ゲスト
(ka0000)
剔抉への熾火
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/07/06 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/07/15 15:00
オープニング
テトが姿を消してから一週間以上経過していた。
先日要塞都市郊外にてハンターの情報を基にカペラは辺境ドワーフの、ファリフは辺境部族の、シェダルやフォニケは要塞都市の治安の悪い所で情報収集をしていた。
テトの行方については、同行したハンターの占いの結果でシスの拠点と同じ方向ということ。
他にフォニケを所望していたシスについても情報を漁っていたが、それは要塞都市郊外の町と違っていた。
シスは全権は握っていても、現在ほぼ引退状態。
十年くらい前まで前線にて仕事をしていた。
覚醒者であり、術の行使は可能。
数年前から自分の死後、組織をどうしていくか検討しているのだとかで、要塞都市郊外の町の元締めと話がしたいという話があった。
弟であるタイフォンとは十年以上前から水面下で対立。仕事の遂行について揉めているようだった。
情報通であり、リアルブルーからの移転者に興味があること。
シバの愛人かどうかは噂の域を出てなく、真偽は不明。
「最後、いらなくない?」
真顔で声に出すアルフェッカにフォニケは「大事よ!」と意気込む。
「だって赤き大地の戦士の誇りシバ様と恋仲にあったとかどんなラブストーリーがあったか気にならないの!?」
ぐっと両手を握りしめ、力説するフォニケ。
「ならない」
「ならねぇな」
アルフェッカとシェダルが情け容赦なく切って捨てる。
「フォニケさんは恋の話が好きなの?」
「お肉とお酒とお洒落もね」
ファリフがカペラに尋ねると、カペラは心底呆れた顔で肯定した。
「恋の話は美容にもいいのよ!」
くるりとフォニケは上半身だけ振り向く。
「お前だけだろ」
シェダルのツッコミにフォニケは無視。
「ファリフちゃんは好きな人とかいないの?」
キラキラ目を輝かせ、話を脱線するフォニケはファリフの手を取る。
「んー……好きな人でも、お婿さんでも、フェンリルより強い人がいいな」
ピンときていないが、好みだけはしっかり伝えるファリフ。
「ア、ハイ」
桁違いの強さを提示されたフォニケはすごすごと本題に戻した。
「タイフォンの話も聴いてるよ」
先日、手酷い……ではなく、見事な女装をさせられたルックスがフォニケから距離をとりつつ、報告を行う。
シスの報告時の通り、タイフォンとシスは対立。
その理由はタイフォンがタットルと影で手を組んでいるのでは……という話があるそうだ。
本来タットルとは識者の娘であるフォニケの納品を蹴ったことで対立していた。シスもタットルとの関わりを避けるように指示があったという。
要塞都市郊外の町でもタイフォンとタットルは繋がりがあるのでは……と思うところがあったそうだ。
「ねぇ、タットルの残党がタイフォンと手を組むって、あり得る?」
険しい顔をするフォニケにアルフェッカは頷く。
「あり得るね。タイフォンが手勢を集めてたとしたら、欲しいだろうし。それにタットルの残党なら、役人に突き出さないなら与すると思う。隠れる所を与えてくれる所なら猶更だ」
「どこに潜伏してるか……だな」
ふーっと紫煙を吐くシェダルはフォニケの方を向く。
「私なら、隠れるところを見つけた後は資金の工面を考えるわ。奴らが容易に隠れられて、金を工面できる場所は一つしか思いつかない」
淡々と推測を告げるフォニケを見ているファリフは「本当に安定したんだなぁ」という顔をしていた。
タットルがフォニケの故郷を滅ぼし、まだ幼かった彼女を監禁したという事が判明した頃は随分と気落ちしていたり、恐慌状態だったとファリフは記憶していた。
だが、アケルナルが囚われた後はフォニケに笑顔が戻ってきていた。
「ちょっと、それこそ話が脱線してるわ。まずはテトちゃんの行方でしょ?」
とりあえず、様子見の構えだったカペラが話に加わる。
三人はそうなんだけど……という妙な様子。
「カペラさん、テトは無事だから、他の話をしてるんだよ」
