ゲスト
(ka0000)
【血断】地獄への道行き
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在23人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在23 / 0~25
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/07/29 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/12 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
※注意
当依頼は、同日公開の辺境を舞台とするシナリオとリンクしております。
他のマギア砦、及びパシュパティ砦を舞台とする依頼に重複参加された場合、当依頼には『遅れて参加した』ものとして判定されます。ご注意ください。
●契約
「……いいかい。もう一度言うよ。この契約の代償は、君の生命力だ。ここから先の余命については君次第。僕は保証できないから、そのつもりでいてね」
「……ああ、分かっている」
確認するように言うイクタサ(kz0246)に、頷くバタルトゥ・オイマト(kz0023)。
言葉を続けようとしたバタルトゥを、イクタサは手で制止する。
「礼を言う必要はないよ。この契約は、僕に損はない。むしろ立場を使って、君を利用しているようなものだから。……さて。起きて早々悪いけど、仕事だよ。パシュパティ砦に向かって欲しい」
「……敵襲か」
「そ。邪神ファナティックブラッドとの戦いが本格化して、世界各地が戦場になってる。辺境も例外じゃない。怠惰王は消えて、平和になりました……って、なればよかったのにね。そうしたら、僕も君も楽が出来たのに」
苦笑するイクタサ。
辺境を覆う脅威が去って、また新たな脅威がやってきている。
それは、邪神が勝つか。人類が勝つか。
決着がつくまで終わることのない戦いとなるだろう。
それまでに、一体どれだけの命が散ることになるのか――。
彼は短くため息をつくと、振り向いておいで、と声をかける。
後方から音もなく現れた金の鬣の馬に、バタルトゥは目を見開く。
「……イクタサよ。これは……」
「この子は僕秘蔵の幻獣でね。これは僕から、死地へ旅立つ君への餞別。連れて行くといいよ」
金の鬣の馬を撫でるイクタサ。そのまま、辺境部族の大首長を見据える。
「――君の旅路を祝福しよう、バタルトゥ・オイマト。この地の為に、僕の為に……その命を使うといい」
「……礼は要らぬと言われたが。やはり言っておこう……。……勇気の精霊、イクタサよ。貴殿に最大限の感謝を」
世界の為に。この地の為に。この世界に生きる命の為に。この力を揮おう。
この命が尽きるまで。必ず――。
バタルトゥは胸に手を当てると、恭しく頭を下げた。
●地獄への道行き
辺境北部に建つパシュパティ砦。その危機の報せは、開拓地ホープの警護を任されていたイェルズ・オイマト(kz0143)の耳にも届けられていた。
「ヴェルナーさんが状況を読み間違えるなんて……珍しいこともあるものだな」
「イェルズ様。出来る限りの手勢を集めました。すぐに出発しますか?」
「ハンターさん達が来るからもうちょっと待って。……パシュパティ砦の状況は?」
「はい。レヲナ様がマチヨ族を従えて抵抗を続けているとのことです。急ぎヴェルナー様が向かっております。ファリフ様もハンターを伴って事態の対応に当たられていますが――とにかく敵の数が多く、このままでは砦が陥落するのも時間の問題かと……」
「マギア砦にも敵が現れたんだよね?」
「はい。ヨアキム様が警護に当たられておられます」
辺境の戦士の報告に眉根を寄せるイェルズ。
マギア砦にも敵が現れているということは、ヴェルナーは最低限の人数で救援に向かっているはずだ。
ファリフ・スコール(kz0009)も対応に当たっているから、大丈夫だと思いたいが……。
……何だろう。すごく嫌な予感がする。
ヴェルナーさんと一刻も早く合流しないと――。
唇を噛むイェルズ。そこに到着したハンター達が駆け込んで来た。
「すまん! 待たせた!」
「パシュパティ砦が襲われてるんですって!? 急ぎましょう」
「……俺も行こう」
聞き慣れた低い声。振り返ったイェルズとハンター達は、そこに立っていた男の姿にハッとした。
