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【王戦】“これまで”と“これから”

マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート

関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―

難易度
やや難しい
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2019/06/24 07:30
リプレイ完成予定
2019/07/08 07:30

オープニング


 傲慢王との決戦で重要な役目を果たしたフライングシスティーナ号は母港であるガンナ・エントラータに帰港した。
 船の損傷は想定の範囲内であり、指揮をした青の隊の騎士ノセヤは、すべての重みから解放されたような表情で甲板に立った。
「……終わりましたよ。ランドル船長、ソルラ先輩」
 船の建造や動力源となった秘宝の探索。刻令術や浮遊に必要な魔法の開発など、どれ一つ欠けていても、辿り着かなかった。
 ハンター達の協力があって、偉業を成し遂げた事に、ノセヤは深く感謝し、そして、誇らしかった。
「さて、これから先はどうなるのでしょうか」
 そんな事を呟いた。
 王国復興の為に、フライングシスティーナ号に求められる事は多いだろう。
 まだ傲慢の残党が残っているかもしれない。アルテミス小隊の活躍の機会はあるはずだ。
 気掛かりなのは、世界情勢についてもだ。王国が一段落したのだから、連合軍に加わって、邪神との戦いに赴くかもしれない。
「……」
 騎士であるノセヤは、上司から命令されれば、それに従うだけだ。
 復興でも残党討伐でも邪神対応でも、変わりはしない。
 だが、ノセヤは悩んでいた。戦場には望めば、おおよその騎士は行けるだろう。しかし、青の隊の隊長を目指せる者は、限られた騎士だけだ。
 多くのハンター達の協力があってこそだったが、彼の戦果は大きい。青の隊の隊長を目指す事もできるはずだ。
「あるいは……」
 騎士隊長を目指すとなれば、好きではない権力争いに向き合わなければならない。
 それぐらいであれば、領地を継いで中央から離れるという選択もある。
 決まらない心を抱えながら、ノセヤは爽やかな青空を眺め続けるのであった。


 強欲の歪虚ティオリオスは王都での戦いの最中、飛び去っている。
 目撃情報によると、王国南東部に向かっていったらしいが……リンダールの森は深い為、正確な情報を掴む事はできなかった。
「節制の精霊プラトニスからの試練は果たさなければならない」
 そう宣言したのはノセヤだった。
 話を聞いているのは、フライングシスティーナ号の刻騎ゴーレム隊のアドバイザーである星加 孝純 (kz0276)だ。
「討伐にはCAMやルクシュヴァリエが必要と思います」
「暫くの間、フライングシスティーナ号は身動きが取れないので、まずはティオリオスの居場所を探す必要がありますね」
「分かりました。それなら、僕も探索に行ってきます」
 刻騎ゴーレム隊も機体の調整が必要なので、時間的な余裕がある。
 ハンターとして、生身でのフィールドワークの経験がある訳ではないが、何もしないよりかはマシというものだろう。
 それに、リアルブルー出身の孝純には異世界をよく見られるいい機会だ。
「くれぐれも無理をしないように。ティオリオスの討伐は万全の準備を行うつもりですので」
「分かりました。でも、ゆっくりはしていられないですよね?」
 少年の言葉にノセヤは頷く。
「万が一でも、邪神か、あるいは黙示騎士と接触したら、厄介ですからね。そうなる前には討伐しておきたいです」
 ティオリオスの能力である【水棺】は危険極まりないものだ。
 王城での戦いでは、大量の水がある場所が中庭にしかなかったので【水棺】を城内では使われなかった。
 もし、傲慢王やミュールとの戦いの時に、ティオリオスがその能力を使えたとしたら……想像するだけで、恐ろしい。
「それでは、行ってきます」
 意気揚々とした態度で孝純が告げるのであった。