機嫌が真っ逆さまに落ちているカペラを宥めたのはファリフだ。
「ええ? だって、全然連絡とかないじゃない。人質になったのか、無事なのかも全然アクションないじゃない!」
「確かにそうだね。ボクはテトに何かあったら行動があると思ってる。タットルだって、部族なき部族の人たちに手を下した。自分達の力を誇示するために、暴力を振るったその亡骸を他の人に見えるようにしていた。恐らく、奴らも同じことをすると思う」
目を剥いて驚くカペラにファリフは説明をする。
「逆に反応がないのって……」
不安げな表情を浮かべるカペラにアルフェッカは「安心していいよ。ハンターもじき来るだろうし」と笑いかけた。
「そもそも、テトちゃんはシスの所に行く予定だった。恐らく、シスの所にいると思うよ」
「何で!? シスが何もしないで保護してるって事?」
珍しく叫ぶカペラに四人は微妙そうな顔をする。
「それは置いといて、シスの事なんだけど、その昔は闇海の魔女……だなんてあだ名をつけられたくらい鼻持ちならない人物らしいんだよ。多分……テトを盾にして、面倒事を押し付けられるんじゃないかなって、ボクは予想してる……」
げんなりとした様子を見せるファリフはどうやら、シスに手痛い目に遭っただろう人物の話でも聞いたのだろう。
「ちょーっと気になる点があるのよ。私、シスに会おうと思って」
あっけらかんと宣言するフォニケにその場の全員が「反対!」と叫んだ。
先日要塞都市郊外にてハンターの情報を基にカペラは辺境ドワーフの、ファリフは辺境部族の、シェダルやフォニケは要塞都市の治安の悪い所で情報収集をしていた。
テトの行方については、同行したハンターの占いの結果でシスの拠点と同じ方向ということ。
他にフォニケを所望していたシスについても情報を漁っていたが、それは要塞都市郊外の町と違っていた。
シスは全権は握っていても、現在ほぼ引退状態。
十年くらい前まで前線にて仕事をしていた。
覚醒者であり、術の行使は可能。
数年前から自分の死後、組織をどうしていくか検討しているのだとかで、要塞都市郊外の町の元締めと話がしたいという話があった。
弟であるタイフォンとは十年以上前から水面下で対立。仕事の遂行について揉めているようだった。
情報通であり、リアルブルーからの移転者に興味があること。
シバの愛人かどうかは噂の域を出てなく、真偽は不明。
「最後、いらなくない?」
真顔で声に出すアルフェッカにフォニケは「大事よ!」と意気込む。
「だって赤き大地の戦士の誇りシバ様と恋仲にあったとかどんなラブストーリーがあったか気にならないの!?」
ぐっと両手を握りしめ、力説するフォニケ。
「ならない」
「ならねぇな」
アルフェッカとシェダルが情け容赦なく切って捨てる。
「フォニケさんは恋の話が好きなの?」
「お肉とお酒とお洒落もね」
ファリフがカペラに尋ねると、カペラは心底呆れた顔で肯定した。
「恋の話は美容にもいいのよ!」
くるりとフォニケは上半身だけ振り向く。
「お前だけだろ」
シェダルのツッコミにフォニケは無視。
「ファリフちゃんは好きな人とかいないの?」
キラキラ目を輝かせ、話を脱線するフォニケはファリフの手を取る。
「んー……好きな人でも、お婿さんでも、フェンリルより強い人がいいな」
ピンときていないが、好みだけはしっかり伝えるファリフ。
「ア、ハイ」
桁違いの強さを提示されたフォニケはすごすごと本題に戻した。
「タイフォンの話も聴いてるよ」
先日、手酷い……ではなく、見事な女装をさせられたルックスがフォニケから距離をとりつつ、報告を行う。
シスの報告時の通り、タイフォンとシスは対立。
その理由はタイフォンがタットルと影で手を組んでいるのでは……という話があるそうだ。
本来タットルとは識者の娘であるフォニケの納品を蹴ったことで対立していた。シスもタットルとの関わりを避けるように指示があったという。
要塞都市郊外の町でもタイフォンとタットルは繋がりがあるのでは……と思うところがあったそうだ。
「ねぇ、タットルの残党がタイフォンと手を組むって、あり得る?」
険しい顔をするフォニケにアルフェッカは頷く。
