ゲスト
(ka0000)
幻獣モケモケ取引断固拒否っ!
マスター:旅硝子

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/26 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/05 09:00
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国の南部、帝国の中では暖かな気候の、人里離れて放牧も行われていない丘陵に、モケモケ達は住んでいる。
真っ直ぐな長毛が、ふわふわと風に舞う。全長30cmほどの真っ白い毛玉、というのが、彼らの第一印象だ。その中から覗く大きな瞳は意外と表情豊かだが、それを知る者は滅多にいない。
幻獣である彼らの生息地を知る者が、まずほとんどいないからだ。
しかし、迷子になった羊を追って偶然その場所を訪れたトレイクの村の青年が、モケモケの一団を発見し、大歓待を受けて帰ってきた。
普段は草原でころころ日の光を浴びて過ごす、のんびりとしていそうなモケモケ達は、実は好奇心旺盛だ。ころころ転がって近くに来て、足元にまとわり着いたり、体に登ろうとしたり、じぃっとつぶらな瞳で見つめてきたりと大忙し。
羊の方もモケモケ達に珍しがられたのか、まとわりつかれて困っていたところを保護できたので青年はほくほくだ。
ちなみに『モケモケ』と名づけたのは青年である。
村に帰って来た青年は、瞳を輝かせて村の人達にその日の出来事を語ったのだ。青年は、無類の可愛い物好きだった。
「遠くの丘に、なんかすっごく可愛い生き物がいたんだ! もふもふもこもこで、毛並みが綺麗だからモケモケって名前付けたらどうだろう!」
――そして、青年とモケモケ達にとっては不幸なことに。
偶然その村に泊まって、その話を聞いていた商人は、金儲けのためなら手段を選ばない男だったのである。
その深夜、武装した商人の護衛達に叩き起こされた村人は、大切な人を人質に取られて、涙ながらに商人の悪行に加担させられたのだった。
「は、ハンターの皆さん、助けてくださいっ!」
ハンターオフィスに駆け込んできた青年は、慌てた拍子に床に転がった木のコップを踏んですっ転んだ。
「あ、だ、大丈夫ですか? えっと、依頼でしたらこちらに……」
「はひ……お、お願いします急ぎなんです!」
慌てて立ち上がる青年の様子にただならぬものを感じて、受付の女性はすぐに動けるハンターがいないかとオフィスに目を走らせる。何人かのハンターが、何事かと顔を上げた。
けれどそんな様子も目に入らないようで、青年が必死に言い募る。
「このままだとモケモケ達が、カラーモケモケにされて売り飛ばされちゃうんです!」
……全員が、言葉の意味を理解するために静止した。
「からー……もけもけ?」
「僕がモケモケ達の居所をうっかり喋ってしまったばっかりに! うわあああああ!」
「お、落ち着いて! 落ち着いて! はい深呼吸! 最初から、1から話してください!」
もはや受付のお姉さんも落ち着いていないという事実を指摘する者は誰もいなかった。
なんだよモケモケって。
そう、みんなの心が一つになったからである。
「というわけで皆さんには、捕らわれたモケモケを帝都に輸送する商人を叩きのめして、モケモケ達を助けてもらいたいんです!」
受付のお姉さんがまとめた青年の話に、ハンター達が頷く。
モケモケがどんなに可愛い幻獣なのかは、青年からたっぷり聞いた。
そのモケモケを、村人達を武力で脅して捕まえさせて。
その真っ白な毛並みを染料でカラフルに染めさせて。
帝都で高く売ろうというのである!
ちなみに幻獣の無許可売買は犯罪だ!