 王国南東部に広がるリンダールの森。
 その深層に近づけば、二度と出られなくなるという噂もある。
 まるでおとぎ話のようだと思いながらも、孝純は森の中を通過していた。
「森の中に知られていない湖でもあるかと思ったけど、そんな事はなかったし……」
 独り言を呟きながら、考える。
 背中に背負った野営の道具がずしりと両肩を押し、一歩進むごとに汗が流れた。
「やっぱり、海岸線がいいかな……でも、突然、遭遇する危険もあるなら……」
 遭遇するのはティオリオスだけではない。
 傲慢の残党だっているかもしれないし、何かの拍子で出現した雑魔だっているかもしれない。
 もしくは……邪神に繋がりがある歪虚も。
「……今日は、この辺りで野営しようかな」
 適度な広さのある空間に出た所で、孝純はリュックサックを降ろした。
 陽はだいぶと落ちてきていた。辺りは動物や風の音以外は聞こえず、人の気配はない。
「えっと、まずは……」
 慣れているとは言い難いが、それでも孝純は野営の準備を進める。
 アウトドアが好きだった父の影響で、幼い頃から、教えられてきた事を一つ一つ思い出す少年。
 実際に自分一人でやってみて、ある事に気が付いた。
「……父さんは、本当にアウトドアが好きだったのだろうか?」
 遊びではなく実戦的なものを父は好んだ。
 もしかして“こんな状況”になるのを予見していたのだろうか。
 空を見上げると星々の光が見えてきた。きっと、夜には沢山の星が見られるはずだ。

解説

●目的
???

●内容
ノセヤか孝純、どちらかとある日を過ごす。
二人のNPCと絡むフリーアタックとなっています。

必ず、どちらかのNPCを選択して下さい。
選択が無い場合や明らかでない場合は、ランダムで決定します。
何をすべきかはフリーアタックとなっていますので、オープニングから読み取って頂ければと思います。
何も浮かばないけど、絡みたいのぉ~という方は『完全にMSに任せる』とでもプレイングに書いても構いません。

●活動可能場所(目安)
ノセヤ:港町ガンナ・エントラータ(及びフライングシスティーナ号)
孝純 :王国南東部リンダールの森(海岸近く)

☆重要☆
アドリブ強めによります。
今回のシナリオはフリーアタック要素が極めて強い状態になっています。
質問卓を設置しますので、疑問などあれば、確認をお願いします。
(確認なしでのプレイング提出は、描写できる保証はありません)
(プレイング内容が判定上不可となると、アドリブ対応となります)

●NPC
ノセヤ・シキ
青の隊の騎士であると同時に、アルテミス小隊の実質的な総括責任者。
痩せている。なお、魔術師としての力量もそこそこあったりするが、模擬戦はしない。

星加 孝純 (kz0276)
人物の詳細はNPCページ参照の事。
ティオリオスの居場所を探している。フィールドワークはやや経験不足だが、ハンター達の足を引っ張る程度ではない。
こちらを同行選択した場合、一緒に探索を続けているものとする。

●注意事項
幸運にもリンダールの森で戦闘状態になる事はありません(PL情報)。
探索判定によっては、ティオリオスの居場所の一つを発見する事ができますが、遭遇はしません(PL情報)。
上記らは、想定される内容に対して、プレイング上で不利にならない為のものでありますので、いささかご都合的ですが、ご了承ください。

マスターより

●挨拶
おはようございます。AdivMSの赤山です。【王戦】グラシナお疲れ様でした。
ですが、全ての問題が終わった訳でもないです。“これまで”と“これから”。その整理が出来ればなと思います。

●攻略のヒント
何を目指すべきか、どうしたいのか、誰がどこに行くのか、情報共有は必要だと思うのです。
また、あれもこれもやろうとすると密度が下がりますので、行動は絞った方がいいでしょう!

関連NPC

  • 駆け出しハンター
    星加 孝純(kz0276
    人間(リアルブルー)|12才|男性|疾影士(ストライダー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/06/30 18:02

参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 粛々たる刃
    鹿東 悠(ka0725
    人間(蒼)|32才|男性|闘狩人
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 嵐影海光
    レベッカ・アマデーオ(ka1963
    人間(紅)|20才|女性|機導師
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/06/19 22:22:02
アイコン 【相談卓】
Uisca=S=Amhran(ka0754
エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2019/06/23 20:53:29