「あり得るね。タイフォンが手勢を集めてたとしたら、欲しいだろうし。それにタットルの残党なら、役人に突き出さないなら与すると思う。隠れる所を与えてくれる所なら猶更だ」
「どこに潜伏してるか……だな」
ふーっと紫煙を吐くシェダルはフォニケの方を向く。
「私なら、隠れるところを見つけた後は資金の工面を考えるわ。奴らが容易に隠れられて、金を工面できる場所は一つしか思いつかない」
淡々と推測を告げるフォニケを見ているファリフは「本当に安定したんだなぁ」という顔をしていた。
タットルがフォニケの故郷を滅ぼし、まだ幼かった彼女を監禁したという事が判明した頃は随分と気落ちしていたり、恐慌状態だったとファリフは記憶していた。
だが、アケルナルが囚われた後はフォニケに笑顔が戻ってきていた。
「ちょっと、それこそ話が脱線してるわ。まずはテトちゃんの行方でしょ?」
とりあえず、様子見の構えだったカペラが話に加わる。
三人はそうなんだけど……という妙な様子。
「カペラさん、テトは無事だから、他の話をしてるんだよ」
機嫌が真っ逆さまに落ちているカペラを宥めたのはファリフだ。
「ええ? だって、全然連絡とかないじゃない。人質になったのか、無事なのかも全然アクションないじゃない!」
「確かにそうだね。ボクはテトに何かあったら行動があると思ってる。タットルだって、部族なき部族の人たちに手を下した。自分達の力を誇示するために、暴力を振るったその亡骸を他の人に見えるようにしていた。恐らく、奴らも同じことをすると思う」
目を剥いて驚くカペラにファリフは説明をする。
「逆に反応がないのって……」
不安げな表情を浮かべるカペラにアルフェッカは「安心していいよ。ハンターもじき来るだろうし」と笑いかけた。
「そもそも、テトちゃんはシスの所に行く予定だった。恐らく、シスの所にいると思うよ」
「何で!? シスが何もしないで保護してるって事?」
珍しく叫ぶカペラに四人は微妙そうな顔をする。
「それは置いといて、シスの事なんだけど、その昔は闇海の魔女……だなんてあだ名をつけられたくらい鼻持ちならない人物らしいんだよ。多分……テトを盾にして、面倒事を押し付けられるんじゃないかなって、ボクは予想してる……」
げんなりとした様子を見せるファリフはどうやら、シスに手痛い目に遭っただろう人物の話でも聞いたのだろう。
「ちょーっと気になる点があるのよ。私、シスに会おうと思って」
あっけらかんと宣言するフォニケにその場の全員が「反対!」と叫んだ。
解説
今回はフリーアタックシナリオに近い形態となります。
情報について。
前回、ハンターが得た情報も織り交ぜてます。
シス:傭兵集団ティアランのボス。齢七十を越えた老女。闇海の魔女と謂われている。
覚醒者(クラスは不明)。薬(医術?)に関する学がある。
二十年前にフォニケを連れてくるようタットルに依頼、アケルナルはそれを蹴りフォニケを監禁したという経緯があり、以来ティアランとタットルは冷戦状態。
弟タイフォンとは水面下で対立中。
要塞都市郊外の町の元締めにフォニケを連れてくるように言付けしたが、伝言人はタイフォンの部下だった。
シバの愛人という噂。
タイフォン:シスの弟。ティアランでは実働部隊のリーダー。
前回、ハンターが調査した際、要塞都市郊外の町で部族なき部族を敵視する一派のリーダー格を殺した連中にいた模様。
テトを連れ去った。
冷戦状態だったタットルと繋がりがあった噂がある。
部下にスリープクラウドを使う魔術師がいます。
テト:にゃーにゃーうるさいシバの愛弟子。部族なき部族のリーダー。
現在行方不明だが前回ハンターが占った結果を照らし合わせると、シスが拠点としている方向と合致する。
アルフェッカ達はシスの所にいるのでは……という予想を立てている。
要塞郊外の町:悪者が集まる名もなき町。タットルが健在だった頃は幅を利かせていたが、壊滅した後は町に近寄らなかったごろつきがいます。
タットルの残党もいる可能性が高いです。
同行NPC
フォニケ:ドワーフ工房の美人技師。二十年前にシスが所望していた。
お肉と恋バナが主食のお洒落好きアラサー。
シスの所に行こうとしてます。