「これが許せますかハンターの皆さん!」
「許せん!!」
頷きあうお姉さんとハンター達。
「トレイクの村からこのハンターオフィスまでは3日ほど、すでに商人は馬車で出発しているでしょう。ですから、皆さんには転送門を使用し、帝都から出発して下さい。トレイクの村と帝都を結ぶ街道のどこかで、馬車と出会えるはずです」
「OK」
「護衛は3人、おそらく剣使いの闇狩人と槍使いの疾影士、銃を持った機導師が1人ずつだろうとのことです。ハンターではなく商人が独自に雇った護衛のようなので戦いは必須でしょうが、数が少なく実力は1人当たり皆さんと同じくらいです! 上手くやれば、ハンターさん達の一部が戦っている間に別働隊がモケモケや商人に対応できるかもです!」
「了解」
「商人は一般人ですがモケモケを人質……モケ質に取るかもしれません!」
「なんたる邪悪!」
「ですが皆さんなら大丈夫と信じています!」
「応!」
「ではお願いします! あ、あとモケモケ達を保護したら、染められた毛を洗ってあげるといいと思います! 備品ですけど石鹸どうぞ!」
「ありがとうございます!」
「では、お願いします!」
「行ってきます!」
一致団結したハンター達は、転送門へと飛び込んで行った。
真っ直ぐな長毛が、ふわふわと風に舞う。全長30cmほどの真っ白い毛玉、というのが、彼らの第一印象だ。その中から覗く大きな瞳は意外と表情豊かだが、それを知る者は滅多にいない。
幻獣である彼らの生息地を知る者が、まずほとんどいないからだ。
しかし、迷子になった羊を追って偶然その場所を訪れたトレイクの村の青年が、モケモケの一団を発見し、大歓待を受けて帰ってきた。
普段は草原でころころ日の光を浴びて過ごす、のんびりとしていそうなモケモケ達は、実は好奇心旺盛だ。ころころ転がって近くに来て、足元にまとわり着いたり、体に登ろうとしたり、じぃっとつぶらな瞳で見つめてきたりと大忙し。
羊の方もモケモケ達に珍しがられたのか、まとわりつかれて困っていたところを保護できたので青年はほくほくだ。
ちなみに『モケモケ』と名づけたのは青年である。
村に帰って来た青年は、瞳を輝かせて村の人達にその日の出来事を語ったのだ。青年は、無類の可愛い物好きだった。
「遠くの丘に、なんかすっごく可愛い生き物がいたんだ! もふもふもこもこで、毛並みが綺麗だからモケモケって名前付けたらどうだろう!」
――そして、青年とモケモケ達にとっては不幸なことに。
偶然その村に泊まって、その話を聞いていた商人は、金儲けのためなら手段を選ばない男だったのである。
その深夜、武装した商人の護衛達に叩き起こされた村人は、大切な人を人質に取られて、涙ながらに商人の悪行に加担させられたのだった。
「は、ハンターの皆さん、助けてくださいっ!」
ハンターオフィスに駆け込んできた青年は、慌てた拍子に床に転がった木のコップを踏んですっ転んだ。
「あ、だ、大丈夫ですか? えっと、依頼でしたらこちらに……」
「はひ……お、お願いします急ぎなんです!」
慌てて立ち上がる青年の様子にただならぬものを感じて、受付の女性はすぐに動けるハンターがいないかとオフィスに目を走らせる。何人かのハンターが、何事かと顔を上げた。
けれどそんな様子も目に入らないようで、青年が必死に言い募る。
「このままだとモケモケ達が、カラーモケモケにされて売り飛ばされちゃうんです!」
……全員が、言葉の意味を理解するために静止した。
「からー……もけもけ?」
「僕がモケモケ達の居所をうっかり喋ってしまったばっかりに! うわあああああ!」
「お、落ち着いて! 落ち着いて! はい深呼吸! 最初から、1から話してください!」
もはや受付のお姉さんも落ち着いていないという事実を指摘する者は誰もいなかった。
なんだよモケモケって。
そう、みんなの心が一つになったからである。
「というわけで皆さんには、捕らわれたモケモケを帝都に輸送する商人を叩きのめして、モケモケ達を助けてもらいたいんです!」
受付のお姉さんがまとめた青年の話に、ハンター達が頷く。
モケモケがどんなに可愛い幻獣なのかは、青年からたっぷり聞いた。
そのモケモケを、村人達を武力で脅して捕まえさせて。
その真っ白な毛並みを染料でカラフルに染めさせて。
帝都で高く売ろうというのである!
ちなみに幻獣の無許可売買は犯罪だ!