「族長……!」
「バタルトゥじゃないか……! もう動けるのか?」
「……ああ。心配をかけたな。これより戦線に復帰する」
バタルトゥの登場にどよめく辺境の戦士達。
それを制止しつつ、イェルズは族長に駆け寄る。
「族長、現在の状況ですが……」
「……イクタサから既に聞いている。ヴェルナーもレヲナ達も喪う訳にはいかん。……パシュパティ砦を放棄し、撤退。人命を最優先とする。……時は一刻を争う。すぐに出発するぞ……」
バタルトゥとイェルズ、そしてハンター達は、辺境の戦士達を従え、パシュパティ砦を目指して進軍を開始した。
「……誰ひとりとして欠けることは許さん。必ず生きて……その足で、再び赤き大地を踏め。……良いな」
静かな声で告げるバタルトゥ。その声に、辺境の戦士達が勝鬨をあげる。
その姿を、イェルズは言葉もなく見つめる。
――この人に、これまでも人を率いる才覚はあった。
だが、どうだ。今は風格すら漂っている。
ヴェルナーが言っていた『王の器』というのはこのことを指すのだと、今なら分かる。
誰しもが持っているものではない。
この人が。この人こそが、辺境を率いるべきなのに。
どうして死ななければならない……?
「……イェルズ」
「はい、族長」
「……これから、お前に族長として必要なものを示す。……刮目して見よ」
「……っ」
バタルトゥの言葉に、イェルズは答えることが出来ず……目を伏せた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
※注意
当依頼は、同日公開の辺境を舞台とするシナリオとリンクしております。
他のマギア砦、及びパシュパティ砦を舞台とする依頼に重複参加された場合、当依頼には『遅れて参加した』ものとして判定されます。ご注意ください。
●契約
「……いいかい。もう一度言うよ。この契約の代償は、君の生命力だ。ここから先の余命については君次第。僕は保証できないから、そのつもりでいてね」
「……ああ、分かっている」
確認するように言うイクタサ(kz0246)に、頷くバタルトゥ・オイマト(kz0023)。
言葉を続けようとしたバタルトゥを、イクタサは手で制止する。
「礼を言う必要はないよ。この契約は、僕に損はない。むしろ立場を使って、君を利用しているようなものだから。……さて。起きて早々悪いけど、仕事だよ。パシュパティ砦に向かって欲しい」
「……敵襲か」
「そ。邪神ファナティックブラッドとの戦いが本格化して、世界各地が戦場になってる。辺境も例外じゃない。怠惰王は消えて、平和になりました……って、なればよかったのにね。そうしたら、僕も君も楽が出来たのに」
苦笑するイクタサ。
辺境を覆う脅威が去って、また新たな脅威がやってきている。
それは、邪神が勝つか。人類が勝つか。
決着がつくまで終わることのない戦いとなるだろう。
それまでに、一体どれだけの命が散ることになるのか――。
彼は短くため息をつくと、振り向いておいで、と声をかける。
後方から音もなく現れた金の鬣の馬に、バタルトゥは目を見開く。
「……イクタサよ。これは……」
「この子は僕秘蔵の幻獣でね。これは僕から、死地へ旅立つ君への餞別。連れて行くといいよ」
金の鬣の馬を撫でるイクタサ。そのまま、辺境部族の大首長を見据える。
「――君の旅路を祝福しよう、バタルトゥ・オイマト。この地の為に、僕の為に……その命を使うといい」
「……礼は要らぬと言われたが。やはり言っておこう……。……勇気の精霊、イクタサよ。貴殿に最大限の感謝を」
世界の為に。この地の為に。この世界に生きる命の為に。この力を揮おう。
この命が尽きるまで。必ず――。
バタルトゥは胸に手を当てると、恭しく頭を下げた。
●地獄への道行き
辺境北部に建つパシュパティ砦。その危機の報せは、開拓地ホープの警護を任されていたイェルズ・オイマト(kz0143)の耳にも届けられていた。
「ヴェルナーさんが状況を読み間違えるなんて……珍しいこともあるものだな」
「イェルズ様。出来る限りの手勢を集めました。すぐに出発しますか?」
「ハンターさん達が来るからもうちょっと待って。……パシュパティ砦の状況は?」
「はい。レヲナ様がマチヨ族を従えて抵抗を続けているとのことです。急ぎヴェルナー様が向かっております。ファリフ様もハンターを伴って事態の対応に当たられていますが――とにかく敵の数が多く、このままでは砦が陥落するのも時間の問題かと……」
