が儘を突き通すのだから絶対にユリの花を摘んで帰らなくちゃ。そう自分に言い聞かせ、まずは目の前の書類の束を片付けるべく気合を入れ直した。
豊かな大地に降り注ぐ恵の雨と暖かな太陽の光。
今年もグランツ領は沢山の収穫が期待できるだろう。
畑を耕し種を蒔き、苗を植え、病気や害虫そして雑草が伸びないよう手入れをする。
一連の作業がひと段落ついたこの時期、レイナ・エルト・グランツはどうしてもありたいことがあった。
雨が降る季節の前はレイナの母親、エミリアの誕生日があるのだ。
しかしレイナの母親はレイナが幼い頃亡くなっている。
それでも前領主でありレイナの父であったアイザックは、毎年エミリアの誕生日に決まった花を贈っていた。
エミリアは可憐でとても美しい女性だったようで、その姿をユリの花と例えられていた。
グランツには特定の場所にだけ咲くとても綺麗な大振りのユリがあり、アイザックは必ず自らそのユリを摘みに行っていたのだった。
「ねえ、サイファー。今年は私が採りに行きたいと思っているの」
執務室の机に座り書類を届けにきたサイファーと誕生日の事を話す。今年はユリの花をどうするのかという質問に、レイナは小さな笑みを浮かべながら答えた。
「しかし、ユリが咲く場所までは険しい道が続きます」
「ええ、知っているわ。お父様にも何度も聞いたし、どんな道かも教えてもらったもの」
屋敷から馬車で3時間ほど走り、そこから森に入って1時間山道を歩く。渓谷に沿ってしばらく歩くと崖のような場所に着く。そのあたりがユリの群生地。ただ毎年咲く場所は決まっておらず、平坦な場所の時もあれば、崖の斜面に咲く時もある。
昨年は色々と忙しくレイナがユリを用意できなかったため、執事のジルが手配してくれた。
だから今年は、自分で採りに行きたい。その強い想いをサイファーは理解しているが、
「日取り、なんとかなりませんか? その日は俺、領内の警邏なんですよ。他に変われる奴が居なくて」
「ふふふ。あら、大丈夫よ。ハンターの皆さんにお願いするつもりだから」
その言葉にサイファーは唇を噛んで、ガックリと肩を落とした。
分かってはいた。だが、一緒に行けないのが悔しいのだろう。
「我儘言ってごめんなさい、サイファー。でも私、ハンターの皆さんの迷惑にならなよう、ちゃんと出来るわ」
少し冗談めかして話すレイナにサイファーも小さな笑みを浮かべた。
「分かってます。では、今日の巡回の際にオフィスに寄って依頼を出しておきますね」
「あっ、ううん。後で私が行くから」
「そ、そうですか……」
部屋を出て行く背中を見つめながら、レイナは少し申し訳なく思った。
自分の力だけで……など無理な話だ。だけど、せめて屋敷の皆の力に頼らずにやりたい……。
我が儘を突き通すのだから絶対にユリの花を摘んで帰らなくちゃ。そう自分に言い聞かせ、まずは目の前の書類の束を片付けるべく気合を入れ直した。
解説
ユリを探しに行く依頼です。
レイナが幼い頃に亡くなった母親エミリアの誕生日に父親が毎年贈っていたユリを、今年はレイナが採りに行きます。
街道は馬車で進みますが、森や渓谷は歩きとなります。
森の中は獣などが出るかもしれません。
ユリの群生場所は崖の付近です。今年は平坦な場所に咲いているか、はたまた崖の斜面に咲いているか……。サイコロにて決めさせて頂きます。
ユリの花を摘もうとしていると、上空から大鷲の雑魔に襲われます。
大きさは翼を広げると大人より少し大きいくらい。数は1羽ですが流石大空を舞うハンターと呼ばれるだけあり、そのスピードはかなりのものです。
攻撃方法は急降下して鋭い爪での引き裂き、足で掴んだ物を上空から落としたりするようです。
道中、故郷の家族の話や近況の報告など色々なお話をしましょう。
ユリを採るための方法や、道具も考えておいて下さい。
必要なものがあればレイナが用意してくれます。
無事雑魔を倒し、ユリの花が摘めるようよろしくお願い致します。
レイナが幼い頃に亡くなった母親エミリアの誕生日に父親が毎年贈っていたユリを、今年はレイナが採りに行きます。
街道は馬車で進みますが、森や渓谷は歩きとなります。
森の中は獣などが出るかもしれません。
ユリの群生場所は崖の付近です。今年は平坦な場所に咲いているか、はたまた崖の斜面に咲いているか……。サイコロにて決めさせて頂きます。
ユリの花を摘もうとしていると、上空から大鷲の雑魔に襲われます。
大きさは翼を広げると大人より少し大きいくらい。数は1羽ですが流石大空を舞うハンターと呼ばれるだけあり、そのスピードはかなりのものです。
攻撃方法は急降下して鋭い爪での引き裂き、足で掴んだ物を上空から落としたりするようです。
道中、故郷の家族の話や近況の報告など色々なお話をしましょう。
ユリを採るための方法や、道具も考えておいて下さい。
必要なものがあればレイナが用意してくれます。
無事雑魔を倒し、ユリの花が摘めるようよろしくお願い致します。
マスターより
こんにちは。一要です。
お久し振りです、皆様お元気ですか?
気温の変化が著しい季節ですね。体調を崩されませんようお気を付け下さい。
さて、久しぶりのシナリオはレイナの母親の誕生日に贈るユリの花を採りにいくお話です。
道中、皆様の近況などお聞かせいただけたら、レイナは喜ぶと思います。
どうぞよろしくお願いします。
お久し振りです、皆様お元気ですか?
気温の変化が著しい季節ですね。体調を崩されませんようお気を付け下さい。
さて、久しぶりのシナリオはレイナの母親の誕生日に贈るユリの花を採りにいくお話です。
道中、皆様の近況などお聞かせいただけたら、レイナは喜ぶと思います。
どうぞよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/06/26 15:05
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/06/15 22:53:32 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/06/13 18:33:18 |