「これが許せますかハンターの皆さん!」
「許せん!!」
頷きあうお姉さんとハンター達。
「トレイクの村からこのハンターオフィスまでは3日ほど、すでに商人は馬車で出発しているでしょう。ですから、皆さんには転送門を使用し、帝都から出発して下さい。トレイクの村と帝都を結ぶ街道のどこかで、馬車と出会えるはずです」
「OK」
「護衛は3人、おそらく剣使いの闇狩人と槍使いの疾影士、銃を持った機導師が1人ずつだろうとのことです。ハンターではなく商人が独自に雇った護衛のようなので戦いは必須でしょうが、数が少なく実力は1人当たり皆さんと同じくらいです! 上手くやれば、ハンターさん達の一部が戦っている間に別働隊がモケモケや商人に対応できるかもです!」
「了解」
「商人は一般人ですがモケモケを人質……モケ質に取るかもしれません!」
「なんたる邪悪!」
「ですが皆さんなら大丈夫と信じています!」
「応!」
「ではお願いします! あ、あとモケモケ達を保護したら、染められた毛を洗ってあげるといいと思います! 備品ですけど石鹸どうぞ!」
「ありがとうございます!」
「では、お願いします!」
「行ってきます!」
一致団結したハンター達は、転送門へと飛び込んで行った。
解説
☆目的:モケモケ達を全て保護すること。
(商人を捕まえて帝国軍に引き渡すとさらに良いです)
☆失敗条件:モケモケに被害が出ること
☆地理的条件
基本的には見通しのいい街道ですが、帝都から歩いて1日ほどの場所に、針葉樹林の中を通る場所があります。
待ち伏せをするならば、そこが最適でしょう。確実に馬車より早く森には着けると思われます。
街道は馬車の左右に1人ずつ並んで歩けるほどの幅があります。
その他の場所は見通しがよく、ばれずに待ち伏せするのは困難です。ただし、待ち伏せ以外の方法、または戦闘以外の方法を取るなら、その他の場所を利用するのもありだと思います。
なお、商人は夜は護衛に交代で見張りをさせて自分は馬車の中で寝ます。森は見通しが悪いので、昼間に通り抜けられるようにスケジュールを組んでいます。
☆商人の処遇について
幻獣の無断捕獲・販売は犯罪です。
しかも自分の護衛を使って、村人達を脅してモケモケを捕まえさせています。
モケモケさえ助ければ逃走されても成功ですが、とっ捕まえて帝国軍に突き出すと、より良いでしょう。
☆その他
・相手を殺さないように戦うのは、プレイングに工夫が書いてあれば可能です。
・馬車の中を覗き見た青年いわく、頑丈そうな檻の中に10匹ほどのモケモケが詰め込まれていたそうです。
・モケモケ達の染料は結構しっかりついているので、石鹸でよく洗ってあげてください。
・これは商人や村人達も知りませんが、実はモケモケの生態上、ずっと日向ぼっこをしなければ衰弱してしまいます。
なのでこのまま売られてしまうと、命が危ない可能性大です。
助けてあげて下さい!
(商人を捕まえて帝国軍に引き渡すとさらに良いです)
☆失敗条件:モケモケに被害が出ること
☆地理的条件
基本的には見通しのいい街道ですが、帝都から歩いて1日ほどの場所に、針葉樹林の中を通る場所があります。
待ち伏せをするならば、そこが最適でしょう。確実に馬車より早く森には着けると思われます。
街道は馬車の左右に1人ずつ並んで歩けるほどの幅があります。
その他の場所は見通しがよく、ばれずに待ち伏せするのは困難です。ただし、待ち伏せ以外の方法、または戦闘以外の方法を取るなら、その他の場所を利用するのもありだと思います。
なお、商人は夜は護衛に交代で見張りをさせて自分は馬車の中で寝ます。森は見通しが悪いので、昼間に通り抜けられるようにスケジュールを組んでいます。
☆商人の処遇について
幻獣の無断捕獲・販売は犯罪です。
しかも自分の護衛を使って、村人達を脅してモケモケを捕まえさせています。
モケモケさえ助ければ逃走されても成功ですが、とっ捕まえて帝国軍に突き出すと、より良いでしょう。
☆その他
・相手を殺さないように戦うのは、プレイングに工夫が書いてあれば可能です。
・馬車の中を覗き見た青年いわく、頑丈そうな檻の中に10匹ほどのモケモケが詰め込まれていたそうです。
・モケモケ達の染料は結構しっかりついているので、石鹸でよく洗ってあげてください。
・これは商人や村人達も知りませんが、実はモケモケの生態上、ずっと日向ぼっこをしなければ衰弱してしまいます。
なのでこのまま売られてしまうと、命が危ない可能性大です。
助けてあげて下さい!
マスターより
こんにちは、旅硝子です。
幻獣モケモケの日向ぼっこを邪魔する奴は!
ハンター達が許さない!
というわけでよろしくお願いいたします。モケモケ!
幻獣モケモケの日向ぼっこを邪魔する奴は!
ハンター達が許さない!
というわけでよろしくお願いいたします。モケモケ!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/29 02:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 白水 燈夜(ka0236) 人間(リアルブルー)|21才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/06/25 22:09:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/24 08:31:39 |