「マギア砦にも敵が現れたんだよね?」
「はい。ヨアキム様が警護に当たられておられます」
辺境の戦士の報告に眉根を寄せるイェルズ。
マギア砦にも敵が現れているということは、ヴェルナーは最低限の人数で救援に向かっているはずだ。
ファリフ・スコール(kz0009)も対応に当たっているから、大丈夫だと思いたいが……。
……何だろう。すごく嫌な予感がする。
ヴェルナーさんと一刻も早く合流しないと――。
唇を噛むイェルズ。そこに到着したハンター達が駆け込んで来た。
「すまん! 待たせた!」
「パシュパティ砦が襲われてるんですって!? 急ぎましょう」
「……俺も行こう」
聞き慣れた低い声。振り返ったイェルズとハンター達は、そこに立っていた男の姿にハッとした。
「族長……!」
「バタルトゥじゃないか……! もう動けるのか?」
「……ああ。心配をかけたな。これより戦線に復帰する」
バタルトゥの登場にどよめく辺境の戦士達。
それを制止しつつ、イェルズは族長に駆け寄る。
「族長、現在の状況ですが……」
「……イクタサから既に聞いている。ヴェルナーもレヲナ達も喪う訳にはいかん。……パシュパティ砦を放棄し、撤退。人命を最優先とする。……時は一刻を争う。すぐに出発するぞ……」
バタルトゥとイェルズ、そしてハンター達は、辺境の戦士達を従え、パシュパティ砦を目指して進軍を開始した。
「……誰ひとりとして欠けることは許さん。必ず生きて……その足で、再び赤き大地を踏め。……良いな」
静かな声で告げるバタルトゥ。その声に、辺境の戦士達が勝鬨をあげる。
その姿を、イェルズは言葉もなく見つめる。
――この人に、これまでも人を率いる才覚はあった。
だが、どうだ。今は風格すら漂っている。
ヴェルナーが言っていた『王の器』というのはこのことを指すのだと、今なら分かる。
誰しもが持っているものではない。
この人が。この人こそが、辺境を率いるべきなのに。
どうして死ななければならない……?
「……イェルズ」
「はい、族長」
「……これから、お前に族長として必要なものを示す。……刮目して見よ」
「……っ」
バタルトゥの言葉に、イェルズは答えることが出来ず……目を伏せた。
解説
●目的
パシュパティ砦にに押し寄せた歪虚の群れを少しでも多く減らし、砦で防衛戦を繰り広げている人たちの退路を築いて下さい
敵を全滅させる必要はありませんが、敵の数を少しでも多く減らせた方がNPC達が逃げやすくなります
既にレヲナ達やヴェルナーの防衛戦は始まっており、皆さんはその途中から合流する形となります
よって、パシュパティ砦に早く着いた分だけ、レヲナ達、及びヴェルナーの生存率が上がります
いかに早く目的地に到達するかも重要です
なお、砦の防衛、NPCの生死については依頼達成条件に含みません
この依頼の達成度は、近藤SD、及び電気石MSの依頼に影響を与えます
●地形
パシュパティ砦の周囲は広い平原です。ところどころ木々が生えている以外は遮蔽物などはありません
●敵について
敵の情報は以下の通りです。全て多数存在します
■中型狂気(堕天使型)
リアルブルーで確認された精霊、「使徒」に似た歪虚。サイズ3
飛行と高い移動力を持ち、掌から発生させるビームソードと同じく掌から発射する遠距離ビームが主武装
■小型狂気(浮遊型)
リアルブルーで最もよく見られるVOID。サイズ1
大きな眼球を持った虫とクラゲが融合したような外見
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、目からのレーザーで攻撃する
■武装巨人
怠惰の眷属であるサイクロプスやオーガが、アサルトライフルなどの近代兵器を装備しています。巨人用防護服や巨人用盾で防御力を上げているようです
■シェオル型
人間や精霊が変質したもので、非常に高い再生能力を持つ。サイズ1~3
肉体は完全に歪虚となっているが、一部の自我は残されている
爪や牙などの原始的な手段で戦闘を行う他、炎のようなオーラで魔法攻撃を行う
●NPC達について
バタルトゥとイェルズが参加していています
今回はバタルトゥは馬の幻獣、イェルズと辺境の戦士達はリーリーとイェジドに騎乗する為、移動に気を遣って戴く必要はありません
