• 血断
  • 無し

【血断】世界を見る瞳

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
3日
プレイング締切
2019/07/20 15:00
リプレイ完成予定
2019/07/29 15:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●決意
 ハンター達は、邪神ファナティックブラッドを殲滅するという決断を下した後。
 ――俺も決断した。
 黙示騎士達とも、ハンター達とも決別しない。
 そして、世界を出来る限り見続ける。

 邪神の願いも、ファーザーの願いも。歪虚の願いも。
 世界に生きる人々の願いに触れて、観ることは、いつかきっと役に立つ。
 この瞳の力になるはずだから……。

 ――それでいいですよね? シュレディンガー様……。

●実行
 ハンター達と対話をした後のテセウスは、結構忙しい毎日を送っていた。
 基本は、黙示騎士達の根城となっているサルヴァトーレ・ネロから世界を眺めているが、黙示騎士の仕事の合間を縫っては、ちょこまかと実際に出向いて、クリムゾンウェストのあちこちを見て回っていたからだ。
 ――元々、持っている能力が『転移』する能力だったのも幸いした。
 ちょっと遠出をしても、すぐ戻れるので。

 そして、観たものを忘れない為に。
 観たものを思い出す為に。
 記憶の整理をする為に――時々こうして、ノートに思い出を書き記している。

 ――最近思い出したのは、以前関わった歪虚達の記憶だ。
 元憤怒王だという、一風変わった歪虚との思い出。
 彼は膨大な力を持っていたが、とても愛想がよく、気さくで……色々な話をした。

「……へえ。あなた、ヒトが好きなんですか?」
「ええ、結構ね。私はヒトを美しいと感じます」
「じゃあ、何で全滅させようとしてるんですか?」
「すべてのヒトが美しいわけではありませんし。それに、私は生粋の歪虚ですから。ヒトとは相容れないのですよ。腐っても憤怒王ですから、ヒトの傍にいれば彼らを殺してしまう。……こうして、地面に咲く花もね」
 彼の足元に目をやるテセウス。
 深い蒼の衣の裾を彩っていた鮮やかな花々は、気付けば見るも無残に枯れ果てていた。
「ああ。一度でいいから、花に触れて、愛でてみたいものですね……」

 ――枯れた花を、切なげに見つめていた端正な顔立ちを思い出す。
 ……そうだ。今日は花を見に行こうかな。
 俺は負のマテリアルを抑えれば、花触れるし。
 どこかであの人に再会した時に、感想を教えてあげられるかも――。
 テセウスは立ち上がると、黙示騎士達に声をかけた。
「すみません! 俺ちょっと出てきます!」

●世界を見る瞳
「……すみません、ハンターさん。テセウスさんから手紙が来ているので確認して貰ってもいいですか?」
 人が多く集まるハンターズソサエティ。手紙を持って歩み寄って来たソサエティ職員、イソラに呼び止められ、ハンター達が振り返る。
「テセウスから手紙? 何かあったのか?」
「いえ、そういう訳ではなさそうなんですけど……見て戴いた方が早いかなって」
 顔を見合わせるハンター達。黙示騎士であるテセウスは、先日の説得により、ひとまずハンター達に協力を示す意向を見せている。
 ――まあ、黙示騎士への協力も続けるという割と無茶な感じではあったのだけれど。
 わざわざ手紙を送って来るなんて何事かあったのだろうか……?
「……ちょっと拝見するわね」
 イソラから手紙を受け取り、ハンターがそれを覗き込む。


 ハンターの皆さんへ

 こんにちは。テセウスです。
 近々そちらに、お花を見に行こうとおもっています。

 皆さんも宜しければ一緒にどうですか?
 黙示騎士のお仕事もあるので、長居はできないんですけど、お茶くらいならできそうです。
 差し入れとかあるとうれしいです。俺、甘いものがすきです。

 追伸
 今回も武器はおいて行きます。

 黙示騎士テセウス より


「……何だ。ただ単に遊びに誘ってるだけじゃないか」
「テセウスらしいわね……」
「というか、手紙が進歩してますよ!? 前はひらがなばっかりだったのに!!」
 短い手紙にそれぞれ反応を返すハンター達。イソラも苦笑しながら続ける。
「えっと、テセウスさんは一応こちらに協力の姿勢を示しているので、排除対象ではありません。ですが、一応黙示騎士なので監視の必要はあるかなと思います」
「了解。いつもの通りに同行してやればいいのかな」
「はい。くれぐれも街中での戦闘などがないよう、ご注意ください。それから……今、紫陽花が綺麗に咲いているので……良かったらテセウスさんに見せてあげてください」
「あら。素敵ね。場所は分かってるの?」
「はい! 地図をお渡ししますね」
 イソラの言葉に頷くハンター達。

 二度目の予告状を寄越した黙示騎士を迎える為、ハンター達は準備を開始した。

解説

●目的
こちらに花を見にやって来るというテセウスを何とかする。

●解説
依頼を探してハンターズソサエティにやって来た皆さんは、イソラから手紙を見せられました。
差出人は、『黙示騎士テセウス』となっており、近々こちらに花を見に来ると書いてありました。
前回の依頼で協力する姿勢を示していることから、本当に観光がしたいだけで戦う気はないようです。
が、さすがに黙示騎士を放っておく訳にはいかないよね。
という訳で、同行してやってください。
どこかに連れていくか。何をするか、何を見せるか……そこは皆さんの判断にお任せします。
今回もテセウスに戦う意思はありませんので、戦いを望んでも応じません。

基本、何をして戴いても構いません。
明確にやりたいことがある方向けの自由度の高いシナリオです。

●もっと詳しい解説
テセウスは引き続き『世界』を見る為に活動を続けています。
以前知り合った歪虚が『花を愛でたい』と言っていたことを思い出し、色々な花が見たいと思っているようです。
甘い物を差し入れてあげると喜ぶかもしれません。
皆さんと繰り返し交流したお陰でかなり友好的ですが、それでも本質は歪虚であり、ぶっとんでいるので、対応には注意してください。

●テセウスについて
ハンターを素体にしてシュレティンガーが生み出した歪虚です。以前はSC-H01と呼ばれていました。素体となったイェルズと同じ姿をしています。
シュレディンガーの後を継いで黙示騎士になりました。転移の能力を持っています。
見た目は大人ですが、中身はかなり子供っぽいです。少しづつ成長している気配は見えますが。
大剣による近接戦闘を基本方針とし、近接戦闘に特化しています。

■ご注意
白紙は描写できませんのでご注意ください。
猫又の都合でプレイング〆切までの時間が大変短くなっております。ご注意ください!

マスターより

お世話になっております。猫又です。
皆様に【血断】連動の依頼をお届けします。

という訳ですね。前回の依頼と、【血断】の特設ページのノベルを受けた依頼となります。
今回の対応によっても、テセウスの行動や考え方に影響が出ると思って戴いて構いません。
今回もフリーアタックとなっております。自由に考えてみてください。

邪神との戦いは本格化しており、テセウスがのんびり世界を見て回る機会もこれが最後かもしれません。
どうぞ悔いのないようになさってください。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/07/28 08:27

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 杏とユニスの先生
    ルシオ・セレステ(ka0673
    エルフ|21才|女性|聖導士
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • お約束のツナサンド
    アルスレーテ・フュラー(ka6148
    エルフ|27才|女性|格闘士
  • Mr.Die-Hard
    トリプルJ(ka6653
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言