※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●ある意味魔窟との戦い
　帝国の街の一つに、古びた資料館がある。先代の持ち主が手放して以来訪れるものがいなくなったそこは荒れに荒れていた。
　天井には蜘蛛の巣がかかり、カーテンはかび臭く、床は埃の絨毯が敷かれて久しい。
　だが貴重な資料があるらしい、と蔵書一覧の写しをみた貴族がその資料館を買い取った。資料館だけではなく当然中の蔵書も。
　しかし荒れ放題の資料館はもうどこから手をつければいいのか分からないレベルで荒れ果てている。
　建物も結構彼方此方がたが来ている。
　貴族の屋敷には使用人がいるが使用人たちは屋敷の維持のために忙しい。
　となると外部から人を雇って掃除と建物の補修を頼むしかない。
　だが下手に掃除の募集をかけると高価な書籍をこっそり盗み出す輩が出るかもしれない、と心配性で猜疑心の強い貴族は考えた。
　……というわけで信用のおけると判断されたハンターたちに掃除と補修の仕事のお鉢が回ってきたわけである。

「平和な依頼なんだけどね。埃対策はしっかりしていかないと泣きを見るよ。ゴーグルとマスクと頭を覆う布と掃除が終わった後捨ててもいいくらいの服装でいったほうが気分的に楽、って位汚れてるから。
　基本的に雑談しながら、先方が用意した掃除用具を使って掃除、力や補修仕事に自信がある人はそっちを担当。
　蔵書が盗み出されてないかチェックしつつ同じく先方が用意した目録と分類法に従って蔵書を整理。
　あとは閲覧スペースを新しい机や椅子に替えるために古いものを出したり新しいものをスペースを考えて置いたり。
　敵は埃、かな。まぁ親睦会しながら掃除して資料館を使える段階まで整える……多分簡単なお仕事」
　人手が足りないようなら僕も多少は手伝うよ。
　ルカ・シュバルツエンド（kz0073）はそう言ったあとくれぐれも掃除のための重装備は忘れないようにね、と告げたのだった。

荒れ果てた資料館を使える状態まで戻すのが成功条件です。
おしゃべりしながら手を動かしてればそのうち終わりますがゴーグルやマスクをしないで向かうと泣きを見るレベルで汚れています。
蜘蛛とか結構出ます。
カーテンかびてます。
床、傷んでます。絨毯は埃製です。
年末は過ぎましたが大掃除、頑張ってください。
尚、虫や埃、蔵書整理という名の格闘以外は平和です。

ちょっとはまともなシナリオも書きましょうね、ということで出してみました。
一緒になった方と今後依頼に一緒に行くいつかの日のために交流を深めてみるのもいいのではないでしょうか。
因みに秋月は掃除が大の苦手なので掃除について手順をそれっぽくプレイングに入れて頂けるととても助かります。
資料室の掃除って何処から手を付けるんでしょうね…。皆様のお好きな方法で綺麗にしてあげてください。
補修材料などは貴族から提供されますが服装に関しては自己責任です。