パシュパティ砦にに押し寄せた歪虚の群れを少しでも多く減らし、砦で防衛戦を繰り広げている人たちの退路を築いて下さい
敵を全滅させる必要はありませんが、敵の数を少しでも多く減らせた方がNPC達が逃げやすくなります
既にレヲナ達やヴェルナーの防衛戦は始まっており、皆さんはその途中から合流する形となります
よって、パシュパティ砦に早く着いた分だけ、レヲナ達、及びヴェルナーの生存率が上がります
いかに早く目的地に到達するかも重要です
なお、砦の防衛、NPCの生死については依頼達成条件に含みません
この依頼の達成度は、近藤SD、及び電気石MSの依頼に影響を与えます
●地形
パシュパティ砦の周囲は広い平原です。ところどころ木々が生えている以外は遮蔽物などはありません
●敵について
敵の情報は以下の通りです。全て多数存在します
■中型狂気(堕天使型)
リアルブルーで確認された精霊、「使徒」に似た歪虚。サイズ3
飛行と高い移動力を持ち、掌から発生させるビームソードと同じく掌から発射する遠距離ビームが主武装
■小型狂気(浮遊型)
リアルブルーで最もよく見られるVOID。サイズ1
大きな眼球を持った虫とクラゲが融合したような外見
ゆったりとした速度で浮遊・飛行する。触手の他、目からのレーザーで攻撃する
■武装巨人
怠惰の眷属であるサイクロプスやオーガが、アサルトライフルなどの近代兵器を装備しています。巨人用防護服や巨人用盾で防御力を上げているようです
■シェオル型
人間や精霊が変質したもので、非常に高い再生能力を持つ。サイズ1~3
肉体は完全に歪虚となっているが、一部の自我は残されている
爪や牙などの原始的な手段で戦闘を行う他、炎のようなオーラで魔法攻撃を行う
●NPC達について
バタルトゥとイェルズが参加していています
今回はバタルトゥは馬の幻獣、イェルズと辺境の戦士達はリーリーとイェジドに騎乗する為、移動に気を遣って戴く必要はありません
マスターより
●その他
白紙は描写しません
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがありますのでご利用の際はご注意ください
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます
-------
お世話になっております。猫又です。
皆様に【血断】連動の依頼をお届け致します。
邪神との戦いの影響で、辺境は再び大きな戦乱へと巻き込まれることとなりました。
大きな時代の流れに、皆様はどう対抗して行かれるのでしょうか。
厳しい依頼となっておりますが、どうぞ悔いのないようになさってください。
皆様のご参加をお待ちしております。
白紙は描写しません
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがありますのでご利用の際はご注意ください
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます
-------
お世話になっております。猫又です。
皆様に【血断】連動の依頼をお届け致します。
邪神との戦いの影響で、辺境は再び大きな戦乱へと巻き込まれることとなりました。
大きな時代の流れに、皆様はどう対抗して行かれるのでしょうか。
厳しい依頼となっておりますが、どうぞ悔いのないようになさってください。
皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/13 08:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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【質問】聞いてみよう エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/07/25 19:13:23 |
|
![]() |
【相談】砦防衛&退路確保 エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/07/29 18:33:52 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/07/28 18:08:09 |