ルックス:部族なき部族のメンバー。今回は要塞都市郊外の町に行こうとしてます。
元締めの所に行くようです。
テトの事は心配してるが、フォニケとハンターを信頼してますので大丈夫と思ってる。
ファリフは幻獣関連のことが気がかりで待機です。
情報について。
前回、ハンターが得た情報も織り交ぜてます。
シス:傭兵集団ティアランのボス。齢七十を越えた老女。闇海の魔女と謂われている。
覚醒者(クラスは不明)。薬(医術?)に関する学がある。
二十年前にフォニケを連れてくるようタットルに依頼、アケルナルはそれを蹴りフォニケを監禁したという経緯があり、以来ティアランとタットルは冷戦状態。
弟タイフォンとは水面下で対立中。
要塞都市郊外の町の元締めにフォニケを連れてくるように言付けしたが、伝言人はタイフォンの部下だった。
シバの愛人という噂。
タイフォン:シスの弟。ティアランでは実働部隊のリーダー。
前回、ハンターが調査した際、要塞都市郊外の町で部族なき部族を敵視する一派のリーダー格を殺した連中にいた模様。
テトを連れ去った。
冷戦状態だったタットルと繋がりがあった噂がある。
部下にスリープクラウドを使う魔術師がいます。
テト:にゃーにゃーうるさいシバの愛弟子。部族なき部族のリーダー。
現在行方不明だが前回ハンターが占った結果を照らし合わせると、シスが拠点としている方向と合致する。
アルフェッカ達はシスの所にいるのでは……という予想を立てている。
要塞郊外の町:悪者が集まる名もなき町。タットルが健在だった頃は幅を利かせていたが、壊滅した後は町に近寄らなかったごろつきがいます。
タットルの残党もいる可能性が高いです。
同行NPC
フォニケ:ドワーフ工房の美人技師。二十年前にシスが所望していた。
お肉と恋バナが主食のお洒落好きアラサー。
シスの所に行こうとしてます。
ルックス:部族なき部族のメンバー。今回は要塞都市郊外の町に行こうとしてます。
元締めの所に行くようです。
テトの事は心配してるが、フォニケとハンターを信頼してますので大丈夫と思ってる。
ファリフは幻獣関連のことが気がかりで待機です。
マスターより
お世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
タットルが起こしたトラブルという名の宴の後始末連作ショート二回目です。
フォニケがシスに会いたい理由は恋バナ聞きに行くというわけではないので安心してください。
カペラの同行してほしかったりNPCに何かあればプレイングでどうぞ。
後始末は面倒ですが、付き合って頂ければ幸いです。
恋バナといえば、常々恋バナありやお洒落ありな女子会的シナリオをしたいと思うのですが、フォニケが関わるとなんでお肉会になるので、鷹羽にとって女子力とは肉を噛む力でいいかなって思いつつあります。
よろしくお願いします。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
タットルが起こしたトラブルという名の宴の後始末連作ショート二回目です。
フォニケがシスに会いたい理由は恋バナ聞きに行くというわけではないので安心してください。
カペラの同行してほしかったりNPCに何かあればプレイングでどうぞ。
後始末は面倒ですが、付き合って頂ければ幸いです。
恋バナといえば、常々恋バナありやお洒落ありな女子会的シナリオをしたいと思うのですが、フォニケが関わるとなんでお肉会になるので、鷹羽にとって女子力とは肉を噛む力でいいかなって思いつつあります。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/07/13 10:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エルバッハ・リオン(ka2434) エルフ|12才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/07/05 08:26:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/07/05 08:18:48 |